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Ⅴ 東の地
第34話 東の地
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島の姿を遠目からやっと捉え、船を漂着させた。太陽が指定した石像付近に船を漂着させる。誰かのお墓なのか、地面を掘って垂直に建てられていた。石像というより木材に近い。名前は彫られてない。あっちまで石像が繋がってて、島を囲うように建ててある。
装飾品ならいいけど、墓ぽくて不気味だな。
東の地に到着。
「未知の領域に到着ー!」
嵐が船からぴょんと降りて、砂の上にゴロリと転がる。さっきまで船酔いでこの世の終わりみたいな顔していたのに、一転、子供のようにはしゃぎまわっている。良太は船酔いの余韻が残るらしく、船に留まる。嵐は砂浜で一人遊んでいる。
「嵐も手伝えよ!」
僕が叫んで呼ぶと嵐は「いやだね」と即答で返ってきた。
「ったく」
「ははは」
太陽は大笑いして手を進める。現在僕も太陽はテント張り中。テントを張るのに知識がなさすぎて二人で悪戦苦闘している。それなのに嵐は手伝ってくれない。嵐はいつも人任せだ。
「はは」
急に太陽がまた笑い出した。怪訝に顔を上げると太陽は屈託なく笑っていた。冬のような寒さなのに額には大粒の汗をかいている。それほど大変なのに笑っているなんて。
「何笑ってんの?」
怪訝に訊く。
「はは、ごめん。なんかさ、あの日の夜の星を見た時と同じだなぁて。なんか懐かしく感じて」
太陽は遠い記憶を思い出すかのように頭を上げた。あぁそういえば確かに10年前、プラネタリウムを設置してたのは僕と太陽で嵐はずっと寝転んでいたな。今も変わらずか。懐かしく温かいものが心にじん、と伝わる。
「でも少しは手伝って欲しい」
「確かに」
船酔いから回復してきた良太が駆けつけてくれたおかげでテント張り成功。そこに荷物と目印となる旗を掲げる。何かあったらこの旗の下に集まる。依頼の期限はないため、食料の半分はまだ船の中に詰まっている。
「ふた手に別れよう」
太陽が提案した。
僕と良太。太陽と嵐で。僕と良太は南から二人は反対方向に。ぐるりと一周すればこの旗の下に集合できる。
僕らはそれぞれ別れた。頭脳が僕と太陽で体力が嵐と良太。それぞれ別ればそれなりに両立できる。海岸に沿って歩いていく。まだその奥の森に入らないように。
海はあれほど荒れていたのに今やすっかり穏やかになり嵐が過ぎ去った静寂さえある。やっぱり意思があるのか、僕等が海から離れたら海は穏やかになった。意図的に荒れているのかもしれない。
海から涼しい風が流れてくるので暑くない。むしろ、冬のような寒さ。テント張りで少し熱くなった体温が急激に冷めて少し肌寒い。
「何もねぇな」
砂浜を蹴って良太が言う。
「うん。ゴミとかも漂流してないし」
そもそもエデンの海にゴミなんか流れないな。先に地球に落とす。それを分かってか、二人は口を噤んだ。会話という会話もないので淡々とあたりを見渡して捜索する。それでも人の気配はしないし、生き物の影も見えない。
鳥の鳴き声もしない。不気味だ。こんなところに人が生きていられるのだろうか。
そうして一周し四人と合流。四人そろって収穫なし。森の奥に入るには勇気がある。昼間なのに薄暗く夜のようにしっとりと闇夜が包まれている。生き物の気配すらもないのでさらにゾワッと鳥肌が立つ。
少し入ってからまた戻ろうと提案。
横一列になって歩く。雑草が生えて腰まで浸かるほど。誰も管理していないせいで雑草や木々が生い茂ってる。それに奥に入って嵐以外が気づいた。動物の糞や木々を齧った痕さえもない。動物がいないことになる。
道理で気配が感じられないと。ならば、ここは本当に「人」が存在するのか。
「戻ろう」
太陽が声を低めて言う。
「おいおいまだ十歩も踏み出してないぜ?」
ニタニタ笑う嵐。
「馬鹿かよ。戻って本島に伝えるんだ。こんな不気味なところに人はいないてな」
良太が一足先に踵を返してサクサク歩いていく。馬鹿かよと言われた嵐は良太の後ろについて何やら文句を言っている。
僕もその後を追う。
「太陽?」
そのはずが、太陽が1人呆然と突っ立っていたので心配になり声をかけた。近づいてトントンと肩を叩く。太陽は考え事をしていたのか、僕に肩を叩かれて弾かれるように後ろを振り向いてびっくりしていた。
「悪い。考え事してた」
「そりゃ見ればわかる」
一体何を考えてたのか。太陽はそのことちっとも話してくれない。一人で抱え込んで僕に「行こう」と言って背中を向ける。その背中はかつて、一人で生きてきた強い背中だった。だからこそ余計に痛々しい。僕はかける言葉が見つからず遅れて後を追う。
船の前で再び集合する。太陽が通話を取って本島にいる人たちに連絡している。
「諦めんのかよ」
嵐がぶっきらぼうに言った。
「金は惜しいが出来もしないものに縋るほど出来が良くねぇよ。出来るところから金を取ったほうが達成感あんだろ」
良太がこれまた珍しく正論を言った。ついでに「珍しくないわ。いつも正論理だ」なんて横からの暴言ももらう。
通話していた太陽がこちらに顔を向けた。目を伏せて肩を落とす。
「全然繋がらない。これ最新式のものなのに」
はぁとため息つく。ガクリとその場で座った。
「それじゃオレたち、永遠にここで?」
嵐がさぁと顔を青くする。ザブン、と波が岩にあたり、水飛沫が風によって飛んできた。冷たい。氷のようにひんやりしていて、体温が急激に冷えていく。
「ここまで整理しよう」
状況が不安になって雲行きが怪しくなった頃、太陽が冷静を努めて言った。
「この仕事は〝必ず達成して帰ってこい〟みたいに聞こえるけど、実際そうだ。現に本島から連絡が遮断されている。一方的に。それで、俺たちは僅かな食料と人一人っ子見ないこの島に置かれている」
やや諦めた感じの物言い。目を伏せて顔色が悪い。良太が大きなため息ついて、輪から離れた。声をかけることもなく目で追って、また太陽が話を続けたことにより、意識を太陽に向けた。
「南の守人様が手紙を寄こしたから歓迎してくれる、て話は嘘だったとは思えない。空は、北の守人様からも手紙受け取ってるんだよね?」
「うん。ここに。あと、明保野さんから言伝が『あの子は人見知りするから慎重に。そして傷つけないで。何があっても受け入れて』て」
それを聞いた太陽は首を大きくかしげる。真面目な表情で黙り込む。
「はぁ⁉ 人の気配がこんだけないのに、いるような物言いだな。ほんとにオレらじゃなくて守人が来いつうの。仲間だろ」
嵐は盛大な声を出す。怒っているのか、はしゃぐのか、きっと状況が複雑になって感情が色々混ざったのだろう。
何をしてもしなくても、自然と腹がなる。持ってきた食料を揃えて食べる。焼くものは着火剤を使って火を作った。木の枝を集めて、着火剤を置くと炎が吹く。地球にはない便利なものだ。
これで少し魚を焼く。良太が釣ってきてくれた人数分の魚だ。
パチパチと木の枝が焼け、カクンと傾く。オレンジの火の粉がぶわりと舞う。
「探すか食うか魚を釣るかやることねぇよ」
嵐が焼いたばかりの魚に手を付ける。
「それだけでも大変だよ」
太陽が苦笑する。
「てめぇ、やることねぇならこっち手伝えや」
良太が次々と魚を獲ってきてくれて、ドカと青いバケツを置く。水が溜まったバケツ。その中にゴツゴツの吸盤の赤いタコが。
僕はそれを見て素直に感動。視線と口が綻ぶ。
「まだまだ釣れるぜ。ここは大量だな」
良太はふっと笑った。一つの物事を終わらせた達成感の笑み。
「なんやかんやで魚はいるんだ。良かった」
太陽がほっとした表情で言う。嵐に調味料を渡して周りを見渡す。
辺りはうっすら真っ暗だった。昼間上陸したのにいつの間にか逢魔が時。空の色は血のように赤黒くべったりとペンキのように広がっている。そして、森のほうは闇が広がっている。捜索は打ち切りだ。あんな深い闇のところ、懐中時計があっても足りないほど闇が包まれている。
遠くから見てもその闇に吸い込まれそうなのに中に一旦入れば、化物の口に自ら足を踏み込んだに近い。良太も釣って来た魚を食べて、みんなでタコを切り分ける。
うん。やっぱり美味しい。
一日目はこれで終了。男四人ぎゅうぎゅうにつめてテントに横になる。眠れるはずもなく寝苦しい。少し外の空気を吸ってこよう。もぞもぞと動いてみんなを起こさないようにテントから出た。
寝る前に消した炎は消えており、残ったのは白い煙のみ。ふわふわと空に伸びている。寝苦しいあの空間より少しだけ外の空気が美味しい。
潮の香りがなんとも心地よい。
目の前に広がるのは真っ黒な油のような海。油のようにねっとりとしていて、どんよりとしている。波がないせいで穏やかだが昼間は飲み込まんとする暴君の海だ。それが寝静まりただ、深く黒い海が広がっている。昼間も夜も海は怖いものだ。
ぞっと背筋が凍り、ブルっと震えた。冬でもないのに全身に鳥肌がたっている。テントに戻ろう。
装飾品ならいいけど、墓ぽくて不気味だな。
東の地に到着。
「未知の領域に到着ー!」
嵐が船からぴょんと降りて、砂の上にゴロリと転がる。さっきまで船酔いでこの世の終わりみたいな顔していたのに、一転、子供のようにはしゃぎまわっている。良太は船酔いの余韻が残るらしく、船に留まる。嵐は砂浜で一人遊んでいる。
「嵐も手伝えよ!」
僕が叫んで呼ぶと嵐は「いやだね」と即答で返ってきた。
「ったく」
「ははは」
太陽は大笑いして手を進める。現在僕も太陽はテント張り中。テントを張るのに知識がなさすぎて二人で悪戦苦闘している。それなのに嵐は手伝ってくれない。嵐はいつも人任せだ。
「はは」
急に太陽がまた笑い出した。怪訝に顔を上げると太陽は屈託なく笑っていた。冬のような寒さなのに額には大粒の汗をかいている。それほど大変なのに笑っているなんて。
「何笑ってんの?」
怪訝に訊く。
「はは、ごめん。なんかさ、あの日の夜の星を見た時と同じだなぁて。なんか懐かしく感じて」
太陽は遠い記憶を思い出すかのように頭を上げた。あぁそういえば確かに10年前、プラネタリウムを設置してたのは僕と太陽で嵐はずっと寝転んでいたな。今も変わらずか。懐かしく温かいものが心にじん、と伝わる。
「でも少しは手伝って欲しい」
「確かに」
船酔いから回復してきた良太が駆けつけてくれたおかげでテント張り成功。そこに荷物と目印となる旗を掲げる。何かあったらこの旗の下に集まる。依頼の期限はないため、食料の半分はまだ船の中に詰まっている。
「ふた手に別れよう」
太陽が提案した。
僕と良太。太陽と嵐で。僕と良太は南から二人は反対方向に。ぐるりと一周すればこの旗の下に集合できる。
僕らはそれぞれ別れた。頭脳が僕と太陽で体力が嵐と良太。それぞれ別ればそれなりに両立できる。海岸に沿って歩いていく。まだその奥の森に入らないように。
海はあれほど荒れていたのに今やすっかり穏やかになり嵐が過ぎ去った静寂さえある。やっぱり意思があるのか、僕等が海から離れたら海は穏やかになった。意図的に荒れているのかもしれない。
海から涼しい風が流れてくるので暑くない。むしろ、冬のような寒さ。テント張りで少し熱くなった体温が急激に冷めて少し肌寒い。
「何もねぇな」
砂浜を蹴って良太が言う。
「うん。ゴミとかも漂流してないし」
そもそもエデンの海にゴミなんか流れないな。先に地球に落とす。それを分かってか、二人は口を噤んだ。会話という会話もないので淡々とあたりを見渡して捜索する。それでも人の気配はしないし、生き物の影も見えない。
鳥の鳴き声もしない。不気味だ。こんなところに人が生きていられるのだろうか。
そうして一周し四人と合流。四人そろって収穫なし。森の奥に入るには勇気がある。昼間なのに薄暗く夜のようにしっとりと闇夜が包まれている。生き物の気配すらもないのでさらにゾワッと鳥肌が立つ。
少し入ってからまた戻ろうと提案。
横一列になって歩く。雑草が生えて腰まで浸かるほど。誰も管理していないせいで雑草や木々が生い茂ってる。それに奥に入って嵐以外が気づいた。動物の糞や木々を齧った痕さえもない。動物がいないことになる。
道理で気配が感じられないと。ならば、ここは本当に「人」が存在するのか。
「戻ろう」
太陽が声を低めて言う。
「おいおいまだ十歩も踏み出してないぜ?」
ニタニタ笑う嵐。
「馬鹿かよ。戻って本島に伝えるんだ。こんな不気味なところに人はいないてな」
良太が一足先に踵を返してサクサク歩いていく。馬鹿かよと言われた嵐は良太の後ろについて何やら文句を言っている。
僕もその後を追う。
「太陽?」
そのはずが、太陽が1人呆然と突っ立っていたので心配になり声をかけた。近づいてトントンと肩を叩く。太陽は考え事をしていたのか、僕に肩を叩かれて弾かれるように後ろを振り向いてびっくりしていた。
「悪い。考え事してた」
「そりゃ見ればわかる」
一体何を考えてたのか。太陽はそのことちっとも話してくれない。一人で抱え込んで僕に「行こう」と言って背中を向ける。その背中はかつて、一人で生きてきた強い背中だった。だからこそ余計に痛々しい。僕はかける言葉が見つからず遅れて後を追う。
船の前で再び集合する。太陽が通話を取って本島にいる人たちに連絡している。
「諦めんのかよ」
嵐がぶっきらぼうに言った。
「金は惜しいが出来もしないものに縋るほど出来が良くねぇよ。出来るところから金を取ったほうが達成感あんだろ」
良太がこれまた珍しく正論を言った。ついでに「珍しくないわ。いつも正論理だ」なんて横からの暴言ももらう。
通話していた太陽がこちらに顔を向けた。目を伏せて肩を落とす。
「全然繋がらない。これ最新式のものなのに」
はぁとため息つく。ガクリとその場で座った。
「それじゃオレたち、永遠にここで?」
嵐がさぁと顔を青くする。ザブン、と波が岩にあたり、水飛沫が風によって飛んできた。冷たい。氷のようにひんやりしていて、体温が急激に冷えていく。
「ここまで整理しよう」
状況が不安になって雲行きが怪しくなった頃、太陽が冷静を努めて言った。
「この仕事は〝必ず達成して帰ってこい〟みたいに聞こえるけど、実際そうだ。現に本島から連絡が遮断されている。一方的に。それで、俺たちは僅かな食料と人一人っ子見ないこの島に置かれている」
やや諦めた感じの物言い。目を伏せて顔色が悪い。良太が大きなため息ついて、輪から離れた。声をかけることもなく目で追って、また太陽が話を続けたことにより、意識を太陽に向けた。
「南の守人様が手紙を寄こしたから歓迎してくれる、て話は嘘だったとは思えない。空は、北の守人様からも手紙受け取ってるんだよね?」
「うん。ここに。あと、明保野さんから言伝が『あの子は人見知りするから慎重に。そして傷つけないで。何があっても受け入れて』て」
それを聞いた太陽は首を大きくかしげる。真面目な表情で黙り込む。
「はぁ⁉ 人の気配がこんだけないのに、いるような物言いだな。ほんとにオレらじゃなくて守人が来いつうの。仲間だろ」
嵐は盛大な声を出す。怒っているのか、はしゃぐのか、きっと状況が複雑になって感情が色々混ざったのだろう。
何をしてもしなくても、自然と腹がなる。持ってきた食料を揃えて食べる。焼くものは着火剤を使って火を作った。木の枝を集めて、着火剤を置くと炎が吹く。地球にはない便利なものだ。
これで少し魚を焼く。良太が釣ってきてくれた人数分の魚だ。
パチパチと木の枝が焼け、カクンと傾く。オレンジの火の粉がぶわりと舞う。
「探すか食うか魚を釣るかやることねぇよ」
嵐が焼いたばかりの魚に手を付ける。
「それだけでも大変だよ」
太陽が苦笑する。
「てめぇ、やることねぇならこっち手伝えや」
良太が次々と魚を獲ってきてくれて、ドカと青いバケツを置く。水が溜まったバケツ。その中にゴツゴツの吸盤の赤いタコが。
僕はそれを見て素直に感動。視線と口が綻ぶ。
「まだまだ釣れるぜ。ここは大量だな」
良太はふっと笑った。一つの物事を終わらせた達成感の笑み。
「なんやかんやで魚はいるんだ。良かった」
太陽がほっとした表情で言う。嵐に調味料を渡して周りを見渡す。
辺りはうっすら真っ暗だった。昼間上陸したのにいつの間にか逢魔が時。空の色は血のように赤黒くべったりとペンキのように広がっている。そして、森のほうは闇が広がっている。捜索は打ち切りだ。あんな深い闇のところ、懐中時計があっても足りないほど闇が包まれている。
遠くから見てもその闇に吸い込まれそうなのに中に一旦入れば、化物の口に自ら足を踏み込んだに近い。良太も釣って来た魚を食べて、みんなでタコを切り分ける。
うん。やっぱり美味しい。
一日目はこれで終了。男四人ぎゅうぎゅうにつめてテントに横になる。眠れるはずもなく寝苦しい。少し外の空気を吸ってこよう。もぞもぞと動いてみんなを起こさないようにテントから出た。
寝る前に消した炎は消えており、残ったのは白い煙のみ。ふわふわと空に伸びている。寝苦しいあの空間より少しだけ外の空気が美味しい。
潮の香りがなんとも心地よい。
目の前に広がるのは真っ黒な油のような海。油のようにねっとりとしていて、どんよりとしている。波がないせいで穏やかだが昼間は飲み込まんとする暴君の海だ。それが寝静まりただ、深く黒い海が広がっている。昼間も夜も海は怖いものだ。
ぞっと背筋が凍り、ブルっと震えた。冬でもないのに全身に鳥肌がたっている。テントに戻ろう。
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