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Ⅵ 魂と真実を〜23歳〜
第86話 約束
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かつて、生前の記憶が蘇ったら暴れ周り、その他にも影響が及ぼすと判断し、先生たちは絶海の穴に落とした。その絶海の海は、邪鬼となる巣窟。
だからこそアカネちゃんを守らないと。アカネちゃんを邪鬼にさせないため。
アカネちゃんの記憶では、俺たちは五年前で止まっている。俺たちの知らない記憶を持って、混乱してるに違いない。そして、アカネちゃんの記憶は生前の記憶があり逆に〝今〟の記憶がない。
まずは、教室の席の居場所からだった。ここからは、俺たちは入れない。小夏先輩しかいない。だが、サポートできる範囲がある。たとえば、休み時間、移動教室とか、最も危ないのが〝今〟のクラスメイトの交友関係だ。
教室に入る前、アカネちゃんは「大丈夫でしょ」と軽く笑って言った。今日からアカネちゃんには大きな怪我を負って、記憶が混乱している、という設定で学園に交じってるわけだが、本当に大丈夫なのだろうか。
こじつけ設定だったが、案外信じてくれた。クラスメイトはアカネちゃんの手取り足取りサポートしてて安心した。半数、疑う者がいるが、そこら辺は小夏先輩がなんとかしてくれている。
一番アカネちゃんを混乱させたのが、ミラノとスタンリー、美樹ちゃんと雨ちゃんに遭遇したときだ。四人がまさか死んで自分と同じ、再び生かされてるなんて思ってもいなかったらしい。
「まさか、死んでたなんて思わないでしょ。教室でミラノとスタンリーに遭遇したとき、思わず『あんたも死んでたのね』て言ったら、スタンリー凄い怒っちゃった」
アカネちゃんがそのときのスタンリーの様子をペラペラと語った。
ここは仮眠室。ちょうど一時限目の休み時間だ。暇を持て余すようにちょくちょくとやって来るわけだが、仕方がない。
昨日と違って朝早く起きれて良かった。教室に入るアカネちゃんを見送れたのだから。
「へぇ。ミラノとスタンリーは俺たちと同じ十期生だったのか?」
「そうよ? ユリス班に入ってたの。雨も入って合計四人の班」
「ユリス? あのユリスちゃんの?」
「ユリス生きてるのね。やっとここで話通じた」
「……お前ら、近くね?」
六畳間の畳の上にちゃぶ台置いての座席に、俺は玄関に背を向けて座っている。その向かい側にジンとアカネちゃんが座っているのだが、この距離が異様に近い。
肩と肩がぴったりくっついて、話すときもチラホラ顔を見合わせてる。同じ室内にいるのに、俺は空気になって、このままじゃあ、二人の熱い雰囲気に吸われそうだ。
「そ、そそそんな近くは……て近い!」
アカネちゃんは湯でタコみたいに顔を真っ赤にさせて、ジンを弾き飛ばした。ジンはその勢いで壁に頭を激突。
「大丈夫か……すごい音」
「大丈夫。目が覚めた気がした」
頭を抑えて清々しく言った。
この部屋、もっと詳しく言えば、生前の記憶が蘇ったときからアカネちゃんはジンにベタベタだ。目線をチラホラ見てくるし、目が合ったときには顔を真っ赤にさせている。これは、男の俺でも分かるぞ。むしろ気づかないほうがおかしい。
対してジンのほうはというと、目が合ったとき顔を真っ赤にさせてグーパンチで殴りにかかったりと、暴行されてるので、そのことに気づいていない。
「ユリス班は元々四人だったのか。で、俺たちはあの子を中心とした美樹班……なんかしっくりこないなぁ」
頭の中で想像しても、しっくりこない。はいそうですか、ってすぐには受けとめきれない。美樹ちゃんは、明るくて天真爛漫な子。Aクラスだけど、そこにリーダーシップがあるのかと疑問に思った。
いつもここで楽しそうにトランプやってるイメージがついて中々目に浮かばない。
「受けとめきれないけど、そうだったの。あぁーほんとに記憶がないのね」
アカネちゃんは悲しそうに呟いた。
悲しそうで孤独な目。そんな表情されたら記憶がない俺たちが罪みたいに感じる。記憶がないといえば――昨日もだ。記憶が途切れ途切れだ。いつからだ? どうして? 思い出せない。
「とりあえずやることは一つよ」
アカネちゃんは、いきなり立ち上がって叫んだ。
「その記憶を封印している、記憶操作の呪怨者を見つけだすこと!」
「見つけだしてどうすんの?」
訊くと、アカネちゃんはニッコリと笑った。
「当然、見つけたら拉致してこの術を止めるため術を吐かせる」
小学六年生女子のいうことじゃない。完全に悪に染まっている。笑顔も悪顔だ。
「一体誰なのか」
腕を組み、首をかしげるジン。それについてはだいたい分かっている。その人の目を視ただけで精神、記憶、思想を操ることができる最強の精神系呪怨者。初期生のAAクラスの人。そして、精神系呪怨者で未だに越せられないという風の噂。
「それじゃあ、近づくこともできねぇな」
ジンがぶっきらぼうに言う。
「背後で拉致すれば大丈夫よ。だって相手の目を視なければ操れないんでしょ?」
どうやらアカネちゃんは、よっぽど拉致がしたいらしい。俺はすぐに反対意見を述べた。
「背後だからって操れないとは限らない。だって現に学園中の生徒百名以上、都合良い記憶が上書きされている。一人一人の相手を見るのに相当な時間かかるのに、たった一日で綺麗に忘れるなんて、できっこない」
アカネちゃんは正論を受けて、苦しい表情をした。拉致拉致と、か弱い声で呟いている。ほんとに拉致したいんだなぁ。
首をかしげてたジンは、閃いたという表情でぱぁと顔をあげる。
「初期生ってことが分かったんなら、保管庫に絶対名前載ってるだろ? 忍びこもうぜ」
どうして今まで思いつかなかったのだろう。その手があった。保管庫にいけば顔も名前も、欠けた記憶も思い出せるはず。
「小夏先輩と同伴なら、簡単なんじゃない!?」
「あたしは無理よ」
急に氷のような声が室内に反響した。びっくりして振り向くと、玄関のすぐ近くに小夏先輩が立っていた。目を細め、睨むようにこちらを見て、険しい表情。
「どうして、ですか?」
恐る恐る訊いてみた。小夏先輩、怒っている? どうしてだろう。小夏先輩は憐れむような眼差しでこちらを凝視した。
「それはね、今年からあそこ、理事長が許した教師しか入れなくなったから」
「でも、あのときすんなり入れましたよね?」
「あれは理事長が認めたからよ」
保管庫に入るには、理事長から許された教師しか入れなくなっていたとは。小夏先輩は理事長に一々許可を取らなければ入れないから、無理と言ったんだ。
それなら、理事長に許しを得て入れば、と提案すると小夏先輩は首をふった。理事長は最初に決めた人選しか受け入れない、そういう人だ、と声を低くして言った。
以前アルカ理事長と文化祭を回ったとき、バカみたいにはしゃいでいた記憶が、瞼の裏に通り過ぎた。
あの阿呆面のアルカ理事長が、こんな手強とは、後に知りたくなかった。
それじゃあ、夜中、こっそり忍び込むことを決定。以前夜中入れた俺がいるんだ。夜中はなんと鍵がしていない。忍び込む作戦は、小夏先輩には内緒。きっとばれたら、すぐに止めるだろうから。
人数的に三人で忍び込むには、最適だ。そんな大人数で行ったら怪しまれるからな。三人で保管庫に忍び込んで、先生たちが来ないか見張り役をアカネちゃん。物色するのはジンと俺。
たぶん、俺よりジンのほうが物色するのが得意のはずだ。だって二冊の本を数千ある図書館で見つけたのだから。
決行はみんなが寝静まった夜中。先生たちも一人か二人しか見まわりのために起きている時間帯だ。集合場所は食堂。
三人の小指をお互いの指の間に組み、約束を交わす。三人の体温が繋いだ小指で伝わってくる。すると、アカネちゃんは嬉しそうにクスクス笑った。
「なんか、脱走のときを思い出す。この場にルイがいないのが寂しいけど、あのときもみんなで、危ないことする約束をかわしてて、大人になった今でもしてて、ほんと変わらないなぁ」
その笑顔はいつになく嬉しそうで、この世の幸福感を手に入れた笑みだった。
いつの間にか去っていった小夏先輩のあとを追うように、アカネちゃんも二限目に出るため、室内を出て行った。
アカネちゃんが去ったあとは、余韻がのこる。嵐が過ぎたように部屋が静まり返っている。いや、なんか静か過ぎるぞ。息してるのかと思うほど。
沈黙に耐えきれなくて、俺は話題をとにかくだした。
「アカネちゃんもまさか、脱走のメンバーだったとはな。俺たちだけじゃなかったのか。凄えな、改めて、俺も記憶をいいように操られてたんだなぁ」
ジンのほうに顔をうかがうと、ジンはアカネちゃんみたいに顔を赤面してた。
「ジン……?」
「はっ! ごめっ、ちょっとトイレ……」
バタバタと足音たてて去っていった。なんだ、あの顔は?
まるで……まるで、恋に落ちた顔をしてた。
だからこそアカネちゃんを守らないと。アカネちゃんを邪鬼にさせないため。
アカネちゃんの記憶では、俺たちは五年前で止まっている。俺たちの知らない記憶を持って、混乱してるに違いない。そして、アカネちゃんの記憶は生前の記憶があり逆に〝今〟の記憶がない。
まずは、教室の席の居場所からだった。ここからは、俺たちは入れない。小夏先輩しかいない。だが、サポートできる範囲がある。たとえば、休み時間、移動教室とか、最も危ないのが〝今〟のクラスメイトの交友関係だ。
教室に入る前、アカネちゃんは「大丈夫でしょ」と軽く笑って言った。今日からアカネちゃんには大きな怪我を負って、記憶が混乱している、という設定で学園に交じってるわけだが、本当に大丈夫なのだろうか。
こじつけ設定だったが、案外信じてくれた。クラスメイトはアカネちゃんの手取り足取りサポートしてて安心した。半数、疑う者がいるが、そこら辺は小夏先輩がなんとかしてくれている。
一番アカネちゃんを混乱させたのが、ミラノとスタンリー、美樹ちゃんと雨ちゃんに遭遇したときだ。四人がまさか死んで自分と同じ、再び生かされてるなんて思ってもいなかったらしい。
「まさか、死んでたなんて思わないでしょ。教室でミラノとスタンリーに遭遇したとき、思わず『あんたも死んでたのね』て言ったら、スタンリー凄い怒っちゃった」
アカネちゃんがそのときのスタンリーの様子をペラペラと語った。
ここは仮眠室。ちょうど一時限目の休み時間だ。暇を持て余すようにちょくちょくとやって来るわけだが、仕方がない。
昨日と違って朝早く起きれて良かった。教室に入るアカネちゃんを見送れたのだから。
「へぇ。ミラノとスタンリーは俺たちと同じ十期生だったのか?」
「そうよ? ユリス班に入ってたの。雨も入って合計四人の班」
「ユリス? あのユリスちゃんの?」
「ユリス生きてるのね。やっとここで話通じた」
「……お前ら、近くね?」
六畳間の畳の上にちゃぶ台置いての座席に、俺は玄関に背を向けて座っている。その向かい側にジンとアカネちゃんが座っているのだが、この距離が異様に近い。
肩と肩がぴったりくっついて、話すときもチラホラ顔を見合わせてる。同じ室内にいるのに、俺は空気になって、このままじゃあ、二人の熱い雰囲気に吸われそうだ。
「そ、そそそんな近くは……て近い!」
アカネちゃんは湯でタコみたいに顔を真っ赤にさせて、ジンを弾き飛ばした。ジンはその勢いで壁に頭を激突。
「大丈夫か……すごい音」
「大丈夫。目が覚めた気がした」
頭を抑えて清々しく言った。
この部屋、もっと詳しく言えば、生前の記憶が蘇ったときからアカネちゃんはジンにベタベタだ。目線をチラホラ見てくるし、目が合ったときには顔を真っ赤にさせている。これは、男の俺でも分かるぞ。むしろ気づかないほうがおかしい。
対してジンのほうはというと、目が合ったとき顔を真っ赤にさせてグーパンチで殴りにかかったりと、暴行されてるので、そのことに気づいていない。
「ユリス班は元々四人だったのか。で、俺たちはあの子を中心とした美樹班……なんかしっくりこないなぁ」
頭の中で想像しても、しっくりこない。はいそうですか、ってすぐには受けとめきれない。美樹ちゃんは、明るくて天真爛漫な子。Aクラスだけど、そこにリーダーシップがあるのかと疑問に思った。
いつもここで楽しそうにトランプやってるイメージがついて中々目に浮かばない。
「受けとめきれないけど、そうだったの。あぁーほんとに記憶がないのね」
アカネちゃんは悲しそうに呟いた。
悲しそうで孤独な目。そんな表情されたら記憶がない俺たちが罪みたいに感じる。記憶がないといえば――昨日もだ。記憶が途切れ途切れだ。いつからだ? どうして? 思い出せない。
「とりあえずやることは一つよ」
アカネちゃんは、いきなり立ち上がって叫んだ。
「その記憶を封印している、記憶操作の呪怨者を見つけだすこと!」
「見つけだしてどうすんの?」
訊くと、アカネちゃんはニッコリと笑った。
「当然、見つけたら拉致してこの術を止めるため術を吐かせる」
小学六年生女子のいうことじゃない。完全に悪に染まっている。笑顔も悪顔だ。
「一体誰なのか」
腕を組み、首をかしげるジン。それについてはだいたい分かっている。その人の目を視ただけで精神、記憶、思想を操ることができる最強の精神系呪怨者。初期生のAAクラスの人。そして、精神系呪怨者で未だに越せられないという風の噂。
「それじゃあ、近づくこともできねぇな」
ジンがぶっきらぼうに言う。
「背後で拉致すれば大丈夫よ。だって相手の目を視なければ操れないんでしょ?」
どうやらアカネちゃんは、よっぽど拉致がしたいらしい。俺はすぐに反対意見を述べた。
「背後だからって操れないとは限らない。だって現に学園中の生徒百名以上、都合良い記憶が上書きされている。一人一人の相手を見るのに相当な時間かかるのに、たった一日で綺麗に忘れるなんて、できっこない」
アカネちゃんは正論を受けて、苦しい表情をした。拉致拉致と、か弱い声で呟いている。ほんとに拉致したいんだなぁ。
首をかしげてたジンは、閃いたという表情でぱぁと顔をあげる。
「初期生ってことが分かったんなら、保管庫に絶対名前載ってるだろ? 忍びこもうぜ」
どうして今まで思いつかなかったのだろう。その手があった。保管庫にいけば顔も名前も、欠けた記憶も思い出せるはず。
「小夏先輩と同伴なら、簡単なんじゃない!?」
「あたしは無理よ」
急に氷のような声が室内に反響した。びっくりして振り向くと、玄関のすぐ近くに小夏先輩が立っていた。目を細め、睨むようにこちらを見て、険しい表情。
「どうして、ですか?」
恐る恐る訊いてみた。小夏先輩、怒っている? どうしてだろう。小夏先輩は憐れむような眼差しでこちらを凝視した。
「それはね、今年からあそこ、理事長が許した教師しか入れなくなったから」
「でも、あのときすんなり入れましたよね?」
「あれは理事長が認めたからよ」
保管庫に入るには、理事長から許された教師しか入れなくなっていたとは。小夏先輩は理事長に一々許可を取らなければ入れないから、無理と言ったんだ。
それなら、理事長に許しを得て入れば、と提案すると小夏先輩は首をふった。理事長は最初に決めた人選しか受け入れない、そういう人だ、と声を低くして言った。
以前アルカ理事長と文化祭を回ったとき、バカみたいにはしゃいでいた記憶が、瞼の裏に通り過ぎた。
あの阿呆面のアルカ理事長が、こんな手強とは、後に知りたくなかった。
それじゃあ、夜中、こっそり忍び込むことを決定。以前夜中入れた俺がいるんだ。夜中はなんと鍵がしていない。忍び込む作戦は、小夏先輩には内緒。きっとばれたら、すぐに止めるだろうから。
人数的に三人で忍び込むには、最適だ。そんな大人数で行ったら怪しまれるからな。三人で保管庫に忍び込んで、先生たちが来ないか見張り役をアカネちゃん。物色するのはジンと俺。
たぶん、俺よりジンのほうが物色するのが得意のはずだ。だって二冊の本を数千ある図書館で見つけたのだから。
決行はみんなが寝静まった夜中。先生たちも一人か二人しか見まわりのために起きている時間帯だ。集合場所は食堂。
三人の小指をお互いの指の間に組み、約束を交わす。三人の体温が繋いだ小指で伝わってくる。すると、アカネちゃんは嬉しそうにクスクス笑った。
「なんか、脱走のときを思い出す。この場にルイがいないのが寂しいけど、あのときもみんなで、危ないことする約束をかわしてて、大人になった今でもしてて、ほんと変わらないなぁ」
その笑顔はいつになく嬉しそうで、この世の幸福感を手に入れた笑みだった。
いつの間にか去っていった小夏先輩のあとを追うように、アカネちゃんも二限目に出るため、室内を出て行った。
アカネちゃんが去ったあとは、余韻がのこる。嵐が過ぎたように部屋が静まり返っている。いや、なんか静か過ぎるぞ。息してるのかと思うほど。
沈黙に耐えきれなくて、俺は話題をとにかくだした。
「アカネちゃんもまさか、脱走のメンバーだったとはな。俺たちだけじゃなかったのか。凄えな、改めて、俺も記憶をいいように操られてたんだなぁ」
ジンのほうに顔をうかがうと、ジンはアカネちゃんみたいに顔を赤面してた。
「ジン……?」
「はっ! ごめっ、ちょっとトイレ……」
バタバタと足音たてて去っていった。なんだ、あの顔は?
まるで……まるで、恋に落ちた顔をしてた。
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