隷属の証

Hypnos

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1年1学期

木曜日

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空腹感に苛まされて楓は覚醒する。陰部は今日も鈍く痛むが、昨日や一昨日と比べると少しマシになったようだ。右隣を見ると、匠が抱きついて首元で匂いを嗅いでいた。

「スンスン、おはよう楓ちゃん。今日もいい匂いだね」
「…」

朝から変態発言をする匠に呆れるが、殴られたことが頭をよぎり、余計な言葉を胸の内に押し込む。匠は徐に楓の体を愛撫しながら戒められた分身に手を伸ばし、男性の健全な機能である朝勃ちが抑えられていることを確認する。指先で僅かに滑っている先端を優しく触ると、予想していた伸びた皮ではなく、露出した尿道口に手が届く。匠は布団を捲り、楓の秘部を視認する。楓の無理矢理伸ばされた包皮は、寝ている間に元の長さにもどろうとして、恥ずかしがり屋の先端を覗かせていた。

「楓ちゃん、ほら自分の恥ずかしい部分が見えちゃってるよ。皮を伸ばして隠そうね」

猫撫で声で語りかけると匠は亀頭の大半を覆う包皮を摘み、尿道口を隠すように貞操具の先端から力任せに一気に伸ばす。

「っああぁ!やぁ、外してっー!」

突然与えられた痛みに楓は泣き叫ぶが、匠は冷たく言い放つ。

「ありがとうございますだろ!こんな無様なものが雄として使い物になるわけもないし、はしたない先っぽはせめて皮で隠しておけ。これからは毎日自分で皮を伸ばすんだ!」

楓の手を貞操具の先から溢れた包皮に誘導すると、自分で摘んで伸ばすように命令する。言うことを聞かない楓に拳を連続して沈め、暴力で屈服させる。

「ぅうっ…あぅ」
「そうだ、もっと力を入れて伸ばせ。定期的に伸び具合をチャックするからな」

自分の手で余分な包皮を伸ばし始めた楓を見て、匠は満足げに笑う。

(毎日皮を伸ばしていけば、そのうち完全な包茎になるだろう。限界まで勃起しても亀頭の先まですっぽり皮に収まって、射精しても皮に当たってポタポタ流れ出るのは絶対可愛いだろうな)

残酷な考えを浮かべながら匠は自分の昂った雄を出し、楓の鼻先に突きつける。カリがしっかり張ったそれは、楓の覆い隠された小さな亀頭とは同じものとは思えない。溜まった先走りでネチョネチョする自分の包皮を伸ばしながら匠の匂いを嗅がされる楓は、自由を謳歌する目の前の立派な雄に羨ましそうな目線を送る。

「そう、これが雄だ。楓は雄にはなれないからそのおちんちんは小さくして行こうな」

楓の男子としてのプライドを打ち砕いていき、劣等感を掻き立てる。十分に皮を伸ばしたと感じた匠は楓が手を止めるのを許す。体勢を変え、自分の肉棒を楓の貞操具に添える。

「これだと流石に楓もわかるだろ?」
「うぅ…」

下向きに拘束され、先端に余った皮を伝って透明の粘液が伝う。そのすぐ隣では四倍近くの長さと五割ほどの太さを見せつけるようにいきり勃つ男根がヒクヒクする。小さく啜り泣く楓を見て、匠は達成感に満たされた。楓に口で奉仕してもらおうと考えたが、後で強請ってもらうのがいいだろうと、匠は滾る肉欲を留めて楓を洗面台に連れて行った。スクランブルエッグがメインの健康的な朝食を用意して楓に食べさせる。飲み物にカフェオレを出された楓は不思議そうにしていたが、残さずに飲み切った。遅効性の媚薬が摂取されたのを見た匠はトイレまで連れていく。

「自分でやりたいんだよな?」

匠の問いかけに小さく頷くと、楓はいつものルーチンを繰り返す。浣腸が済んだ楓を風呂場の前で待ち構えていた匠は自分の部屋まで連れていき、うつ伏せに寝かせた。過去の数日よりもやや多めにローションを楓の後孔に注ぎ、指を2本突っ込むと楓はうめく。

「っっぁ」

連日の拡張ですぐにほぐれてきた滑らかで卑猥な孔に指を増やし、皺を伸ばし切るように指を動かしていく。余裕ができたのを見計らい、予めローションで濡らした一際大きなアナルプラグを突き刺す。大きく膨らんだところを楓の秘孔はうまく咥え込めなかったため、匠は双丘を左右に押し分け、少し力を入れる。それでもなかなか入りきらなかったが、匠がより力を入れるとズブッと底を残して全て飲み込まれた。

「っぅ!?」

酷い圧迫感に楓は目の前が明暗し、全身が固まる。乱れた呼吸と共に上下する全身にうっすらと汗が浮かんでいた。

(だいぶ苦しそうだな…このサイズでこれじゃあ、今日の夜に楓を抱くのは無理か…残念だが仕方がない)

思考しながら温かい湯で濡らしたタオルを手に楓を拭う。プラグを抜いて欲しそうに視線を送る楓を無視して二人はリビングに向かった。24度にエアコンは設定されているが、全裸で僅かに濡れている楓はブルッと身を震わした。楓を背後から包むように抱きしめながら匠は気になっていた新作のアクション映画を鑑賞する。昼過ぎになり、匠は手際良く二人分のオムライスを用意する。昨日の昼からドッグフードと軽い朝食にしかありつけなかった楓は頬張る。

「楓ちゃんそんなにお腹減ってたの?朝言ってくれればもっと作ったのに」
「…昨日あんまり食べられなくて…」

おずおず話す楓を見て、匠は視野の隅にある開封済みのドッグフードの袋を認識する。

「あーもしかして陽介のやつにドッグフードを食べさせられた?あいつ普段は優しいのに結構酷い性癖を持ってるよな。多分機会があれば食べさせようとするから、食べたい物があれば俺に言って」
「…うん、ありがとう…」

(お前の性癖も大概だ!貞操具なんて訳のわからないものを付けさせて平気で暴力を振るうヤツが何をうそぶいているのか)

静かに怒りを湛える楓だが、気づかれまいとすぐに憤怒を鎮める。食器を食洗機に入れると、匠は再び楓をリビングに導く。暫くくっついてテレビを見ていると、楓が体を紅潮させ、内股を擦り合わせモジモジし始める。匠はすかさず背後から手を伸ばし胸の小さな突起を弱く摘みあげてやる。

「っぁんん、ぅあ゛」

楓のそそる声を耳で愉しみながら、匠は陽介がつけたであろう二の腕に見える鬱血痕に舌を這わす。ほんのりした塩の味を堪能して、楓の白い項にキスを落とし、躊躇なくキスマークをつけてやる。痛みに腕の中の楓は小さく飛び跳ねるも、胸に快感を与え続けるとまた耳あたりのいい囀りが聞こえてきた。遅効性の媚薬を多量に投与された楓は、昨日よりも早く理性を失っていた。興奮が高まった匠は楓をベッドに眠らせ、ステインレスの手錠を背後で纏めた楓の手首に嵌めてやる。不自由そうに体を捩る楓を気にせず、乳首への刺激はそのままに深く口付けする。

ッチュ、ンッチュ、ズッチュッ

粘り気のある音など気にかけず、匠はゆっくりと楓の暖かい口内を味わう。舌から伝う楓の唾液を飲み込み、綺麗な歯列に並んだ歯の一本一本を確かめていく。すっかり出来上がった楓から漂うフェロモンに匠は鼓動を早めた。楓の慎ましい性のシンボルに目を向けると、そこには再び顔を出し始めた縦割れの穴が筒の先端から覗かせていた。カウパーでぬれきった包皮を集めて尿道を覆い隠し、伸ばすように力を入れて引っ張ってやる。

「あ゛あ゛ぁぁんぁー!」

大きな歓声を上げて楓は精液を漏らす。手のひらに出すように調整して、匠はクチュクチュと包皮をいじって精を絞り出した。すでに脱ぎ捨てたズボンとパンツを踏みつけ、仰け反る自身の中心に白濁を塗りたくると、匠は楓の頭を掴んで近づかせる。自分の精液と匠の雄が混ざった匂いは楓の鼻腔を満たし、花蕾は突き刺されたプラグをキツく食い込む。楓がどう思うのであれ、その体が貪欲に雄を求めているのは誰が見ても明らかだ。

「そんなに欲しいか楓?欲しいのならおねだりしないと」
「たくみのっ、おおっきなの、はやくちょーだいっぁー!」

理性があれば絶対に口にしないセリフを躊躇うことなく口にして媚びる楓は、匠の暗い欲望を満たしてその荒んだ心を癒す。柔らかい楓の髪を撫でながらペニスを楓の口に挿入する。楓の体は待ち侘びた雄を中に迎えこむと歓喜に震えた。表面に付着した、優しい味の濁汁を綺麗にしていき、カリが張った先端を喉で擦る。喉の奥にまで含み、涙を浮かべながらも楓は口の中の肉棒を美味しそうに頬張った。限界が近づく匠は透明の粘液を垂らす楓の陰茎を軽く踏みつけ、男根は楓の喉奥に大きく弾けた。匠の肉欲を喉で受け入れた楓も貞操具の先端から再び白濁を垂れ流す。満足した匠は楓に尿道を吸わせ、後片付けを始めた。

情事の余韻に浸りながら夕食をとっていると、陽介が帰ってくる。

「早かったじゃん。家にはよったのか?」
「ああ、楓ロスで急いで帰ってきた」
「一日でロスってw」

軽口を叩くと陽介は楓の側までいきキスを落とす。

「ただいま」
「…おかえり」

楓は少し逡巡して陽介に答える。嬉しそうにする陽介はもう食ったと短く言って風呂に入る。特にすることもない三人は早々に寝る準備をすると、ベッドに潜る。

「匠、楓を抱かなかったのか?割と元気みたいだけど」
「孔がまだキツそうだった。明日には行けると思うけど」
「そ」
「お前のが入るのはまだまだ先だな」
「そんなことないだろ、来週には入るはずだ」

自分を置いてけぼりに話を進める二人を他所に楓は目を閉じようとする。しかしまだ性欲を処理していない陽介は楓の手をとると、自分の膨張したイチモツを握らせる。

「両手で握って上下に扱いて。口は先端を含んで吸って」

短い指示を出された楓はそのまま両手で巨大な肉棒を包み込み、尚頭を出している亀頭に口をつける。ただ単に過剰な性欲を処理してもらっているだけの陽介は我慢せず、すぐに絶頂すると楓の口に五回ほどどくどくと精液を注ぐ。慣れた感じでそれを嚥下する楓にコップを渡し、口を濯がせる。

「ちょっと慣れてきたみたいだな。明日は匠に抱いてもらって後ろの快感を開発していこうな」

陽介に答えずにベッドに潜り込む楓は、この異常な状況に適応しつつある自分と、すぐに快感を拾い上げる自分の浅ましい体に恐怖した。フェラと飲精を叩き込まれ、乳首を開発されてアナルは常時拡張される。射精どころか朝勃ちすら許されない自分の陰茎も着実に変えられてきている。撮られた動画をどうにかする前に身体がどうにかなってしまうのではないかと、不安感が込み上げる。しかし、側から漂うこの数日間でさんざん嗅いできた陽介と匠の匂いは無意識のうちに楓の心を宥め、眠りへと誘った。
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