儚き願い

I&Rin

文字の大きさ
12 / 35

第12話 カフェ

しおりを挟む



 

 1週間ぶりに今日はひろちゃんに会える

 新入社員として新しい職場で働き、あっという間の週末だ

 仕事も終わり会社の更衣室で私服に着替え、この近くにあるカフェでひろちゃんと待合わせの為、先に私1人待っていた


 私の会社もひろちゃんの会社も完全週休2日制だったので、金曜日の仕事終わりから会えば土日を含めて1週間のうち3日はひろちゃんと会える

 会えるなら本当は毎日でも会いたい!

 あれっ⁉︎

 ・・・・・・・・・なんだろ

 私がここでひろちゃんを待ってるのは、今日が初めての筈なんだけど、なんだか懐かしい感じがする

 何というか昔の思い出を振り返る様な感覚だった

 今のは何だったんだろう

 変な感覚に襲われながらもカフェでひろちゃんの来るのを外を眺めながら待っている

 
 私は外の通りを観れる窓際のテーブルに座り、そこで人や車の流れ行く光景をボォーっと眺めながらひろちゃんを待っていると、もうすぐ着くからとメールが入る

 それから間もなくしてひろちゃんがカフェに着き

 あっ!ひろちゃんの車だ!

 カフェの駐車場にひろちゃんは車を止めて店内に入ってくる


 『ヤッホー!ひろちゃん、久しぶり!』

 「おうっ!ごめんなっ!遅くなった!」

 『ううん!ひろちゃんを待ってる時間も私は好きだよ!』

 待ち焦がれてやっと会えた、この喜びが……あぁ、私はひろちゃんが好きなんだぁって思えるのっ!!

 『あぁ、ここが外国の地で公衆の面前でも普通にハグしてキス出来たらいいのに』


 「うん、俺もそう思う」

 そう言ってテーブルの向かい同士に座らず、私の横にひろちゃんが身体を密着させながら座ってきた事で私はより嬉しくなり、暫くひろちゃんの肩を貸してもらい私の頭を傾けて預けた


 『ねえ、ひろちゃん⁉︎』

 「んっ⁉︎何」

 『早く一緒に住みたい!!』

 「俺も!」

 『ねえ、ひろちゃん⁉︎』

 「んっ?」

 『早く結婚したい!!』

 「俺も!!」


 『ねえ、ひろちゃん⁉︎』

 「んっ?」

 『だあーい好き!!!!』

 「俺もだよ!美里」


 「その為にも、まずは早く大人の境界線20歳はたちを迎え最低限、自分達がしっかり社会で自立出来る事を分かって貰える様に頑張ろう!」

 『そうだよねぇ』

 「そしたら、美里の母ちゃんも安心するだろ!」

 そう、私の家族は昔から、県営住宅に母さんと兄ちゃんの3人暮らしで住んでいたけど、5歳上の兄ちゃんも高校を卒業してから大阪に行ったっきり何をしているのかも分からない

 父さんは私が小さい頃から家を出てったっきり、何処にいるのか今も分からない

 

 そんなうちの家族の事を知っているひろちゃんは、私の母さんに心配をかけさせまいと気を使ってくれている


 そんなひろちゃんの事がたまらなく大好きだよぉー
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です

流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。 父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。 無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。 純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

姉の引き立て役の私は

ぴぴみ
恋愛
 アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。 「どうしたら、お姉様のようになれるの?」 「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」  姉は優しい。でもあるとき気づいて─

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

【完結】言いつけ通り、夫となる人を自力で見つけました!

まりぃべる
恋愛
エーファ=バルヒェットは、父から十七歳になったからお見合い話を持ってこようかと提案された。 人に決められた人とより、自分が見定めた人と結婚したい! そう思ったエーファは考え抜いた結果、引き籠もっていた侯爵領から人の行き交いが多い王都へと出向く事とした。 そして、思わぬ形で友人が出来、様々な人と出会い結婚相手も無事に見つかって新しい生活をしていくエーファのお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ているもの、違うものもあります。 ☆現実世界で似たもしくは同じ人名、地名があるかもしれませんが、全く関係ありません。 ☆現実世界とは似ているようで違う世界です。常識も現実世界と似ているようで違います。それをご理解いただいた上で、楽しんでいただけると幸いです。 ☆この世界でも季節はありますが、現実世界と似ているところと少し違うところもあります。まりぃべるの世界だと思って楽しんでいただけると幸いです。 ☆書き上げています。 その途中間違えて投稿してしまいました…すぐ取り下げたのですがお気に入り入れてくれた方、ありがとうございます。ずいぶんとお待たせいたしました。

処理中です...