未プレイの乙女ゲーの悪役令嬢に転生したみたいだけど、これってフラグ回避方法分かんなくね?

文字の大きさ
68 / 130
第二章

変わりゆく

しおりを挟む



シェリーがうちへ来た次の日に
エドさんからシェリーが出発したのを聞いた

当日に見送ることは出来なかったけどこれで良かったと思う
だって、次に会うのはシェリーが本当の先生になってからだもん
まっ、私やユーリ、それにシェリーから学を教わってた子供たちからしたらもうとっくに本当の先生なんだけどね、シェリーは

そう言えば、シェリーが行ったエンリチェッタ校、所謂先生育成専門校にシェリーが入学出来るように口利きしたのはソフィだと聞いた
エドさんからそれを聞かされた時は驚いたものだ
まさかソフィがそこまでやってくれるなんて思わなかったから

そのおかげとシェリーが飛び級で卒業した異例の天才と言うこともプラスして、その専門校もシェリーの編入を快く受け入れてくれたらしい

学費に関しては、前世の世界で言う特待生に与えられる奨学金を使うと言っていた
エンリチェッタ校は先生育成校としても有名で、国を代表する学校の一つでもある
その学校の奨学金制度を受けられる生徒は本当にほんの一握りで、9教科の超難問テストでほぼ満点を取らなければ奨学金は貰えない
だけどシェリーはそのテストで899点という高得点もいいとこ(ていうかこれもう満点じゃね?)な点数を叩き出した
逆にそこで何を間違えたんだ!と思ったらどうやら学校側の試験問題の印刷ミスと判定
てことは、そのミスがなければシェリーは異例中の異例である満点合格者になるということだ

はぁあー、とことん私はとんでもない人から勉強を教わっていたっつうことだなー




そして今日
お父様からソフィが来るという知らせを聞いた

色々あったあの日以来の対面
気持ち的にも落ち着いてるからきっとあの日聞けなかったことや話せなかったことを話すチャンスだ
それに、シェリーのことでお礼も言いたいしね!

あっ、そうだ

「ねえ、お父様?」

「なんだ?」

「ソフィとのこと、ユーリやクロスにはどう説明したらいいのかしら?」

そう聞けば少しだけ表情を渋くさせるお父様
これは少し困ったときの反応だけど傍から見たら激怒しているようにしか見えないんだよね、我が父ながら哀れ…!

「そこは殿下に任せるしかないな、軽々と口にしていいような事柄でもないし、殿下が気にしなければ本当のことを二人に話してあげなさい」

「…分かりましたわ、失礼いたします」


一礼してお父様の書斎から出る


本当のことを私の口から話すって…それってかなり難易度高くない?
弟のユーリに本当のお兄ちゃんみたいな存在のクロスになんて言う?
「実は~、この国の第三王子にプロポーズされちゃって~、こちら、断ったんだけど諦めずに私に猛アタック中のソフィール殿下でーす」って?
そんなこと言う奴が私の目の前に居たら右ストレートに続いて左ストレート、鳩尾コンボ連打に加えて、最後の止めとして顔面膝打ちで沈ませる自信あるわ………って!この場合沈むの私じゃん!!

いやいや、落ち着け落ち着け
あの二人はこんなにバイオレンスじゃない
せいぜい「寝言は寝て言え」「何馬鹿なこと言ってるの?頭大丈夫?」って蔑んだ目を向けられる程度だよね!…………待て待て待て、それ"程度"じゃ済まないレベル…!


あー!!じゃあもうどうすればいいんだよー!!
廊下のど真ん中で頭を抱えようとしたその時


「お嬢様ー!」

後ろの方からメイドさんが慌てて駆け寄ってきた


「どうしたの?」

彼女の呼吸が落ち着くのを待って問えば、興奮した様子で私に詰め寄ってきた


「ソフィール殿下がお見えでございます!」


あなた、その顔の赤さは走ったからじゃないなー?
もう~……まあ、ソフィに会ったらその反応も妥当か
今でも時々マジでどっかに天使の羽が隠れてるんじゃねえかって思うレベルだもん



「そう、今行くわ、ありがとう」


メイドの前で完璧なお嬢様として振る舞い、ピンッと背筋を伸ばして長い長い廊下を歩いた







さーってと



友達とのお喋りに二度と取り乱さないようしっかりしなくちゃね!







しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。

しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。 断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。

柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。 詰んでる。 そう悟った主人公10歳。 主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど… 何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど… なろうにも掲載しております。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが

侑子
恋愛
 十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。  しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。 「どうして!? 一体どうしてなの~!?」  いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした

タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。

処理中です...