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第5話「気持ちの押し付け」
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一緒に住むのも苦しいものなんだなと、孔雀は実感していた。
ふたりきりの生活には満足している。ごはんはおいしいし、優しく朝起こされるのも気に入っており、いってらっしゃいとおかえりを言ってくれるのは愛しくてしょうがない。
だが…。
(欲しいのに手に入らんこの状況ってなんだよ一体)
ショーウインドウに映る自分の眉間に深く皺が刻まれていることを目撃し、思わず舌打ちをした。
共に暮らし初めても抱きしめたしキスもしたしセックスもした。もちろん抵抗されるけれど、最終的に力技で蹂躙してしまう。
無理矢理一緒に暮らせば関係は変わるかもしれないと少しでも期待した自分が浅はかだった。
(でも絶対諦めねえ。兄さんは俺のだ)
次の作戦を考えなければ。
柘榴お手製弁当を食べ終わり外をブラつく孔雀のスマホが鳴る。
同じ課の先輩である黒曜からだ。
「もしもーっし! お疲れっス!」
『おう。お前無事か?』
「へ? 先輩が思ってる以上に無事っスけど」
『そうか、つまらん。じゃあな』
「待って待って待ってください。話が見えないっス!」
『さっきな、電話がかかってきたんだよ。お前の名刺拾ったって。どうしたらいいか聞かれたけど、とりあえず捨てとけとは言った』
「はあ」
『お前普段名刺なんか絶対持ち歩かねぇだろ? 気になったから拾った場所聞いたんだ』
「はあ」
『で、念のため防犯カメラの映像取り寄せたんだが、ガキがひとり誘拐されてた。そいつがお前の名刺落としたらしい』
「はあ」
話が全く見えない。
『ガキはお前の知り合いか?』
「いやー、そう言われてもその映像見てないからわかんねっス。知り合いにガキもいねえっス。あ、先輩のパソコンにハッキングしていいっスか? そしたら転送しなくても見えるっス」
『俺のコハク秘蔵コレクションを見ていいのは俺だけだ』
「ラブラブで羨ましい限りっス」
すぐにスマホに映像が送られてきた。
そこには一台の車に無理矢理乗せられ連れ去られる少年の姿が映し出されていた。
「…は?」
孔雀の額に青筋が浮かぶ。
ーーガキじゃなくて兄さんじゃん。
ーーうーん、どうしよう。
(誘拐されてるよね、これ…)
椅子に座らされ、縄でぐるぐる巻きにされているため身動きが取れない。
つい先ほど買い物のために街を歩いていると車の中から道を聞かれた。知っている場所なので説明しようとしたら車に引き摺り込まれ今に至る。
柘榴はきょろきょろと辺りを見回す。港の方を走り、最終的にどこかの小屋へと連れて来られた。
幸い、誘拐犯には傷つけようとする意思はないらしく、殴ったり蹴られたりということはなかった。
「どうしよう、どうしよう。ホントに誘拐しちゃった!」
「落ち着け! まずは…まずは名前を聞こう。おいガキ、名前を言え」
誘拐犯は男二人組だ。
「え、えっと…柘榴です…」
「家はどこだ」
「家…えっと、えっと…ないです」
孔雀の住むマンションの住所なんか言えない。事実、実家はすでに無くなったわけなのでウソはついていない。
「ない!? どういうことだ!?」
「あー…あの、潰れちゃいまして…」
「は!? その歳でホームレスかお前!?」
「あ、あはは…」
おそらく誘拐犯には未成年に映っているのだろう、もうアラサーだというのに。
「親はどうした」
「両親は五年前に亡くなって…」
「…家族は?」
「弟がひとり…」
「……苦労してるんだな」
色々な誤解が重なり同情された。
(なんかよくわかんないけどとりあえずどうしよう…。くうくん心配するだろうなぁ…)
誘拐犯二人が何やら話し合っているのを、ぼーっとした表情で眺める。
(そういえば最近くうくんの様子が変なんだよなぁ。あ、でも元から変か)
しかし最近、変に拍車をかけている。
何がどう変なのかはうまく表せないが、考え込む仕草が多いように見えるしずっと眉間に皺が寄っている。
何を考えているのだろか…。
「おいガキ!」
「は、はいっ」
「身代金を請求したいが…身内はいないのか」
「身内…弟しかいなくて…」
「ガキに請求しても意味ないだろ…」
そのガキは立派なところにお勤めです、と言うべきか、しかし迷惑がかかるなぁ、夜ごはんどうしようとぐるぐる思考が回っていた時だった。
蹴り破られたらしく小屋のドアが勢いよく内側へ吹っ飛んだ。
誘拐犯二人組と柘榴は、飛んでいくドアをぽかんと口を開けて眺める。
「どーも、魔法省行方不明者捜索課もとい死体処理課の孔雀でぇす。黒曜先輩の情報により誘拐犯のアジトへ入りましたぁ」
孔雀だ。
孔雀がスマホを片手に通話しながら入ってきた。
「だ、誰だお前!」
「ただいま激しい銃撃戦により難航中。許可証の発行に出向く暇がないんでぇ、口頭での射殺許可願います。はい、そうっス。射殺理由はいい感じに適当でお願いしまぁす。死体処理は先輩に押し付けてくださぁい」
気だるげに通話しながら反対側の腕を上げた。
拳銃を持っている。
柘榴は寒気がした。
ーー何を、何をしようとしてるの?
「予想使用弾数はふたつで。え? 二発ありゃ十分っスよ。俺の腕の良さ知ってるっしょ?」
銃口が誘拐犯ひとりに向けられる。腹に響く重い音が聞こえた瞬間に男がひっくり返った。
驚く暇もなくもう一発同じ音が聞こえ、もうひとりの男も倒れた。額に、穴が開いている。
「銃声聞こえた? 以上、報告でした。このまま直帰しますんで、はい、明日ハンコ持っていきまぁす。お疲れっしたぁ」
スマホと拳銃を抑めると、にぱっ、と歯を見せていつも通り笑ってきた。
「助けにきたよ、兄さん!」
怖かった。
なんでこの子は笑っているんだ。
「かわいいかわいいとは思っていたけど、まさか誘拐までされるかわいさとは。やっぱ兄さんはかわいいんだな。縄で縛られてる兄さんエロいね。そういうプレイに興味なかったけどちょっとコーフンする」
そう言いながら縄を外してはくれる。
身動きできるようになった柘榴は咄嗟に距離を取った。
「あ? なんで逃げんの?」
「なん、で…なんでって…」
目線を誘拐犯に向ける。ぴくりとも動かない。
「なんで殺したか、って? だって兄さんを誘拐したじゃん」
「だから殺すって…お、おか、おかしいよ…」
「?」
孔雀が首を傾ぐ。言っていることがわからないの?
「誘拐犯に同情してんのか?」
「そうじゃないよ! そうじゃなくて…意味が、意味がわかんないよ…なんか、な、慣れてるっぽいし…」
「うん」
「…!」
誰かを殺害するのは初めてではないことに柘榴は動揺する。
「人間も肉じゃん。動物の肉食べるじゃん。同じじゃん。何が違うんだ?」
「違うよ!」
「何がどう違うんだ? 助けたっつーのになんで俺が怒られてるわけ?」
「ゃ…こっち来ないで…っ」
距離を詰められとうとう涙が出てしまう。
やめて。
来ないで。
今のキミは怖くてしょうがないよ。
両頬を強く包まれた。
「なんで泣いてんだ? ねえ、兄さん」
「なん、で…なんでくうくんはいつも自分の気持ちばっか押し付けるの…?」
「兄さんが好きだから。兄さんが好きだから。兄さんが好きだから」
何度も耳元で囁かれる。塞ぎたいのにそれを許してくれない。頭がおかしくなりそうだ。
「ゃめ…、て…」
「ーー五年前のこと覚えてるか? この前話した失踪した男の話。あれも俺。兄さん取られるのが嫌だったから、頭吹っ飛ばした。父さんと母さんも、俺が殺したわけじゃないけど俺のせいだよ。全部全部、俺のせい。わかる? 全部俺がやったんだよ。好きだよ、兄さん。大好き」
なんでこんなときに言うの?
呼吸ができない。呼吸の仕方がわからない。頭が痛い。
「大丈夫か? 息できてる?」
もうやめて。
触らないで、話しかけないで、お願いだから。
「ねえ、兄さん」
もう目の前が真っ白だ。チカチカする。
「いつになったら俺を見てくれる?」
意識を失う直前に見た弟の顔は、真顔だった。
ーーこの子はいつもまっすぐな瞳で僕を見るなぁ。あれ、この子…瞳の色って何色だっけ。
ふたりきりの生活には満足している。ごはんはおいしいし、優しく朝起こされるのも気に入っており、いってらっしゃいとおかえりを言ってくれるのは愛しくてしょうがない。
だが…。
(欲しいのに手に入らんこの状況ってなんだよ一体)
ショーウインドウに映る自分の眉間に深く皺が刻まれていることを目撃し、思わず舌打ちをした。
共に暮らし初めても抱きしめたしキスもしたしセックスもした。もちろん抵抗されるけれど、最終的に力技で蹂躙してしまう。
無理矢理一緒に暮らせば関係は変わるかもしれないと少しでも期待した自分が浅はかだった。
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柘榴お手製弁当を食べ終わり外をブラつく孔雀のスマホが鳴る。
同じ課の先輩である黒曜からだ。
「もしもーっし! お疲れっス!」
『おう。お前無事か?』
「へ? 先輩が思ってる以上に無事っスけど」
『そうか、つまらん。じゃあな』
「待って待って待ってください。話が見えないっス!」
『さっきな、電話がかかってきたんだよ。お前の名刺拾ったって。どうしたらいいか聞かれたけど、とりあえず捨てとけとは言った』
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『お前普段名刺なんか絶対持ち歩かねぇだろ? 気になったから拾った場所聞いたんだ』
「はあ」
『で、念のため防犯カメラの映像取り寄せたんだが、ガキがひとり誘拐されてた。そいつがお前の名刺落としたらしい』
「はあ」
話が全く見えない。
『ガキはお前の知り合いか?』
「いやー、そう言われてもその映像見てないからわかんねっス。知り合いにガキもいねえっス。あ、先輩のパソコンにハッキングしていいっスか? そしたら転送しなくても見えるっス」
『俺のコハク秘蔵コレクションを見ていいのは俺だけだ』
「ラブラブで羨ましい限りっス」
すぐにスマホに映像が送られてきた。
そこには一台の車に無理矢理乗せられ連れ去られる少年の姿が映し出されていた。
「…は?」
孔雀の額に青筋が浮かぶ。
ーーガキじゃなくて兄さんじゃん。
ーーうーん、どうしよう。
(誘拐されてるよね、これ…)
椅子に座らされ、縄でぐるぐる巻きにされているため身動きが取れない。
つい先ほど買い物のために街を歩いていると車の中から道を聞かれた。知っている場所なので説明しようとしたら車に引き摺り込まれ今に至る。
柘榴はきょろきょろと辺りを見回す。港の方を走り、最終的にどこかの小屋へと連れて来られた。
幸い、誘拐犯には傷つけようとする意思はないらしく、殴ったり蹴られたりということはなかった。
「どうしよう、どうしよう。ホントに誘拐しちゃった!」
「落ち着け! まずは…まずは名前を聞こう。おいガキ、名前を言え」
誘拐犯は男二人組だ。
「え、えっと…柘榴です…」
「家はどこだ」
「家…えっと、えっと…ないです」
孔雀の住むマンションの住所なんか言えない。事実、実家はすでに無くなったわけなのでウソはついていない。
「ない!? どういうことだ!?」
「あー…あの、潰れちゃいまして…」
「は!? その歳でホームレスかお前!?」
「あ、あはは…」
おそらく誘拐犯には未成年に映っているのだろう、もうアラサーだというのに。
「親はどうした」
「両親は五年前に亡くなって…」
「…家族は?」
「弟がひとり…」
「……苦労してるんだな」
色々な誤解が重なり同情された。
(なんかよくわかんないけどとりあえずどうしよう…。くうくん心配するだろうなぁ…)
誘拐犯二人が何やら話し合っているのを、ぼーっとした表情で眺める。
(そういえば最近くうくんの様子が変なんだよなぁ。あ、でも元から変か)
しかし最近、変に拍車をかけている。
何がどう変なのかはうまく表せないが、考え込む仕草が多いように見えるしずっと眉間に皺が寄っている。
何を考えているのだろか…。
「おいガキ!」
「は、はいっ」
「身代金を請求したいが…身内はいないのか」
「身内…弟しかいなくて…」
「ガキに請求しても意味ないだろ…」
そのガキは立派なところにお勤めです、と言うべきか、しかし迷惑がかかるなぁ、夜ごはんどうしようとぐるぐる思考が回っていた時だった。
蹴り破られたらしく小屋のドアが勢いよく内側へ吹っ飛んだ。
誘拐犯二人組と柘榴は、飛んでいくドアをぽかんと口を開けて眺める。
「どーも、魔法省行方不明者捜索課もとい死体処理課の孔雀でぇす。黒曜先輩の情報により誘拐犯のアジトへ入りましたぁ」
孔雀だ。
孔雀がスマホを片手に通話しながら入ってきた。
「だ、誰だお前!」
「ただいま激しい銃撃戦により難航中。許可証の発行に出向く暇がないんでぇ、口頭での射殺許可願います。はい、そうっス。射殺理由はいい感じに適当でお願いしまぁす。死体処理は先輩に押し付けてくださぁい」
気だるげに通話しながら反対側の腕を上げた。
拳銃を持っている。
柘榴は寒気がした。
ーー何を、何をしようとしてるの?
「予想使用弾数はふたつで。え? 二発ありゃ十分っスよ。俺の腕の良さ知ってるっしょ?」
銃口が誘拐犯ひとりに向けられる。腹に響く重い音が聞こえた瞬間に男がひっくり返った。
驚く暇もなくもう一発同じ音が聞こえ、もうひとりの男も倒れた。額に、穴が開いている。
「銃声聞こえた? 以上、報告でした。このまま直帰しますんで、はい、明日ハンコ持っていきまぁす。お疲れっしたぁ」
スマホと拳銃を抑めると、にぱっ、と歯を見せていつも通り笑ってきた。
「助けにきたよ、兄さん!」
怖かった。
なんでこの子は笑っているんだ。
「かわいいかわいいとは思っていたけど、まさか誘拐までされるかわいさとは。やっぱ兄さんはかわいいんだな。縄で縛られてる兄さんエロいね。そういうプレイに興味なかったけどちょっとコーフンする」
そう言いながら縄を外してはくれる。
身動きできるようになった柘榴は咄嗟に距離を取った。
「あ? なんで逃げんの?」
「なん、で…なんでって…」
目線を誘拐犯に向ける。ぴくりとも動かない。
「なんで殺したか、って? だって兄さんを誘拐したじゃん」
「だから殺すって…お、おか、おかしいよ…」
「?」
孔雀が首を傾ぐ。言っていることがわからないの?
「誘拐犯に同情してんのか?」
「そうじゃないよ! そうじゃなくて…意味が、意味がわかんないよ…なんか、な、慣れてるっぽいし…」
「うん」
「…!」
誰かを殺害するのは初めてではないことに柘榴は動揺する。
「人間も肉じゃん。動物の肉食べるじゃん。同じじゃん。何が違うんだ?」
「違うよ!」
「何がどう違うんだ? 助けたっつーのになんで俺が怒られてるわけ?」
「ゃ…こっち来ないで…っ」
距離を詰められとうとう涙が出てしまう。
やめて。
来ないで。
今のキミは怖くてしょうがないよ。
両頬を強く包まれた。
「なんで泣いてんだ? ねえ、兄さん」
「なん、で…なんでくうくんはいつも自分の気持ちばっか押し付けるの…?」
「兄さんが好きだから。兄さんが好きだから。兄さんが好きだから」
何度も耳元で囁かれる。塞ぎたいのにそれを許してくれない。頭がおかしくなりそうだ。
「ゃめ…、て…」
「ーー五年前のこと覚えてるか? この前話した失踪した男の話。あれも俺。兄さん取られるのが嫌だったから、頭吹っ飛ばした。父さんと母さんも、俺が殺したわけじゃないけど俺のせいだよ。全部全部、俺のせい。わかる? 全部俺がやったんだよ。好きだよ、兄さん。大好き」
なんでこんなときに言うの?
呼吸ができない。呼吸の仕方がわからない。頭が痛い。
「大丈夫か? 息できてる?」
もうやめて。
触らないで、話しかけないで、お願いだから。
「ねえ、兄さん」
もう目の前が真っ白だ。チカチカする。
「いつになったら俺を見てくれる?」
意識を失う直前に見た弟の顔は、真顔だった。
ーーこの子はいつもまっすぐな瞳で僕を見るなぁ。あれ、この子…瞳の色って何色だっけ。
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