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3:ダンジョンクローラーになろう
311:惑星ヒース神(シガミー)、星神と飯神(過保護)
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「まぁまぁ、みなさま。本日は何用でございましょうか? くすくす♪」
灯りの魔法具に照らされた金糸が、上質な薄衣のように流れる。
「だ、だれだぁ!?」
お客さまがたのいちばんまえ、驚いたお顔でわたくしを見つめるおヒゲの男性。
「これはこれは、大層な大槌をお持ちですのね♪」
柄が生えた無骨な鉄塊。ソレを構えるのは、小柄な職人装束。
その手から――ひょいっ!
わたくしは手荷物を預かり、壁へ立てかけた――ゴッドズズズズゥゥン!
「ひゃわっ――シガミーちゃんっ!? どうしたの、その力持ち!?」
給仕姿の少女が、手にした籠を落とす――中身は焼き菓子のようですわね――ぱしりっ!
すかさず籠の持ち手をつかみ――少女へ持たせてあげる。
「あらあら、まぁまぁ、ちゃんと持っていなければいけませんわよ? かわいらしいお嬢さん、うふふぅ♪」
「ぅわっ!? シガミーちゃんが、女の子みたいだぁ――!?」
少女が籠をわたくしに押しつけて、脱兎のごとく逃げていく。
籠には――
『シガミーちゃんへ
早く良くなってね
コントゥル家給仕一同』
そんなカードが入れられていた。
「あらまぁー? わたくしは病気でもなければ、怪我もしていないのですけれど――なにかおかえしを、しなければいけませんねぇ。うふふ♪」
がやがやがや。ざわざわざわ。
ざわつきはじめる、周囲。
おい、こりゃ相当たちの悪い魔物に取りつかれてんぞ?
いいえ、あの完璧な立ち振る舞い、魔物が化けてるとしか思えないわ!
だれか、ギルド長よんでこい!
いや、リカルルさまに伝令を!
わーきゃー!
「みんなぁー聞いてーぇ! えっとねー、シガミーがまるでカワイイ女の子みたいに、みえるかもしれないけど――魔物にのっとられたワケじゃないから、心配しないで、ふつうに接してあげてねぇー!」
大穴で目覚めてから、つきっきりで付いてくれている青年。
彼、ニゲルさんには感謝をしなければなりません。
「ふぅ、ニゲルがそういうなら、安心したけどニャーぅ」
猫のあたまをした愛くるしい青年が、おいしそうな香りがする包みをカウンターテーブルに置いた。
「あらまぁ、とってもおいしそうな香りがいたしますわね♪」
包みを開けなくてもソレが、大量の串揚げだということがわかる――とてもおいしそう。
猫のあたまをした青年が――口の端を引きつらせつつ、わたくしの手を取り――
「ぼくたちはいつでも、シガミーの味方だからね?」
ぎゅっと、手を握られた。
ドガァン――間借りしている、猪蟹屋2号店と呼ばれる店舗。
その裏口からつぎつぎと、作業台に置かれていくのは――
すごい量の料理だ。
重ねた大きな盆に積まれた、鍋や包みや大皿。
それを持ってきてくれたのは、体格と威勢が良い女性。
ぼこん、どかん♪
猫のあたまの青年やニゲルさんを、お尻で突き飛ばす。
「がはははははっ――よぉ、シガミィー! なんか大変なことになってるみたいだけどさっ――マンドラゴーラは、ちゃんと受け取ったからね♪」
むぎゅふはり――ぎゅっと、抱きしめられた。
「マンドラゴーラ……たしか草原や森林で発見される、走性のある稀少植物ですわね――ぷはぁ」
ちから強い抱擁から抜けだし、ふと思いついたことを口にする。
「けれどココ、ガムラン町でなら――計画的な栽培が可能ですわよね? なぜしないのかしら?」
「「「「えええええっ――――!?」」」」
料理を持ってきてくれた女性をはじめ、数名が驚いている。
そんな当たり前のことに――どうして驚くのかしら?
「ちょいと、お待ちよシガミー!? マンドラゴーラを栽培するだってぇ――!?」
肩をガシリとつかまれる。
「わたくしは、シガミーではありませんが――なぜ、そんなに驚かれるのでしょうか? 龍脈と雷の通り道であるガムラン町でしたらぁ、そうですわね……魔山椒と同量の収穫が見込めますでしょう?」
小首を傾げることしか、できませんわ、うふふ?
「ニャッフフフフフッ♪ それがもし本当ニャら――この町は大陸一の大都市になっちゃうミャ!」
猫の耳をした少女が、人混みをかき分けあらわれた。
小脇に狐の耳をした少年を、抱えている。
「どうして、そんなことが分かるコォン!?」
抱えられた少年が、そんなことを聞くものだから――
クスクスクスクス、うふううふふふっ――――❤
また大声で、笑ってしまいましたわ。
「わかりますわよ、だってわたくしは、この惑星ヒースの――――星神ですもの」
がしり――――わたくしは体格の良い女性に抱きかかえられた。
「あのぅ? どうしてわたくしを、抱きかかえるのですか?」
わたくしは――すたたたた、ぽすん――と奥の部屋に放りこまれた。
きゃぁっ――ふかふかの閨はとてもここちよく――うとうと。
「目をとじたらこのまま、根を張ってしまいそうですわ」
メキメキパキポキと、こめかみのあたりから、木が育つ音がしますもの。
よく食べてよく眠り、よく日の光を浴びる。
そうすればすべての草木は、良く育ちますもの。
ぱさり――あたまにのせていた派手な色の、まるで猫の耳の帽子。
それが落ちてしまった。
「「「「「わっ!? シガミーのあたまに角ぉ――っ!?」」」」」
心配げにのぞき込んでいた人たちが、また驚きの声をあげた。
「こぉらっ、シガミー! ちゃんと被ってなさいっていったでしょぉぉぉぅ!?」
根菜のように小さき者が、わたくしの髪をよじ登って――
帽子をかぶせてくれた。
「美の女神、イオノファラーさま?」
どうしてこんな、ちいさなお姿をしているのかは、わからないのだけれど――
女神さまは、わたくしの髪の毛に潜り込んで――かたときも離れてくれない。
つかんでテーブルにおいても、置いた腕を伝って――
スルスルと、舞い戻って来てしまうのだ。
ふぉん♪
『>イオノファラー、過保護をすると嫌われますよ』
「あら、迅雷さん。本日も良いお日柄ですこと、うふふ♪」
「はイ、シガミー……いエ、アナタのこトは日の本ノ草木の神にちナんで〝草野姫〟とお呼びしテも」
ふぉん♪
『ヒント>草野姫/日本の草木の精霊。句句廼馳とならんで代表的な植物信仰の対象』
「カヤノヒメ……はい、今後はそのようにお呼びくださいませ……くすくすくすっ♪」
すやぁ――――メキメキ、パキポキ♪
ココにはそとの日の光が、差しこんでいる。
大きな建物の地下のハズですけれど――可視光通信網を利用した明かり取りが完備されている。
きらきらぽかぽかぁ。
あたまの木が、良ぉーく育ちますわ。
よく食べてよく眠り、よく日の光を浴びる。
そうすればすべての草木は、良く育ちますもの――すやぁ♪
ヒュッゴゴゴガァァァァァァァァァンッ――――眠りを覚ます、凄まじい振動。
驚いて起きると――そこには。
「シ、シシシシシシシシシシシ、シガミーチャァァァン! シ、シシシシシシシシシ死んじゃいそうって、ほほほんほ、本当なのぉ!?」
群生したシダ植物の、新芽のような形。
そんなかわいらしい何かに乗って、部屋に飛びこんできたのは――
狐の耳をした少女でした。
「こほけほん、シがおおいですわね? うふふふ♪」
灯りの魔法具に照らされた金糸が、上質な薄衣のように流れる。
「だ、だれだぁ!?」
お客さまがたのいちばんまえ、驚いたお顔でわたくしを見つめるおヒゲの男性。
「これはこれは、大層な大槌をお持ちですのね♪」
柄が生えた無骨な鉄塊。ソレを構えるのは、小柄な職人装束。
その手から――ひょいっ!
わたくしは手荷物を預かり、壁へ立てかけた――ゴッドズズズズゥゥン!
「ひゃわっ――シガミーちゃんっ!? どうしたの、その力持ち!?」
給仕姿の少女が、手にした籠を落とす――中身は焼き菓子のようですわね――ぱしりっ!
すかさず籠の持ち手をつかみ――少女へ持たせてあげる。
「あらあら、まぁまぁ、ちゃんと持っていなければいけませんわよ? かわいらしいお嬢さん、うふふぅ♪」
「ぅわっ!? シガミーちゃんが、女の子みたいだぁ――!?」
少女が籠をわたくしに押しつけて、脱兎のごとく逃げていく。
籠には――
『シガミーちゃんへ
早く良くなってね
コントゥル家給仕一同』
そんなカードが入れられていた。
「あらまぁー? わたくしは病気でもなければ、怪我もしていないのですけれど――なにかおかえしを、しなければいけませんねぇ。うふふ♪」
がやがやがや。ざわざわざわ。
ざわつきはじめる、周囲。
おい、こりゃ相当たちの悪い魔物に取りつかれてんぞ?
いいえ、あの完璧な立ち振る舞い、魔物が化けてるとしか思えないわ!
だれか、ギルド長よんでこい!
いや、リカルルさまに伝令を!
わーきゃー!
「みんなぁー聞いてーぇ! えっとねー、シガミーがまるでカワイイ女の子みたいに、みえるかもしれないけど――魔物にのっとられたワケじゃないから、心配しないで、ふつうに接してあげてねぇー!」
大穴で目覚めてから、つきっきりで付いてくれている青年。
彼、ニゲルさんには感謝をしなければなりません。
「ふぅ、ニゲルがそういうなら、安心したけどニャーぅ」
猫のあたまをした愛くるしい青年が、おいしそうな香りがする包みをカウンターテーブルに置いた。
「あらまぁ、とってもおいしそうな香りがいたしますわね♪」
包みを開けなくてもソレが、大量の串揚げだということがわかる――とてもおいしそう。
猫のあたまをした青年が――口の端を引きつらせつつ、わたくしの手を取り――
「ぼくたちはいつでも、シガミーの味方だからね?」
ぎゅっと、手を握られた。
ドガァン――間借りしている、猪蟹屋2号店と呼ばれる店舗。
その裏口からつぎつぎと、作業台に置かれていくのは――
すごい量の料理だ。
重ねた大きな盆に積まれた、鍋や包みや大皿。
それを持ってきてくれたのは、体格と威勢が良い女性。
ぼこん、どかん♪
猫のあたまの青年やニゲルさんを、お尻で突き飛ばす。
「がはははははっ――よぉ、シガミィー! なんか大変なことになってるみたいだけどさっ――マンドラゴーラは、ちゃんと受け取ったからね♪」
むぎゅふはり――ぎゅっと、抱きしめられた。
「マンドラゴーラ……たしか草原や森林で発見される、走性のある稀少植物ですわね――ぷはぁ」
ちから強い抱擁から抜けだし、ふと思いついたことを口にする。
「けれどココ、ガムラン町でなら――計画的な栽培が可能ですわよね? なぜしないのかしら?」
「「「「えええええっ――――!?」」」」
料理を持ってきてくれた女性をはじめ、数名が驚いている。
そんな当たり前のことに――どうして驚くのかしら?
「ちょいと、お待ちよシガミー!? マンドラゴーラを栽培するだってぇ――!?」
肩をガシリとつかまれる。
「わたくしは、シガミーではありませんが――なぜ、そんなに驚かれるのでしょうか? 龍脈と雷の通り道であるガムラン町でしたらぁ、そうですわね……魔山椒と同量の収穫が見込めますでしょう?」
小首を傾げることしか、できませんわ、うふふ?
「ニャッフフフフフッ♪ それがもし本当ニャら――この町は大陸一の大都市になっちゃうミャ!」
猫の耳をした少女が、人混みをかき分けあらわれた。
小脇に狐の耳をした少年を、抱えている。
「どうして、そんなことが分かるコォン!?」
抱えられた少年が、そんなことを聞くものだから――
クスクスクスクス、うふううふふふっ――――❤
また大声で、笑ってしまいましたわ。
「わかりますわよ、だってわたくしは、この惑星ヒースの――――星神ですもの」
がしり――――わたくしは体格の良い女性に抱きかかえられた。
「あのぅ? どうしてわたくしを、抱きかかえるのですか?」
わたくしは――すたたたた、ぽすん――と奥の部屋に放りこまれた。
きゃぁっ――ふかふかの閨はとてもここちよく――うとうと。
「目をとじたらこのまま、根を張ってしまいそうですわ」
メキメキパキポキと、こめかみのあたりから、木が育つ音がしますもの。
よく食べてよく眠り、よく日の光を浴びる。
そうすればすべての草木は、良く育ちますもの。
ぱさり――あたまにのせていた派手な色の、まるで猫の耳の帽子。
それが落ちてしまった。
「「「「「わっ!? シガミーのあたまに角ぉ――っ!?」」」」」
心配げにのぞき込んでいた人たちが、また驚きの声をあげた。
「こぉらっ、シガミー! ちゃんと被ってなさいっていったでしょぉぉぉぅ!?」
根菜のように小さき者が、わたくしの髪をよじ登って――
帽子をかぶせてくれた。
「美の女神、イオノファラーさま?」
どうしてこんな、ちいさなお姿をしているのかは、わからないのだけれど――
女神さまは、わたくしの髪の毛に潜り込んで――かたときも離れてくれない。
つかんでテーブルにおいても、置いた腕を伝って――
スルスルと、舞い戻って来てしまうのだ。
ふぉん♪
『>イオノファラー、過保護をすると嫌われますよ』
「あら、迅雷さん。本日も良いお日柄ですこと、うふふ♪」
「はイ、シガミー……いエ、アナタのこトは日の本ノ草木の神にちナんで〝草野姫〟とお呼びしテも」
ふぉん♪
『ヒント>草野姫/日本の草木の精霊。句句廼馳とならんで代表的な植物信仰の対象』
「カヤノヒメ……はい、今後はそのようにお呼びくださいませ……くすくすくすっ♪」
すやぁ――――メキメキ、パキポキ♪
ココにはそとの日の光が、差しこんでいる。
大きな建物の地下のハズですけれど――可視光通信網を利用した明かり取りが完備されている。
きらきらぽかぽかぁ。
あたまの木が、良ぉーく育ちますわ。
よく食べてよく眠り、よく日の光を浴びる。
そうすればすべての草木は、良く育ちますもの――すやぁ♪
ヒュッゴゴゴガァァァァァァァァァンッ――――眠りを覚ます、凄まじい振動。
驚いて起きると――そこには。
「シ、シシシシシシシシシシシ、シガミーチャァァァン! シ、シシシシシシシシシ死んじゃいそうって、ほほほんほ、本当なのぉ!?」
群生したシダ植物の、新芽のような形。
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「こほけほん、シがおおいですわね? うふふふ♪」
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