妖怪と俺と俺のワクワクスクールライフと

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はじまり

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「お…、 おー…い、おい!起きろ!はやく起きんか!!!」


地響きがきこえてきそうなぐらいの怒鳴り声とともに起こされる俺、八神 蓮(やがみ れん)は今年で16さいになるすべてにおいて平々凡々な男の子だ。

人間じゃないものが見えるということだけを除けば。そして、この怒鳴り声を上げてせっかくの美形を般若の顔にしているのが鴉天狗の飛鳥(あすか)。これでも面倒見がよくて結構な頻度で助けられたりする。
すると布団の中で何かが動いている感触。

「ふはっ!ちょっ、なにしてんだよ狐珀(こはく)」

「んー、あるじちゃん今日もかわいいねぇ?」

ダメだ、話が通じない。
この布団の中でもぞもぞしている(かなりくすぐったい)もう一人は九尾の狐の狐珀。こっちも美形で自分で言うのもなんだが、すごく俺に忠実だ。それに何と言ってもふわっふわの豪華な尻尾がたまらない。この尻尾に包まれるとこの世にいるとは思えないほどぐっすり眠れる。

「ってか、くすぐったい!やばい、ぁ、ふ、あっ あっはっはっはっはっは」

九つの尻尾が俺の体を撫でてくるせいで笑いがとまらない。目に涙を浮かべ腹がよじれるほど笑っていると、ドカッっという鈍い音が聞こえた。

「まったくバカぎつねは主になにやっているんだ!鍋にして食うぞ。」と笑いながら、(訂正 目は笑っていない)フライパンを片手にエプロンという今時の主婦のような格好をしているのが雪男の雪凪(せつな)俺に対してすごい過保護だ。
この前すこし一人で散歩に行こうとしただけで雪凪特製の鋭い刀を持って行けと言われた。でも根はいい奴で気遣い上手でもある。

「あるじ、我もはやく起きた方がいいともうぞ?」
「ハッ、やべぇー!おくれるぅぅぅ」

「おぬしがいつまでも惚けておるからであろう!久しぶりに学び舎にいくというのに気が緩みすぎなのだ」
         .  .  .  .  .
そう俺は今日からひさしぶりに学校に行くのだ。はっはっはー
小学校のときに妖怪という普通の人間には見えないらしいものが見えたが故にいじめられ周りには白い目で見られた。
今はそんなことは気にしないが、さすがに小学生ともなるとガラスのハートが粉々にくだけちる。
まぁそれだけではないが…。 

でも今回はワクワクしている。なぜなら今日から通う『黒妖麗(こくようれい)学園』は視える人だけが集まる学校なのだ。

女子塔と男子塔に分かれているため女子に会うことはほとんどないらしい。残念…ぐすん 
 入学条件は妖(あやかし)が視えることと妖の使い魔かパートナーがいること。

クラスはS・A・B・X となっておりクラスは家柄、自分の妖力の高さ、パートナーor使い魔の妖力、あとはパートナーとの相性によって決められるらしい。

Sは全てにおいて優秀な生徒が集められ生徒会や風紀委員に入る人も少なくないのだとか。

クラスAはそのうちのどれか2つを満たしている人が入るらしい。例えば、俺なんかだと家柄は全然高くないが妖力はまぁまぁ高いしパートナーもそれなりに力もある と思う。それにあいつらとも仲がいいからクラスはAだ。

 クラスBは全て平均的で一番人数が多いらしい。平凡生活を少しでも堪能してみたい俺はクラスBに行きたかったのだがいろいろありクラスAに行くことになった。

 いろいろというのは、試験会場で自分とあいつらの妖力とパートナーとの相性を測ってもらった時に妖力測定器は俺のちょっぴり多い妖力の量に耐えられなくて壊れてしまい、あいつらもあいつらなりに制御したつもりなのだろうが、数十年ぶりの記録更新をしてしまったらしい。挙げ句の果てにパートナーとの相性を測るのも、みんなが俺を溺愛しているせいか ありえない数値を記録してしまった。試験管にはクラスSに行ってくれと言われたがどうしてもAがいいと頼み込んでやっとクラスAに行けるのが決まったのだ。

最後になったがクラスXは問題児が多いクラスらしい。

まあ、とりあえず俺の胸には夢のドキドキワクワクスクールライフを送ることができるという嬉しさでいっぱいなわけである。正直、自分以外の妖の類を見えることのできる人に会えるのは嬉しいしワクワクする。

「主、朝ごはんはもうできてあるぞ」

「ん、いつもありがとな」
いつも栄養管理のしっかりしているおいしいご飯を作ってくれる雪凪に感謝の意を込めて微笑む。

「そ、そそんな、我は主に喜んでもらえるだけで///」頬を桜色に染めながらしどろもどろに言葉を発している。どうしたんだろ、風邪か?

朝ご飯にガッツいていた俺は
(((これだから無自覚は)))
とみんなそろって心の中でため息をついていることを知る由もない。


「さて、いきますか!」
「おう」
「どこまでもついていきます!」
「あるじちゃんのそばを離れないからねぇ~」

と言って俺たちは新しい一歩を踏み出した。
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