56 / 102
修学旅行〜二日目
しおりを挟む
目が覚めた。
6時少し前だった。
起きるには少し早かったが、昨日お風呂に入って無かったのでシャワーを浴びるため起きる。
まだ寝ている真実を起こさないようにそっとカバンから着替えとタオルを出す。
浴室に行こうとしたら部屋のドアが開く。
「!?」
「おはよう、早いな。風呂か?」
平然としている真実。
しかもメガネを外している。
「!?!?は??」
じゃあ…ベッドに寝てるのは…?」
そっとベッドに近寄って毛布を捲る。
「!!!」
泉がすやすやと眠っていた。
「何で!?いつから!?」
思わず真実に詰め寄る。
「何だよ。せっかく部屋変わってやったのに気づいてなかったのか?」
悪びれなく笑う真実。
泉の寝ているベッドから眼鏡を取る。
「ま、待って!本当…いつから!?」
「いつって昨日の夕飯後に泉が来て部屋変われって…。」
身体から力が抜ける。
「真実だと思って…真実寝てると思ったから…泉の相談…泉にしてた…。」
「まあ大丈夫だろ?泉、一回寝たらなかなか起きないし。まあ、風呂入ってこいよ。もうすぐ朝飯だぜ?」
★
熱いシャワーを浴びる。
最初は落ち込んだが、真実の言う通り。
泉が寝てたんならただの独り言で済むだろう。
お風呂から出ると泉がいなくなっていて代わりに真実が…(今度は本物)ベッドで寝転んでいた。
「泉、何も聞いてないってさ。お前の寝顔見ながら寝落ちたみたいだぜ?」
「…そうなの?良かった。」
かなりホッとした。
「泉、あんなに意気込んできたからてっきりお前を無理やり襲うんじゃないかって浅川と話してたんだけとな。」
「な、何てこと言うのっ!?」
真実がニヤッと笑った。
「てっきりこの前みたいな状況だったら気まずいと思ってたけど杞憂だったな。」
「…。そんなこと言うけどさ、真実だってじゃあ昨日の晩どこ行ってたんだよ。浅川さんの部屋じゃないの?」
真実が欠伸をしている。
「そうだぜ?泉の代わりに部屋点検受けたぜ。もちろんベッドの中から頭だけ出してたけどな。」
…。
思えば昨日部屋点検の時男教師が真実のベッドの中身確認してたらアウトだったのか…。
今更ながら危険だった。
「浅川が教師追っ払わなかったらバレてただろうな…。」
「…。どうしたの?」
「ん?色仕掛け?いや、泉の寝顔見ようとするなんてセクハラだって脅したのか…まあどっちもだろうな。」
真実が面白そうに笑った。
「…で??浅川さんとは??」
「ん?何ともならんさ。一晩中お菓子食いながら話してたよ。」
…真実はやっぱり学生の間は誰かと付き合う気はないと言う決意は堅いようだ。
…真実モテるのに…勿体ない…。
そう言うと真実が少し淋しそうに笑う。
「いくらモテたって、自分が好きなやつから好きになって貰えないなら意味なんてない…。」
…それもそうか…。
でも今の言い方だと、真実には誰か好きな人でもいるんだろうか…。
★
朝食を摂りバスに乗る。
「おはよう、泉。」
「透、おはよう。身体大丈夫?」
隣に座った泉は特に何も言ってこなかったので、こちらも何も言わなかった。
今日は少しの移動だけだったので体調は悪くならなかった。
念願の東照宮。
「泉!!眠り猫だっ!!」
「本当…すごいね…。本物みたい…。」
木に彫られた立体の猫…。
何とも気持ちよさそうに目を閉じている。
目を閉じてるけど、これは寝たふりなのかな…。
寝たふりで敵を欺こうとしているのか、本当に寝ているのか…。
でももし眠っているのなら、香箱座りになるんじゃあ…。
そんなことを話しながら泉と見て回った。
「透、眠り猫のお守りがあるよ。」
何種類かの眠り猫を象ったお守りから一番気に入ったものを買う。
同じものを二つ買って一つ泉に渡した。
「泉、これどうぞっ!」
「…ありがとう。お揃いだね。」
泉が喜んでくれる。
…体調…良くなってよかった。
心からそう思った。
6時少し前だった。
起きるには少し早かったが、昨日お風呂に入って無かったのでシャワーを浴びるため起きる。
まだ寝ている真実を起こさないようにそっとカバンから着替えとタオルを出す。
浴室に行こうとしたら部屋のドアが開く。
「!?」
「おはよう、早いな。風呂か?」
平然としている真実。
しかもメガネを外している。
「!?!?は??」
じゃあ…ベッドに寝てるのは…?」
そっとベッドに近寄って毛布を捲る。
「!!!」
泉がすやすやと眠っていた。
「何で!?いつから!?」
思わず真実に詰め寄る。
「何だよ。せっかく部屋変わってやったのに気づいてなかったのか?」
悪びれなく笑う真実。
泉の寝ているベッドから眼鏡を取る。
「ま、待って!本当…いつから!?」
「いつって昨日の夕飯後に泉が来て部屋変われって…。」
身体から力が抜ける。
「真実だと思って…真実寝てると思ったから…泉の相談…泉にしてた…。」
「まあ大丈夫だろ?泉、一回寝たらなかなか起きないし。まあ、風呂入ってこいよ。もうすぐ朝飯だぜ?」
★
熱いシャワーを浴びる。
最初は落ち込んだが、真実の言う通り。
泉が寝てたんならただの独り言で済むだろう。
お風呂から出ると泉がいなくなっていて代わりに真実が…(今度は本物)ベッドで寝転んでいた。
「泉、何も聞いてないってさ。お前の寝顔見ながら寝落ちたみたいだぜ?」
「…そうなの?良かった。」
かなりホッとした。
「泉、あんなに意気込んできたからてっきりお前を無理やり襲うんじゃないかって浅川と話してたんだけとな。」
「な、何てこと言うのっ!?」
真実がニヤッと笑った。
「てっきりこの前みたいな状況だったら気まずいと思ってたけど杞憂だったな。」
「…。そんなこと言うけどさ、真実だってじゃあ昨日の晩どこ行ってたんだよ。浅川さんの部屋じゃないの?」
真実が欠伸をしている。
「そうだぜ?泉の代わりに部屋点検受けたぜ。もちろんベッドの中から頭だけ出してたけどな。」
…。
思えば昨日部屋点検の時男教師が真実のベッドの中身確認してたらアウトだったのか…。
今更ながら危険だった。
「浅川が教師追っ払わなかったらバレてただろうな…。」
「…。どうしたの?」
「ん?色仕掛け?いや、泉の寝顔見ようとするなんてセクハラだって脅したのか…まあどっちもだろうな。」
真実が面白そうに笑った。
「…で??浅川さんとは??」
「ん?何ともならんさ。一晩中お菓子食いながら話してたよ。」
…真実はやっぱり学生の間は誰かと付き合う気はないと言う決意は堅いようだ。
…真実モテるのに…勿体ない…。
そう言うと真実が少し淋しそうに笑う。
「いくらモテたって、自分が好きなやつから好きになって貰えないなら意味なんてない…。」
…それもそうか…。
でも今の言い方だと、真実には誰か好きな人でもいるんだろうか…。
★
朝食を摂りバスに乗る。
「おはよう、泉。」
「透、おはよう。身体大丈夫?」
隣に座った泉は特に何も言ってこなかったので、こちらも何も言わなかった。
今日は少しの移動だけだったので体調は悪くならなかった。
念願の東照宮。
「泉!!眠り猫だっ!!」
「本当…すごいね…。本物みたい…。」
木に彫られた立体の猫…。
何とも気持ちよさそうに目を閉じている。
目を閉じてるけど、これは寝たふりなのかな…。
寝たふりで敵を欺こうとしているのか、本当に寝ているのか…。
でももし眠っているのなら、香箱座りになるんじゃあ…。
そんなことを話しながら泉と見て回った。
「透、眠り猫のお守りがあるよ。」
何種類かの眠り猫を象ったお守りから一番気に入ったものを買う。
同じものを二つ買って一つ泉に渡した。
「泉、これどうぞっ!」
「…ありがとう。お揃いだね。」
泉が喜んでくれる。
…体調…良くなってよかった。
心からそう思った。
0
あなたにおすすめの小説
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
その出会い、運命につき。
あさの紅茶
恋愛
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる