◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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修学旅行〜二日目

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 目が覚めた。

 6時少し前だった。

 起きるには少し早かったが、昨日お風呂に入って無かったのでシャワーを浴びるため起きる。

 まだ寝ている真実を起こさないようにそっとカバンから着替えとタオルを出す。

 浴室に行こうとしたら部屋のドアが開く。

 「!?」

 「おはよう、早いな。風呂か?」

 平然としている真実。
 しかもメガネを外している。

 「!?!?は??」

 じゃあ…ベッドに寝てるのは…?」

 そっとベッドに近寄って毛布を捲る。

 「!!!」

 泉がすやすやと眠っていた。

 「何で!?いつから!?」

 思わず真実に詰め寄る。

 「何だよ。せっかく部屋変わってやったのに気づいてなかったのか?」

 悪びれなく笑う真実。

 泉の寝ているベッドから眼鏡を取る。

 「ま、待って!本当…いつから!?」

 「いつって昨日の夕飯後に泉が来て部屋変われって…。」

 身体から力が抜ける。

 「真実だと思って…真実寝てると思ったから…泉の相談…泉にしてた…。」

 「まあ大丈夫だろ?泉、一回寝たらなかなか起きないし。まあ、風呂入ってこいよ。もうすぐ朝飯だぜ?」

 

 ★


 熱いシャワーを浴びる。

 最初は落ち込んだが、真実の言う通り。

 泉が寝てたんならただの独り言で済むだろう。

 





 お風呂から出ると泉がいなくなっていて代わりに真実が…(今度は本物)ベッドで寝転んでいた。

 「泉、何も聞いてないってさ。お前の寝顔見ながら寝落ちたみたいだぜ?」

 「…そうなの?良かった。」

 かなりホッとした。
 
 「泉、あんなに意気込んできたからてっきりお前を無理やり襲うんじゃないかって浅川と話してたんだけとな。」

 「な、何てこと言うのっ!?」

 真実がニヤッと笑った。

 「てっきりこの前みたいな状況だったら気まずいと思ってたけど杞憂だったな。」

 「…。そんなこと言うけどさ、真実だってじゃあ昨日の晩どこ行ってたんだよ。浅川さんの部屋じゃないの?」

 真実が欠伸をしている。

 「そうだぜ?泉の代わりに部屋点検受けたぜ。もちろんベッドの中から頭だけ出してたけどな。」

 …。

 思えば昨日部屋点検の時男教師が真実のベッドの中身確認してたらアウトだったのか…。

 今更ながら危険だった。

 「浅川が教師追っ払わなかったらバレてただろうな…。」

 「…。どうしたの?」

 「ん?色仕掛け?いや、泉の寝顔見ようとするなんてセクハラだって脅したのか…まあどっちもだろうな。」

 真実が面白そうに笑った。

 「…で??浅川さんとは??」

 「ん?何ともならんさ。一晩中お菓子食いながら話してたよ。」

 …真実はやっぱり学生の間は誰かと付き合う気はないと言う決意は堅いようだ。


 …真実モテるのに…勿体ない…。

 そう言うと真実が少し淋しそうに笑う。

 「いくらモテたって、自分が好きなやつから好きになって貰えないなら意味なんてない…。」

 …それもそうか…。

 でも今の言い方だと、真実には誰か好きな人でもいるんだろうか…。

 


 ★



 朝食を摂りバスに乗る。

 「おはよう、泉。」

 「透、おはよう。身体大丈夫?」

 隣に座った泉は特に何も言ってこなかったので、こちらも何も言わなかった。





 今日は少しの移動だけだったので体調は悪くならなかった。

 念願の東照宮。

 「泉!!眠り猫だっ!!」

 「本当…すごいね…。本物みたい…。」

 木に彫られた立体の猫…。

 何とも気持ちよさそうに目を閉じている。


 目を閉じてるけど、これは寝たふりなのかな…。

 寝たふりで敵を欺こうとしているのか、本当に寝ているのか…。

 でももし眠っているのなら、香箱座りになるんじゃあ…。

 そんなことを話しながら泉と見て回った。

 



 「透、眠り猫のお守りがあるよ。」

 何種類かの眠り猫を象ったお守りから一番気に入ったものを買う。

 同じものを二つ買って一つ泉に渡した。

 「泉、これどうぞっ!」

 「…ありがとう。お揃いだね。」

 泉が喜んでくれる。

 …体調…良くなってよかった。

 心からそう思った。

 
 
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