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27話 アデリーナ視点
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「初めまして、アデリーナ様。お会いできて光栄です」
青い空を背景に目の前の青年は穏やかに笑った。
ジェラルド・ウルフスタンと名乗った彼は、アデリーナに幸福な人生を与え――やがて絶望に突き落とす男だった。
ガラガラと大きな音を立てながら、乗合馬車が進んでいく。車内は空いており、ふたりの女性客とタバコを加えた男性客が乗っている。
煙の匂いが得意ではないアデリーナは彼らと離れた一番うしろの席に座っていた。ジェラルドがつけてくれた案内人はアデリーナがひとりになりたいことを察してくれたのか、少し離れた席にいた。
アデリーナは流れていく景色をぼんやりと眺める。
向かう先はかつて過ごした第二の故郷ルスフォード。本来なら心が弾むはずの帰郷が、アデリーナの気持ちを沈ませる。
「私は……あの街にいてはいけなかったのかしら」
父が死に、彼の犯した罪が明らかになった。悪人の娘であるアデリーナは、あの街に留まっていたら今後肩身が狭くなるはずだ。
だから、ほとぼりが覚めるまではルスフォードで過ごしたほうがいいとジェラルドが助言したのも理解できる。
それなのに、どうしてこんな見捨てられた気持ちになるのだろうか。
ジェラルドが、アデリーナを罪人の娘だからと切り捨てるような人間だとは思ってはいない。彼は落ち着いたらアデリーナを迎えに来てくれるだろう。
そう理解していても心は重い。
「私はただジェラルドと一緒にいたかったのね……」
父の葬式の日、参列者から冷たい視線や言葉を浴びせられた。ボロボロになった心にはつらかったが、ジェラルドが傍にいてくれたから耐えられた。
彼が一緒ならどんな苦難でも乗り越えられると思えた。彼の隣にいれるのならどんなに後ろ指をさされても平気だと思った。
だから、ジェラルドと共にあの街にいたかった。
「でも、私のわがままで迷惑をかけちゃいけないものね」
ため息をついたその時、馬車が大きく傾いた。車体は地面に叩きつけられ、乗客は外へと飛ばされた。
「う……」
地面に転がったアデリーナは起き上がろうとしたが、それは叶わなかった。倒れた車体に左腕が挟まれていた。
混乱するアデリーナの鼻が、焦げた臭いを捉える。
「大変! 火が……火事よ!」
女性客が悲鳴を上げる。アデリーナは車体から抜け出そうとしたが、ぴくりともしない。案内人も必死でアデリーナを助けようとしたが無理だと察し、人を読んでくるとその場を離れた。
焦るアデリーナをあざ笑うように火は段々と迫ってきて――アデリーナの記憶はそこから途絶えた。
次に意識を取り戻したのは病院のベッドの上だった。
あの後、アデリーナは集まった人たちの手により助け出されたらしい。必死の消火により死は免れたが、腕と顔には火傷を負った。
「顔の火傷は回復すれば、今より状態は良くなると思います。完全に消えることはありませんが……化粧をすれば目立たなくなるでしょう」
いたましそうに医師が告げる。
妙齢の未婚女性が顔に怪我を負ったのだ、彼のような反応になるのは普通だろう。
アデリーナは手鏡で火傷の状態を確かめる。左頬から首筋に広がる火傷にショックを受けたのは確かだ。治せるものなら今すぐに治したい。だが、医師が危惧したほど気落ちはしていなかった。
長年赤毛という外見のコンプレックスがあり、元々自分の見た目に自信がなかったせいもあるのかもしれない。
だが、アデリーナにはひとつ懸念があった。
「ジェラルドは……どう思うのかしら」
顔に傷ができても、ジェラルドなら気にしないだろうと思えた。けれど、これは火傷だ。彼は火傷をひどく嫌っている。
以前、ジェラルドの左腕にある火傷を見てしまったことがある。何があっても温和な態度を崩さなかった彼が、険しい顔で火傷を「醜いもの」だと吐き捨てた。
自分の火傷ですらそれほどの嫌悪感を持つのなら、アデリーナが火傷を負ったことを知ればどう思うのか。アデリーナは怖くなった。
それでも、ジェラルドなら自分が嫌うものであったとしても、受け入れてくれるのかもしれない。そうアデリーナは期待した。
「アデリーナ」
目が合ったジェラルドは最初に驚きの表情を浮かべた。そして、すぐに形の良い眉を寄せた。その顔が強張ったのがアデリーナにもはっきりわかった。
ジェラルドは嫌悪をしている。彼はアデリーナの火傷を受け入れられなかった。そう気づいたアデリーナは、彼の視線から逃げるように身を丸めた。
かけつけた看護婦が宥めてくれるまで、アデリーナはひとり震えていた。
ジェラルドがアデリーナの怪我に何も言えず立ち去ったのは何と声をかけていいのかわからなかったのだろうと、看護婦は慰めた。
アデリーナもそう思おうとした。予想外のことに頭が回らなくなることは誰にでもある。ジェラルドも混乱していただけだと。
けれど、その後ジェラルドがアデリーナの元を訪れることはなかった。病院とのやり取りも人を挟み、アデリーナのことに直接関わることはなかった。
それが、火傷を負ったアデリーナを拒む何よりの証左だった。
アデリーナが目を覚ますと、夕方になっていた。
サイドテーブルに置かれた水差しとコップに手を伸ばした。気が利くメイドがアデリーナの好きなハーブを漬け込んでくれた水だ。数口飲んで人心地がついたアデリーナは周囲を見渡した。
青を基調とした華やかな室内はアデリーナの好みに合わせたて用意したものだろう。
アデリーナが今いるのは、ルスフォードにあるアデリーナ名義の屋敷だった。ある程度回復したところで診療所からここへ移った。
閑静なところで庭の花々が素晴らしいそうだが、アデリーナは一度も見たことがなかった。この屋敷に移されてから、一歩も外へ出ていない。ベッドから動くことすら稀だ。
打撲はとっくに治っている。単に、動く気力がないのだ。
接する人間も世話をしてくれるメイドと、たまに様子を見に来る執事、あとは診療に訪れる医師くらいだった。
アデリーナの火傷はまだ完治しておらず、定期的に医師の診察を受けていた。だが、その顔は頻繁に入れ替わった。
新しい医師が来る度メイドは高名な医師だと言っていたが、彼らの腕に雇い主は納得しなかったようだ。
医師の手配をしているのはアデリーナではなかった。メイドや執事ははっきりとは言わないが、おそらくジェラルドが手配してくれているのだろう。
受け入れられないとはいえ、彼は傷ついたアデリーナを放っておくことができなかったようだ。婚約者としての義務だと考えているのかもしれない。
「いつまでも、それに甘えてちゃダメよね……」
彼を解放しよう。そう思い、アデリーナはジェラルドに婚約の解消を申し出る手紙を書いた。
だが、返事はなかった。仕事を完ぺきにこなすメイドに預けたのだ、ジェラルドの元には届いているだろう。
ジェラルドは婚約について話す気がないようだ。厄介なだけの婚約者を、ジェラルドはいつまで保護しておくのだろう。
「いつ捨てられるか怯えるくらいなら、今捨てられたほうがいいのに……」
己の未来を想起させるような夜闇を見つめながら、アデリーナは呟いた。
青い空を背景に目の前の青年は穏やかに笑った。
ジェラルド・ウルフスタンと名乗った彼は、アデリーナに幸福な人生を与え――やがて絶望に突き落とす男だった。
ガラガラと大きな音を立てながら、乗合馬車が進んでいく。車内は空いており、ふたりの女性客とタバコを加えた男性客が乗っている。
煙の匂いが得意ではないアデリーナは彼らと離れた一番うしろの席に座っていた。ジェラルドがつけてくれた案内人はアデリーナがひとりになりたいことを察してくれたのか、少し離れた席にいた。
アデリーナは流れていく景色をぼんやりと眺める。
向かう先はかつて過ごした第二の故郷ルスフォード。本来なら心が弾むはずの帰郷が、アデリーナの気持ちを沈ませる。
「私は……あの街にいてはいけなかったのかしら」
父が死に、彼の犯した罪が明らかになった。悪人の娘であるアデリーナは、あの街に留まっていたら今後肩身が狭くなるはずだ。
だから、ほとぼりが覚めるまではルスフォードで過ごしたほうがいいとジェラルドが助言したのも理解できる。
それなのに、どうしてこんな見捨てられた気持ちになるのだろうか。
ジェラルドが、アデリーナを罪人の娘だからと切り捨てるような人間だとは思ってはいない。彼は落ち着いたらアデリーナを迎えに来てくれるだろう。
そう理解していても心は重い。
「私はただジェラルドと一緒にいたかったのね……」
父の葬式の日、参列者から冷たい視線や言葉を浴びせられた。ボロボロになった心にはつらかったが、ジェラルドが傍にいてくれたから耐えられた。
彼が一緒ならどんな苦難でも乗り越えられると思えた。彼の隣にいれるのならどんなに後ろ指をさされても平気だと思った。
だから、ジェラルドと共にあの街にいたかった。
「でも、私のわがままで迷惑をかけちゃいけないものね」
ため息をついたその時、馬車が大きく傾いた。車体は地面に叩きつけられ、乗客は外へと飛ばされた。
「う……」
地面に転がったアデリーナは起き上がろうとしたが、それは叶わなかった。倒れた車体に左腕が挟まれていた。
混乱するアデリーナの鼻が、焦げた臭いを捉える。
「大変! 火が……火事よ!」
女性客が悲鳴を上げる。アデリーナは車体から抜け出そうとしたが、ぴくりともしない。案内人も必死でアデリーナを助けようとしたが無理だと察し、人を読んでくるとその場を離れた。
焦るアデリーナをあざ笑うように火は段々と迫ってきて――アデリーナの記憶はそこから途絶えた。
次に意識を取り戻したのは病院のベッドの上だった。
あの後、アデリーナは集まった人たちの手により助け出されたらしい。必死の消火により死は免れたが、腕と顔には火傷を負った。
「顔の火傷は回復すれば、今より状態は良くなると思います。完全に消えることはありませんが……化粧をすれば目立たなくなるでしょう」
いたましそうに医師が告げる。
妙齢の未婚女性が顔に怪我を負ったのだ、彼のような反応になるのは普通だろう。
アデリーナは手鏡で火傷の状態を確かめる。左頬から首筋に広がる火傷にショックを受けたのは確かだ。治せるものなら今すぐに治したい。だが、医師が危惧したほど気落ちはしていなかった。
長年赤毛という外見のコンプレックスがあり、元々自分の見た目に自信がなかったせいもあるのかもしれない。
だが、アデリーナにはひとつ懸念があった。
「ジェラルドは……どう思うのかしら」
顔に傷ができても、ジェラルドなら気にしないだろうと思えた。けれど、これは火傷だ。彼は火傷をひどく嫌っている。
以前、ジェラルドの左腕にある火傷を見てしまったことがある。何があっても温和な態度を崩さなかった彼が、険しい顔で火傷を「醜いもの」だと吐き捨てた。
自分の火傷ですらそれほどの嫌悪感を持つのなら、アデリーナが火傷を負ったことを知ればどう思うのか。アデリーナは怖くなった。
それでも、ジェラルドなら自分が嫌うものであったとしても、受け入れてくれるのかもしれない。そうアデリーナは期待した。
「アデリーナ」
目が合ったジェラルドは最初に驚きの表情を浮かべた。そして、すぐに形の良い眉を寄せた。その顔が強張ったのがアデリーナにもはっきりわかった。
ジェラルドは嫌悪をしている。彼はアデリーナの火傷を受け入れられなかった。そう気づいたアデリーナは、彼の視線から逃げるように身を丸めた。
かけつけた看護婦が宥めてくれるまで、アデリーナはひとり震えていた。
ジェラルドがアデリーナの怪我に何も言えず立ち去ったのは何と声をかけていいのかわからなかったのだろうと、看護婦は慰めた。
アデリーナもそう思おうとした。予想外のことに頭が回らなくなることは誰にでもある。ジェラルドも混乱していただけだと。
けれど、その後ジェラルドがアデリーナの元を訪れることはなかった。病院とのやり取りも人を挟み、アデリーナのことに直接関わることはなかった。
それが、火傷を負ったアデリーナを拒む何よりの証左だった。
アデリーナが目を覚ますと、夕方になっていた。
サイドテーブルに置かれた水差しとコップに手を伸ばした。気が利くメイドがアデリーナの好きなハーブを漬け込んでくれた水だ。数口飲んで人心地がついたアデリーナは周囲を見渡した。
青を基調とした華やかな室内はアデリーナの好みに合わせたて用意したものだろう。
アデリーナが今いるのは、ルスフォードにあるアデリーナ名義の屋敷だった。ある程度回復したところで診療所からここへ移った。
閑静なところで庭の花々が素晴らしいそうだが、アデリーナは一度も見たことがなかった。この屋敷に移されてから、一歩も外へ出ていない。ベッドから動くことすら稀だ。
打撲はとっくに治っている。単に、動く気力がないのだ。
接する人間も世話をしてくれるメイドと、たまに様子を見に来る執事、あとは診療に訪れる医師くらいだった。
アデリーナの火傷はまだ完治しておらず、定期的に医師の診察を受けていた。だが、その顔は頻繁に入れ替わった。
新しい医師が来る度メイドは高名な医師だと言っていたが、彼らの腕に雇い主は納得しなかったようだ。
医師の手配をしているのはアデリーナではなかった。メイドや執事ははっきりとは言わないが、おそらくジェラルドが手配してくれているのだろう。
受け入れられないとはいえ、彼は傷ついたアデリーナを放っておくことができなかったようだ。婚約者としての義務だと考えているのかもしれない。
「いつまでも、それに甘えてちゃダメよね……」
彼を解放しよう。そう思い、アデリーナはジェラルドに婚約の解消を申し出る手紙を書いた。
だが、返事はなかった。仕事を完ぺきにこなすメイドに預けたのだ、ジェラルドの元には届いているだろう。
ジェラルドは婚約について話す気がないようだ。厄介なだけの婚約者を、ジェラルドはいつまで保護しておくのだろう。
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