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4話 勘違い
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予想しなかったベネディクトの反応に、ジェシカは困惑した。
ベネディクトは、何も言えずに呆然とするジェシカを嘲笑する。
「僕は毒では死なないと聞かなかったのか? それとも、ただ忘れていたのか?」
毒という物騒な単語に、ジェシカは瞠目する。
何故、自分が毒を盛ったと思われているのだろうか。そんなことをする人間だと思われていたのか。
「ひと月大人しくしていれば、僕がお前を信用するとでも思ったのか? ――人を侮るのも大概にしろ」
ベネディクトには質問も申し開きも許さない気迫があった。
彼は手を振り、食事を下げるように命じた。
ジェシカは大人しく従った。
手つかずの食事を手にしたジェシカに、ベネディクトはもう今日は仕事をしなくていいと告げた。
「お前の飼い主に伝えておけ。一度死して蘇った悪魔憑きが、簡単に死ぬわけないだろ? 現に、僕は何度毒を食らってもこうして生きているのだから。毒では殺せない。諦めろ」
「まさか、こんなことになってしまうなんて……」
食事を厨房へ運ぶ途中、ジェシカはため息をついた。
何か大きな誤解をされてしまったのはわかる。その原因がデザートだということも。
料理長がベネディクトにはデザートをつけない決まりだと言っていたのも、過去に何か起こったからだろう。
ベネディクトは王族の悪魔憑きだ。幽閉しなくてはいけないが、敬意も払わなくてはならない。
なのに、ベネディクトは王族へのものとは思えない扱いを受けていたようだ。彼があのように警戒心が強いのもこれまでの境遇のせいだろう。
一度、報告をしなければ。ベネディクトの言うような飼い主ではないが、ジェシカにはエリザベスという主がいる。
しばらくベネディクトに仕えることに専念していたから、近々報告する予定だった。
食器を下げたら、すぐにエリザベスのもとへ行こう。
「料理長、がっかりするかしら」
せっかく張り切って作ってくれたのに。申し訳ない。
自分の失態だと謝ろうとジェシカが思った時だった。
「貴女も大変だな」
背後からかけられた声に、ジェシカは眉をしかめそうになる。
だが、平静を保ち、振り返る。
「これはモーガン卿。王都に戻られていたんですね、お久しぶりです」
ジェシカが恭しく挨拶をすると、壮年の男――モーガン伯爵は満足そうに頷いた。そして、ジロジロと不躾に侍女服姿のジェシカを上から下まで眺める。
「やはり、貴女はそうした格好のほうがよくお似合いだ」
意味深に笑う男に、ジェシカは貼り付けた笑顔を返す。この男の嫌味など、今に始まったことではない。
「その調子で、結婚も上手くいくことを願うよ。貴女ももう二十四だったか? いつまでももたついているとますます行き遅れてしまうぞ」
「……お気遣いいただき、ありがとうございます」
不快ではあるが、子爵令嬢が伯爵の機嫌を損ねていいことはないと自分に言い聞かせる。それに、この男がこうしてジェシカに絡む理由もわかっていた。
「ところで……私の甥御は元気かな?」
「……ええ。ベネディクト様はご健勝ですよ」
モーガンは前王妃の家門だ。このクリス・モーガンはベネディクトの伯父にあたる。
そのため、彼は悪魔憑きの甥を憂い、常に気にかけている。
「それは良かった。……貴女の侍女としての評判は聞いている。私のかわいい甥をよろしく頼む」
温厚な口調だが、彼の鋭い眼光はジェシカに警告する。
――決して、ベネディクトを害するなと。
ジェシカはベネディクトの異母妹であるエリザベスに仕えてきた。そのため、これまでも何かとモーガン伯爵には敵視されてきた。
そんなジェシカがベネディクトの侍女となったのだから、気が気でないのだろう。
「……もちろんです。誠心誠意、ベネディクト様にお仕えします」
食事を下げないといけないからと、そこで話を切り上げてジェシカはその場をあとにした。
報告を済ませた後、自室に戻ったジェシカは大きくため息をついた。
エリザベスに報告したところ、クビを宣告されていないのなら、明日からも変わらずベネディクトの世話をするようにと命じられた。
取り返しのつかない失態を犯してしまった気がするが、彼女がそう判断したのなら従おう。
「明日からベネディクト様と顔を合わせづらいわね……」
心情がどうあれ、仕事をするしかないが、できることなら働きやすいほうがいい。
「でも、もう信頼関係を築くのは難しいんじゃないかしら」
毒を持っているのではないかと疑われたくらいだ。今後もジェシカに心を許してくれるとは思えない。
「……ダメね、思ったより堪えてるわ」
弱音ばかり出てくる。これでは良くない。
こうして考えていても気持ちが落ち込んでいくだけだ。
気分転換をしようと支度を整え、ジェシカは外に出た。
新月のため、星あかりの強い夜だった。
冷えた夜風が頬を撫で、ざわざわと木の葉の揺れる音が響く。
頭上には満天の星空が広がっている。
「ええっと……あの星はどこだったかしら」
ジェシカはひときわ輝く星の近くに並んでいるふたつの小さな星に目をやる。
地味なその星たちは、主であり幼馴染でもあるエリザベスが好きな星だった。目立つわけでもなく、有名でもないその星は兄弟の絆を描いた逸話のある星らしい。
エリザベスは落ち込むことがあると、よくジェシカを天体観測に誘った。
万一誰かに見咎められても勉強に励んでいたのだと言い訳ができるように、教科書まで持ち込んでいた。
頭上一面に広がる星空を見上げながら昔のことを思い出していると、少し気分が上向いてきた。
くよくよ考えていても仕方がない。やれることをやろう。
『ベネディクト様、夜中によく外を眺めてるんだよ』
ふいに、見張りの騎士の言葉が脳裏によぎった。
あの騎士の言葉が事実なら、ベネディクトは今日も外を、王太子のいる場所を見ているのだろうか。
ジェシカの足は自然と塔に向かった。
ベネディクトの部屋から見えぬよう、木々で身を隠しながらジェシカは塔に到着した。そして、すぐに顔をしかめた。
「どうして、見張りがいないのよ……?」
忌み子であろうと、王位継承権がなかろうと、ベネディクトは敬うべき王族だ。過去の侍従の暴走のせいで部屋近くに侍れないとしても、入口で警護していなければならないのに。
今日の当番は誰だっただろうか。ジェシカは数人いる見張りの騎士の顔を思い浮かべる。
「きっと、今日だけじゃないわね。上に報告して徹底的に調べてもらわないと」
ジェシカは腹を立てながら、塔に近づいた。
夜になると、塔のおどろおどろしさは増している。
一晩中ここで警備しなければならない見張りには同情する気持ちもあるが、仕事として与えられた以上、こなすことが義務付けられている。嫌だからと投げ出すことは許されない。
ジェシカはベネディクトの部屋があるほうへ目を向けた。
見張りの言っていた通り、そこにはベネティクトの姿があった。普段は閉じていることの多い窓を開け、暗い部屋から外を見ている。
彼の視線の先には王太子の部屋がある。
だが、その表情は睨むと言うよりもーー
胸騒ぎがしたジェシカは鍵を取り出し、塔の扉を開けた。ベネディクトに気づかれぬよう、音を立てないように階段を登っていく。
ベネディクトの部屋の扉をそっと開けると、外を覗く彼の後ろ姿が目に映る。
ただ外を眺めている様子に、杞憂だったのだろうかとほっと胸をなでおろしかけたその時だった。
不意に、ベネディクトの体が動く。ジェシカは咄嗟に駆け寄り、彼を羽交い締めにした。
「なっ……!?」
「なりません、ベネディクト様!」
「いきなり、何をーー」
ジェシカの腕の中から逃げようとするベネディクトを押さえつけ、部屋の中央まで引きずった。
「何をするんだ! 危ないだろう!?」
「それはこちらのセリフです! あんなに身を乗り出して、自害なさるおつもりですか!?」
「は? 自害……?」
バタバタと暴れていたベネディクトの体がぴたりと止まる。ぽかんとしてこちらを見るその表情に、ジェシカは自分が思い違いをしていたことを悟った。
ジェシカは慌ててベネディクトを放すと、片膝をついて頭を垂れた。
「も、申し訳ございません! 深刻な顔で外を眺めておられたので、てっきり……」
「てっきり、死ぬつもりだと? だから、そんなに慌ててここまで来たのか?」
「……はい」
羞恥で声が小さくなる。頬もひどく熱い。ベネディクトの顔が見られない。
ベネディクトは無礼を働いたジェシカを許さないだろう。
拳を握りしめ、裁可の時を待つ。
だが、ジェシカの耳に届いたのは、小さく吹き出すような音だった。
ベネディクトは、何も言えずに呆然とするジェシカを嘲笑する。
「僕は毒では死なないと聞かなかったのか? それとも、ただ忘れていたのか?」
毒という物騒な単語に、ジェシカは瞠目する。
何故、自分が毒を盛ったと思われているのだろうか。そんなことをする人間だと思われていたのか。
「ひと月大人しくしていれば、僕がお前を信用するとでも思ったのか? ――人を侮るのも大概にしろ」
ベネディクトには質問も申し開きも許さない気迫があった。
彼は手を振り、食事を下げるように命じた。
ジェシカは大人しく従った。
手つかずの食事を手にしたジェシカに、ベネディクトはもう今日は仕事をしなくていいと告げた。
「お前の飼い主に伝えておけ。一度死して蘇った悪魔憑きが、簡単に死ぬわけないだろ? 現に、僕は何度毒を食らってもこうして生きているのだから。毒では殺せない。諦めろ」
「まさか、こんなことになってしまうなんて……」
食事を厨房へ運ぶ途中、ジェシカはため息をついた。
何か大きな誤解をされてしまったのはわかる。その原因がデザートだということも。
料理長がベネディクトにはデザートをつけない決まりだと言っていたのも、過去に何か起こったからだろう。
ベネディクトは王族の悪魔憑きだ。幽閉しなくてはいけないが、敬意も払わなくてはならない。
なのに、ベネディクトは王族へのものとは思えない扱いを受けていたようだ。彼があのように警戒心が強いのもこれまでの境遇のせいだろう。
一度、報告をしなければ。ベネディクトの言うような飼い主ではないが、ジェシカにはエリザベスという主がいる。
しばらくベネディクトに仕えることに専念していたから、近々報告する予定だった。
食器を下げたら、すぐにエリザベスのもとへ行こう。
「料理長、がっかりするかしら」
せっかく張り切って作ってくれたのに。申し訳ない。
自分の失態だと謝ろうとジェシカが思った時だった。
「貴女も大変だな」
背後からかけられた声に、ジェシカは眉をしかめそうになる。
だが、平静を保ち、振り返る。
「これはモーガン卿。王都に戻られていたんですね、お久しぶりです」
ジェシカが恭しく挨拶をすると、壮年の男――モーガン伯爵は満足そうに頷いた。そして、ジロジロと不躾に侍女服姿のジェシカを上から下まで眺める。
「やはり、貴女はそうした格好のほうがよくお似合いだ」
意味深に笑う男に、ジェシカは貼り付けた笑顔を返す。この男の嫌味など、今に始まったことではない。
「その調子で、結婚も上手くいくことを願うよ。貴女ももう二十四だったか? いつまでももたついているとますます行き遅れてしまうぞ」
「……お気遣いいただき、ありがとうございます」
不快ではあるが、子爵令嬢が伯爵の機嫌を損ねていいことはないと自分に言い聞かせる。それに、この男がこうしてジェシカに絡む理由もわかっていた。
「ところで……私の甥御は元気かな?」
「……ええ。ベネディクト様はご健勝ですよ」
モーガンは前王妃の家門だ。このクリス・モーガンはベネディクトの伯父にあたる。
そのため、彼は悪魔憑きの甥を憂い、常に気にかけている。
「それは良かった。……貴女の侍女としての評判は聞いている。私のかわいい甥をよろしく頼む」
温厚な口調だが、彼の鋭い眼光はジェシカに警告する。
――決して、ベネディクトを害するなと。
ジェシカはベネディクトの異母妹であるエリザベスに仕えてきた。そのため、これまでも何かとモーガン伯爵には敵視されてきた。
そんなジェシカがベネディクトの侍女となったのだから、気が気でないのだろう。
「……もちろんです。誠心誠意、ベネディクト様にお仕えします」
食事を下げないといけないからと、そこで話を切り上げてジェシカはその場をあとにした。
報告を済ませた後、自室に戻ったジェシカは大きくため息をついた。
エリザベスに報告したところ、クビを宣告されていないのなら、明日からも変わらずベネディクトの世話をするようにと命じられた。
取り返しのつかない失態を犯してしまった気がするが、彼女がそう判断したのなら従おう。
「明日からベネディクト様と顔を合わせづらいわね……」
心情がどうあれ、仕事をするしかないが、できることなら働きやすいほうがいい。
「でも、もう信頼関係を築くのは難しいんじゃないかしら」
毒を持っているのではないかと疑われたくらいだ。今後もジェシカに心を許してくれるとは思えない。
「……ダメね、思ったより堪えてるわ」
弱音ばかり出てくる。これでは良くない。
こうして考えていても気持ちが落ち込んでいくだけだ。
気分転換をしようと支度を整え、ジェシカは外に出た。
新月のため、星あかりの強い夜だった。
冷えた夜風が頬を撫で、ざわざわと木の葉の揺れる音が響く。
頭上には満天の星空が広がっている。
「ええっと……あの星はどこだったかしら」
ジェシカはひときわ輝く星の近くに並んでいるふたつの小さな星に目をやる。
地味なその星たちは、主であり幼馴染でもあるエリザベスが好きな星だった。目立つわけでもなく、有名でもないその星は兄弟の絆を描いた逸話のある星らしい。
エリザベスは落ち込むことがあると、よくジェシカを天体観測に誘った。
万一誰かに見咎められても勉強に励んでいたのだと言い訳ができるように、教科書まで持ち込んでいた。
頭上一面に広がる星空を見上げながら昔のことを思い出していると、少し気分が上向いてきた。
くよくよ考えていても仕方がない。やれることをやろう。
『ベネディクト様、夜中によく外を眺めてるんだよ』
ふいに、見張りの騎士の言葉が脳裏によぎった。
あの騎士の言葉が事実なら、ベネディクトは今日も外を、王太子のいる場所を見ているのだろうか。
ジェシカの足は自然と塔に向かった。
ベネディクトの部屋から見えぬよう、木々で身を隠しながらジェシカは塔に到着した。そして、すぐに顔をしかめた。
「どうして、見張りがいないのよ……?」
忌み子であろうと、王位継承権がなかろうと、ベネディクトは敬うべき王族だ。過去の侍従の暴走のせいで部屋近くに侍れないとしても、入口で警護していなければならないのに。
今日の当番は誰だっただろうか。ジェシカは数人いる見張りの騎士の顔を思い浮かべる。
「きっと、今日だけじゃないわね。上に報告して徹底的に調べてもらわないと」
ジェシカは腹を立てながら、塔に近づいた。
夜になると、塔のおどろおどろしさは増している。
一晩中ここで警備しなければならない見張りには同情する気持ちもあるが、仕事として与えられた以上、こなすことが義務付けられている。嫌だからと投げ出すことは許されない。
ジェシカはベネディクトの部屋があるほうへ目を向けた。
見張りの言っていた通り、そこにはベネティクトの姿があった。普段は閉じていることの多い窓を開け、暗い部屋から外を見ている。
彼の視線の先には王太子の部屋がある。
だが、その表情は睨むと言うよりもーー
胸騒ぎがしたジェシカは鍵を取り出し、塔の扉を開けた。ベネディクトに気づかれぬよう、音を立てないように階段を登っていく。
ベネディクトの部屋の扉をそっと開けると、外を覗く彼の後ろ姿が目に映る。
ただ外を眺めている様子に、杞憂だったのだろうかとほっと胸をなでおろしかけたその時だった。
不意に、ベネディクトの体が動く。ジェシカは咄嗟に駆け寄り、彼を羽交い締めにした。
「なっ……!?」
「なりません、ベネディクト様!」
「いきなり、何をーー」
ジェシカの腕の中から逃げようとするベネディクトを押さえつけ、部屋の中央まで引きずった。
「何をするんだ! 危ないだろう!?」
「それはこちらのセリフです! あんなに身を乗り出して、自害なさるおつもりですか!?」
「は? 自害……?」
バタバタと暴れていたベネディクトの体がぴたりと止まる。ぽかんとしてこちらを見るその表情に、ジェシカは自分が思い違いをしていたことを悟った。
ジェシカは慌ててベネディクトを放すと、片膝をついて頭を垂れた。
「も、申し訳ございません! 深刻な顔で外を眺めておられたので、てっきり……」
「てっきり、死ぬつもりだと? だから、そんなに慌ててここまで来たのか?」
「……はい」
羞恥で声が小さくなる。頬もひどく熱い。ベネディクトの顔が見られない。
ベネディクトは無礼を働いたジェシカを許さないだろう。
拳を握りしめ、裁可の時を待つ。
だが、ジェシカの耳に届いたのは、小さく吹き出すような音だった。
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