11 / 20
11話 居場所
しおりを挟む
朝日の降り注ぐ庭で、ジェシカは日課となる素振りをしていた。
ジェシカは体を鍛えることが好きだ。無心で体を動かしていると、何もかもを忘れられる。どんな困難に見舞われても乗り越えられてきたのは、こうして毎朝体を動かして気持ちを切り替えてきたからだろう。
心身を鍛えるため、他の者たちに侮られないために始めた剣は、いつしかジェシカの支えとなっていた。
ふいに気配を感じてジェシカは手を止めた。振り向けば、そこには母の姿があった。
「ごめんなさい。あなたの邪魔をするつもりはなかったの」
「いえ、構いません。何か御用でしょうか」
「用というほどのことではないのだけれど……今も、剣は続けているのね」
母はジェシカの手に握られた剣を一瞥した。その表情は曇っている。
既に後継者の座は弟のものだ。にもかからず、まだ諦めていないと憐れんでいるのだろうか。
「時々、殿下と手合わせをすることがあるんです。腕がなまっていると、お相手してくださる殿下に申し訳ありませんから」
「まあ……そうだったの。そうね、殿下は剣がお好きだったものね」
エリザベスも体を動かすことが好きで、幼い頃から剣を学ぶことが好きだった。
ジェシカは領地で育てられるはずだったが、エリザベスの打ち合いの相手として最適だと王都に留まることになったのだ。
「ええ。それに、王族の方々に仕える者として、いざという時のために戦える強さはあったほうがいいですから」
「……確かに、あなたの仕事はいつ、どんな危険にさらされるかもわからないものね」
母は頷くと、心配そうにジェシカを見やった。
「今からでも、移動はできないの? 殿下ならわかるけれど、ベネディクト様なら仕えるのはあなたでなくてもいいのでしょう?」
「お母様、以前も申しましたが、これは殿下のご命令です。私は与えられた仕事を放棄するつもりはありません」
「でも……」
「それに、私は今の仕事も気に入っております。ベネディクト様は巷で流れる噂とは違い、お優しい方です」
本心からそう告げたが、母の表情は晴れない。
母は辺りを見回し、声を潜めた。
「最近、ベネディクト様に関して良くない噂が流れてるでしょう? 自身の正当性を主張して王位継承権を得ようと画策してるとか」
モーガン伯爵が新たに流した噂だろうか。それとも、以前彼が流した噂から生まれたものだろうか。
「このまま侍女を続けていたら、あなたも変なことに巻き込まれてしまうかもしれないわ」
「ご心配はいりません。その噂のようなことは起こりませんから」
そのために、ジェシカはベネディクトに仕えているのだ。謀反の芽があれば、即座に摘むだけだ。
それに、ベネディクトは争いごとを好むような人ではない。彼は穏やかな日々を望んでいる。
それでもまだ渋る様子の母に、ジェシカは最終手段に出ることにした。
「なにより、私がベネディクト様にお仕えしたいのです。どうか、お認めください」
「……そう。それがあなたの望みなら、しかたないわね」
母はため息を付いた。
両親は令嬢として生きたかったジェシカに後継者教育を受けさせたことを後悔していた。だから、今はもうジェシカの望む人生を歩ませたいと思っている。
そのため、多少納得のいかないことでも、ジェシカの望みだと言われると引き下がる。
何度も進められた結婚の話も、同じように諦めてもらった。
両親の弱みを利用するようなやり方にジェシカは罪悪感を覚えるが、こうでもしないと母は引き下がらなかっただろう。
他に手はなかった。そう自分に言い聞かせる。
「ああ、そうだわ。家の図書室を改装するの。置いている本などは処分する予定だから、いるのがあれば、持っていってちょうだい」
「わかりました」
母は会話を終えると、その場を立ち去った。
ジェシカは胸にくすぶる後味の悪さを振り払うように、剣を握った。
「姉上、もう帰られるのですか? もう少しいてくださっても……」
馬車に乗ろうとしたジェシカの服を、ユージーンがそっと掴んだ。
先ほど別れの言葉を交わした時は平気そうだったのに、いざ別れるとなると耐えきれなくなったようだ。
「ユージーン。ジェシカだって仕事があるんだ。わがままを言ってはいけないよ」
父にやんわりと窘められ、ユージーンは手を離す。
ジェシカは肩を落とす弟の頭を撫でた。
「泊まるまでは難しいけれど、あなたが領地に戻る前にまた会いに来るわ」
ユージーンはジェシカの言葉に目を輝かせ、頷いた。
ジェシカは馬車に乗り、窓を開けた。
両親とユージーンが去っていくジェシカを見送る。ジェシカは彼らに微笑み、帰路についた。
「おかえり、ジェシカ」
翌日、ジェシカはすぐに職場に復帰した。ベネディクトの部屋を訪れた時にかけられた声に、ジェシカはようやく一息つけた心地になった。
「只今戻りました」
「……かなり、疲れたみたいだね」
じっとジェシカの顔を見て、ベネディクトは労るように告げた。
ジェシカは驚き、ベネディクトを見返した。
「そのように見えますか?」
「ああ。いつもより元気がない」
厳しい後継者教育を受けたジェシカは、感情を隠すのが得意だ。怒りや不安、困惑、そうした負の感情を相手に悟らせない自信がある。
現に、朝食を取りに行く時に顔を合わせた侍女達も、塔の門番も誰ひとりジェシカの落ち込んでいることに気がつかなかった。久しぶりに家族と会えて良かったね、と家族との再会を喜んでくれた者もいた。
例外はエリザベスくらいだろう。彼女は人の感情の機微に聡い。なにより、長年苦楽をともにした幼馴染だ。隠したところで、ジェシカの感情などひと目で見抜く。
エリザベス以外の人間には取り繕えていると自負していた。
だから、まさか出会って数ヶ月のベネディクトが気づくとは思わなかったのだ。
「そうですね……。少し、気疲れしてしまったのかもしれません」
「……まあ、久しく会ってない家族との再会が気まずいのはわかるよ。君の家庭も、複雑なようだし」
彼はジェシカの家系図を把握している。年老いた両親と行き遅れの姉、姉と一回り以上年が離れた弟。何故そんな関係になったのか、そんな家族がどういう関係になってしまうのか、推測できるのだろう。
「あまり気が乗らないようだったら、今日は休んでも大丈夫だ。君は僕付きになってからまともに休んだことないだろう?」
通常は数人侍女がつくが、エリザベスの密命のこともあり、現在ベネディクトにはジェシカしかついていなかった。
「いえ。休むほどのことではありません。毎年のことですし、昔から休みはあまりとらない方でしたので、休みのほうが落ち着かないんです」
「そうか。それならいいけど……君は本当に仕事熱心だな。それで一度も病気などにもなったことがないんだろう? 周りが流行り風邪で倒れる中でもひとりピンピンしてたとか」
「ステイプルズ家は体が丈夫なんです。……私、そこまで話してましたか?」
ベネディクトと雑談をする仲になり、様々なことを話すようになった。自分のことも話題にすることはあったが、無難なことしか話していないと記憶している。
「アネットがいろいろ教えてくれたんだよ。彼女、結構話好きなんだな。君は僕の侍女になるまでは給仕をしたこともなくお茶を淹れるのも一苦労で、特訓したんだとか。だから、ここに来た当初、あれだけ僕に茶を勧めたんだな」
からかうような口調のベネディクトに、ジェシカは微笑んだ。
「ええ。アネット仕込みのものなので、多少自信があるんです。彼女は王宮でも美味しいお茶を淹れることで有名なので」
「確かに、美味かったな」
「お気に召したのであれば、給仕をアネットに変えることも可能ですが」
エリザベスはジェシカに休みを与えるために、別の侍女もつけることを検討していた。
今回のベネディクトの様子次第とのことだったが、おそらく問題ないだろう。雑談で盛り上がれるほど、アネットと打ち解けたようだ。
「いや、いいよ。彼女の茶も美味しかったが、僕は君の淹れる茶が気に入ってるから」
「……そうですか」
口元がほころぶ。ベネディクトから茶の感想を聞いたのは初めてだった。
「でしたら、朝食後、お淹れしましょうか。……あと、以前ベネディクト様が興味を示されていた本が実家にあったので持ってきました」
ジェシカは一冊の本を取り出した。
この国の各地方の祭りなどが詳細に記された本だ。後継者教育を受けていた頃、ジェシカはこの本を父から譲り受けた。
表紙を見た途端、ベネディクトは目を輝かせた。
「いいのか? これ、貴重な本だと聞いたけど」
「父が幼い頃私に買ってくれた本なので構いません」
「そうなんだ。嬉しいよ、ありがとう、ジェシカ」
「……いえ」
ベネディクトの笑顔に、ジェシカは気恥ずかしさを感じ、咄嗟に目を伏せた。
造形が似ているからか、彼の笑顔はエリザベスの笑顔に似ている。けれど、ベネディクトに向けられる笑みは、何故だかジェシカを落ち着かない気持ちにさせた。
「少し傷んでいるのが申し訳ないのですが……」
「いや、綺麗だよ。僕の持ってる本のほうがよほどボロボロだから。大切に読むよ、ありがとう」
ベネディクトと雑談をしながら、ジェシカははりきって給仕をする。
いつの間にか、憂鬱な気持ちはどこかに消えていた。
ジェシカは体を鍛えることが好きだ。無心で体を動かしていると、何もかもを忘れられる。どんな困難に見舞われても乗り越えられてきたのは、こうして毎朝体を動かして気持ちを切り替えてきたからだろう。
心身を鍛えるため、他の者たちに侮られないために始めた剣は、いつしかジェシカの支えとなっていた。
ふいに気配を感じてジェシカは手を止めた。振り向けば、そこには母の姿があった。
「ごめんなさい。あなたの邪魔をするつもりはなかったの」
「いえ、構いません。何か御用でしょうか」
「用というほどのことではないのだけれど……今も、剣は続けているのね」
母はジェシカの手に握られた剣を一瞥した。その表情は曇っている。
既に後継者の座は弟のものだ。にもかからず、まだ諦めていないと憐れんでいるのだろうか。
「時々、殿下と手合わせをすることがあるんです。腕がなまっていると、お相手してくださる殿下に申し訳ありませんから」
「まあ……そうだったの。そうね、殿下は剣がお好きだったものね」
エリザベスも体を動かすことが好きで、幼い頃から剣を学ぶことが好きだった。
ジェシカは領地で育てられるはずだったが、エリザベスの打ち合いの相手として最適だと王都に留まることになったのだ。
「ええ。それに、王族の方々に仕える者として、いざという時のために戦える強さはあったほうがいいですから」
「……確かに、あなたの仕事はいつ、どんな危険にさらされるかもわからないものね」
母は頷くと、心配そうにジェシカを見やった。
「今からでも、移動はできないの? 殿下ならわかるけれど、ベネディクト様なら仕えるのはあなたでなくてもいいのでしょう?」
「お母様、以前も申しましたが、これは殿下のご命令です。私は与えられた仕事を放棄するつもりはありません」
「でも……」
「それに、私は今の仕事も気に入っております。ベネディクト様は巷で流れる噂とは違い、お優しい方です」
本心からそう告げたが、母の表情は晴れない。
母は辺りを見回し、声を潜めた。
「最近、ベネディクト様に関して良くない噂が流れてるでしょう? 自身の正当性を主張して王位継承権を得ようと画策してるとか」
モーガン伯爵が新たに流した噂だろうか。それとも、以前彼が流した噂から生まれたものだろうか。
「このまま侍女を続けていたら、あなたも変なことに巻き込まれてしまうかもしれないわ」
「ご心配はいりません。その噂のようなことは起こりませんから」
そのために、ジェシカはベネディクトに仕えているのだ。謀反の芽があれば、即座に摘むだけだ。
それに、ベネディクトは争いごとを好むような人ではない。彼は穏やかな日々を望んでいる。
それでもまだ渋る様子の母に、ジェシカは最終手段に出ることにした。
「なにより、私がベネディクト様にお仕えしたいのです。どうか、お認めください」
「……そう。それがあなたの望みなら、しかたないわね」
母はため息を付いた。
両親は令嬢として生きたかったジェシカに後継者教育を受けさせたことを後悔していた。だから、今はもうジェシカの望む人生を歩ませたいと思っている。
そのため、多少納得のいかないことでも、ジェシカの望みだと言われると引き下がる。
何度も進められた結婚の話も、同じように諦めてもらった。
両親の弱みを利用するようなやり方にジェシカは罪悪感を覚えるが、こうでもしないと母は引き下がらなかっただろう。
他に手はなかった。そう自分に言い聞かせる。
「ああ、そうだわ。家の図書室を改装するの。置いている本などは処分する予定だから、いるのがあれば、持っていってちょうだい」
「わかりました」
母は会話を終えると、その場を立ち去った。
ジェシカは胸にくすぶる後味の悪さを振り払うように、剣を握った。
「姉上、もう帰られるのですか? もう少しいてくださっても……」
馬車に乗ろうとしたジェシカの服を、ユージーンがそっと掴んだ。
先ほど別れの言葉を交わした時は平気そうだったのに、いざ別れるとなると耐えきれなくなったようだ。
「ユージーン。ジェシカだって仕事があるんだ。わがままを言ってはいけないよ」
父にやんわりと窘められ、ユージーンは手を離す。
ジェシカは肩を落とす弟の頭を撫でた。
「泊まるまでは難しいけれど、あなたが領地に戻る前にまた会いに来るわ」
ユージーンはジェシカの言葉に目を輝かせ、頷いた。
ジェシカは馬車に乗り、窓を開けた。
両親とユージーンが去っていくジェシカを見送る。ジェシカは彼らに微笑み、帰路についた。
「おかえり、ジェシカ」
翌日、ジェシカはすぐに職場に復帰した。ベネディクトの部屋を訪れた時にかけられた声に、ジェシカはようやく一息つけた心地になった。
「只今戻りました」
「……かなり、疲れたみたいだね」
じっとジェシカの顔を見て、ベネディクトは労るように告げた。
ジェシカは驚き、ベネディクトを見返した。
「そのように見えますか?」
「ああ。いつもより元気がない」
厳しい後継者教育を受けたジェシカは、感情を隠すのが得意だ。怒りや不安、困惑、そうした負の感情を相手に悟らせない自信がある。
現に、朝食を取りに行く時に顔を合わせた侍女達も、塔の門番も誰ひとりジェシカの落ち込んでいることに気がつかなかった。久しぶりに家族と会えて良かったね、と家族との再会を喜んでくれた者もいた。
例外はエリザベスくらいだろう。彼女は人の感情の機微に聡い。なにより、長年苦楽をともにした幼馴染だ。隠したところで、ジェシカの感情などひと目で見抜く。
エリザベス以外の人間には取り繕えていると自負していた。
だから、まさか出会って数ヶ月のベネディクトが気づくとは思わなかったのだ。
「そうですね……。少し、気疲れしてしまったのかもしれません」
「……まあ、久しく会ってない家族との再会が気まずいのはわかるよ。君の家庭も、複雑なようだし」
彼はジェシカの家系図を把握している。年老いた両親と行き遅れの姉、姉と一回り以上年が離れた弟。何故そんな関係になったのか、そんな家族がどういう関係になってしまうのか、推測できるのだろう。
「あまり気が乗らないようだったら、今日は休んでも大丈夫だ。君は僕付きになってからまともに休んだことないだろう?」
通常は数人侍女がつくが、エリザベスの密命のこともあり、現在ベネディクトにはジェシカしかついていなかった。
「いえ。休むほどのことではありません。毎年のことですし、昔から休みはあまりとらない方でしたので、休みのほうが落ち着かないんです」
「そうか。それならいいけど……君は本当に仕事熱心だな。それで一度も病気などにもなったことがないんだろう? 周りが流行り風邪で倒れる中でもひとりピンピンしてたとか」
「ステイプルズ家は体が丈夫なんです。……私、そこまで話してましたか?」
ベネディクトと雑談をする仲になり、様々なことを話すようになった。自分のことも話題にすることはあったが、無難なことしか話していないと記憶している。
「アネットがいろいろ教えてくれたんだよ。彼女、結構話好きなんだな。君は僕の侍女になるまでは給仕をしたこともなくお茶を淹れるのも一苦労で、特訓したんだとか。だから、ここに来た当初、あれだけ僕に茶を勧めたんだな」
からかうような口調のベネディクトに、ジェシカは微笑んだ。
「ええ。アネット仕込みのものなので、多少自信があるんです。彼女は王宮でも美味しいお茶を淹れることで有名なので」
「確かに、美味かったな」
「お気に召したのであれば、給仕をアネットに変えることも可能ですが」
エリザベスはジェシカに休みを与えるために、別の侍女もつけることを検討していた。
今回のベネディクトの様子次第とのことだったが、おそらく問題ないだろう。雑談で盛り上がれるほど、アネットと打ち解けたようだ。
「いや、いいよ。彼女の茶も美味しかったが、僕は君の淹れる茶が気に入ってるから」
「……そうですか」
口元がほころぶ。ベネディクトから茶の感想を聞いたのは初めてだった。
「でしたら、朝食後、お淹れしましょうか。……あと、以前ベネディクト様が興味を示されていた本が実家にあったので持ってきました」
ジェシカは一冊の本を取り出した。
この国の各地方の祭りなどが詳細に記された本だ。後継者教育を受けていた頃、ジェシカはこの本を父から譲り受けた。
表紙を見た途端、ベネディクトは目を輝かせた。
「いいのか? これ、貴重な本だと聞いたけど」
「父が幼い頃私に買ってくれた本なので構いません」
「そうなんだ。嬉しいよ、ありがとう、ジェシカ」
「……いえ」
ベネディクトの笑顔に、ジェシカは気恥ずかしさを感じ、咄嗟に目を伏せた。
造形が似ているからか、彼の笑顔はエリザベスの笑顔に似ている。けれど、ベネディクトに向けられる笑みは、何故だかジェシカを落ち着かない気持ちにさせた。
「少し傷んでいるのが申し訳ないのですが……」
「いや、綺麗だよ。僕の持ってる本のほうがよほどボロボロだから。大切に読むよ、ありがとう」
ベネディクトと雑談をしながら、ジェシカははりきって給仕をする。
いつの間にか、憂鬱な気持ちはどこかに消えていた。
9
あなたにおすすめの小説
異世界育ちの侯爵令嬢と呪いをかけられた完璧王子
冬野月子
恋愛
突然日本から異世界に召喚されたリリヤ。
けれど実は、リリヤはこの世界で生まれた侯爵令嬢で、呪いをかけられ異世界(日本)へ飛ばされていたのだ。
魔力量も多く家柄の良いリリヤは王太子ラウリの婚約者候補となる。
「完璧王子」と呼ばれていたが、リリヤと同じく呪いのせいで魔力と片目の視力を失っていたラウリ。
彼との出会いの印象はあまり良いものではなかった。
酔っぱらい令嬢の英雄譚 ~チョコレートを食べていたら、いつの間にか第三王子を救っていたようです!~
ゆずこしょう
恋愛
婚約者と共に参加するはずだった、
夜会当日──
婚約者は「馬車の予約ができなかった」という理由で、
迎えに来ることはなかった。
そして王宮で彼女が目にしたのは、
婚約者と、見知らぬ女性が寄り添う姿。
領地存続のために婿が必要だったエヴァンジェリンは、
感情に流されることもなく、
淡々と婚約破棄の算段を立て始める。
目の前にあった美味しいチョコレートをつまみながら、
頭の中で、今後の算段を考えていると
別の修羅場が始まって──!?
その夜、ほんの少しお酒を口にしたことで、
エヴァンジェリンの評価と人生は、
思いもよらぬ方向へ転がり始める──
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
溺愛王子の甘すぎる花嫁~悪役令嬢を追放したら、毎日が新婚初夜になりました~
紅葉山参
恋愛
侯爵令嬢リーシャは、婚約者である第一王子ビヨンド様との結婚を心から待ち望んでいた。けれど、その幸福な未来を妬む者もいた。それが、リーシャの控えめな立場を馬鹿にし、王子を我が物にしようと画策した悪役令嬢ユーリーだった。
ある夜会で、ユーリーはビヨンド様の気を引こうと、リーシャを罠にかける。しかし、あなたの王子は、そんなつまらない小細工に騙されるほど愚かではなかった。愛するリーシャを信じ、王子はユーリーを即座に糾弾し、国外追放という厳しい処分を下す。
邪魔者が消え去った後、リーシャとビヨンド様の甘美な新婚生活が始まる。彼は、人前では厳格な王子として振る舞うけれど、私と二人きりになると、とろけるような甘さでリーシャを愛し尽くしてくれるの。
「私の可愛い妻よ、きみなしの人生なんて考えられない」
そう囁くビヨンド様に、私リーシャもまた、心も身体も預けてしまう。これは、障害が取り除かれたことで、むしろ加速度的に深まる、世界一甘くて幸せな夫婦の溺愛物語。新婚の王子妃として、私は彼の、そして王国の「最愛」として、毎日を幸福に満たされて生きていきます。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
竜王に嫁いだら、推しの半竜皇子の継母になりました〜冷酷な夫には興味ありませんが、闇落ち予定の皇子は私が全力で幸せにします!〜
せりもも
恋愛
転生したのは、web小説の世界だった。物語が始まる前の時間、隣国の竜王へ嫁ぐ薄幸の王女、デジレに。
結婚相手である竜王ワッツァは、冷酷非道で人間を蔑む恐ろしい竜人だ。彼はデジレを、半竜(半分竜で半分人間)である息子の養育係としかみていない。けれどその息子バートラフこそ、前世の「わたし」の最オシ」だった。
この世界のバートラフはまだ5歳。懸命に悪ガキぶっているけど、なんてかわいいの!? 小説のバートラフは、闇落ちして仲間の騎士たちに殺されてしまうけど、そんな未来は、絶対に許さないんだから!
幼いバートラフに対する、愛情いっぱいの子育ての日々が始まる。やがて彼の成竜への通過儀礼を経て、父の竜王は、デジレに対して執着を見せ始める。
ところが、竜と人間の戦争が始まってしまう。おとなになったバートラフは人間側につき、聖女の騎士団に入った。人と竜の間で下される彼の決断は? そして、転生者デジレに与えられたスキル「プロットを破断する者」を、彼女はどう発動させるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる