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5話 振り下ろされた刃
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「相変わらず、面だけはお綺麗だな? さすが神の子だ」
ロザリンデの顎を掴んだまま、ライナスが馬鹿にしたように笑いかける。
使用人であった頃とは正反対の粗暴な雰囲気に、ロザリンデは一瞬戸惑った。これは誰だろうと。
けれど、彼にはあれから多くの苦労があったはずだと思い直す。
神の子誘拐未遂を起こした犯人として、ライナスは教会に引き渡された。死刑こそ避けられたようだが、相当の重罪を科せられたに違いない。
当時、ロザリンデは目障りな厄介者を追い払えたことに満足し、積極的に彼のその後を知ろうとはしなかった。
使用人達がオブライエン家が爵位を返上し、妻の実家頼って隣国ドレスブルクに渡ったと話していたのを聞いたくらいだ。
「とうに貴族は滅んで死ぬか平民となって身をやつしたやつばかりだと言うのに、お前はこんなところで囲われてのうのうと生きていたとはな。本当に良いご身分だよ、ロザリンデ」
ライナスが抜身の剣をロザリンデに突きつける。人を切ったばかりなのか、その刀身は鮮血に濡れていた。
人の首など簡単に切り落とせそうなほど、鋭利な凶器だ。これまで多くの罪人を屠ってきたに違いない。ロザリンデもその餌食となるのだろう。
それも当然のことだと、ロザリンデは自嘲した。
ライナスに罪はなかった。彼は自由のなかったロザリンデに同情し、ほんのわずかでも願いを叶えてくれようとしただけだ。
その心を踏みにじり、負わなくて良い汚名や苦行を与えたロザリンデこそが、罪人だった。
「ええ……そうですね。私には分不相応だったと思います」
「は……?」
ロザリンデはライナスの前で膝をつき、手を合わせて頭を垂れた。神に懺悔をする姿勢だ。
「なにを……なんの真似だ! ……ああ。そんなに命が惜しいのか? 傲慢なお嬢様でも、みっともない命乞いをするんだな」
「――罪には罰を。私は死罪相応のことを、あなたにしてしまいました。だから、ここで私があなたに殺されるのも当然だと理解しています。どうぞ、お好きなようになさってください」
「……はっ! 言われなくとも、そのつもりだ」
ロザリンデの首に、冷たい剣先が当てられる。
剣から血の匂いが漂う。生と死の匂い。革命が起きた時にも、バーニスから採血される時にも、常にこの匂いがした。
首筋に鋭い痛みが走った。傷口から、血が伝い落ちる感触がする。ロザリンデは目をつむり、その時を待った。
けれど、死は一向に訪れなかった。
ロザリンデは困惑し、ライナスを見上げた。
ライナスは剣を握ったまま、呆然としたようにロザリンデを見つめている。
「あの……」
「お前……本当にロザリンデ・グレイディか?」
ライナスは剣をその場に落とし、再びロザリンデの顎を掴んでその顔を覗き込む。
食い入るように見つめてくる緑の瞳には先ほどまでの怒りはなく、ロザリンデは当惑しながら、頷く。
「間違いなく、私がロザリンデ・グレイディです。グレイディ家無き今は、姓もない罪人ロザリンデですが……」
「罪人……」
ライナスは顔をしかめ、言葉の真偽を見極めるようにロザリンデを見下ろす。
しばらく無言で見つめ合ったあと、ロザリンデを放した。
「……わかった」
それだけ言うと、ライナスはロザリンデの髪を掴んで自分の方に引き寄せ、躊躇いもなく剣を振り下ろした。
「いい加減、開放してくれないかしら? 私を誰だと思ってるの?」
教会騎士団の長であるギャリー・マッケンが扉を開けると、そんな女の声が聞こえてきた。
女は静かに椅子についているが、居丈高に足を組み、周囲の騎士たちを睨みつけるその姿は、尋問中の容疑者とは到底思えない。
ろくに聴取もできていないのか、困り果てた様子の騎士が、現れたギャリーに縋るような目を向ける。
女ひとりに振り回される姿は情けなくはあるが、手荒な真似をすることは許されていないため、口を割らない彼女にどうしたらいいのかわからないのだろう。
ギャリーはため息を付くと、女に近づいた。
「バーニス・エバンズ。あんた、自分がどういう状況に置かれてるのかわかっているのか?」
「それはこちらのセリフよ。人の屋敷に急に押しかけてきて、何を考えてるのかしら? いくら教会騎士団と言っても、こんな横暴許されないわよ」
「それが許されるんだよな。何せ神の子の拉致監禁、および搾取の容疑がかかってる人物への捜査なんだから」
「……ふん。どこに証拠があるっていうのよ?」
勝ち誇ったようにバーニスは吐き捨てる。
教会騎士団がエバンズ邸に踏み入って調査を行ったが、被害者となる神の子は見つかっていない。捉えていた痕跡もない。だから、バーニスはこんなに自信満々なのだろう。
「侍女長が、容疑を認めたよ。四年前、隣国へ亡命しようとしたロザリンデ・グレイディを拉致し、今日に至るまで監禁してたとな。毎日のように彼女から血を奪い、口にしていたそうだが……その美貌も神の子の犠牲あってのものか?」
「あら。あなたまさか、吸血鬼伝説なんて信じてるの? 今時、子どもでも信じやしないわよ。若くしてデザイナーとして成功した私を妬んだ誰かが嘘の密告をしたに決まってるじゃない」
今回、エバンズ邸にロザリンデ監禁疑惑を持ち込んだのは、ギャリーが最も信頼する部下だ。
あの男が、神の子を――ロザリンデ・グレイディを見間違うはずがない。この屋敷にロザリンデが監禁されていたのはまぎれもない事実だろう。
「侍女長だって、あなたたちが脅したんじゃないの? こんな粗暴な男たちに囲まれたら、普通の女なら萎縮してあることないことを喋ってしまうでしょう」
バーニスはふてぶてしい態度を崩さない。ロザリンデが見つかるはずがないと確信しているのだろうか。
それほどの力を持った協力者がいるか、あるいは――。
「団長! 先程、敷地内の小屋で火事があり、周囲にこれが……」
室内に駆け込んだ部下の手には白銀の髪が握られている。真新しい血で汚れたその髪は、神の子以外ではあり得ない色だ。
「消火が終わり次第、小屋内部を調査する予定です」
「了解。……ってことだ、バーニス・エバンズ。事前調査での目撃情報とこの白髪、そして焼けた小屋で女の遺体が見つかれば、証拠は十分だろう」
「どうして……! 絶対に見つからないように処分しなさいと、あれほど言っていたのに……」
バーニスの顔は青ざめていた。
ロザリンデを連れて逃げられないと悟った時には彼女を始末する命令を、侍女長は与えられていた。ロザリンデの遺体を燃やし、川に流せとでも言っていたのだろう。髪と瞳の色さえ分からなければ、神の子だと判別できず、神の子殺しの容疑から逃れることができる。
だが、彼女はいざその時が来たら主の命を遵守するよりも保身に走った。
監禁や拷問は看過できても、神の子の殺害はさすがにできなかったのだろう。彼女は腐ってもアルクレアの国民だった。
ギャリーは意気消沈したバーニスから目を逸らすと、駆け込んでいた部下に問うた。
「あいつはどこにいる?」
「副団長でしたら、捜索の際に負傷されたとかでご自身の屋敷に戻られたそうですよ。報告した者が家まで送ろうとしましたが、新入りがいるので神の子探しに集中するようにと命じられたそうです」
「……そうか、わかった」
ギャリーは引き続き調査を行うように部下たちに指示を出し、部屋を後にした。
小屋からは身元不明の女の遺体が発見されるだろう。今回の事件は被害者死亡となる。ギャリーはそう確信していた。
なら、次に自分がすべきことは事の真偽を探ることだと、ギャリーは馬に乗り、負傷したという副団長の屋敷へ向かった。
彼は最初は怪我を理由にギャリーの訪問を拒んだが、入れてもらうまでここを離れないと告げると、渋々応接間に通した。
「なんだ、ピンピンしてるじゃないか」
「……あなたのことだから、仮病だとわかっていたでしょう」
部下であるライナスは大きくため息をついた。彼もギャリーが何をしにここに来たのか、わかっているのだろう。
にやりと口元に笑みを乗せ、ギャリーは口を開いた。
「お前、ロザリンデをこの屋敷に匿ったな?」
ロザリンデの顎を掴んだまま、ライナスが馬鹿にしたように笑いかける。
使用人であった頃とは正反対の粗暴な雰囲気に、ロザリンデは一瞬戸惑った。これは誰だろうと。
けれど、彼にはあれから多くの苦労があったはずだと思い直す。
神の子誘拐未遂を起こした犯人として、ライナスは教会に引き渡された。死刑こそ避けられたようだが、相当の重罪を科せられたに違いない。
当時、ロザリンデは目障りな厄介者を追い払えたことに満足し、積極的に彼のその後を知ろうとはしなかった。
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「とうに貴族は滅んで死ぬか平民となって身をやつしたやつばかりだと言うのに、お前はこんなところで囲われてのうのうと生きていたとはな。本当に良いご身分だよ、ロザリンデ」
ライナスが抜身の剣をロザリンデに突きつける。人を切ったばかりなのか、その刀身は鮮血に濡れていた。
人の首など簡単に切り落とせそうなほど、鋭利な凶器だ。これまで多くの罪人を屠ってきたに違いない。ロザリンデもその餌食となるのだろう。
それも当然のことだと、ロザリンデは自嘲した。
ライナスに罪はなかった。彼は自由のなかったロザリンデに同情し、ほんのわずかでも願いを叶えてくれようとしただけだ。
その心を踏みにじり、負わなくて良い汚名や苦行を与えたロザリンデこそが、罪人だった。
「ええ……そうですね。私には分不相応だったと思います」
「は……?」
ロザリンデはライナスの前で膝をつき、手を合わせて頭を垂れた。神に懺悔をする姿勢だ。
「なにを……なんの真似だ! ……ああ。そんなに命が惜しいのか? 傲慢なお嬢様でも、みっともない命乞いをするんだな」
「――罪には罰を。私は死罪相応のことを、あなたにしてしまいました。だから、ここで私があなたに殺されるのも当然だと理解しています。どうぞ、お好きなようになさってください」
「……はっ! 言われなくとも、そのつもりだ」
ロザリンデの首に、冷たい剣先が当てられる。
剣から血の匂いが漂う。生と死の匂い。革命が起きた時にも、バーニスから採血される時にも、常にこの匂いがした。
首筋に鋭い痛みが走った。傷口から、血が伝い落ちる感触がする。ロザリンデは目をつむり、その時を待った。
けれど、死は一向に訪れなかった。
ロザリンデは困惑し、ライナスを見上げた。
ライナスは剣を握ったまま、呆然としたようにロザリンデを見つめている。
「あの……」
「お前……本当にロザリンデ・グレイディか?」
ライナスは剣をその場に落とし、再びロザリンデの顎を掴んでその顔を覗き込む。
食い入るように見つめてくる緑の瞳には先ほどまでの怒りはなく、ロザリンデは当惑しながら、頷く。
「間違いなく、私がロザリンデ・グレイディです。グレイディ家無き今は、姓もない罪人ロザリンデですが……」
「罪人……」
ライナスは顔をしかめ、言葉の真偽を見極めるようにロザリンデを見下ろす。
しばらく無言で見つめ合ったあと、ロザリンデを放した。
「……わかった」
それだけ言うと、ライナスはロザリンデの髪を掴んで自分の方に引き寄せ、躊躇いもなく剣を振り下ろした。
「いい加減、開放してくれないかしら? 私を誰だと思ってるの?」
教会騎士団の長であるギャリー・マッケンが扉を開けると、そんな女の声が聞こえてきた。
女は静かに椅子についているが、居丈高に足を組み、周囲の騎士たちを睨みつけるその姿は、尋問中の容疑者とは到底思えない。
ろくに聴取もできていないのか、困り果てた様子の騎士が、現れたギャリーに縋るような目を向ける。
女ひとりに振り回される姿は情けなくはあるが、手荒な真似をすることは許されていないため、口を割らない彼女にどうしたらいいのかわからないのだろう。
ギャリーはため息を付くと、女に近づいた。
「バーニス・エバンズ。あんた、自分がどういう状況に置かれてるのかわかっているのか?」
「それはこちらのセリフよ。人の屋敷に急に押しかけてきて、何を考えてるのかしら? いくら教会騎士団と言っても、こんな横暴許されないわよ」
「それが許されるんだよな。何せ神の子の拉致監禁、および搾取の容疑がかかってる人物への捜査なんだから」
「……ふん。どこに証拠があるっていうのよ?」
勝ち誇ったようにバーニスは吐き捨てる。
教会騎士団がエバンズ邸に踏み入って調査を行ったが、被害者となる神の子は見つかっていない。捉えていた痕跡もない。だから、バーニスはこんなに自信満々なのだろう。
「侍女長が、容疑を認めたよ。四年前、隣国へ亡命しようとしたロザリンデ・グレイディを拉致し、今日に至るまで監禁してたとな。毎日のように彼女から血を奪い、口にしていたそうだが……その美貌も神の子の犠牲あってのものか?」
「あら。あなたまさか、吸血鬼伝説なんて信じてるの? 今時、子どもでも信じやしないわよ。若くしてデザイナーとして成功した私を妬んだ誰かが嘘の密告をしたに決まってるじゃない」
今回、エバンズ邸にロザリンデ監禁疑惑を持ち込んだのは、ギャリーが最も信頼する部下だ。
あの男が、神の子を――ロザリンデ・グレイディを見間違うはずがない。この屋敷にロザリンデが監禁されていたのはまぎれもない事実だろう。
「侍女長だって、あなたたちが脅したんじゃないの? こんな粗暴な男たちに囲まれたら、普通の女なら萎縮してあることないことを喋ってしまうでしょう」
バーニスはふてぶてしい態度を崩さない。ロザリンデが見つかるはずがないと確信しているのだろうか。
それほどの力を持った協力者がいるか、あるいは――。
「団長! 先程、敷地内の小屋で火事があり、周囲にこれが……」
室内に駆け込んだ部下の手には白銀の髪が握られている。真新しい血で汚れたその髪は、神の子以外ではあり得ない色だ。
「消火が終わり次第、小屋内部を調査する予定です」
「了解。……ってことだ、バーニス・エバンズ。事前調査での目撃情報とこの白髪、そして焼けた小屋で女の遺体が見つかれば、証拠は十分だろう」
「どうして……! 絶対に見つからないように処分しなさいと、あれほど言っていたのに……」
バーニスの顔は青ざめていた。
ロザリンデを連れて逃げられないと悟った時には彼女を始末する命令を、侍女長は与えられていた。ロザリンデの遺体を燃やし、川に流せとでも言っていたのだろう。髪と瞳の色さえ分からなければ、神の子だと判別できず、神の子殺しの容疑から逃れることができる。
だが、彼女はいざその時が来たら主の命を遵守するよりも保身に走った。
監禁や拷問は看過できても、神の子の殺害はさすがにできなかったのだろう。彼女は腐ってもアルクレアの国民だった。
ギャリーは意気消沈したバーニスから目を逸らすと、駆け込んでいた部下に問うた。
「あいつはどこにいる?」
「副団長でしたら、捜索の際に負傷されたとかでご自身の屋敷に戻られたそうですよ。報告した者が家まで送ろうとしましたが、新入りがいるので神の子探しに集中するようにと命じられたそうです」
「……そうか、わかった」
ギャリーは引き続き調査を行うように部下たちに指示を出し、部屋を後にした。
小屋からは身元不明の女の遺体が発見されるだろう。今回の事件は被害者死亡となる。ギャリーはそう確信していた。
なら、次に自分がすべきことは事の真偽を探ることだと、ギャリーは馬に乗り、負傷したという副団長の屋敷へ向かった。
彼は最初は怪我を理由にギャリーの訪問を拒んだが、入れてもらうまでここを離れないと告げると、渋々応接間に通した。
「なんだ、ピンピンしてるじゃないか」
「……あなたのことだから、仮病だとわかっていたでしょう」
部下であるライナスは大きくため息をついた。彼もギャリーが何をしにここに来たのか、わかっているのだろう。
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