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㉙東の魔女王国・大学入学
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「勉強するなら、東に向かえ」
魔女王国に住んでいるものなら誰でも知ってる言葉である。
東の魔女王国は、大学、魔塔など頭脳集団が集まってくるところなのである。
超巨大な東の魔法大学には、さまざまな科が存在しており、例え生徒が一人でも先生がいるのだ。
ありとあらゆる人種が学ぶことが出来るが、全て有料であるため、勉強したい人は、お金をためて、受験しなければならない。
入学する時に入学金と全学費を先払いしなければいけないという厳しいルールがある。
しかし、途中で、退学する場合は、差額を返金されるシステムである。
東の魔女王国の宰相ガーディアン、西の魔女王国の宰相ブルーム、南の魔女王国の魔女王の長女、長男は、この大学を主席で卒業したものたちである。
「荷が重いんだよなぁ。。。」
セダムは、つぶやいた。
別に大学にどうしても行きたい訳ではなかった。
金銭的に何の不自由もしていない自分は、他の生徒に比べたら、贅沢な悩みなのは分かっている。
寮も用意されている。(有料だが、かなり値段が高い。その代わり、セキュリティがしっかりしている)
他の生徒は、町に住む場所を自分で探すのが一般的である。
食事も3食レストランを利用できるので、何の心配もいらない。(もちろん有料)
姉兄達が進んだ道のりを当然のように、セダムも利用出来るのである。
「コーラルはいいよなぁ。何をやっても期待されないし、何をやっても許される。
大学行かなくていいもんなぁ。うらやましいよぉ」
コーラルの弟のセダムは、一才年上のコーラルが心の底から羨ましかった。
セダムは、自分が出来ることは、本当に平均的なことだと分かっていた。
飛び抜けたものは、何もない。
姉や兄達と比べると自分は、才能がないなぁといつも思っていた。
容姿だって、身長体重だって、全部が平均である。
セダムの父は、魔法王国の中心にある魔法の森のきこりである。
木を伐採して、魔獣が増えすぎないように管理しているのが仕事である。
魔法の森に生えている薬草の管理をしたり、魔法の森にしかない名物のキノコ狩りをして生計を立てているのである。
魔法は、生活魔法の他にきこりに関するものしか使えない。
要は、田舎の素朴なオジサンという感じで、息子が元気なら、それでいいじゃないかという感じの人である。
大学に行くと伝えたが、
「そうなのかぁ。大きくなったなぁ」
で終わりである。なんの期待もされてない。
大学っていうのが、あまりピンときてないみたいだ。
なんでまた、この人が南の魔女王と結婚したのか、よく分からない。
一年中、魔女の森で暮らしているから、母と会うことがあるのかも分からない。
セダムは、生まれた時から、南の魔女王の宮殿で暮らしている。
ただ、セダムだけではなく、兄のコーラルも父親とは、無縁の生活をしているので、俺たち二人はこんなもんだと思っていた。
「俺もコーラルになりたい。」
最近のセダムの口癖である。
魔女王国に住んでいるものなら誰でも知ってる言葉である。
東の魔女王国は、大学、魔塔など頭脳集団が集まってくるところなのである。
超巨大な東の魔法大学には、さまざまな科が存在しており、例え生徒が一人でも先生がいるのだ。
ありとあらゆる人種が学ぶことが出来るが、全て有料であるため、勉強したい人は、お金をためて、受験しなければならない。
入学する時に入学金と全学費を先払いしなければいけないという厳しいルールがある。
しかし、途中で、退学する場合は、差額を返金されるシステムである。
東の魔女王国の宰相ガーディアン、西の魔女王国の宰相ブルーム、南の魔女王国の魔女王の長女、長男は、この大学を主席で卒業したものたちである。
「荷が重いんだよなぁ。。。」
セダムは、つぶやいた。
別に大学にどうしても行きたい訳ではなかった。
金銭的に何の不自由もしていない自分は、他の生徒に比べたら、贅沢な悩みなのは分かっている。
寮も用意されている。(有料だが、かなり値段が高い。その代わり、セキュリティがしっかりしている)
他の生徒は、町に住む場所を自分で探すのが一般的である。
食事も3食レストランを利用できるので、何の心配もいらない。(もちろん有料)
姉兄達が進んだ道のりを当然のように、セダムも利用出来るのである。
「コーラルはいいよなぁ。何をやっても期待されないし、何をやっても許される。
大学行かなくていいもんなぁ。うらやましいよぉ」
コーラルの弟のセダムは、一才年上のコーラルが心の底から羨ましかった。
セダムは、自分が出来ることは、本当に平均的なことだと分かっていた。
飛び抜けたものは、何もない。
姉や兄達と比べると自分は、才能がないなぁといつも思っていた。
容姿だって、身長体重だって、全部が平均である。
セダムの父は、魔法王国の中心にある魔法の森のきこりである。
木を伐採して、魔獣が増えすぎないように管理しているのが仕事である。
魔法の森に生えている薬草の管理をしたり、魔法の森にしかない名物のキノコ狩りをして生計を立てているのである。
魔法は、生活魔法の他にきこりに関するものしか使えない。
要は、田舎の素朴なオジサンという感じで、息子が元気なら、それでいいじゃないかという感じの人である。
大学に行くと伝えたが、
「そうなのかぁ。大きくなったなぁ」
で終わりである。なんの期待もされてない。
大学っていうのが、あまりピンときてないみたいだ。
なんでまた、この人が南の魔女王と結婚したのか、よく分からない。
一年中、魔女の森で暮らしているから、母と会うことがあるのかも分からない。
セダムは、生まれた時から、南の魔女王の宮殿で暮らしている。
ただ、セダムだけではなく、兄のコーラルも父親とは、無縁の生活をしているので、俺たち二人はこんなもんだと思っていた。
「俺もコーラルになりたい。」
最近のセダムの口癖である。
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