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守護者の塔と森を挟んで向かい合うように山がある。人が気軽に登ってこられる程度の低山だが、その山に恵みを求めて登ってくる者はいない。その山は精霊使いの住む山だからだ。
精霊使いの住む集落は山頂付近にある。百戸程度からなる、小さな村だ。かつては世間との交わりを拒んでいたが、現在は周辺都市との交易や、精霊使いの派遣を行う。
村の中心部に、族長の住まいと会議場を兼ねた建物がある。族長の部屋に訪問者があった。
「守護者は、彼の引き渡しを拒んだのですか」
バルクを追跡していたリーダーが言う。
「そうだ」
「彼女は何を考えているんだ! 神聖な場所を荒らした侵入者を庇うとは」
族長は片手を上げて憤るリーダーを制した。
「ラノル。あそこで守護者が介入しなければ、死んでいたのはお前たちだった。相手はあまりに戦い慣れしていて、なおかつ狼族の魔術師だ。敵う相手ではない」
族長はリコと同じ緑色の瞳でリーダー、ラノルを見た。
「それとは別に、聖域の神獣を呼び起こしてしまったことは、解決する必要がある」
目下の課題はそれだった。
「ギルドに働きに出ている者たちを呼び戻しますか」
「彼らとて神獣と戦えるほどの力はない。守護者の助力を頼む。それしか方法はないだろう」
「あの魔物の軍団に戦わせるとでも?」
「済まないが、お前の心情に配慮している余裕はない」
その時、ドアがノックされた。
「どうした」
入ってきたのは、族長の秘書をしている若い男性だった。
「お話し中失礼します。その、お客さまが…」
「客? 済まないが…」
族長が言いかけたところで、秘書を押し除けるようにして奇妙な客が入ってきた。長いローブをまとい、フードを目深にかぶった、枯れ枝のように痩せこけた老人だ。金色の鎧をまとった大男を従えている。
「失礼するよ、族長。無礼は承知だが、この時だ、許してもらいたい」
老人はフードを後ろに払った。その目は白目がなく、全体が黄緑色に発光していた。頭髪はほとんどなく、細い白髪が岩につく苔のようにわずかに残るのみだ。
ラノルは思わずのけぞった。
「ジュイユ師…」
族長はジュイユと面識があった。
「先程は精霊どもが失礼した。守護者が保護した狼族の青年についてだが、彼はしばらく守護者預かりとさせてもらう」
何かを言い出しそうなラノルを手で制して、族長が口を開いた。
「承知した。しかし、こちらからも守護者に要望がある」
「そちらが何を求めているかはわかっている。彼が目覚めさせてしまった神獣については、守護者が責任を持って対処する。村の対応は不要」
「感謝する」
「それでは」
ジュイユは話が終わるとさっさと部屋を出て行った。
奇妙な客が部屋から姿を消すか消さないかのうちにラノルが口を開く。
「さっきのは魔物では? それに、あの金色の鎧は守護者の土の精霊だ。武力で我々を脅迫するなんて!」
「そうではない、ラノル。あれは守護者の正式な使者だ。土の精霊がいたのは、守護者の許可を得てここに来た印だ。守護者の精霊はそれぞれが独立した人格を持つ。土を連れてきたのは、単に適任だったからだろう。感情的にあれこれ騒ぎ立てられると、まとまる話もまとまらんからな」
「でも、さっきの魔物は?」
「ジュイユ師か。彼は元は人間だ。自らを魔物とする禁断の法を開発し、自分に施した、伝説の魔術師だ」
「何のために…」
「そうさな」
ジュイユはバルクの居室の窓際に移動した。白目のない目で窓の外を見る。心地よい風が、ジュイユの僅かな髪を揺らした。
バルクはベッドに腰掛け、右耳が欠けたファミリアが包帯を替えてくれるのに任せていた。
「何でと面と向かってきかれると、答えるのは難しいが、まあ、一言で言えば、興味だな」
「興味!?」
予想外の答えにバルクを思わず声が大きくなる。
「そう、興味だ。人は私に、わざわざ魔物になった物語を求める。人間の世界に失望したからだとか、失った大切な者を蘇らせる実験の一環だとか。どれもまあ遠くないが、当たってもいない。あの頃は、自分が到達できる地点がだんだん見えてきて、自分自身に飽きていた。何か新しい魔術を開発してやろうという功名心もあった。また、私より長生きすべきだった奴らをこの手に取り戻して、かつてのように楽しくやりたいという欲もあった。色々だ。それらをひっくるめると、結局、興味というところに落ち着くのかと思っている。人が私に期待するような物語はない」
「でも、何も自分に試さなくとも…」
「失敗したんだよ」
ジュイユはバルクを振り返った。
「私は、完成していた法を、まず死者に、それから、死にゆく仲間に試してみた。しかし効果はなかった」
「…」
「残るは自分しかなかった。開発した法には自信があったが、失敗したとしても失うものはなかった。いい奴らはみな死んだ後だった。そして私は魔物になり、人間でいるよりもはるかに長い時間を生きることになった」ジュイユは戻ってきて、ベッドの端に腰を下ろした。「しかしダメだな。元が人間である以上、人間であった時の考え方や苦悩はなくならない。これは誤算だった。いやまあ、骨の髄まで魔物にならないよう法を調整したのは私自身なんだがな。そうこうしながら、流れ流れて辿り着いたのが、ここだ」
「…」
何という話だろう。この塔に来てから、信じがたいことばかりで、感覚が狂ってくる。バルクは天井を仰いだ。
「しかし、お前さんにしたってそうだろう」
「?」
「いい奴らはみな死んだ。違うか」
「…」
バルクは上を向いたまま目を閉じた。
「そのとおりです」
「洞窟に入ったパーティーは悪くなかった。それどころか最良だった。強すぎて、深いところまで進みすぎた。適当に切り上げておけば良かったものを。文字どおり深入りしすぎて、触れてはならないものに触れた」
「…」
「洞窟の主、精霊使いたちが言うところの神獣。そいつが目を覚ましたのはちょいと面倒だ。もう一度おねんねしてもらわにゃならん。近々リコが洞窟に向かう。お前さんにも行ってもらいたい」
「もちろんです」
汚れた包帯を纏めていたファミリアが何事か甲高く喚いた。ジュイユに抗議しているように見える。
「心配してくれているの? 僕は大丈夫。君たちのおかげでね」
傷のことよりも、仲間を失ったあの場所に戻らなければならないことがバルクの心を乱した。
「何も今すぐ出発するってわけじゃない、そううるさく言うな」
ジュイユが抗議を続けるファミリアに面倒臭そうに言っている。そのやり取りもバルクの耳には入らなかった。
神獣とは、バルクの仲間たちをいとも簡単に殺したあの魔物だろう。火そのもののような、巨大なフレイマ。洞窟の主。まさに神獣と呼ぶに相応しい。
あの洞窟が精霊使いの聖域だったとは。
(知っていたら…)
だからと言って、計画を中止しただろうか。今までも、知っていながら、聖域破りは何度もやった。これまでが幸運だっただけだ。
(強力な火属性の魔物がいることはわかっていた。ジェムをある程度集めたところで、切り上げていれば。既に、しばらくは仕事をしなくてもいい程度のジェムが集まっていたんだし)
しかしバルクはその考えを打ち消す。破格の獲物がいるとわかっていて、それは難しかっただろう。
どれほど考えても、あの場から全員を救い出せるシナリオは思いつかない。かと言って、そのことはバルクの心を少しも軽くしなかった。
バルクは窓を開けて外の空気を入れた。
風が強い、月が明るい夜だった。
窓を開けると風が躍り込んでくる。空には満月が輝いている。雲が吹き飛ばされるように流れていた。
窓枠にもたれて月を見上げていると、上階のバルコニーが目に入った。その角に、バルクと同じように月を見上げている人物がいる。リコだ。
リコはローブを脱いで、バルコニーの桟に頬杖をついて月を見ている。風が髪を揺らしていた。
リコは白っぽい服を着ていることもあって、月の光を受けて、夜の中に浮かび上がって見える。月そのものみたいだ、とバルクは思う。美しく、強力な、精霊使いの守護者。魔物たちが集まってくるのも当然だという気がした。
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「守護者は、彼の引き渡しを拒んだのですか」
バルクを追跡していたリーダーが言う。
「そうだ」
「彼女は何を考えているんだ! 神聖な場所を荒らした侵入者を庇うとは」
族長は片手を上げて憤るリーダーを制した。
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「それとは別に、聖域の神獣を呼び起こしてしまったことは、解決する必要がある」
目下の課題はそれだった。
「ギルドに働きに出ている者たちを呼び戻しますか」
「彼らとて神獣と戦えるほどの力はない。守護者の助力を頼む。それしか方法はないだろう」
「あの魔物の軍団に戦わせるとでも?」
「済まないが、お前の心情に配慮している余裕はない」
その時、ドアがノックされた。
「どうした」
入ってきたのは、族長の秘書をしている若い男性だった。
「お話し中失礼します。その、お客さまが…」
「客? 済まないが…」
族長が言いかけたところで、秘書を押し除けるようにして奇妙な客が入ってきた。長いローブをまとい、フードを目深にかぶった、枯れ枝のように痩せこけた老人だ。金色の鎧をまとった大男を従えている。
「失礼するよ、族長。無礼は承知だが、この時だ、許してもらいたい」
老人はフードを後ろに払った。その目は白目がなく、全体が黄緑色に発光していた。頭髪はほとんどなく、細い白髪が岩につく苔のようにわずかに残るのみだ。
ラノルは思わずのけぞった。
「ジュイユ師…」
族長はジュイユと面識があった。
「先程は精霊どもが失礼した。守護者が保護した狼族の青年についてだが、彼はしばらく守護者預かりとさせてもらう」
何かを言い出しそうなラノルを手で制して、族長が口を開いた。
「承知した。しかし、こちらからも守護者に要望がある」
「そちらが何を求めているかはわかっている。彼が目覚めさせてしまった神獣については、守護者が責任を持って対処する。村の対応は不要」
「感謝する」
「それでは」
ジュイユは話が終わるとさっさと部屋を出て行った。
奇妙な客が部屋から姿を消すか消さないかのうちにラノルが口を開く。
「さっきのは魔物では? それに、あの金色の鎧は守護者の土の精霊だ。武力で我々を脅迫するなんて!」
「そうではない、ラノル。あれは守護者の正式な使者だ。土の精霊がいたのは、守護者の許可を得てここに来た印だ。守護者の精霊はそれぞれが独立した人格を持つ。土を連れてきたのは、単に適任だったからだろう。感情的にあれこれ騒ぎ立てられると、まとまる話もまとまらんからな」
「でも、さっきの魔物は?」
「ジュイユ師か。彼は元は人間だ。自らを魔物とする禁断の法を開発し、自分に施した、伝説の魔術師だ」
「何のために…」
「そうさな」
ジュイユはバルクの居室の窓際に移動した。白目のない目で窓の外を見る。心地よい風が、ジュイユの僅かな髪を揺らした。
バルクはベッドに腰掛け、右耳が欠けたファミリアが包帯を替えてくれるのに任せていた。
「何でと面と向かってきかれると、答えるのは難しいが、まあ、一言で言えば、興味だな」
「興味!?」
予想外の答えにバルクを思わず声が大きくなる。
「そう、興味だ。人は私に、わざわざ魔物になった物語を求める。人間の世界に失望したからだとか、失った大切な者を蘇らせる実験の一環だとか。どれもまあ遠くないが、当たってもいない。あの頃は、自分が到達できる地点がだんだん見えてきて、自分自身に飽きていた。何か新しい魔術を開発してやろうという功名心もあった。また、私より長生きすべきだった奴らをこの手に取り戻して、かつてのように楽しくやりたいという欲もあった。色々だ。それらをひっくるめると、結局、興味というところに落ち着くのかと思っている。人が私に期待するような物語はない」
「でも、何も自分に試さなくとも…」
「失敗したんだよ」
ジュイユはバルクを振り返った。
「私は、完成していた法を、まず死者に、それから、死にゆく仲間に試してみた。しかし効果はなかった」
「…」
「残るは自分しかなかった。開発した法には自信があったが、失敗したとしても失うものはなかった。いい奴らはみな死んだ後だった。そして私は魔物になり、人間でいるよりもはるかに長い時間を生きることになった」ジュイユは戻ってきて、ベッドの端に腰を下ろした。「しかしダメだな。元が人間である以上、人間であった時の考え方や苦悩はなくならない。これは誤算だった。いやまあ、骨の髄まで魔物にならないよう法を調整したのは私自身なんだがな。そうこうしながら、流れ流れて辿り着いたのが、ここだ」
「…」
何という話だろう。この塔に来てから、信じがたいことばかりで、感覚が狂ってくる。バルクは天井を仰いだ。
「しかし、お前さんにしたってそうだろう」
「?」
「いい奴らはみな死んだ。違うか」
「…」
バルクは上を向いたまま目を閉じた。
「そのとおりです」
「洞窟に入ったパーティーは悪くなかった。それどころか最良だった。強すぎて、深いところまで進みすぎた。適当に切り上げておけば良かったものを。文字どおり深入りしすぎて、触れてはならないものに触れた」
「…」
「洞窟の主、精霊使いたちが言うところの神獣。そいつが目を覚ましたのはちょいと面倒だ。もう一度おねんねしてもらわにゃならん。近々リコが洞窟に向かう。お前さんにも行ってもらいたい」
「もちろんです」
汚れた包帯を纏めていたファミリアが何事か甲高く喚いた。ジュイユに抗議しているように見える。
「心配してくれているの? 僕は大丈夫。君たちのおかげでね」
傷のことよりも、仲間を失ったあの場所に戻らなければならないことがバルクの心を乱した。
「何も今すぐ出発するってわけじゃない、そううるさく言うな」
ジュイユが抗議を続けるファミリアに面倒臭そうに言っている。そのやり取りもバルクの耳には入らなかった。
神獣とは、バルクの仲間たちをいとも簡単に殺したあの魔物だろう。火そのもののような、巨大なフレイマ。洞窟の主。まさに神獣と呼ぶに相応しい。
あの洞窟が精霊使いの聖域だったとは。
(知っていたら…)
だからと言って、計画を中止しただろうか。今までも、知っていながら、聖域破りは何度もやった。これまでが幸運だっただけだ。
(強力な火属性の魔物がいることはわかっていた。ジェムをある程度集めたところで、切り上げていれば。既に、しばらくは仕事をしなくてもいい程度のジェムが集まっていたんだし)
しかしバルクはその考えを打ち消す。破格の獲物がいるとわかっていて、それは難しかっただろう。
どれほど考えても、あの場から全員を救い出せるシナリオは思いつかない。かと言って、そのことはバルクの心を少しも軽くしなかった。
バルクは窓を開けて外の空気を入れた。
風が強い、月が明るい夜だった。
窓を開けると風が躍り込んでくる。空には満月が輝いている。雲が吹き飛ばされるように流れていた。
窓枠にもたれて月を見上げていると、上階のバルコニーが目に入った。その角に、バルクと同じように月を見上げている人物がいる。リコだ。
リコはローブを脱いで、バルコニーの桟に頬杖をついて月を見ている。風が髪を揺らしていた。
リコは白っぽい服を着ていることもあって、月の光を受けて、夜の中に浮かび上がって見える。月そのものみたいだ、とバルクは思う。美しく、強力な、精霊使いの守護者。魔物たちが集まってくるのも当然だという気がした。
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