19 / 99
第2部 帝都ローグ篇
9
しおりを挟む
夕方になり、魔物たちが片付けを始めたことに気づき、せめて片付けだけでもと塔の裏の農園に出る。街道を行き来している人々は、まさか塔の裏にこんなに立派な農園があるとは気づかないだろう。
「戻ってこなくてよかったのに」
水に声をかけられる。
「でも、土に頼まれてた仕事を途中で放り出してきちゃったし、片付けだけでも手伝いたい」
「真面目ですねぇ」
水は呆れたように言う。
「せっかく気を利かせてあげたのに」
「え?」
バルクは笑顔を顔に貼り付けたまま固まる。
「いやいや、何トボけてんですかあなた。あんなギラついた目でリコのこと見ておいて」
「…見られてた?」
とりあえず笑って誤魔化す。
「ま、土の仕事を手伝ってあげてください。仕事が減って喜びますよ」
水は片手を挙げて去っていった。
気がつくと、寝室は薄暮の雰囲気に包まれていた。バルクの姿はない。
着るものがないので、仕方なく裸のままベッドを抜け出す。喉が渇いた。とりあえず下着を身につけて、水を飲む。
思えば人生の半分以上をこの塔で、魔物たちと生きてきた。魔物たちがいることは当然で、あまり深く考えたことはなかったけれど、バルクには辛かったのかもしれない。キャラバンの次はジェムハンターで、ひとつところに長くとどまる生活をしてこなかったことも関係あるのかもしれない。
(2人きりの時間が必要なのかも…。魔物たちも、わたしの精霊たちもいない、2人きりの時間が)
グラスに口をつけたまま考える。
前、帝都ローグに行った時、バルクは2人で帝都に住むかと訊いて、リコは家族である魔物たちがいる塔にいたいと答えた。
(バルクには、負担だったのかな。いや、少し考えればわかる。そうだよ。わたしと同じようにリラックスして暮らすには期間が短すぎるし、そもそも、ひとつところにとどまる生活がしたいのかもわからない…)
正面切って負担なのかと訊けば、「そんなことない」とバルクは答えるだろう。その言葉を額面どおり受け取っちゃいけない。
リコはグラスを置き、手早く服を着ると部屋を出た。
ジュイユの部屋は地下墓地の一角だった。もともと、アイナの「棺」があった場所を部屋として使っている。塔にはいくつも部屋があり、どれでも使えばいいものを、ここが良いと言って居座っていた。
〈ジュイユ、入ってもいい?〉
入り口から覗くと、ジュイユは手を止めてリコを見た。
「塔の主が入っていけない場所などあるものか」
そう言って、荷物置きにしていた椅子から本の山をどけて、リコに勧めた。
「どうしたね? 改まって」
〈あのね、わたし、しばらく出かけてきてもいいかな。旅に行きたいの〉
椅子に腰掛ける。
「守護者はお前さんだ。私にいいも悪いもないよ。行きたければ、行ってくるがいい」
〈ありがとう。どれくらい、ここを空けててもいいのかな〉
「精霊たちをここに置いておいてくれるのなら、いつまででも。お前さんの手が必要なら、精霊を通じて呼ぶよ。バルクが一緒なら、世界中どこにいてもすぐに戻ってこられる」
それを聞いて、ほっとしたような、少し寂しいような気持ちになる。
〈そっか…。魔物たちは、わたしがいなくても大丈夫かな〉
「そりゃあ、魔物どもは寂しがるだろうよ。この塔で、お前さんを愛さない者はいない。だがな、お前さんはまず、自分のことを第一に考えればいい。イダがそう言っていたようにな」
リコはため息をついた。
〈でも…〉
「心配なら、時々帰ってきてやればいいさ。魔物どもはわかっているよ。見捨てられたなどと思うものか」
〈ありがとう〉
一番心配していたことを力強く否定してもらい、少しほっとする。
〈そうだジュイユ、レイフの絵、知ってる? 北側の書庫の一番奥にあるの〉
「北側の書庫は知らなかったな。他は知ってる」
〈他にもあるの? 見たい〉
「ある。イダはそれを、お前さんだとずっと主張していてな。こっちだ」
ジュイユは立ち上がった。
墓地の一室を出る。墓地からさらに階段を降りる。この先は地下水路だ。
かつて守護者の森の泉からラシルラの町へ、生活用水を引いていた水路の遺構だ。現在ラシルラの町は生活用水を別の水源から取るようになったため、守護者の塔の住人しか利用する者はいない。
ジュイユが手を挙げると、水路が昼間のように明るくなった。
石造りの、アーチ型の水路を進む。こんな奥まで初めて来た。
「これだ」
それは、水路の壁として使われている、とびきり大きな岩をキャンバスにして描かれていた。この岩を迂回するために、水路は大きくカーブしている。
裸で抱き合い、唇を重ねる男女の腰から上が抽象的に描かれている。女の方はリコかと言われればそうとも見えるし、違うようにも見える。ただ、女は黒で、男は目の覚めるような鮮やかな青で描かれている。書庫の狼と同じ色だ。しかし、リコの目を引きつけたのはそこではなかった。絵の女が男の肩にそっと沿わせている左手。その薬指には指輪が描かれている。抽象的な絵画の中、それだけがくっきりと浮かび上がるように存在を主張していた。真鍮の細い指輪に、内部に青い靄の見える乳白色の小さな半球の石が取り付けられている。青い靄は男の身体と同じ色で表現されている。
リコは自分の左手の指輪を見た。ぞっとする。全く同じだった。
「イダの言うとおりだったな」
リコを横目で見て言う。
〈…暇なのはわかるけど、覗きはやめてほしい。趣味悪い〉
リコは急に気温が下がったように感じているのを隠すために、精一杯の悪態をついた。
「覗きでもしなけりゃやってられないくらい暇だったんだろう。いずれにせよもう死んだ人間だ。許してやれ」
ジュイユが笑いながら言う。
「イダがこれを見てな、これは絶対にリコだ、魔術師から贈られた指輪をつけているからには、彼は将来を誓い合う相手に違いない、その日が来たら快く送り出してやれ、と口を酸っぱくして言っていた」
〈魔術師から贈られた指輪? なんでわかるの?〉
「なんだ、何も知らずにつけてるのか」ジュイユは呆れる。「その石は、魔術師が自分の魔力を封じ込めたものだ。自分の魂を贈る、という意味だよ。内部が青く光るのは、バルクの基本属性が水だからだ」
〈そうだったんだ…〉
知ってから見ると、より美しく見える。
〈じゃあどうして、はじめバルクに心を見せるなって言ってたの?〉
指輪から目を上げてジュイユを見る。
ジュイユはしばらく絵を見上げたまま沈黙していた。
「深く愛し合っていたはずの者同士が、最終的には憎み合って別れるところを何度も見てきた。バルクがこの塔に運びこまれた時、この絵を思い出して、本当に面倒なことになったと思ったよ。お前さんの心を弄ぶようなことをするなら殺そうと、本気で思った。彼がお前さんに会いたいと言い出したら、私の方で拒否しよう、できることなら、傷を癒してすぐに去ってくれないものかと」
〈だけど、最後にはわたしのために折れてくれたのね?〉
「まあな。結局は私もお前さんには弱いのさ、麗しき娘よ」
〈ありがとうジュイユ、心配してくれて。嬉しい〉
「暗い目をして泣くこともできず、それでいて口許だけはいつも曖昧に笑っている子どもだったお前さんが、彼のことを尋ねる時の顔と言ったら。やれやれ…」ジュイユはかぶりを振った。「お前さんが悲しんでいる姿を見るかもしれないと思うと、耐えられない。最早私には、悲しませないでくれと祈るほかない。…ハッ、祈るだと。あらゆることを己の才覚ひとつで切り抜けてきたこの私が、なす術なく祈るハメになるとはな。ヤキが回ったもんだ」
ジュイユは自嘲した。
〈でも、その祈りは届いた。そしてわたしはもっと幸せになった。そうでしょ?〉
リコは笑った。花が咲きこぼれるような笑顔だった。魔物たちでは、与えられなかった笑顔。暗い目の子どもは、輝く春の花のように美しい女になった。こんな日が来るなんて。ジュイユは微かな笑みを浮かべてうなずいた。このままずっと幸せであってくれ。
〈…レイフは、光の来訪者だったんだよね?〉
リコは改めて絵を見る。
「おそらくな。精霊使いの守護者たちがほとんど闇属性なのは、そこが、人間という存在の限界なんじゃないかと私は考えている。人間で光属性を持つ者は、光の来訪者だけだろう」
〈光の属性を持つためには、ドラゴンにならなきゃいけないのね?〉
「うむ。人間の身体に宿るには、光のエネルギーは強すぎるのかもしれんな。実際、レイフも比較的若くして亡くなっている。それが原因かは不明だが」
〈…ねえ、レイフは、絵を遺すことで何を伝えたかったんだと思う?〉
バルクの代わりに尋ねる。
「さあな。単なる暇つぶしとも思えるし。わからん。死者は何も語らない。他の絵が見つかるとしても、それは、全て計算されたタイミングだろう。バルクが書庫でレイフの絵を見つけたように。我々が気づかず、バルクが見つけたということは、偶然ではない。バルクに見つけさせたはずだ」
ジュイユはリコに向き直る。
「リコよ。精霊使いの守護者よ。光の来訪者を探せ。あの闇の来訪者とは、おそらくもう一度対峙せねばならんだろう。光の来訪者の手助けが必要だ」
〈どこを探せばいい?〉
「わからん。しかし、帝都を歩き回るのは、手始めとしてはいいかもしれんな。光の来訪者が出現する確率がどこでも一定だと仮定すると、母数は多い方がいいだろう」
リコは黙ってうなずいた。
「戻ってこなくてよかったのに」
水に声をかけられる。
「でも、土に頼まれてた仕事を途中で放り出してきちゃったし、片付けだけでも手伝いたい」
「真面目ですねぇ」
水は呆れたように言う。
「せっかく気を利かせてあげたのに」
「え?」
バルクは笑顔を顔に貼り付けたまま固まる。
「いやいや、何トボけてんですかあなた。あんなギラついた目でリコのこと見ておいて」
「…見られてた?」
とりあえず笑って誤魔化す。
「ま、土の仕事を手伝ってあげてください。仕事が減って喜びますよ」
水は片手を挙げて去っていった。
気がつくと、寝室は薄暮の雰囲気に包まれていた。バルクの姿はない。
着るものがないので、仕方なく裸のままベッドを抜け出す。喉が渇いた。とりあえず下着を身につけて、水を飲む。
思えば人生の半分以上をこの塔で、魔物たちと生きてきた。魔物たちがいることは当然で、あまり深く考えたことはなかったけれど、バルクには辛かったのかもしれない。キャラバンの次はジェムハンターで、ひとつところに長くとどまる生活をしてこなかったことも関係あるのかもしれない。
(2人きりの時間が必要なのかも…。魔物たちも、わたしの精霊たちもいない、2人きりの時間が)
グラスに口をつけたまま考える。
前、帝都ローグに行った時、バルクは2人で帝都に住むかと訊いて、リコは家族である魔物たちがいる塔にいたいと答えた。
(バルクには、負担だったのかな。いや、少し考えればわかる。そうだよ。わたしと同じようにリラックスして暮らすには期間が短すぎるし、そもそも、ひとつところにとどまる生活がしたいのかもわからない…)
正面切って負担なのかと訊けば、「そんなことない」とバルクは答えるだろう。その言葉を額面どおり受け取っちゃいけない。
リコはグラスを置き、手早く服を着ると部屋を出た。
ジュイユの部屋は地下墓地の一角だった。もともと、アイナの「棺」があった場所を部屋として使っている。塔にはいくつも部屋があり、どれでも使えばいいものを、ここが良いと言って居座っていた。
〈ジュイユ、入ってもいい?〉
入り口から覗くと、ジュイユは手を止めてリコを見た。
「塔の主が入っていけない場所などあるものか」
そう言って、荷物置きにしていた椅子から本の山をどけて、リコに勧めた。
「どうしたね? 改まって」
〈あのね、わたし、しばらく出かけてきてもいいかな。旅に行きたいの〉
椅子に腰掛ける。
「守護者はお前さんだ。私にいいも悪いもないよ。行きたければ、行ってくるがいい」
〈ありがとう。どれくらい、ここを空けててもいいのかな〉
「精霊たちをここに置いておいてくれるのなら、いつまででも。お前さんの手が必要なら、精霊を通じて呼ぶよ。バルクが一緒なら、世界中どこにいてもすぐに戻ってこられる」
それを聞いて、ほっとしたような、少し寂しいような気持ちになる。
〈そっか…。魔物たちは、わたしがいなくても大丈夫かな〉
「そりゃあ、魔物どもは寂しがるだろうよ。この塔で、お前さんを愛さない者はいない。だがな、お前さんはまず、自分のことを第一に考えればいい。イダがそう言っていたようにな」
リコはため息をついた。
〈でも…〉
「心配なら、時々帰ってきてやればいいさ。魔物どもはわかっているよ。見捨てられたなどと思うものか」
〈ありがとう〉
一番心配していたことを力強く否定してもらい、少しほっとする。
〈そうだジュイユ、レイフの絵、知ってる? 北側の書庫の一番奥にあるの〉
「北側の書庫は知らなかったな。他は知ってる」
〈他にもあるの? 見たい〉
「ある。イダはそれを、お前さんだとずっと主張していてな。こっちだ」
ジュイユは立ち上がった。
墓地の一室を出る。墓地からさらに階段を降りる。この先は地下水路だ。
かつて守護者の森の泉からラシルラの町へ、生活用水を引いていた水路の遺構だ。現在ラシルラの町は生活用水を別の水源から取るようになったため、守護者の塔の住人しか利用する者はいない。
ジュイユが手を挙げると、水路が昼間のように明るくなった。
石造りの、アーチ型の水路を進む。こんな奥まで初めて来た。
「これだ」
それは、水路の壁として使われている、とびきり大きな岩をキャンバスにして描かれていた。この岩を迂回するために、水路は大きくカーブしている。
裸で抱き合い、唇を重ねる男女の腰から上が抽象的に描かれている。女の方はリコかと言われればそうとも見えるし、違うようにも見える。ただ、女は黒で、男は目の覚めるような鮮やかな青で描かれている。書庫の狼と同じ色だ。しかし、リコの目を引きつけたのはそこではなかった。絵の女が男の肩にそっと沿わせている左手。その薬指には指輪が描かれている。抽象的な絵画の中、それだけがくっきりと浮かび上がるように存在を主張していた。真鍮の細い指輪に、内部に青い靄の見える乳白色の小さな半球の石が取り付けられている。青い靄は男の身体と同じ色で表現されている。
リコは自分の左手の指輪を見た。ぞっとする。全く同じだった。
「イダの言うとおりだったな」
リコを横目で見て言う。
〈…暇なのはわかるけど、覗きはやめてほしい。趣味悪い〉
リコは急に気温が下がったように感じているのを隠すために、精一杯の悪態をついた。
「覗きでもしなけりゃやってられないくらい暇だったんだろう。いずれにせよもう死んだ人間だ。許してやれ」
ジュイユが笑いながら言う。
「イダがこれを見てな、これは絶対にリコだ、魔術師から贈られた指輪をつけているからには、彼は将来を誓い合う相手に違いない、その日が来たら快く送り出してやれ、と口を酸っぱくして言っていた」
〈魔術師から贈られた指輪? なんでわかるの?〉
「なんだ、何も知らずにつけてるのか」ジュイユは呆れる。「その石は、魔術師が自分の魔力を封じ込めたものだ。自分の魂を贈る、という意味だよ。内部が青く光るのは、バルクの基本属性が水だからだ」
〈そうだったんだ…〉
知ってから見ると、より美しく見える。
〈じゃあどうして、はじめバルクに心を見せるなって言ってたの?〉
指輪から目を上げてジュイユを見る。
ジュイユはしばらく絵を見上げたまま沈黙していた。
「深く愛し合っていたはずの者同士が、最終的には憎み合って別れるところを何度も見てきた。バルクがこの塔に運びこまれた時、この絵を思い出して、本当に面倒なことになったと思ったよ。お前さんの心を弄ぶようなことをするなら殺そうと、本気で思った。彼がお前さんに会いたいと言い出したら、私の方で拒否しよう、できることなら、傷を癒してすぐに去ってくれないものかと」
〈だけど、最後にはわたしのために折れてくれたのね?〉
「まあな。結局は私もお前さんには弱いのさ、麗しき娘よ」
〈ありがとうジュイユ、心配してくれて。嬉しい〉
「暗い目をして泣くこともできず、それでいて口許だけはいつも曖昧に笑っている子どもだったお前さんが、彼のことを尋ねる時の顔と言ったら。やれやれ…」ジュイユはかぶりを振った。「お前さんが悲しんでいる姿を見るかもしれないと思うと、耐えられない。最早私には、悲しませないでくれと祈るほかない。…ハッ、祈るだと。あらゆることを己の才覚ひとつで切り抜けてきたこの私が、なす術なく祈るハメになるとはな。ヤキが回ったもんだ」
ジュイユは自嘲した。
〈でも、その祈りは届いた。そしてわたしはもっと幸せになった。そうでしょ?〉
リコは笑った。花が咲きこぼれるような笑顔だった。魔物たちでは、与えられなかった笑顔。暗い目の子どもは、輝く春の花のように美しい女になった。こんな日が来るなんて。ジュイユは微かな笑みを浮かべてうなずいた。このままずっと幸せであってくれ。
〈…レイフは、光の来訪者だったんだよね?〉
リコは改めて絵を見る。
「おそらくな。精霊使いの守護者たちがほとんど闇属性なのは、そこが、人間という存在の限界なんじゃないかと私は考えている。人間で光属性を持つ者は、光の来訪者だけだろう」
〈光の属性を持つためには、ドラゴンにならなきゃいけないのね?〉
「うむ。人間の身体に宿るには、光のエネルギーは強すぎるのかもしれんな。実際、レイフも比較的若くして亡くなっている。それが原因かは不明だが」
〈…ねえ、レイフは、絵を遺すことで何を伝えたかったんだと思う?〉
バルクの代わりに尋ねる。
「さあな。単なる暇つぶしとも思えるし。わからん。死者は何も語らない。他の絵が見つかるとしても、それは、全て計算されたタイミングだろう。バルクが書庫でレイフの絵を見つけたように。我々が気づかず、バルクが見つけたということは、偶然ではない。バルクに見つけさせたはずだ」
ジュイユはリコに向き直る。
「リコよ。精霊使いの守護者よ。光の来訪者を探せ。あの闇の来訪者とは、おそらくもう一度対峙せねばならんだろう。光の来訪者の手助けが必要だ」
〈どこを探せばいい?〉
「わからん。しかし、帝都を歩き回るのは、手始めとしてはいいかもしれんな。光の来訪者が出現する確率がどこでも一定だと仮定すると、母数は多い方がいいだろう」
リコは黙ってうなずいた。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる