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第二十三話 ミニスカの飛び膝蹴りは悪くない
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蓮水と早川は、蓮水のバイト先のコンビニの、隣の公園にいた。
『美咲ちゃん、まだカレシと別れてないの? 俺のこと、なんか言ってた?』
『最近、あんまりメールの返事くれないんだ。相変わらずケイ番は教えてくれないし』
『あの男の子、しつこいよな? どう見ても嫌そうなのに……』
早川の声は聞こえない。蓮水は少し興奮して声が大きくなっているんだろう。
話の内容から察すると、美咲と交流がありそうだが、美咲はメールアドレスを教えていないと言っていた。あれは嘘ではないだろう。美咲は蓮水には、ほとんど興味がなさそうだった。
もしかして……早川が美咲に成りすましてメールのやり取りをしているのか? よくまあ、そんな手の込んだことを……。
蓮水は美咲のデレツンを誤解している。人見知りしている時はやたらと愛想がよく、人前だと親しい相手には素っ気なく振る舞う。俺も慣れるまでは振り回された。
早川が美咲のデレツンを知らないはずはない。誤解するように蓮水を誘導しているのだろう。
(やっぱり、やり過ぎだよ、早川……)
美咲と蓮水をくっつけて、漁夫の利を狙うつもりなんだろう。それにしても計画性に乏しく、短絡的な行動だ。早川の立場なら、もっと用意周到にやれば可能性だってなくはないだろうに。いや……克哉は美咲以外には目を向けないかも知れないけど……。自分で? 言っててちょっと照れるな。どんだけ美咲に夢中だったんだよ俺……。
「よぉ! 蓮水くん! 昨日の怪我、大丈夫だったか? 医者行った?」
二人の揉めている雰囲気を無視して、空気読めない感じで声をかける。
「あんた、昨日の……?」
蓮水が俺の顔を見て、訝しげに言った。
早川亜紀は俺の立ち位置が掴めない様子だ。そりゃあそうだよな。繋がりのないはずの人物だ。
「えっと、克哉くんの……叔父さんですよね? なんの話ですか?」
早川には、俺は克哉の親戚だと説明してある。
「蓮水くん。今日さ、これから水族館行くんだ。美咲と俺と克哉で。一緒に行かない?」
早川の質問には応じずに、蓮水に距離感無視で話しかける。
「いや、俺、今からバイトだし。そもそも、なんで俺の名前知ってるんだ? あんただれ?」
蓮水が至極真っ当な質問を口にする。とりあえず、蓮水を完全フリーにせずに、この場から退場してもらいたい。
「じゃあさ、バイト終わったら飲みに行こう。体調、大丈夫なんだろう?」
「えっ、なんで俺と?」
「まあ、いいじゃないか! 焼肉でビール! ビアガーデンもいいな! つき合ってくれよ。バイト何時まで?」
例の薬の効果は長くて24時間。夕方には完全に切れるだろう。
「えっと、8時までっす。とりあえず、俺、バイトの時間なんで」
困惑しながらも、真面目に答えてくれる。悪いやつじゃないな。思ったより思い詰めてもいない。これなら間に合うかも知れない。
蓮水は首を傾げながらバイト先のコンビニの従業員入り口へと入って行った。
にこやかに蓮水に手を振り、突然蚊帳の外に追いやられて、呆気に取られていた早川に視線を戻す。
早川は俺の視線を受けて、ビクッと肩を震わせたあと、何か言いたそうに身構えた。
この場に来るまでに、どう切り出すか散々考えてみた。この時間軸の早川に、俺の知る未来の罪を背負わせてはいけない。美咲も蓮水も生きている。事故は起きなかった。
俺のやり切れない想いを、ぶつけるのは間違っている。
美咲の一周忌の日に会った早川は、俺のことをずっと好きだったと言ったその口で『克哉くん、美咲のこと、忘れないで。ずっとずっと好きでいて』と、どこかうっとりと言っていた。そして立ち去る俺の背中に向けて、歌うように『ごめんね』と言った。
今思えば、ギリギリの状態だったのだろう。その時の俺は、呪いの言葉を聞いたような気持ちになった。
あの時の早川と今、俺の目の前にいる早川。
違いは交通事故が『起きた』と『起きなかった』だけだ。やったことは、おそらく同じだろう。
人生ってたぶん、そんなもんなんだろうな。
数え切れない『if』が積み重なっている。たったひとつの『俺』という異物が、決定的に違う『現実』を作った。
俺に、この目の前の早川を断罪する資格はない。そして、俺の時間軸の早川は、もう充分に苦しんだ。
「もうこのへんでやめておけよ。君のしていることは、君が思っているより、ずっと悲惨な結果に結びつく」
でも、これくらいは言わせて欲しい。
「えっ……な、なんの話ですか? 私もう、帰りますね」
俺の顔を見ずに、逃げるように踵を返す、早川の背中に続けて声をかける。
「君は、美咲のことも好きだろう? 美咲も、君を信頼してる。人の心を弄ぶようなことはやめておけよ。碌なことにならないからさ」
「美咲に……聞いたの? 私がやったこと、美咲は……克哉くんは知っているの?」
俺の『全てを知っています』的な態度に、早川はごまかすことを諦めたようだ。
「知らないよ。二人は何も知らない。蓮水くんもまだ気づいてないから、早めに本当のことを言って謝った方がいい。あとのことは俺が引き受けるから」
「わ、私……か、かつやくんのことが好きで……美咲が離れていくのが嫌で……蓮水さんにひどいことを……」
「うん、そうだな。蓮水くんが一番の被害者だ」
早川の目から、大粒の涙がポロポロとこぼれる。
「蓮水さんに……謝ります」
「うん、よかったな。何も起きなくて、本当によかった」
しゃくり上げる早川の背中をポンポンと叩いてやっていると、後ろから飛び膝蹴りが飛んで来た。
「イチさん! なんで亜紀ちゃん泣かせてるの⁉︎ いくらイチさんでも許さないから!」
美咲が早川の手を引き背中に庇う。バイト先の制服のままだ。
「違う違う! 早川の相談に乗ってあげてたんだ。俺が泣かせたわけじゃない!」
「亜紀ちゃん、ほんと? 遠慮しなくていいんだよ。この人、すぐからかうんだから!」
「ほ、ほんと! 相談に乗ってもらってて、泣いちゃっただけ!」
「ほんと? そうなの? イチさん、ご、ごめん」
「いや……ミニスカのエプロンドレスで飛び膝蹴り……けっこういいな!」
「……よし! 通報しよう! 変態の人だ!」
早川が俺たちのやり取りを見て、くしゃりと泣き笑いの顔になり、美咲の背中に抱きついた。
「美咲……だいすきだよ」
「えっ⁉︎ 私、告られてる? 私も亜紀ちゃん、だーいすき!」
美咲が、ニャハハと照れながら言った。
* * * *
けっきょく水族館は、早川も誘って四人で行った。二人の隙を見て、早川に小声で話しかける。
「克哉に告白しちゃえば? すっきりさっぱり振られて来いよ」
「振られるの前提で告白なんて……。でも、そうですね。その方がいいですね」
少し辛そうに笑った早川の顔は、年相応に子供っぽくて健やかだった。きっと……もう、大丈夫だ。
「イチさん、ありがとうございます。大人ってすごいですね。なんでわかったんですか? 私のやってたこととか、気持ちとか……」
いや、それは、ほらあれだ! うん、大人だからな!
『美咲ちゃん、まだカレシと別れてないの? 俺のこと、なんか言ってた?』
『最近、あんまりメールの返事くれないんだ。相変わらずケイ番は教えてくれないし』
『あの男の子、しつこいよな? どう見ても嫌そうなのに……』
早川の声は聞こえない。蓮水は少し興奮して声が大きくなっているんだろう。
話の内容から察すると、美咲と交流がありそうだが、美咲はメールアドレスを教えていないと言っていた。あれは嘘ではないだろう。美咲は蓮水には、ほとんど興味がなさそうだった。
もしかして……早川が美咲に成りすましてメールのやり取りをしているのか? よくまあ、そんな手の込んだことを……。
蓮水は美咲のデレツンを誤解している。人見知りしている時はやたらと愛想がよく、人前だと親しい相手には素っ気なく振る舞う。俺も慣れるまでは振り回された。
早川が美咲のデレツンを知らないはずはない。誤解するように蓮水を誘導しているのだろう。
(やっぱり、やり過ぎだよ、早川……)
美咲と蓮水をくっつけて、漁夫の利を狙うつもりなんだろう。それにしても計画性に乏しく、短絡的な行動だ。早川の立場なら、もっと用意周到にやれば可能性だってなくはないだろうに。いや……克哉は美咲以外には目を向けないかも知れないけど……。自分で? 言っててちょっと照れるな。どんだけ美咲に夢中だったんだよ俺……。
「よぉ! 蓮水くん! 昨日の怪我、大丈夫だったか? 医者行った?」
二人の揉めている雰囲気を無視して、空気読めない感じで声をかける。
「あんた、昨日の……?」
蓮水が俺の顔を見て、訝しげに言った。
早川亜紀は俺の立ち位置が掴めない様子だ。そりゃあそうだよな。繋がりのないはずの人物だ。
「えっと、克哉くんの……叔父さんですよね? なんの話ですか?」
早川には、俺は克哉の親戚だと説明してある。
「蓮水くん。今日さ、これから水族館行くんだ。美咲と俺と克哉で。一緒に行かない?」
早川の質問には応じずに、蓮水に距離感無視で話しかける。
「いや、俺、今からバイトだし。そもそも、なんで俺の名前知ってるんだ? あんただれ?」
蓮水が至極真っ当な質問を口にする。とりあえず、蓮水を完全フリーにせずに、この場から退場してもらいたい。
「じゃあさ、バイト終わったら飲みに行こう。体調、大丈夫なんだろう?」
「えっ、なんで俺と?」
「まあ、いいじゃないか! 焼肉でビール! ビアガーデンもいいな! つき合ってくれよ。バイト何時まで?」
例の薬の効果は長くて24時間。夕方には完全に切れるだろう。
「えっと、8時までっす。とりあえず、俺、バイトの時間なんで」
困惑しながらも、真面目に答えてくれる。悪いやつじゃないな。思ったより思い詰めてもいない。これなら間に合うかも知れない。
蓮水は首を傾げながらバイト先のコンビニの従業員入り口へと入って行った。
にこやかに蓮水に手を振り、突然蚊帳の外に追いやられて、呆気に取られていた早川に視線を戻す。
早川は俺の視線を受けて、ビクッと肩を震わせたあと、何か言いたそうに身構えた。
この場に来るまでに、どう切り出すか散々考えてみた。この時間軸の早川に、俺の知る未来の罪を背負わせてはいけない。美咲も蓮水も生きている。事故は起きなかった。
俺のやり切れない想いを、ぶつけるのは間違っている。
美咲の一周忌の日に会った早川は、俺のことをずっと好きだったと言ったその口で『克哉くん、美咲のこと、忘れないで。ずっとずっと好きでいて』と、どこかうっとりと言っていた。そして立ち去る俺の背中に向けて、歌うように『ごめんね』と言った。
今思えば、ギリギリの状態だったのだろう。その時の俺は、呪いの言葉を聞いたような気持ちになった。
あの時の早川と今、俺の目の前にいる早川。
違いは交通事故が『起きた』と『起きなかった』だけだ。やったことは、おそらく同じだろう。
人生ってたぶん、そんなもんなんだろうな。
数え切れない『if』が積み重なっている。たったひとつの『俺』という異物が、決定的に違う『現実』を作った。
俺に、この目の前の早川を断罪する資格はない。そして、俺の時間軸の早川は、もう充分に苦しんだ。
「もうこのへんでやめておけよ。君のしていることは、君が思っているより、ずっと悲惨な結果に結びつく」
でも、これくらいは言わせて欲しい。
「えっ……な、なんの話ですか? 私もう、帰りますね」
俺の顔を見ずに、逃げるように踵を返す、早川の背中に続けて声をかける。
「君は、美咲のことも好きだろう? 美咲も、君を信頼してる。人の心を弄ぶようなことはやめておけよ。碌なことにならないからさ」
「美咲に……聞いたの? 私がやったこと、美咲は……克哉くんは知っているの?」
俺の『全てを知っています』的な態度に、早川はごまかすことを諦めたようだ。
「知らないよ。二人は何も知らない。蓮水くんもまだ気づいてないから、早めに本当のことを言って謝った方がいい。あとのことは俺が引き受けるから」
「わ、私……か、かつやくんのことが好きで……美咲が離れていくのが嫌で……蓮水さんにひどいことを……」
「うん、そうだな。蓮水くんが一番の被害者だ」
早川の目から、大粒の涙がポロポロとこぼれる。
「蓮水さんに……謝ります」
「うん、よかったな。何も起きなくて、本当によかった」
しゃくり上げる早川の背中をポンポンと叩いてやっていると、後ろから飛び膝蹴りが飛んで来た。
「イチさん! なんで亜紀ちゃん泣かせてるの⁉︎ いくらイチさんでも許さないから!」
美咲が早川の手を引き背中に庇う。バイト先の制服のままだ。
「違う違う! 早川の相談に乗ってあげてたんだ。俺が泣かせたわけじゃない!」
「亜紀ちゃん、ほんと? 遠慮しなくていいんだよ。この人、すぐからかうんだから!」
「ほ、ほんと! 相談に乗ってもらってて、泣いちゃっただけ!」
「ほんと? そうなの? イチさん、ご、ごめん」
「いや……ミニスカのエプロンドレスで飛び膝蹴り……けっこういいな!」
「……よし! 通報しよう! 変態の人だ!」
早川が俺たちのやり取りを見て、くしゃりと泣き笑いの顔になり、美咲の背中に抱きついた。
「美咲……だいすきだよ」
「えっ⁉︎ 私、告られてる? 私も亜紀ちゃん、だーいすき!」
美咲が、ニャハハと照れながら言った。
* * * *
けっきょく水族館は、早川も誘って四人で行った。二人の隙を見て、早川に小声で話しかける。
「克哉に告白しちゃえば? すっきりさっぱり振られて来いよ」
「振られるの前提で告白なんて……。でも、そうですね。その方がいいですね」
少し辛そうに笑った早川の顔は、年相応に子供っぽくて健やかだった。きっと……もう、大丈夫だ。
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