2人の幼なじみに迷惑をかけられ続け、それから解放されても厄介ごとは私を中々解放してくれず人間不信になりかけました

珠宮さくら

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そんなこんなで、フランソワーズは留学してから父や兄の期待するような日々を送れていなかった。全く楽しくない日々を送っていた。

それこそ、幼なじみ2人がいた頃のような日々に逆戻りしたかのようになっていて、エディットのこじらせっぷりにげんなりしてしまって楽しむ余裕なんてなくなっていた。

それは、婚約した子息も同じだった。


「フランソワーズ嬢、申し訳ないが、もう疲れた」
「そう、ですね。私も、疲れました」
「もう、ここまでにしようと思う」
「わかりました。私、そうします」


何を言っても聞く耳持たず、自分は相応しくないと言い続けるエディットにげんなりしていた。フランソワーズだけでなく、彼も同じく留学を楽しむとか。留学期間に勉強を頑張るとか、そんなことをする余裕などどこにもなかった。

そのため、留学期間中に2人で頑張ってしていたのは、エディットの説得だけだった。留学を終える間際になって子息はエディットと婚約を解消することにした。

彼女の両親は、それも仕方がないようにしていたが、エディットは……。


「え?」


何やら物凄く驚いていた。それにフランソワーズは、なぜ驚くのかがわからなかった。

子息も、そうだ。だが、気づかないふりをした。もう面倒にこれ以上関わりたくなかった。

フランソワーズも、エディットからすがりつくような視線を感じたが、何も言わなかった。もう、関わりたくなかった。






フランソワーズは、疲れた顔をして実家に帰った。それは、留学する前、幼なじみを相手にしていた頃より疲れているように見えた。


「フランソワーズ?」
「……ただいま戻りました」
「お帰り。大丈夫じゃなさそうだな」


兄は、くたびれた妹を見て驚いていた。それこそ、エディットのところにいれば楽しく過ごせていると思っていたが、そんなことなかったのは一目瞭然だった。


「フランソワーズ……? どうした?」
「お父様、お兄様」
「「ん?」」
「エディットは、幼なじみ2人を相手にするより面倒でした」
「「……」」


フランソワーズは、それだけ言ってぶっ倒れた。

その後、留学中に何があったかをエディットの元婚約者から聞いたらしく、3日ほど眠り続けていたフランソワーズは、兄と父親に物凄く心配された。更には、一緒に留学から戻って来た子息にも心配された。


「フランソワーズ。すまない。留学した方が楽しめると思っていたんだが……」
「……私もです。あんなに素敵な令嬢だと思っていたのに留学を終えて戻る時には、婚約解消にならないようにしてくれると思っていたと言われて、留学期間中、どれだけそれをやっていたかを話して、付き合いきれないと絶縁してきました」
「元婚約者となった子息からも聞いた。あんな性格だと知って幻滅したと」
「……そうでしょうね」


兄のせいで申し訳ないと言い続け、相応しくないと言われ続け、婚約解消してもらわないと恥をかかせるみたいなことを永遠と言っていた。

それを元婚約者となった子息とフランソワーズと彼女の両親が、そんなことないと数ヶ月に渡り言い続けて来たのだが、留学期間を終えそうになっても周りに何か言われている気がし始めると同じことを言い出すのだ。

それに付き合わされるみんながげんなりしていたし、周りも……。


「まぁ、始まったわ」
「お2人共、大変よね」
「あんなに面倒くさい方だとは思わなかったわ」
「あぁしていると兄の方にそっくりね」


エディットは、それが自分のことではなく、兄のせいで色々言われていると思っていたのも大きかった。

前まではそんなことはなかったのだが、こじらせると駄目だったようだ。

そんなエディットの相手をしていたのもあり、留学期間中にフランソワーズは友達も作れなかった。関われば、面倒に巻き込まれると思われたようだ。

それは、幼なじみがいた頃より酷かった。素敵な友達ができたと思っていた分、反動が大きかったようだ。そのショックは、元婚約者よりも大きかった。


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