史上最弱の魔王として召喚された高校生は人類種のガンとなる

gulu

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第3話:救われなかった家族

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 シュラウから話を聞き、いきなり殺されたりしないような場所を選んで《遍在》を使った。
 本当は人間側の首都に行きたかったのだが、人の往来が激しいせいで《遍在》の使用条件に引っかかるので、別の街に行くことになった。

 ヒィコラ言いながら歩いていると、大きな城壁が見えてきた。
 この世界の街は基本的に壁で囲われているようだ。
 この世界がもうちょっと平和であればあの壁は牢獄の檻として機能するのだが、今のような生存戦争の真っ最中であれば正しく人々を守る壁となるだろう。

 城壁の近くまで行くと多くの人が街道を歩いており、僕もそれに混じって一緒に歩く。
 ある程度歩くと城壁の門が見えてきたので、道を外れて座り込む。
 このまま向かえば不審者ということでとっ捕まる可能性があるからだ。
 フードをとってしばらく休んでいると、見知らぬ男性が隣に座ってきた。

「お待ちしておりました、魔王様。自分があの街の中を案内いたします。」

 その男の人は小声で僕にそう語りかけてきたところから、ドッペルゲンガーの人なのだろう。
 とりあえず僕らは遠い親戚という設定にしておき、僕は田舎で暮らしていたけどあまりにもロクデナシだったせいで追い出されたということにしておいた。

「あの……そのような遍歴で本当によろしいのでしょうか?」

 本当によろしいのです。
 これなら多少バカなことをしても僕がバカにされるだけで済むし、僕が下手をやらかして怪しまれても、ドッペルゲンガーの人達は簡単に僕を切り捨てられるんだから。

「ま……魔王様を見捨てるなど……」

 いや、僕の《遍在》で生まれたこの体はいくらでも換えはきくけど、街での立場を確立しているキミ達が怪しまれたら大変だからね、遠慮せずに見捨ててほしい。

「我らのことをここまで思っていただけるなんて……!」

 そういうつもりではないのだが、そういうことにしておこう。

 そしてこのドッペルゲンガーさん……インサさんと一緒に門に向かうと、当たり前のように呼び止められた。
 打ち合わせ通りにインサさんは僕をひどいロクデナシとして紹介し、衛兵は渋い顔で僕を見ていた。

「お前……その歳で恥ずかしくないのか?」

『いやぁ、恥って概念を家に置いてきちゃいまして』

 衛兵さんの顔がさらに歪んでいくのを見るに、かなりダメな奴だと思われたらしい。

「その、悪い子じゃないんですが……」

『悪い子じゃなかったら、家を追い出されてないですよー』

 フォローしてくれたインサさんの顔が変な感じになってしまった。
 軽いギャグのつもりだったがダメだったようだ、もう喋らないようにしよう。

「……おかしなことはするなよ」

 そう言って衛兵さんは門を通してくれた、人の見た目や学歴で入場制限される異世界じゃなくて本当によかった。

 街に入ってインサさんの家にお邪魔すると、女性と小さな男の子が出迎えてくれた。

「ようこそ、魔王様。狭い場所で申し訳ありませんが、どうかお寛ぎください」

 どうやら家族ぐるみでこの街に潜入しているようで、とても合理的だ。
 これなら誰かがちょっとしたミスをしたとしても、お互いにカバーすることができる。
 まぁバレたら一家まとめて処分されるのだろうが、その時はその時だよね。

 椅子に座り、インサさんの奥さん役の人からのお茶を飲もう……としたが、飲み込めなかった。
 そういえば《遍在》であるこの体は飲食や生理現象が不可能であったことを思い出した。

 仕方がないのでお茶はそのままにして、彼らから色々な情報を聞く。
 街の治安、戦争についてどう伝わっているか、生活は苦しいのか、本当に様々なことを聞いた。

 どうやら戦争の悲惨さを味わっているのは僕らだけのようで、人間側からすれば今の状態が日常らしい。
 真綿で首を絞め続けられる闇の種族と違い、人間側は反吐が出そうなくらいに恵まれている。

 まぁそれも仕方がないと言えるだろう……なにせ切り札の勇者が強すぎるのだ。
 しかもゲームのように勇者を鉄砲玉に使うことはせず、ここぞという時に出して戦局を優位に進めたりひっくり返したりするのだ。

 勇者がいなくとも、あちらの兵士は鋼鉄の装備を身に纏っており、フィジカルや魔法技術だけが優れていた闇の一族では、最早対抗できなくなっていた。

 だからこそ、この街で弱点のようなものがないかとインサさんと一緒に街を歩き回ってみたのだが、想像の何倍もマトモでビックリした。
 スラム街のような場所にも足を運ぶと、戦争や戦いで手足を失った人が多くいた。
 しばらく観察していると、その場所に似つかわしくない人が彼らに施しとして貨幣を恵んでいる場面を何度も見た。

 ああやって戦傷のせいでマトモに働けなくなった人にも施しを与えているおかげで、犯罪などに走る人間を少なくしているのだろう。
 その日の暮らしが保証されるのであれば、無理に犯罪に走る必要なんて無いのだから。
 だが、ここは人間の街だ。人間という生き物である以上、この平穏を維持しようとする努力を怠れば簡単に崩れることだろう。

 ここで見たいものは概ね見れたのでインサさんと一緒に家に戻ろうとしたのだが、城門のほうがなにやら騒がしかった。
 何があったのと野次馬根性を出して見に行くと、子供くらいの大きさのネズミの死骸を沢山載せた馬車が見えた。

「まだこんなにスケイブ共が残ってたのか。どれだけ殺しても沸いて出てくるな」

「いたるところに巣穴があるからな、水を流し込んで溺れさせたいくらいだぜ」

 鎧に返り血がついている兵士達は愚痴りながら行進していく。

『一応聞くけど、あれも闇の種族?』

「はい……我々ほど知能は発達しておりませんが、彼らも闇の種族であります」

 小声でありながらも、インサさんの声に熱が篭っているのが感じ取れた。
 これ以上の散策はインサさんの気分にもよくないので、家に戻ることにした。

「こ、これは魔王様……その……」

 鍵を開けて扉をくぐると、インサさんの奥さん役であるドッペルゲンガーが慌しくこちらに駆け寄ってきた。
 その姿の後ろを見ると、画されていた地下室への入り口が見えていた。どうやら家具や樽などで隠していたようだ。

『これ、下に何があるか見ていい?』

「えっと……その……」

 何があるのか興味がわいたので入っていいのか聞いてみたが、インサさんとその家族の人達はしどろもどろに何かを言おうとするものの、言葉が出てこないようだった。
 ダメだと言われたら諦めようと思っていたけれど、曖昧な態度だったので勝手に入らせてもらう。

「ち、違うのです! これには理由が!」

 地下へ降りている最中にも色々と言われるが、中がどうなっているかを見ないことには何が違うのか分からない。
 地下に降りて近くにあったランタンを手に取る。先ほどまで使っていたのか、まだ火は灯ったままであった。

 そして地下室の奥へと進むと、そこには木の牢が三つあった。
 その中にはインサさんとその家族と同じ顔をした人達がギッチリと縛られている状態で捕まっていた。

 その人達は僕と後ろにいるインサさん達を見ると、恐怖に染まった顔を向けてきた。
 床にある血痕から察するに、声を出したり逃げたりできなくするような施術をされたのかもしれない。

『これ、どういうことか教えてもらっていいかな?』

「お許しください、魔王様!」

 彼らの話はこうだ。
 ドッペルゲンガーは誰かの皮を被って生きているのだが、その特性のせいでまともな成長ができないのだ。
 つまり、ずっと同じ姿でいられ続けられるのだが……人間社会でそれでは怪しまれてしまう。
 だから人を欺くために本物を地下で飼い、毎日自分達の姿を更新し続けているようだ。

『ちなみに、なんで隠そうとしたの?』

「魔王様も人間であると教えられたため、このようなものを見せてはご気分を害されるかと思いまして……」

『まぁ、確かに可哀想だとは思うね』

 僕は牢屋の隙間から手を入れて、男の子の頭を撫でる。

『怖かったよね、毎日殺されるかもしれないって不安だったよね? でも、大丈夫だよ』

 僕の優しい言葉を聞いて安堵したのか、男の子の目から涙が零れ落ちてきた。
 母親の方も安心したのか、涙を流していた。
 猿ぐつわを外したら、感謝の言葉もあったことだろう。

『大丈夫、彼らが死ぬまではキミ達はずっとここで生きていられるから、安心して暮らしていてね』

 その言葉を聞いて、その場にいた全員が信じられないものを見るかのような顔になっていた。

「魔王様……その、よろしいのですか?」

『よろしいも何も、仕方ないでしょ』

 僕らは今、生存戦争をしているのだ。
 しかもこちらは末期戦の状態で、人間側はこちらのことなどお構いなしに滅ぼしにくる。
 なら、仕方がないじゃないか。
 情けを見せれば、今度はこちらがあのスケイブ達と同じ末路を辿ることになる。

『キミ達が不幸であるように、僕らも不幸なんだ』

 理解も同調もしてもらいえないだろうが、彼らに言っておく。

『恨むなら、僕らをここまで追い詰めた人達を恨んでね』

 その言葉を聞き、牢に捕まっている子供は何を言っているか分からないかのような顔をしていた。
 この子の両親の方は理解できてしまったのか、安堵したかのような顔から絶望した顔色へと変わってしまった。
 僕は子供にも分かりやすく、優しい声で語りかける。

『ここがキミのお家で、そしてキミのお墓なんだ。安心してね、キミのお父さんとお母さんもずっと一緒だから』

 死が家族を別つまで、彼らはここで生き続けることだろう。
 確かに彼らは不幸で可哀想だが、今まさに滅びゆこうとしている闇の種族ほどではない。
 魔王である僕には、彼らを救う理由も……そして余裕もなかった。

『それじゃあそろそろ帰るよ。ここはもっと見つからないように、荷物を置いて通路を隠しておいてね』

 僕は牢に入れられた彼らに背を向けて、階段を昇る。
 彼らの声なき悲鳴は、上まで届かなかった。


 その後、どれくらいの傷でこの《遍在》が無くなるのかを検証するためにインサさんに刃物を借りて検証したのだが、刃物が腕を貫通した時点で意識が遠くなって屋敷まで戻されてしまった。
 意外と自分の耐久力が低くてビックリしたが、《遍在》は僕自身というわけではないので、脆く出来ているのかもしれない。

「魔王様、収穫はありましたでしょうか?」

 意識が戻った僕をシュラウが迎えてくれたが、もしかしてずっと待っててくれたのだろうか?

「魔王様に何かがあってはいけませんので」

 なんて優しくて健気なんだ……顔があったら惚れてたかもしれない。

「あの、魔王様……私にも顔はあるのですが……」

 え、マジで? でも部屋が暗いせいか、フードの下にあるはずの顔が見えないんだけど。

「失礼、少々お手をお借りいたします」

 そう言うと彼女は僕の手をとって、フードで包まれた顔の位置に手を引っ張っていく。
 フードの中に入ると、そこには確かに人がいるかのような感触があった。
 もしかして、見えないだけで実際には存在しているとかそういうものだろうか。

「では、次は私の手をお触りください」

 そう言ってもう一方の手を引き寄せられ、手を握らせられた。
 そこには確かな感触、そして人肌の温かさがあった。
 だが、彼女が腕の布を外してその手を見せようとした瞬間、その手が無くなった。
 確かに掴んでいた手が、その感触と体温と共に消失した感覚はかなりの衝撃であった。

「これでお分かりいただけましたか? 確かに私の顔は見えないかもしれませんが、そこに絶対に存在しているのです。無いものとして扱わないでください」

 彼女の少し上ずった口調からして、種族的なタブーなのかもしれない。
 うん、僕が失礼だった。本当にごめんなさい。

「分かっていただけたのは嬉しいのですが……その、そろそろ顔から手を離していただければと……」

 いやぁ、せっかく触れるんだからもうちょっとほっぺのふにふにを堪能したくて。
 というか、こうやって触ってたら顔の形が分かるんじゃないだろうか。目を瞑って顔の輪郭に沿って手を動かして……鼻はちょっと高いかな?

「いかがわしいですよ魔王様!」

 顔をむにむにと触っていたら振りほどかれてしまった。
 誰かの体温なんてものを感じたのがかなり昔のことだから、つい夢中になってしまった。
 どうしよう、もしかして僕嫌われた?
それなら《権能》を使って記憶とか消したほうがいいかな。

「別にそこまで嫌というものではありませんので、気にされなくても大丈夫ですよ。というか、魔王としての力をそんなことに使わないでください……」

 そんなこととは何か!
コミュニケーションを失敗したせいで人間関係どころか国が滅ぶこともあるんだ、慎重にもなるというものだよ。
 まぁ僕らはそんなことあろうとなかろうと、絶滅一歩手前の状態なんだけどね!

「笑えませんよ、魔王様……」

 ブラックジョークだったね、ごめんよ。
 けど悲観的になったところで状況が変わるわけじゃないし、それなら僕はできるだけ明るくいくよ。
 その方が周囲の皆もつられて明るくなるかもしれないし、もしかしたらワンチャン滅びずにすむかもしれないからね。

「か、勝てる方法があるのですか!」

 落ち着いてシュラウ、こんな状況で勝つなんて神様でも無理だよ。

「そ、そうですよね……」

 だから、僕は勝負を放棄する。勝負の舞台から降りることにした。

「それは、どういう意味ですか……?」

 言葉どおりの意味だよ、戦争しても勝てないなら戦争以外の方法をとるだけさ。
 上手くいくかどうかはわからないけどね。
 けど……もしもこの世界の人間が僕の知る人間と同じものだったのなら、運命は引っくり返るかもしれないよ。

 まぁ、あんまり期待しないでもらえると嬉しいかな。世界がどうなろうと、人間って所詮はそういう生き物なんだって話なんだから。
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