史上最弱の魔王として召喚された高校生は人類種のガンとなる

gulu

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第22話:人間性への脅迫

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 門の前で出迎えた僕を見て、勇者の清水くんは呆然とした顔をしている。
 まぁ魔王が一番奥の玉座じゃなくて玄関前にいたら驚くよね普通。

 まぁ僕って強さ的にはラストダンジョンの敵というより、序盤のスライム以下なんだけどね!
 なんでこんな場所にいるんだろうね、ほんと。

「空野……なのか?」

 恐る恐るといった形でこちらに質問してきた。
 これで違うとか言ったらどういう反応をするのか気になったが、冗談を言い合う仲でもないので正直に答えることにした。

『そうそう、クラスメイトだった空野。クラスで影が薄くて友達もいなかった空野だよ』

 まぁここにいるのは《遍在》で生み出した分身なのだが、話がややこしくなるので黙っておく。

 しばらくの沈黙のあと、清水くんはまた疑問を口に出した。

「どうして……ここに……?」

 まぁこんな場所にクラスメイトがいたら、どうしてかと聞きたくなるだろう。
 自分が魔王で、そのために色々やってきたことを話してもいいのだが、勇者で幸せ快適ライフを送っていた清水くんにはちょっとばかり意地悪な返答をするとしよう。

『その言葉、そっくりそのまま返すよ。どうして、僕を巻き込んだ?』

「もしかして……あの時、お前が一緒にいたから……?」

 クラスメイトの落し物を拾って渡そうとしていた記憶はあったようだ。
 もしもこれで分からない顔をされていたら、かなり恥ずかしい思いをするところだった。

『取りあえず、立ち話は疲れるし屋敷の中に入ろう』

 そう言って僕は屋敷へと歩いていく。
 それを見た清水くんも、困惑した表情のまま僕の後ろを歩いてついてきた。

『あぁ、そういえば他の人達も連れてきてたんだっけ』

「ま……待ってくれ! メイア達は俺を心配して後をつけてきただけなんだ!」

 清水くんが物凄い勢いで弁明してきた。
 人間軍で来られると困るから清水くん一人を指名しただけなのだが、僕が何かすると思っているのだろうか。
 いや、色々とやったけど、清水くんに対しては何もしてないはずなのだが。

『いや、別に責めてるわけじゃないんだけど……椅子が少ないから、できれば部屋に入るのは二人か三人までにしてほしいなって思って』

「い……いいのか? 俺一人で来なかったのに……」

『いやまぁそれについては予想できてたし。ただ、さっきも言ったけど椅子が無いから客室に入るのはキミを入れて三人までにしてくれると嬉しいな』

 というか、いまさら罠とかそういうのがあってもどうしようもない状況だよ?
 例えば今ここでキミを倒したとしても、結局人間が戦力を集めてここを攻めたら全滅必至なんだし。


 その後、清水くんは一度門から離れて仲間のもとに向かい、しばらくしてから女性を二人連れて戻ってきた。

「すまない空野、待たせたな。それじゃあ行こう」

『どうしよう……今、すごく行きたくなくなってきた』

「どうしてだよ!」

『こっちの台詞だよ。僕ぁ確かにモテないだろうけど、なんで異世界に来てまで他人がモテてる場面を見なきゃいけないんだよ。夢と希望の異世界ライフが嫉妬と絶望色に染まってるよ!』

 あれか、勇者か、勇者だからモテるのか?
 それなら僕も勇者だったらモテてたのか?
 いや、多分普段の振る舞いで多分モテないと思う。
 そして清水くんはモテることだろう。

「あの、勇者様……本当にこの方は大丈夫なのでしょうか?」

 それは頭の中身的な意味だろうか、それとも人柄的な意味だろうか、まぁどっちでも僕の心が大きく傷つけられ……いや、モテるのは向こうの世界にいた時から諦めてたからそこまでダメージは無かった。
 無かった……けど…………それでもやっぱり心にくるものがある。

「あんた、もし何かあったらスグに逃げてここまでの情報を持ち帰りな。こっちはこっちでなんとかする」

「了解しました」

 こちらが打ちのめされている最中、あちらの兵士と魔法使いのようなローブを羽織っている女性のやり取りが聞こえた。

 まぁ……こっちが何もしないと言ったところで、こんな辺鄙な場所にいる奴を信じるかどうかは別問題だもんね。

『もういいよ、行こう……早く屋敷に入って休もう…………』

 これ以上ここにいると僕の針金みたいなメンタルが前衛アートみたいになことになるので、さっさと屋敷に入ることにする。
 こんなことなら、勇者個人に対する嫌がらせもやっておけばよかったと後悔する。


 さて、一度も使ったことのなかった客室には五人の人物がいる。
 闇の種族からは魔王である僕とシュラウ、人間側からは勇者の清水くんにお供の神官であるメイアさん、あとなんか偉い人のブッカーさん。

 交渉を行う時は必ず相手よりも多い人数で挑むという話を聞いたことがある、この時点でもうこちら側の敗北は決まった。
 いや、敗北はもうとっくの昔に決まっていた。
 人間と生存戦争をして、勇者やらを召喚される前に勝負を決められなかったからだ。

『さて……それじゃあどこから話そうか』

「なぁ、空野……本当にお前が魔王なのか?」

『そうだよ。むしろ魔王じゃないのにこんなところにいる方がおかしいでしょ』

 清水くんはまだ僕が魔王であることが信じられないといった顔をしている。
 まぁクラスメイトが伏線も無しにイキナリ魔王になってましたとか言われても突発的すぎてどうリアクションをとればいいか分からないだろう。

『あくまで予想だけど……清水くんが召喚した時に僕もそれに巻き込まれてこっちの世界に引っ張り込まれたけど、[勇者]として召喚されたのは清水くんの一人だけ。だから僕は出口がなくて詰まった状態で、その後に魔王を召喚する儀式で僕が出てきてしまたってことだと思うよ』

「じゃあ……俺のせいで、空野は巻き込まれたってのか……?」

『多分だけどね。じゃないと、タイムラグが発生してこの世界にきた理由が分からないし』

「勇者様、お気になさらないように。勇者様は悪くありません」

『そうだよね、悪いのは召喚した側だもんね』

 ピンポイントに一人を引っ張ってくればいいのに、わざわざ近くにいた人まで呼ぶとか欠陥だよね。

「申し訳ありません、魔王様……」

 そして流れ弾がシュラウにも飛んでいた。
 いや、キミは悪くないからね。最初にガチャのハズレとして詰まらせた側が悪いんだから。

「それじゃあ、あたしから。あんたの魔王としての力は何だ?」

 魅惑的なお姉さんキャラであるブッカーさんから鋭い質問が飛んできた。
 まぁ気になるよね、勇者の力が反則級だからこそ、魔王の力がどんなものか気になるよね。

『勇者と比べること事態がおこがましいけど、一度だけ死んでも復活できるんだ』

 ウソである、だって本当のこと言う必要ないし。

「一度だけ? 他に何かないのか?」

『あとは闇の種族を操ることができる《権能》だけど、相手が近くにいないと意味がないよ』

 これは本当である。まぁウソばかり言っても仕方が無いのと、自分がいれば闇の種族をコントロールできるというイメージを刷り込む。

「あの、私からも質問が。この屋敷にはあなたと、そちらの方の二人しかおられないのですか?」

『そうだね、闇の種族側は僕らしかいないね』

 神官のメイアさんがこちらの答えを聞いて戸惑っている。
 もしかして、魔王はたくさんの女の子をはべらせてガハハハーとかしてると思ってたのだろうか。

『僕からも聞いていいかな? これから、清水くん達はどうするつもりなの?』

「どうすると言われても……まずはどうしてあんな置き手紙があったのかを確かめるためにここまで来たんだ。空野はどうして俺をここに呼んだんだ?」

『簡単に言ってしまえば、対話が出来るのかどうかを確かめるためかな。生きるか死ぬかの戦争をしてるけど、話し合いで解決できたらそれに越したことないし』

「あ……あれだけ戦って……《魔の草原》で多くの死者を出させて…………いまさら、対話?」

 怒りのせいか、神官のメイアさんは肩をわなわなと震わせている。

『そっちだけ被害を受けたように言われても困るなぁ。むしろ、攻められたのはこっちの方なんだけど……っていうか、うちの戦力全滅したんだからこっちの方が被害者だよね』

 うん、人間側が攻めてくるっていうから戦力を集中させて、ついでに僕も色々なことをするハメになったのであって、攻めてこないならそもそも誰も傷つかなかったわけだし。

「そもそも、話し合いができる状況でもなかろう。一体どれほど昔から戦争をしていると思う? その段階は、とうに過ぎている」

 お姉さんキャラのブッカーさんも口を挟んできたことから、この世界の人達にとっては話し合いは絶望的なものだと理解できた。

「そもそも、先ほどそちらの戦力は全滅したと言っていただろう。そんな状態で、どうして話し合いができると思った」

 うん、その通りである。
 さんざん殴り合って、ようやく相手を倒せそうという時になってから話し合おうと言われても、応じる必要性など皆無だ。
 だから、ここは人間の感情の方を揺さぶらせてもらうことにする。

『それじゃあ僕を殺すのかな、清水くん? 話し合いをする価値もないからって理由で』

 その言葉で清水くんの顔が変わった。
 嫌だよね、人を殺すのって。
 しかもクラスメイトで、無抵抗な相手だ、さぞや気分が悪いことだろう。

『勇者が魔王を倒す……御伽噺の通りだね。それが例え、巻き込まれたクラスメイトであっても……まぁそこまで親しかったわけでもないし、別に気にならないかな?』

 清水くんは今にも泣きそうな顔をしているが、泣きたいのはこちら側だ。
 どうして滅ぼそうとしている側がそんな顔をしているのか、理解に苦しむ。

「勇者様、しっかりしてください! 確かにおつらいかもしれませんが……何百年も続いた戦争が、魔王の侵略が終わろうとしているのです!」

『僕が知ってる限りでは、初代魔王様は人間以外の種族を引き連れて他の土地を開拓していたのに、後からそこに人間が来て自分達の土地だって主張してたんだけど』

 ここら辺は暇になった時間に読んだ歴代魔王様の日記にあった内容だ。
 どうして争うことになったのか、どうして血を流さずにはいられないのか、そんな感じのことが書かれていた。

「ウソです! 我々の歴史書には、そのようなことは書かれておりません!」

『そりゃそうだよ。実は魔王は自分達が迫害して追い出した人種で、あとから土地を奪うために戦争を仕掛けましたとか書けるわけないじゃん』

 まぁウソばかりが書かれているわけでもないだろうが、全てが真実であるとも限らない。
 もっと他にも色々な国があって整合性を確かめられるなら信憑性は高まるだろうけど、そうじゃないなら改ざんし放題である。

『まぁ昔はどうだったかなんて今さら分からないし、どうしようもないからこの話はここで打ち切ろう』

 だってこれ以上は[言った言ってない論争]みたいに平行線にしかならないし。

「メイア、ブッカーさん。空野だけでもなんとか助けられないでしょうか?」

 あら清水くんってばお優しい。
 せめて知り合いだけでも助けようとするのは偽善なのか、それとも罪の意識から逃れるためか。

「無茶ですよ勇者様! だって、魔王なんですよ? もしも放置しておけば、また大きな災いを招くことになります!」

『いやぁ、無理だって。だって一回死んで甦える力があったところで、何ができるの? 闇の種族を操る《権能》があるっていっても、肝心の操る対象は人間が駆逐しちゃってるし』

「変な虫や動物を使役しているでしょう? あれもあなたの手駒なのではないのですか?」

『人間が馬を飼っているように、魔王軍でもそうやって動物を利用しているだけだよ。だから、野生生物には《権能》は効かないよ』

 なんか人間側からの視点だと、魔王って神様か何かだと思われてるのだろうか。
 そこまで万能だったのなら、とっくに魔王軍が人間を攻め滅ぼしてるよ。

「今までの話が本当だと仮定して、だ……魔王を匿うメリットが我々には存在しない」

『だってさ、清水くん。世界のために頑張った勇者様の意見は聞いてないし、なんなら平和になったあとキミは用済みになってポイ捨てされるかもしれないね』

 なんかそういう感じの話をどこかで見たような気がする。
 そしてその後、スローライフを送ったり冒険で一山当てるまでがテンプレートだろうか。

「我々はそんなことしません! この世界を救っていただいた勇者様に感謝し、それに報いるために一生懸命に尽くすのが私の使命でもあります!」

「勇者の離反を狙っていたのかもしれないが……そもそもの前提を間違えたな。勇者が人を殺すことを躊躇している心の隙を狙っていたのならば、そちらに引き抜かれたとしても人と戦おうとするはずもなかろう」

 勇者を離反させる?
 冗談も甚だしい。
 僕は不幸な者の味方であろうとしているのに、どうしてその対極に位置する勇者を引き入れなければならないのか。

 仲間である二人から反対意見が飛んできたせいで、勇者の清水くんはかなり困り顔をしているが、なんか痴話喧嘩のダシにされてるようで腹が立ってきた。

『まぁそちら側の言い分はとてもよく分かりました。それも踏まえまして……人類側に話し合いではなく、選択権を与えようと思います』

「選択権? 何を選ばせるつもりだ?」

 ブッカーさんが怪訝そうな顔をしている。
 それもそうだろう、今にも滅びようとしている種族に残されている選択肢など、無いに等しいのだから。

 だからこそ、僕はこれまで色々な嫌がらせをしてきた。
 敗北はすでに決まっており、その後始末としてこの世界に送られた僕の、最後の悪あがきと嫌がらせである。

『この世界を狂わせた全なる悪である魔王、それを本当に滅ぼすべきか』
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