57 / 61
~にがっき!~赤色の新星
56話目:縛るにあらず、繋がるが故に
しおりを挟む
突然の破裂音に、その音のもとへと視線があつまる。
ヒビキの手元にある銃。
銃口からは硝煙が漂っており、撃ったばかりだというのが分かる。
その銃口の先にいたアカネが、自分の胸に手をやる。
しかし傷口などは見当たらず、代わりに背後で何かが倒れる音がした。
「え……<時間簒奪者>……!?」
慌てて全員が飛び退いて距離をとる。
しばらくの沈黙のあと、倒れた身体がピクリと動いた。
「うぎゃー! やられたぁー! ま、まさかこんなところで――――あれ? 台詞、合ってるよね?」
再度ヒビキが二度発砲し、<時間簒奪者>の顔に穴を開ける。
しかし、まるで時間が飛んだかのように元の顔へと復元されてしまう。
「こんチクショウめ!」
ヒビキが悪態をつきながら適当な肉片を投げつけて服を汚すも、それすらも元に戻ってしまった。
「そういう台詞は悪者役のぼくが言うはずなんだけどね。まぁいいや!」
服を汚され、顔に穴を開けられたというのに意にも解さず、<時間簒奪者>は時間を飛ばしてアカネの前へと来た。
「スゴいね、君! まさかあの状態から戻れるなんて思いもしなかったよ。いやーほんと素晴らしい! 偉い!」
無造作に距離を詰められ、急に頭を撫でられる。
あまりにも突拍子のない行動に、アカネも反射的に<色術>を放つ。
赤色よりも輝ける赫色の爪が<時間簒奪者>を切り裂くも、血すら出る前に元に戻ってしまう。
「君のこと、急に好きになってきたよ。どう? ぼくと一緒にこない? ここにいる奴らの可能性があれば、ぼくもここから出られるからさ」
「……アタシは、アナタのことが大嫌いになりました。帰ってください」
殺すつもりではなかった攻撃だったが、それでも<時間簒奪者>の持つ復元能力は異常なものであった。
攻撃が効かないわけではない。
身体は傷つくしいくらでも攻撃を加えられる。
だが死なない、致命傷に至らない。
アカネの頭の中に様々な攻撃法が浮かぶが、どれも決定打に欠けていた。
一方で、ヒビキは既にここからどう逃げるかを考えていた。
例えば攻撃が当たる瞬間に時間が止まり回避される、無効化されるというのであればまだ何とかなった。
それは逆に言えば有効な攻撃を当てるこそさえできればいいのだから。
しかし、この<時間簒奪者>は脳天と顔に弾丸をブチ込まれたというのにピンピンしている。
それどころか、ヒビキに対して敵意を抱いていなければ気にもしていない。
完全なる徒労であり、無駄な行為であるということだ。
「う~ん、そっか。そいつらが邪魔なんだ。じゃあ片づけてもらおっかな」
<時間簒奪者>が指を鳴らした瞬間、床に万遍なく広がっていた肉が盛り上がり、獣の形を模した怪物が立ち上がった。
「時間を奪ってたけど、もういいや。やっちゃっていいよ」
それに応えるかのように、肉の獣が咆哮する。
このまま受け身であれば負ける、アカネはそう確信した。
「ごめん、皆……力を貸して!」
アカネは紫の瞳が開き、幾重もの鎖が這い出てくる。
紫の鎖は<時間簒奪者>ではなく、まるで枷のように仲間達の首へと巻き付いた。
これこそが一度は人を乗り越え、<羽化>をも克服した彼女だけの力。
この鎖は縛る為ではなく繋ぐ為のもの。
≪キメラ≫のアタレフと共に前衛のパーティーメンバーが距離を詰めて肉の獣へと攻撃を加える。
さらに前衛のパーティーメンバーから、本来使えるはずのない<色術>と<鉱術>による波状攻撃が行われる。
トドメといわんばかりに≪レギオズ≫のエヴェドによる渾身の投槍がメンバーの背中に迫るも、紙一重で回避し、肉の獣の心臓へと突き刺さった。
これこそが紫の鎖による力。
繋がった鎖が互いの意志をタイムラグなしで交信させる。
さらに<羽化>寸前だった時のように、自分の術を他者を通じて放つこともできる。
これを統率しているのがアカネ。
全員の意志を自身に集約させて、最適な動きを直接身体に伝達させる。
全てを計算し、まるで操り人形のように身体を動かし戦わせる。
しかし人形とは違う点は、彼らには確固とした意志があり、それはアカネに委ねられているということだ。
今まさに、皆が一つとなって戦っているのであった。
「うおー! がんばえー! がんばえー!」
……余談ではあるが、ヒビキはこの鎖に繋がれてはいない。
クラスメイトではないし、出会って間もないので仕方がない。
そもそも、アカネはどうして彼がここにいるのかも知らないのだから。
さて……巨体の敵を戦う際は死角からの攻撃で前衛が崩れることが多い。
なにせ身体が大きいせいで、ただの横薙ぎであってもどの範囲まで下がればいいのか、どこか安全なのかが分からない。
後衛が声をかけたところで耳から情報が入ってから脳にいき、そこから思考して回避行動に移っていては遅すぎる。
だからこそ前衛にタンクとしての役割が求められることが多い。
回避よりも簡単で、対応できる幅がとても広いからだ。
だが紫の鎖に繋がれている彼らはそれを凌駕する。
なにせ自分の後ろにも目がついているようなものであり、一切のタイムラグを考慮せず情報が来るのだ。
ただ力任せに腕や複腕を振るう肉の獣の攻撃など、当たるはずもなかった。
だが、アカネには漠然とした不安があった。
「おー、いいぞー! やれやれー! 弱点はもっと後ろにもあるぞー!」
けしかけた肉の獣が劣勢であるというのに、<時間簒奪者>の顔に焦りはない。
それどころかヤジを飛ばす始末である。
そしてその理由はすぐに分かった。
「う~ん、動き悪くなってきたね。じゃあ戻そっか!」
<時間簒奪者>が軽く手を振るう。
その隙を狙い、ヒビキが再度<時間簒奪者>へ銃撃を行うも、肉の獣と一緒に全ての傷が元通りになってしまった。
いくら時間を操れるといっても万能だとは思えない。
故に肉の獣の時間を戻している間は<時間簒奪者>には適用されないと踏んでいたのだが、一切の効果がなかった。
「さぁ、次はもっと派手にいこう。ほ~ら、がんばれ♪ がんばれ~♪」
戦闘が再び振出しに戻るも、アカネ達は諦めずに戦う。
同じように戦い、同じように傷つけ……同じように戻される。
徒労だ。
何をやったところで、時間には抗えないとつきつけられているかのような戦い。
それでも皆が前を向いて戦えているのは、アカネの気持ちが皆に伝わっていたからだろう。
一方で、ヒビキは切り札を切るべきかを思案する。
恐らく賭けであり、もしも露呈すれば泰然自若としている<時間簒奪者>すら止めに来ると確信している。
故に絶対に失敗は許されず、もう一つの案……見捨てて逃げるという手も考えていた。
逃げて、生き延びて、異世界最強を連れてくる。
もっとも太い勝ち筋だが、あまりにも時間がかかる。
ここからゲートまでの距離、そこから本校に繋げるまでに必要な説得の時間、そして本校で英雄アトルリアに事情を話してここまで来る時間。
この作戦をとるならば、もっと最初の段階で逃げるべきだったと後悔するが、すでに手遅れである。
既に何度目の復活だろうか。
前衛の傷を後衛に回し、祈り手に治癒させる。
体力すらも限界まで前衛に共有させているのに、それでも追いつかないほど疲労と負傷が重なる。
こうなれば時間を戻せない状況を作り出すしかないとアカネが考える。
先ほどまでとは違い、前衛を固めずあえてバラバラに移動させる。
周囲から削るようにダメージを与え、暴れさせ、消耗させる。
「よし……いまっ!」
アカネの合図と同時に紫の鎖が実体化する。
肉の獣が周囲に張り巡らされた鎖に絡めとられ、前衛のメンバーが全力で締め上げる。
時間はいつも、倒された後に戻される。
ならば常にダメージを与え続ける状況、時間を戻しても進み続ける状況にしてしまえば防げると考えたのだ。
肉が締め上げられ、生々しい音が響き渡る。
鎖を千切ろうと抵抗するも、暴れれば暴れるほどに鎖が肉へと食い込む。
やがて肉は裂け、骨までが見えるようになった。
肉の獣は天を仰ぎ、まるで皮を剥かれる果物のように皮膚が剥がれていき―――――脱皮した。
「―――――え?」
肉を脱ぎ棄て、骨の獣と化した。
自由となった骨の獣がアカネへと狙いを定める。
前衛は散っており、とうていカバーには間に合わない。
このままアカネが死ねば、そのダメージと痛覚のフィードバックが全員に向かう恐れがあった。
アカネは皆を繋ぐ鎖を外し―――――死を、受け入れた。
「アカネぇ!!」
≪ドルイド≫のテクマが必死に手を伸ばすも、届かない。
既に体力も尽き、庇うどころか歩くことすらままならない。
誰も彼女を助けられない。
アカネは最後に大きく息を吸い……疲れたように、吐き出した。
「アカネ生徒、減点。命を失う前に諦めるは、落第ものであるぞ」
直後、体育館を突き抜けるほどの轟雷と共に何者かが降りてくる。
それと同時に降り注ぐ銀色の支柱が、骨の獣を地面に縫い付けた。
それを興奮した様子で見ていた<時間簒奪者>が、ワクワクとした声で問いかける。
「うわー、やるじゃん! 君ってば何者なの!?」
「コハヴ・ノフェル。今はただの教師である。悪いが吾輩の生徒達だ、連れ帰らせてもらうぞ」
ヒビキの手元にある銃。
銃口からは硝煙が漂っており、撃ったばかりだというのが分かる。
その銃口の先にいたアカネが、自分の胸に手をやる。
しかし傷口などは見当たらず、代わりに背後で何かが倒れる音がした。
「え……<時間簒奪者>……!?」
慌てて全員が飛び退いて距離をとる。
しばらくの沈黙のあと、倒れた身体がピクリと動いた。
「うぎゃー! やられたぁー! ま、まさかこんなところで――――あれ? 台詞、合ってるよね?」
再度ヒビキが二度発砲し、<時間簒奪者>の顔に穴を開ける。
しかし、まるで時間が飛んだかのように元の顔へと復元されてしまう。
「こんチクショウめ!」
ヒビキが悪態をつきながら適当な肉片を投げつけて服を汚すも、それすらも元に戻ってしまった。
「そういう台詞は悪者役のぼくが言うはずなんだけどね。まぁいいや!」
服を汚され、顔に穴を開けられたというのに意にも解さず、<時間簒奪者>は時間を飛ばしてアカネの前へと来た。
「スゴいね、君! まさかあの状態から戻れるなんて思いもしなかったよ。いやーほんと素晴らしい! 偉い!」
無造作に距離を詰められ、急に頭を撫でられる。
あまりにも突拍子のない行動に、アカネも反射的に<色術>を放つ。
赤色よりも輝ける赫色の爪が<時間簒奪者>を切り裂くも、血すら出る前に元に戻ってしまう。
「君のこと、急に好きになってきたよ。どう? ぼくと一緒にこない? ここにいる奴らの可能性があれば、ぼくもここから出られるからさ」
「……アタシは、アナタのことが大嫌いになりました。帰ってください」
殺すつもりではなかった攻撃だったが、それでも<時間簒奪者>の持つ復元能力は異常なものであった。
攻撃が効かないわけではない。
身体は傷つくしいくらでも攻撃を加えられる。
だが死なない、致命傷に至らない。
アカネの頭の中に様々な攻撃法が浮かぶが、どれも決定打に欠けていた。
一方で、ヒビキは既にここからどう逃げるかを考えていた。
例えば攻撃が当たる瞬間に時間が止まり回避される、無効化されるというのであればまだ何とかなった。
それは逆に言えば有効な攻撃を当てるこそさえできればいいのだから。
しかし、この<時間簒奪者>は脳天と顔に弾丸をブチ込まれたというのにピンピンしている。
それどころか、ヒビキに対して敵意を抱いていなければ気にもしていない。
完全なる徒労であり、無駄な行為であるということだ。
「う~ん、そっか。そいつらが邪魔なんだ。じゃあ片づけてもらおっかな」
<時間簒奪者>が指を鳴らした瞬間、床に万遍なく広がっていた肉が盛り上がり、獣の形を模した怪物が立ち上がった。
「時間を奪ってたけど、もういいや。やっちゃっていいよ」
それに応えるかのように、肉の獣が咆哮する。
このまま受け身であれば負ける、アカネはそう確信した。
「ごめん、皆……力を貸して!」
アカネは紫の瞳が開き、幾重もの鎖が這い出てくる。
紫の鎖は<時間簒奪者>ではなく、まるで枷のように仲間達の首へと巻き付いた。
これこそが一度は人を乗り越え、<羽化>をも克服した彼女だけの力。
この鎖は縛る為ではなく繋ぐ為のもの。
≪キメラ≫のアタレフと共に前衛のパーティーメンバーが距離を詰めて肉の獣へと攻撃を加える。
さらに前衛のパーティーメンバーから、本来使えるはずのない<色術>と<鉱術>による波状攻撃が行われる。
トドメといわんばかりに≪レギオズ≫のエヴェドによる渾身の投槍がメンバーの背中に迫るも、紙一重で回避し、肉の獣の心臓へと突き刺さった。
これこそが紫の鎖による力。
繋がった鎖が互いの意志をタイムラグなしで交信させる。
さらに<羽化>寸前だった時のように、自分の術を他者を通じて放つこともできる。
これを統率しているのがアカネ。
全員の意志を自身に集約させて、最適な動きを直接身体に伝達させる。
全てを計算し、まるで操り人形のように身体を動かし戦わせる。
しかし人形とは違う点は、彼らには確固とした意志があり、それはアカネに委ねられているということだ。
今まさに、皆が一つとなって戦っているのであった。
「うおー! がんばえー! がんばえー!」
……余談ではあるが、ヒビキはこの鎖に繋がれてはいない。
クラスメイトではないし、出会って間もないので仕方がない。
そもそも、アカネはどうして彼がここにいるのかも知らないのだから。
さて……巨体の敵を戦う際は死角からの攻撃で前衛が崩れることが多い。
なにせ身体が大きいせいで、ただの横薙ぎであってもどの範囲まで下がればいいのか、どこか安全なのかが分からない。
後衛が声をかけたところで耳から情報が入ってから脳にいき、そこから思考して回避行動に移っていては遅すぎる。
だからこそ前衛にタンクとしての役割が求められることが多い。
回避よりも簡単で、対応できる幅がとても広いからだ。
だが紫の鎖に繋がれている彼らはそれを凌駕する。
なにせ自分の後ろにも目がついているようなものであり、一切のタイムラグを考慮せず情報が来るのだ。
ただ力任せに腕や複腕を振るう肉の獣の攻撃など、当たるはずもなかった。
だが、アカネには漠然とした不安があった。
「おー、いいぞー! やれやれー! 弱点はもっと後ろにもあるぞー!」
けしかけた肉の獣が劣勢であるというのに、<時間簒奪者>の顔に焦りはない。
それどころかヤジを飛ばす始末である。
そしてその理由はすぐに分かった。
「う~ん、動き悪くなってきたね。じゃあ戻そっか!」
<時間簒奪者>が軽く手を振るう。
その隙を狙い、ヒビキが再度<時間簒奪者>へ銃撃を行うも、肉の獣と一緒に全ての傷が元通りになってしまった。
いくら時間を操れるといっても万能だとは思えない。
故に肉の獣の時間を戻している間は<時間簒奪者>には適用されないと踏んでいたのだが、一切の効果がなかった。
「さぁ、次はもっと派手にいこう。ほ~ら、がんばれ♪ がんばれ~♪」
戦闘が再び振出しに戻るも、アカネ達は諦めずに戦う。
同じように戦い、同じように傷つけ……同じように戻される。
徒労だ。
何をやったところで、時間には抗えないとつきつけられているかのような戦い。
それでも皆が前を向いて戦えているのは、アカネの気持ちが皆に伝わっていたからだろう。
一方で、ヒビキは切り札を切るべきかを思案する。
恐らく賭けであり、もしも露呈すれば泰然自若としている<時間簒奪者>すら止めに来ると確信している。
故に絶対に失敗は許されず、もう一つの案……見捨てて逃げるという手も考えていた。
逃げて、生き延びて、異世界最強を連れてくる。
もっとも太い勝ち筋だが、あまりにも時間がかかる。
ここからゲートまでの距離、そこから本校に繋げるまでに必要な説得の時間、そして本校で英雄アトルリアに事情を話してここまで来る時間。
この作戦をとるならば、もっと最初の段階で逃げるべきだったと後悔するが、すでに手遅れである。
既に何度目の復活だろうか。
前衛の傷を後衛に回し、祈り手に治癒させる。
体力すらも限界まで前衛に共有させているのに、それでも追いつかないほど疲労と負傷が重なる。
こうなれば時間を戻せない状況を作り出すしかないとアカネが考える。
先ほどまでとは違い、前衛を固めずあえてバラバラに移動させる。
周囲から削るようにダメージを与え、暴れさせ、消耗させる。
「よし……いまっ!」
アカネの合図と同時に紫の鎖が実体化する。
肉の獣が周囲に張り巡らされた鎖に絡めとられ、前衛のメンバーが全力で締め上げる。
時間はいつも、倒された後に戻される。
ならば常にダメージを与え続ける状況、時間を戻しても進み続ける状況にしてしまえば防げると考えたのだ。
肉が締め上げられ、生々しい音が響き渡る。
鎖を千切ろうと抵抗するも、暴れれば暴れるほどに鎖が肉へと食い込む。
やがて肉は裂け、骨までが見えるようになった。
肉の獣は天を仰ぎ、まるで皮を剥かれる果物のように皮膚が剥がれていき―――――脱皮した。
「―――――え?」
肉を脱ぎ棄て、骨の獣と化した。
自由となった骨の獣がアカネへと狙いを定める。
前衛は散っており、とうていカバーには間に合わない。
このままアカネが死ねば、そのダメージと痛覚のフィードバックが全員に向かう恐れがあった。
アカネは皆を繋ぐ鎖を外し―――――死を、受け入れた。
「アカネぇ!!」
≪ドルイド≫のテクマが必死に手を伸ばすも、届かない。
既に体力も尽き、庇うどころか歩くことすらままならない。
誰も彼女を助けられない。
アカネは最後に大きく息を吸い……疲れたように、吐き出した。
「アカネ生徒、減点。命を失う前に諦めるは、落第ものであるぞ」
直後、体育館を突き抜けるほどの轟雷と共に何者かが降りてくる。
それと同時に降り注ぐ銀色の支柱が、骨の獣を地面に縫い付けた。
それを興奮した様子で見ていた<時間簒奪者>が、ワクワクとした声で問いかける。
「うわー、やるじゃん! 君ってば何者なの!?」
「コハヴ・ノフェル。今はただの教師である。悪いが吾輩の生徒達だ、連れ帰らせてもらうぞ」
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
《カクヨム様で15000PV達成‼️》悪魔とやり直す最弱シーカー。十五歳に戻った俺は悪魔の力で人間の頂点を狙う
なべぞう
ファンタジー
ダンジョンが生まれて百年。
スキルを持つ人々がダンジョンに挑む世界で、
ソラは非戦闘系スキル《アイテムボックス》しか持たない三流シーカーだった。
弱さゆえに仲間から切り捨てられ、三十五歳となった今では、
満身創痍で生きるだけで精一杯の日々を送っていた。
そんなソラをただ一匹だけ慕ってくれたのは――
拾ってきた野良の黒猫“クロ”。
だが命の灯が消えかけた夜、
その黒猫は正体を現す。
クロは世界に十人しか存在しない“祝福”を与える存在――
しかも九つの祝福を生んだ天使と悪魔を封印した“第十の祝福者”だった。
力を失われ、語ることすら封じられたクロは、
復讐を果たすための契約者を探していた。
クロは瀕死のソラと契約し、
彼の魂を二十年前――十五歳の過去へと送り返す。
唯一のスキル《アイテムボックス》。
そして契約により初めて“成長”する力を与えられたソラは、
弱き自分を変えるため、再びダンジョンと向き合う。
だがその裏で、
クロは封印した九人の祝福者たちを狩り尽くすための、
復讐の道を静かに歩み始めていた。
これは――
“最弱”と“最凶”が手を取り合い、
未来をやり直す物語
田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜
咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。
笑えて、心温かくなるダンジョン物語。
※この小説はフィクションです。
実在の人物、団体などとは関係ありません。
日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる