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30話:モヒカンエンディング
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特大超える最大級の厄ネタが去った後、僕はレイシアさんと話をした。
「―――というわけでして、クレオを治す旅に出ようと思ってまして……」
それを聞いていたレイシアさんの表情はずっと変わらなかった。
こう…怒るとか何か反応があればまだマシなのだが、一切変化がないと余計に怖い。
「クレオ様、お労しや…」
キリークの人はお酒が入ったせいか、妙に涙もろくなっているようだ。
何かを考えていたのか、しばらくしてからレイシアさんが口を開く。
「まぁ同盟相手の娘だ。配慮してやりたい気持ちもあるが、それなら治療法を探す人員を送り出せばいい。おぬしが行く必要などあるまい?」
そう言ってレイシアさんが僕の身体を抱えて抱きしめる。
男として情けないと思う反面、女の人に抱きしめられる嬉しさもある。
今まで起きた事件が事件なのだ、また巻き込まれるくらいなら他の人に任せたっていいかもしれない。
「それでも僕が行かないといけないんです」
けれども、僕は言い切った。
これは僕がやらねばいけない事なのだと。
「……何故じゃ?」
「クレオは僕を助ける為に力を使いました。なら、今度は僕がクレオを助けないといけません。僕にはその責任があります」
ハッキリと、そして真っ直ぐにレイシアさんを見据えて言う。
「つまり、男として責任を取りたいという事だな?」
「ちょっと黙っててエイブラハムさん!」
この人はどうしてこう…茶化すというか人の嫌がる事を率先してやっていくのか。
生まれが悪いのかと思ったけど、それだと同じ世界から来た僕とクレオまで被害が及ぶので、きっと別の問題なんだろう。
生まれの問題か、育ちの問題か、それとも呪いか何かなのか…僕としては全部だと思いたい。
「ヘッ、ガキのくせして台詞だけはいっちょまえだぜ」
「ケッケッ、青臭くてたまんねぇな!」
モヒカンさん達が後ろを向きながら言う。
若干、鼻声なのは気にしないでおこう。
「ふぅ~………まぁ、ワシも正直おぬしがこんな短期間でここまで大きくなって戻ってくるとは思わなんだ」
レイシアさんが名残惜しそうに僕を地面に降ろす。
そして僕もここまで大きくなるとは思ってませんでした。
しかもこの大きさの大半は厄介事で構成されてるから始末が悪いという。
男として大きくなるってこういう事じゃないと思うんだ…。
「おぬしは約束を反故にするような男ではないという事は理解しておる。だがな、一つ解決せねばならん問題がある」
「問題…ですか?」
何かあっただろうか。
あ、キリークの長であるトリュファイナさんに許可を貰わないといけないって事だろうか。
「おぬしの後ろにいる、そこの泥棒猫だ。聞いた話では、おぬしの運命の人だとか言っていたなぁ?」
レイシアさんの眼が細まり、威嚇状態に入った事がすぐさま分かった。
その視線の先には、もちろん原作ヒロインのメレトがいた。
「いや、怒ってはおらんぞ? だがな、おぬしの旅にこやつが同行するというのなら、ここで処理してしまった方がよいと思うのだがなぁ!」
ヤバイ、レイシアさんの手が武器の方へ伸びてる!
だというのにメレトは相変わらず嬉しそうな顔をしているせいで、まるで勝者の余裕を見せ付けているかのようになってしまってる!
「ま、待ってください! 多分、レイシアさんは彼女の事を誤解してます!」
「ホォ! 誤解か、どういった誤解なのか是非とも教えてもらおうか?」
若干の殺気が漏れ出ているレイシアさんがいるが、ここまでは想定内だ。
正確には想定したくなかった範囲内の出来事だ。
僕、別にリア充じゃないのにどうしてこんなに人間関係で四苦八苦しないといけないの…。
それはさておき、僕は小さいロープを取り出してメレトの首に巻く。
そしてロープを結び、余ったロープの長い方を手に持って言う。
「彼女にとって僕は、運命の…………ごしゅじん、さま…らしぃ、ですぅ……」
原作ヒロインに首輪のようなものをつけ、ペットのように扱う……。
なんだろう、また一つ何か大切なものを失った気がする。
アハハハハ…どうしてこんな事になったんだろうなぁ~…。
「―――なんじゃ、つまりこやつはおぬしのペットという事か?」
「そういう事…なんだと思います……」
普通はこんな提案をされたら怒って当然だ。
なんならそれで嫌われて僕のもとから消えてもいいかなとは思ってた。
だけど流石は原作ゲームで主人公絶対肯定ヒロインであるメレト、喜んでOKしてくれた。
なんでOKしてしまったんだ!
もっと自分を大事にして!!
「メレト、お手!」
「ワン!」
僕が指示を出せば嬉しそうな顔でそれに従う彼女を見て、僕の心には虚無が訪れた。
ごめん、ごめんよレックス…こんな彼女、見たくなかったよね……。
僕も見たくなかった、ここまで心が躍らないCG回収は生まれて初めてかもしれない。
「ほぉ、ペットか! ならば服従のポーズもとれるはずよなぁ?」
「………グルルゥ!」
「メレト! 落ち着いて!」
レイシアさんの指示に不満げというか、かなり敵意を見せていたメレトだったが、それでもペットとしての意地を見せて腹ばいのポーズをとってくれた。
そもそも、そんな意地がなかったらこんな事にはなってなかっただろうに…。
「おぉ、ヨーシヨシヨシ!」
「ガルルルルッ!」
レイシアさんが構わずお腹を撫で、メレトはそれに対して牙を見せて威嚇する。
メレトが噛み付かないように必死で僕も撫でてご機嫌を取っているのだが、彼女の怒りと喜びは五分五分のようだった。
「ふむ…まぁいいだろう。護衛としても役に立ちそうだからな。それに…おぬしはもうワシの物だからなぁ」
「あふんっ!」
下腹部を妖しげな手つきで触れたせいで変な声が出てしまった。
「………ろす」
そしてメレトがペット語を話すことすら忘れて武器を抜いた!
お願いだから大人しくしてて!
「では、アマゾネスの長としておぬしの旅立ちを認めよう。おぬしが戻る時、ワシもそれに見合う女となるよう、己を磨く事にしよう」
「ありがとうございます、レイシアさん!」
レイシアさんのお墨付きで旅が出来ることを喜び、クレオの手を握ってその喜びを分かち合った。
「やったよ、クレオ! きっと僕が治してみせるからね!」
まだ喋ることが出来ないクレオだが、その表情からは喜びの感情が見て取れた。
「ヘッヘッヘッ、ガキんちょだけで旅するなんて舐めてやがるなぁ!?」
「ケッケッケッ…俺達から逃げようたってそうはいかねぇ。お礼参りはまだ終わってないんだからなぁ!」
モヒカンさん達!
もう返しきれないくらいの恩があるのに、こんなに良くしてくれるなんて…モヒカンの聖人と呼ばれてもいいと思う!
「フッ…やはり旅か。いつ出発する? 俺も同行しよう」
「え…あ、はい……」
そういえばエイブラハムさんもいた。
いなかった事にしたい気持ちもあるけど、いざという時だけはほんと頼りになるからそうも言えない。
いざという時しか頼りにならないって、ほんと厄介だな…。
「そういえば、エイブラハムさん。アマゾネスの集落なら女の人がいっぱいだからモテると思うんですけど、本当にいいんですか?」
「フッ…俺はこんな小さな場所で終わる男じゃないのさ」
多分、あなたを受け入れられるだけの器はこの世界に存在していないと思います。
そう思っていたらレイシアさんの方からもフォローのようなものが飛んで来た。
「なんというかな、男日照りである我らにとっても…その……なんというか、無理だ」
「えぇ~…」
具体的な例とかも挙げられず、アマゾネスの人達にすら無理と言われるって…。
エイブラハムさんって本気でヤバイ人なんじゃなかろうか。
そうして僕らはアマゾネスの集落を出て、エスクードの街に帰る事にした。
帰路の途中、モヒカンさん達に尋ねてみた。
「そういえば、どうしてモヒカンさん達は僕らを助けてくれるんですか?」
「勘違いすんじゃねぇ! 俺らはやりてぇ事を好きにやってるだけだぜぇ!」
下心とか一切なく私心だけで人助けをしているとか最早聖人なのでは?
神様よりも先に崇めるべき人達なんじゃないかな。
「ケッケッ、逃げようたってそうは行かねぇぞ。そのお嬢ちゃんが治るまで付きまとってやるからなぁ!」
逆に言えばクレオが治るまでずっと一緒にいてくれる宣言!
止めろ、これ以上僕らの好感度を稼がないでくれ!
というかこの流れだと絶対に旅の途中で僕らを庇って死ぬ流れだよ!!
そんなこんなで、僕らはエスクード街に到着した。
クレオの治療について情報を集めるべく、僕はマジックユーザーギルドへ、そしてモヒカンさん達は他の場所に向かった。
ちなみにクレオはエイブラハムさんに任せて観光を楽しんでもらっている。
任せる事に若干の…いや、かなりの不安はあったものの、喉を痛めて苦しんでるクレオを連れまわすのは気が引けたからだ。
まぁメレトに監視役をお願いしたから大丈夫なはずだ、うん!
これでダメだったら本格的にあの人はこの世界の理から外れてるんだと判断しよう。
「―――というわけなんです。何か心当たりとかはないでしょうか?」
「ポーションでも治らない焼けた喉を治す薬ですか…残念ながら……」
受付のミラノさんからの答えは想像していた通りのものだった。
同じギルド内にいる人にも聞いてみたけれど、やはり誰もそういった物の情報は知らなかったようだ。
「頼りにならなくて、申し訳ありません。他の事でしたらお力になれると思いますので」
「いえ、わざわざありがとうございました。何かありましたら、また頼りにさせてもらおうと思います」
そして僕はマジックユーザーギルドから出て、広場で座りながら頭を抱えていた。
一応、クレオを治す為の手段は知っているのだ。
ゲームでも不治の病を治すエリクサーのような薬や、そういった奇跡を実現させるメガリスが存在しているので、そこに行けばいい。
ただ…それに辿り着くまでの過程があまりにも険しいのだ。
危険なモンスターを倒したり、いるかどうかも分からない人を探したり、何年かに一度しか見つからない植物を探したり、やっぱりボスと戦ったり…。
主人公補正のない僕では到底勝てるとは思えなかった。
「オイオイ、辛気くせぇツラしてんなァ!」
「今にも泣きそうだなァ! 飴ちゃんでもほしいのかァ!?」
気がつくとモヒカンさん達が僕を挟むように一緒に座った。
前までだったら逃げてたと思うのだが、今となってはとても心強く感じる。
「まさかこんなに早く諦めるなんてなァ」
「諦めてなんかいません! でも、とても危険で―――」
慌てて口を閉じるが、二人の表情を見れば何かに感づいたことが分かってしまう。
「ヘッヘッ、なんだよちゃんと仕事してるじゃねぇか。おら、話してみな」
「本当に危険なんです。それこそ、命を何度落としてもおかしくないくらい……」
僕は真剣に語るのだが、そんな事を知ってか知らずか、二人はいつもの調子で話す。
「危険だってんなら、俺達だってそうだぜェ! いつもの事じゃねぇか!」
「命は一つしかねェのに何度も落とせるのか、そいつぁ楽しみだ!」
ここで距離を取ってくれる人ならよかった。
これはあくまで僕とクレオの問題だ。
だけどこの二人はそれでも僕らの為に一緒にいてくれる。
それだけが……ただただ、辛かった。
「おーい、相棒!」
………おかしいな、クレオの声が聞こえた気がする。
いやいや気のせいでしょ、だって今クレオの喉って潰れてるわけだし。
「イェーイ、ドーン! オレの喉、治ったぜ!」
「うわぁぁあああ! 本当に治ってるぅぅうう!!」
あまりの出来事に頭の中が大混乱してる!
ナンデ、ドウシテ!?
なにがあったら治るの!?
「フッ…どうやら驚いているようだな。正直、俺も驚いてる」
クレオの後に続くようにエイブラハムさんと、何故か顔色が悪いメレトがやってきた。
というかエイブラハムさんの服に返り血みたいなものがついているんだけど、襲われたりしたの!?
「あの…何があったんですか?」
「その、驚かずに聞いてくださいねご主人様」
「先ずそのご主人様にビックリしたよ! 普通にフィルって呼んで!?」
「分かりました、フィル」
少しだけメレトの顔色が回復したが、まだまだ全快ではなさそうだ。
それから彼女は少しずつこれまでの経緯を話していく。
「先ずそこの男は適当に街を散策していたのですが、途中で教会に行く事になり…」
教会…ということは治癒魔法を試そうとしたって事か。
だけど竜言語の弊害を治癒魔法で治そうとするなら、宿神が復活してその権能が強まってないと無理だと思う。
「そこの教会で治癒魔法をかけてもらいましたが治らず……」
そこでメレトが口ごもってしまった。
なんだろう、凄く嫌な予感しかしない。
「そしたらそこの男がクレオ殿を薬で眠らせたかと思うと、突如その喉を切り裂きました」
……………え?
切り、裂いた?
喉を?
「現場にいた治療士がすぐさま治癒魔法を使い怪我を治したのですが、その際に声が戻っていました」
それを聞いていた全員が…クレオとエイブラハムさん以外が唖然としていた。
「ということで、治ったぜ!」
「いやいやいやいや!?」
喉を切り裂かれた当の本人は何も気にしていなかった!
もっとなんかこう、言うことあると思うんだけど!?
「それよりも! どうしてそんな事をしたんですか!?」
なんとか頭を再起動させた僕はエイブラハムさんに詰め寄るが、本人は涼しい顔をしていた。
「要は竜言語による反動がありながらも、治癒の力が働き続けていた事で反動が発生し続けていた事が問題だった。ならば、その箇所を切り取ってしまえばいい」
あまりの答えに再び頭が真っ白になってしまう。
それでもなんとか意識を引き戻してエイブラハムさんに言葉を畳み掛ける。
「一歩間違えてたら死んでたんですよ!?」
「だから失敗しないように一流の治療士を用意してもらった。何度もあの場所に足を運んでいたからな、治療士の力量は全て把握している」
どうしよう、開いた口が塞がらないどころか顎すら元に戻らない。
なんていうか……たとえ治るのが分かっていても、そんな行動を取ってしまうこの人が本当の意味で怖くなってきた。
「まぁまぁ、こうやって治ったんだからいいじゃん! あれだよ、手術みたいなもんだよ」
「手術といえば…確かにそうだけど……」
少なくとも僕には治ると分かっていてもそんな事する勇気はない。
「多分、これが一番早いと思います」
「早ければいいってもんじゃないよ!」
エイブラハムさんがRTA動画特有の言い回しをして、僕は思わずツッコミを入れてしまった。
「あー……その、良かったな嬢ちゃん」
「ヘヘッ、俺達の助けは必要なかったみたいだな」
どうするのこの空気!
折角治療の為に一緒に旅をしてくれるって話だったのに、もうご破算になっちゃったよ!?
「ケッケッケッ、まぁ治ったのならいいさ。それじゃ、アバヨ!」
そう言って二人のモヒカンさん達が遠ざかっていく。
モヒカンさん!
僕は、僕は貴方たちと一緒に旅がしかたかった!!
エイブラハムさんじゃなくて、貴方たちと一緒に!!
そんな僕の思いは届かず、その背中は徐々に遠ざかっていく。
その人達の後姿を見て、僕は最後に一つだけ聞かなければいけない事があった。
「あの、最後に一つだけ聞かせてください! お二人の名前は―――」
「なァー! なんでおっさん達はモヒカンの髪型してんだァー?」
僕の質問がクレオの大きな声によってかき消されてしまった。
「そいつはなァ! 俺らみたいな見た目をしてる奴らでも、立派にこの世界を生きてるって証を見せてやる為よォ!!」
「だが、こんな見た目をしてる俺らに優しくしたお前達こそが、本当に立派だったぜェ!!」
モヒカンさん達!!
名前が聞けない事よりも、その志が凄すぎて涙が止まらない!!
貴方たちは僕らなんかよりも、何倍も…何十倍も凄い人です!!
そして僕は涙を流しながら、二人の背中が見えなくなるまでずっと見送っていた。
「―――というわけでして、クレオを治す旅に出ようと思ってまして……」
それを聞いていたレイシアさんの表情はずっと変わらなかった。
こう…怒るとか何か反応があればまだマシなのだが、一切変化がないと余計に怖い。
「クレオ様、お労しや…」
キリークの人はお酒が入ったせいか、妙に涙もろくなっているようだ。
何かを考えていたのか、しばらくしてからレイシアさんが口を開く。
「まぁ同盟相手の娘だ。配慮してやりたい気持ちもあるが、それなら治療法を探す人員を送り出せばいい。おぬしが行く必要などあるまい?」
そう言ってレイシアさんが僕の身体を抱えて抱きしめる。
男として情けないと思う反面、女の人に抱きしめられる嬉しさもある。
今まで起きた事件が事件なのだ、また巻き込まれるくらいなら他の人に任せたっていいかもしれない。
「それでも僕が行かないといけないんです」
けれども、僕は言い切った。
これは僕がやらねばいけない事なのだと。
「……何故じゃ?」
「クレオは僕を助ける為に力を使いました。なら、今度は僕がクレオを助けないといけません。僕にはその責任があります」
ハッキリと、そして真っ直ぐにレイシアさんを見据えて言う。
「つまり、男として責任を取りたいという事だな?」
「ちょっと黙っててエイブラハムさん!」
この人はどうしてこう…茶化すというか人の嫌がる事を率先してやっていくのか。
生まれが悪いのかと思ったけど、それだと同じ世界から来た僕とクレオまで被害が及ぶので、きっと別の問題なんだろう。
生まれの問題か、育ちの問題か、それとも呪いか何かなのか…僕としては全部だと思いたい。
「ヘッ、ガキのくせして台詞だけはいっちょまえだぜ」
「ケッケッ、青臭くてたまんねぇな!」
モヒカンさん達が後ろを向きながら言う。
若干、鼻声なのは気にしないでおこう。
「ふぅ~………まぁ、ワシも正直おぬしがこんな短期間でここまで大きくなって戻ってくるとは思わなんだ」
レイシアさんが名残惜しそうに僕を地面に降ろす。
そして僕もここまで大きくなるとは思ってませんでした。
しかもこの大きさの大半は厄介事で構成されてるから始末が悪いという。
男として大きくなるってこういう事じゃないと思うんだ…。
「おぬしは約束を反故にするような男ではないという事は理解しておる。だがな、一つ解決せねばならん問題がある」
「問題…ですか?」
何かあっただろうか。
あ、キリークの長であるトリュファイナさんに許可を貰わないといけないって事だろうか。
「おぬしの後ろにいる、そこの泥棒猫だ。聞いた話では、おぬしの運命の人だとか言っていたなぁ?」
レイシアさんの眼が細まり、威嚇状態に入った事がすぐさま分かった。
その視線の先には、もちろん原作ヒロインのメレトがいた。
「いや、怒ってはおらんぞ? だがな、おぬしの旅にこやつが同行するというのなら、ここで処理してしまった方がよいと思うのだがなぁ!」
ヤバイ、レイシアさんの手が武器の方へ伸びてる!
だというのにメレトは相変わらず嬉しそうな顔をしているせいで、まるで勝者の余裕を見せ付けているかのようになってしまってる!
「ま、待ってください! 多分、レイシアさんは彼女の事を誤解してます!」
「ホォ! 誤解か、どういった誤解なのか是非とも教えてもらおうか?」
若干の殺気が漏れ出ているレイシアさんがいるが、ここまでは想定内だ。
正確には想定したくなかった範囲内の出来事だ。
僕、別にリア充じゃないのにどうしてこんなに人間関係で四苦八苦しないといけないの…。
それはさておき、僕は小さいロープを取り出してメレトの首に巻く。
そしてロープを結び、余ったロープの長い方を手に持って言う。
「彼女にとって僕は、運命の…………ごしゅじん、さま…らしぃ、ですぅ……」
原作ヒロインに首輪のようなものをつけ、ペットのように扱う……。
なんだろう、また一つ何か大切なものを失った気がする。
アハハハハ…どうしてこんな事になったんだろうなぁ~…。
「―――なんじゃ、つまりこやつはおぬしのペットという事か?」
「そういう事…なんだと思います……」
普通はこんな提案をされたら怒って当然だ。
なんならそれで嫌われて僕のもとから消えてもいいかなとは思ってた。
だけど流石は原作ゲームで主人公絶対肯定ヒロインであるメレト、喜んでOKしてくれた。
なんでOKしてしまったんだ!
もっと自分を大事にして!!
「メレト、お手!」
「ワン!」
僕が指示を出せば嬉しそうな顔でそれに従う彼女を見て、僕の心には虚無が訪れた。
ごめん、ごめんよレックス…こんな彼女、見たくなかったよね……。
僕も見たくなかった、ここまで心が躍らないCG回収は生まれて初めてかもしれない。
「ほぉ、ペットか! ならば服従のポーズもとれるはずよなぁ?」
「………グルルゥ!」
「メレト! 落ち着いて!」
レイシアさんの指示に不満げというか、かなり敵意を見せていたメレトだったが、それでもペットとしての意地を見せて腹ばいのポーズをとってくれた。
そもそも、そんな意地がなかったらこんな事にはなってなかっただろうに…。
「おぉ、ヨーシヨシヨシ!」
「ガルルルルッ!」
レイシアさんが構わずお腹を撫で、メレトはそれに対して牙を見せて威嚇する。
メレトが噛み付かないように必死で僕も撫でてご機嫌を取っているのだが、彼女の怒りと喜びは五分五分のようだった。
「ふむ…まぁいいだろう。護衛としても役に立ちそうだからな。それに…おぬしはもうワシの物だからなぁ」
「あふんっ!」
下腹部を妖しげな手つきで触れたせいで変な声が出てしまった。
「………ろす」
そしてメレトがペット語を話すことすら忘れて武器を抜いた!
お願いだから大人しくしてて!
「では、アマゾネスの長としておぬしの旅立ちを認めよう。おぬしが戻る時、ワシもそれに見合う女となるよう、己を磨く事にしよう」
「ありがとうございます、レイシアさん!」
レイシアさんのお墨付きで旅が出来ることを喜び、クレオの手を握ってその喜びを分かち合った。
「やったよ、クレオ! きっと僕が治してみせるからね!」
まだ喋ることが出来ないクレオだが、その表情からは喜びの感情が見て取れた。
「ヘッヘッヘッ、ガキんちょだけで旅するなんて舐めてやがるなぁ!?」
「ケッケッケッ…俺達から逃げようたってそうはいかねぇ。お礼参りはまだ終わってないんだからなぁ!」
モヒカンさん達!
もう返しきれないくらいの恩があるのに、こんなに良くしてくれるなんて…モヒカンの聖人と呼ばれてもいいと思う!
「フッ…やはり旅か。いつ出発する? 俺も同行しよう」
「え…あ、はい……」
そういえばエイブラハムさんもいた。
いなかった事にしたい気持ちもあるけど、いざという時だけはほんと頼りになるからそうも言えない。
いざという時しか頼りにならないって、ほんと厄介だな…。
「そういえば、エイブラハムさん。アマゾネスの集落なら女の人がいっぱいだからモテると思うんですけど、本当にいいんですか?」
「フッ…俺はこんな小さな場所で終わる男じゃないのさ」
多分、あなたを受け入れられるだけの器はこの世界に存在していないと思います。
そう思っていたらレイシアさんの方からもフォローのようなものが飛んで来た。
「なんというかな、男日照りである我らにとっても…その……なんというか、無理だ」
「えぇ~…」
具体的な例とかも挙げられず、アマゾネスの人達にすら無理と言われるって…。
エイブラハムさんって本気でヤバイ人なんじゃなかろうか。
そうして僕らはアマゾネスの集落を出て、エスクードの街に帰る事にした。
帰路の途中、モヒカンさん達に尋ねてみた。
「そういえば、どうしてモヒカンさん達は僕らを助けてくれるんですか?」
「勘違いすんじゃねぇ! 俺らはやりてぇ事を好きにやってるだけだぜぇ!」
下心とか一切なく私心だけで人助けをしているとか最早聖人なのでは?
神様よりも先に崇めるべき人達なんじゃないかな。
「ケッケッ、逃げようたってそうは行かねぇぞ。そのお嬢ちゃんが治るまで付きまとってやるからなぁ!」
逆に言えばクレオが治るまでずっと一緒にいてくれる宣言!
止めろ、これ以上僕らの好感度を稼がないでくれ!
というかこの流れだと絶対に旅の途中で僕らを庇って死ぬ流れだよ!!
そんなこんなで、僕らはエスクード街に到着した。
クレオの治療について情報を集めるべく、僕はマジックユーザーギルドへ、そしてモヒカンさん達は他の場所に向かった。
ちなみにクレオはエイブラハムさんに任せて観光を楽しんでもらっている。
任せる事に若干の…いや、かなりの不安はあったものの、喉を痛めて苦しんでるクレオを連れまわすのは気が引けたからだ。
まぁメレトに監視役をお願いしたから大丈夫なはずだ、うん!
これでダメだったら本格的にあの人はこの世界の理から外れてるんだと判断しよう。
「―――というわけなんです。何か心当たりとかはないでしょうか?」
「ポーションでも治らない焼けた喉を治す薬ですか…残念ながら……」
受付のミラノさんからの答えは想像していた通りのものだった。
同じギルド内にいる人にも聞いてみたけれど、やはり誰もそういった物の情報は知らなかったようだ。
「頼りにならなくて、申し訳ありません。他の事でしたらお力になれると思いますので」
「いえ、わざわざありがとうございました。何かありましたら、また頼りにさせてもらおうと思います」
そして僕はマジックユーザーギルドから出て、広場で座りながら頭を抱えていた。
一応、クレオを治す為の手段は知っているのだ。
ゲームでも不治の病を治すエリクサーのような薬や、そういった奇跡を実現させるメガリスが存在しているので、そこに行けばいい。
ただ…それに辿り着くまでの過程があまりにも険しいのだ。
危険なモンスターを倒したり、いるかどうかも分からない人を探したり、何年かに一度しか見つからない植物を探したり、やっぱりボスと戦ったり…。
主人公補正のない僕では到底勝てるとは思えなかった。
「オイオイ、辛気くせぇツラしてんなァ!」
「今にも泣きそうだなァ! 飴ちゃんでもほしいのかァ!?」
気がつくとモヒカンさん達が僕を挟むように一緒に座った。
前までだったら逃げてたと思うのだが、今となってはとても心強く感じる。
「まさかこんなに早く諦めるなんてなァ」
「諦めてなんかいません! でも、とても危険で―――」
慌てて口を閉じるが、二人の表情を見れば何かに感づいたことが分かってしまう。
「ヘッヘッ、なんだよちゃんと仕事してるじゃねぇか。おら、話してみな」
「本当に危険なんです。それこそ、命を何度落としてもおかしくないくらい……」
僕は真剣に語るのだが、そんな事を知ってか知らずか、二人はいつもの調子で話す。
「危険だってんなら、俺達だってそうだぜェ! いつもの事じゃねぇか!」
「命は一つしかねェのに何度も落とせるのか、そいつぁ楽しみだ!」
ここで距離を取ってくれる人ならよかった。
これはあくまで僕とクレオの問題だ。
だけどこの二人はそれでも僕らの為に一緒にいてくれる。
それだけが……ただただ、辛かった。
「おーい、相棒!」
………おかしいな、クレオの声が聞こえた気がする。
いやいや気のせいでしょ、だって今クレオの喉って潰れてるわけだし。
「イェーイ、ドーン! オレの喉、治ったぜ!」
「うわぁぁあああ! 本当に治ってるぅぅうう!!」
あまりの出来事に頭の中が大混乱してる!
ナンデ、ドウシテ!?
なにがあったら治るの!?
「フッ…どうやら驚いているようだな。正直、俺も驚いてる」
クレオの後に続くようにエイブラハムさんと、何故か顔色が悪いメレトがやってきた。
というかエイブラハムさんの服に返り血みたいなものがついているんだけど、襲われたりしたの!?
「あの…何があったんですか?」
「その、驚かずに聞いてくださいねご主人様」
「先ずそのご主人様にビックリしたよ! 普通にフィルって呼んで!?」
「分かりました、フィル」
少しだけメレトの顔色が回復したが、まだまだ全快ではなさそうだ。
それから彼女は少しずつこれまでの経緯を話していく。
「先ずそこの男は適当に街を散策していたのですが、途中で教会に行く事になり…」
教会…ということは治癒魔法を試そうとしたって事か。
だけど竜言語の弊害を治癒魔法で治そうとするなら、宿神が復活してその権能が強まってないと無理だと思う。
「そこの教会で治癒魔法をかけてもらいましたが治らず……」
そこでメレトが口ごもってしまった。
なんだろう、凄く嫌な予感しかしない。
「そしたらそこの男がクレオ殿を薬で眠らせたかと思うと、突如その喉を切り裂きました」
……………え?
切り、裂いた?
喉を?
「現場にいた治療士がすぐさま治癒魔法を使い怪我を治したのですが、その際に声が戻っていました」
それを聞いていた全員が…クレオとエイブラハムさん以外が唖然としていた。
「ということで、治ったぜ!」
「いやいやいやいや!?」
喉を切り裂かれた当の本人は何も気にしていなかった!
もっとなんかこう、言うことあると思うんだけど!?
「それよりも! どうしてそんな事をしたんですか!?」
なんとか頭を再起動させた僕はエイブラハムさんに詰め寄るが、本人は涼しい顔をしていた。
「要は竜言語による反動がありながらも、治癒の力が働き続けていた事で反動が発生し続けていた事が問題だった。ならば、その箇所を切り取ってしまえばいい」
あまりの答えに再び頭が真っ白になってしまう。
それでもなんとか意識を引き戻してエイブラハムさんに言葉を畳み掛ける。
「一歩間違えてたら死んでたんですよ!?」
「だから失敗しないように一流の治療士を用意してもらった。何度もあの場所に足を運んでいたからな、治療士の力量は全て把握している」
どうしよう、開いた口が塞がらないどころか顎すら元に戻らない。
なんていうか……たとえ治るのが分かっていても、そんな行動を取ってしまうこの人が本当の意味で怖くなってきた。
「まぁまぁ、こうやって治ったんだからいいじゃん! あれだよ、手術みたいなもんだよ」
「手術といえば…確かにそうだけど……」
少なくとも僕には治ると分かっていてもそんな事する勇気はない。
「多分、これが一番早いと思います」
「早ければいいってもんじゃないよ!」
エイブラハムさんがRTA動画特有の言い回しをして、僕は思わずツッコミを入れてしまった。
「あー……その、良かったな嬢ちゃん」
「ヘヘッ、俺達の助けは必要なかったみたいだな」
どうするのこの空気!
折角治療の為に一緒に旅をしてくれるって話だったのに、もうご破算になっちゃったよ!?
「ケッケッケッ、まぁ治ったのならいいさ。それじゃ、アバヨ!」
そう言って二人のモヒカンさん達が遠ざかっていく。
モヒカンさん!
僕は、僕は貴方たちと一緒に旅がしかたかった!!
エイブラハムさんじゃなくて、貴方たちと一緒に!!
そんな僕の思いは届かず、その背中は徐々に遠ざかっていく。
その人達の後姿を見て、僕は最後に一つだけ聞かなければいけない事があった。
「あの、最後に一つだけ聞かせてください! お二人の名前は―――」
「なァー! なんでおっさん達はモヒカンの髪型してんだァー?」
僕の質問がクレオの大きな声によってかき消されてしまった。
「そいつはなァ! 俺らみたいな見た目をしてる奴らでも、立派にこの世界を生きてるって証を見せてやる為よォ!!」
「だが、こんな見た目をしてる俺らに優しくしたお前達こそが、本当に立派だったぜェ!!」
モヒカンさん達!!
名前が聞けない事よりも、その志が凄すぎて涙が止まらない!!
貴方たちは僕らなんかよりも、何倍も…何十倍も凄い人です!!
そして僕は涙を流しながら、二人の背中が見えなくなるまでずっと見送っていた。
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
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ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
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バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
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#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
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追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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いい最終回だった……つぎの最終回を頼む(続き楽しみにしてます)