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第一章 二人の聖女
七話 生きる(1)
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「ねぇ知ってる?どうやら、魔王様が人間を迎い入れたというのよ」
「人間?人間ってあの忌々しい?」
「えぇ、どうやらそうみたいよ。なんだってまぁ、人間なんてものを迎い入れたのかしら。気分が悪くなるわ」
「魔王様が考えてることは私達に理解できるはずないわ」
「あれ、というか、なんで人間がいるの?」
「え?どういうこと」
「だって、私達魔族との盟約は未だ残ってるはずなのに……」
重い瞼を開けると、見慣れぬ光景が飛び込んできた。広くふかふかなベッドが私の体を包み込んでいる。真っ白なあそことは違って、真っ黒な部屋だと瞬時に理解した。
「ここ、は」
どこだろう。体を起こし、座った状態で部屋を見渡してみる。すると、小さな住人達が目に飛び込んできた。
『起きた!起きたよ!』
『ようこそ!魔界へ!』
「精霊様、でしょうか」
ふわりふわりと飛びながら、元気よく喋る精霊様。こんな綺麗な精霊は見たことがないと目を輝かせた。
『うん!そうだよ~!君のところにもいたでしょ?』
「いえ、私が見たのは、こう…羽が真っ黒で手足も黒く染まっていってる精霊様でした」
目の前にいる輝きを放つ精霊ではなく、真っ黒な気を被り、聖女の周りにいる、それが私の中の精霊様だった。
精霊様方は目をパチクリとさせ、顔を見合わせている。
『真っ黒?』
『真っ黒ってもしかして……堕ちた精霊じゃないの』
「堕ちた、ですか」
『んー、もしかしたら、堕ちかけかな。染まりかけなら、堕ちかけだね』
『あははっ!むしろよくここまで持ったもんだ!』
『そうね、ここまで持つとは思わなかったわ』
小さな精霊様方がさっきとは打って変わって大笑いしながら転がりまわっていた。わかる言語のはずなのに、何を言ってるのかさっぱりで、恐る恐る問いてみる。
「あの、持つとはどういう意味でしょうか。それに、ここはどこで……」
『あら、貴方人間のくせに知らないのね』
「…すみません」
『…なぜ謝るの?人間が謝るなんて本当に久しぶりね』
今までで一番驚いていた。そのすみませんという言葉に、驚愕し耳を疑っているような視線を送られ続ける。
「…迷惑をかけたら謝るのが普通だと思いましたので」
『……ふ~ん、気に入ったわ貴方!いいわ、教えてあげる』
『相変わらず上から目線だなぁ~』
『うるさいわよ!』
その平和な光景は、胸がきゅっと締め付けられる感覚に見舞われた。
『まず、ここは魔界よ。人間の世界と完璧に遮断された世界。地下世界だとでも思って頂戴。我々の魔王が貴方を拾ってくれたの』
「……魔界?な、なぜ私が魔界に…それに、精霊様は…魔界で過ごせるのですか?」
『貴方が魔界にいる理由は知らないわ。…というか、私達がここにいる意味も知らないのね』
目をぐるぐると回している私を見て、一回溜息をついた。普通、知ってるはずなのに知らない私が余程の世間知らずだと理解した。
『順序をたてて説明するわね』
その精霊様は続けた。
『そもそも私達だって、人間界で平和に暮らしてたわ。魔族と人間は世界を棲み分け、けして危害を加えず、共存の意をどちらも示していたの。俗に言う、平和ってやつよ』
『あのときは、人間界に魔族がいたりもしたよねぇ』
『えぇ、仲良し状態だったわ。けど、一人の聖女が現れてから事情が変わったの。空気が悪くなり、人間界の作物も育たなくなっていたわ。理由は簡単よ、その聖女が聖女としての器じゃなかったから』
一人の聖女、その言葉に僅かだが脳が反応した。フラウロス様、なぜだかその名前が浮かび上がってくる。
『けどね、誰もがその聖女を称えたわ。そして、作物が育たなくなった理由を私達と魔族のせいにしたのよ。もちろん暴動が起きるわ。まぁそこからは、ご想像通りね』
『あれは酷かったよね。僕らが精霊だからこそ人間を攻撃できないことを悪用してさ。捕まえられたら殺される。奴隷の扱いを受けたよ』
酷い過去の歴史に血の気がさっと引く感覚。酷い、けれど何も言えずに固まってしまう。
精霊様方も嫌な思い出を思い返して、苦しいのか表情が苦々しく変化していく。
『魔族もまた、同様よ。人間はみんなが聖女の言うとおりにしたもの。魔族と人間が結婚した者達もいたけど、人間は聖女の言うとおりにして魔族の妻や夫も殺したわ。その間に生まれた子供すらもね。関係ないのよ、だって呪いをかけられた形跡もなかったし、あれは本人達の意思よ』
盲目者、その単語が口から出そうになって、喉まで抑え込む。なぜ、私は知らなかったのか、返ってくるはずのない返答。それでも嫌悪感から自問自答を繰り返す。
『だから魔王様は、ごり押しだったけれど無理矢理聖女に『人間と魔族は共存できないため、けして魔界に来ないこと。我々も人間界に関わらない』っていう盟約を結んだの』
『そうそう!それでね~!魔族は魔界に戻ろうとしたんだけど、逃げ遅れた者もいて、そいつらは奴隷になったか殺されたんだよね』
『精霊も同様よ。あそこに黒い精霊がいるって言ったじゃない。あれはね、逃げ遅れたものの末路よ。あんな空気の悪いところにいて、こき使われて……魔王様も精霊を助けようとしたのだけれど』
そこまで聞いて、話は終わった。嘘だと疑ったこともあった。けれど、そうすれば全部辻褄が合う。
確かに、それをやったのはフラウロス様だ。
私が止められたはずなのに、私は無視をしてしまったのだ。
「………すみません。本当に…っ!本当に申し訳、ございませんでした…」
一人の人間として、謝った。吐いて、吐いて、永遠と吐き出しそうな自己嫌悪の数々。
止まらなかった、けど涙は出なかった。
『ねぇ、聞きたいの。こっちの世界と人間界では流れる時間が違うから、こっちはもうあれから数千年経っているけれど、貴方達のところはあれから数年だから、まだその聖女はいるはずよ。なぜ貴方は謝るの』
「……私が、馬鹿だったからです」
私はあのとき、協会で仕事をしていた。フラウロス様が10歳で私が9歳のころだ。
私の監禁生活は生まれてすぐではなく、3歳の頃からだった。世間から蔑ろにされたあの日。
一変したあの日、それには親近感がわいた。いや私の場合前々からそうだったのかもしれないが。
だからそう、仕事をしていた。来る日も来る日も明け暮れた。
そして、はじめて聖女と話したとき、彼女は人々を無様だと蔑んだ。あのときにはもう、始まってたのかもしれない。
考え込んでいると、信じられない言葉が耳に飛び込んできた。
『…そうだわ、契約しましょ』
静かな静寂が脈を打った。
『え!待ってよ!ズルい!僕も!僕も!』
『それ言ったら自分も~~~~!』
「契約…ですか」
『聖女じゃなくても契約はできるわよ。あぁ、でも、過去の記憶を共存することになるけれど…』
「……すみません」
騙してしまっている、言っていなかった。だって、私の宝石眼は今はもう輝いていないから。気が付かないのだろう、嘘でも聖女だということに。
『なんで謝るのさ~!』
「私、これでも聖女ですから」
『え?』
『は?』
『ん??』
口をあんぐりと開いたまま硬直していた。信じられない、という視線が送られる。
『待って頂戴…どういうことなの。貴方は、あの聖女じゃないわよね』
「私は、偽物の聖女です」
自分は今、どんな表情をしているのだろうか。精霊様方は困惑しているようで、話が呑み込めていないみたいだ。
「フラウロス様が生まれ、その翌年くらいにまた、私が生まれました。ですが、私は段々といないものとされてきました。フラウロス様の方が本物の聖女だと」
『な、なによそれ……』
『…それは、ありえないよ』
『さすがにちょっと信じられないよねぇ。フラウロスは確かに自分らを追いやった聖女だよ~?むしろ、偽物なのはあっちじゃ…』
「いいえ、私かと思われます。私は、民を見捨ててしまったので」
そう自分に言い聞かせる。空気を悪くさせてしまったと思う。だって、力だけは本物でも、見捨ててしまったのは事実だ。だから、見捨てた日から私は聖女ではなくなった。
それでも精霊様は私の目を見て、しっかりとこう口にした。
『あぁ!もう!!!いい?とにかく、私と契約して頂戴!』
「え、あ、はい!!!」
完全にヤケだった。そして、勢いに任せて了承してしまった私も私だ。
手を差し出し、やる気満々の精霊様に断るなんて勇気は私にはなかった。渋々とその手をとり、契約の手順をふむ。
「私は、ノルン・ディース。貴方と契約を求むものです」
『えぇ、了承するわ。私に名を授けて頂戴』
「名前…は、フレアローズ。今日から貴方の名前はフレアローズです」
『フレアローズ………』
頭の中に精霊様の名前が浮かびこんだ。自然とその名前を声にだしていた。
するとぱあっと合わさった手から光が舞い込んでくる。目の前が見えなくなるほどに、その光は眩しかった。
光が収まると、目の前にいたフレアローズ様は顔を真っ青にさせて硬直している。
『どうしたの~?』
『フレアローズらしくもなぁ~い』
『ノルン、ねぇ、貴方は』
やっと、口を開いた。震える唇で聞こえるように声を出す。
『どうして、どうして、自分をそんなに雑に扱うのよ』
ただひたすらに、泣いていた。
「すみません。やはり、私と契約は嫌ですよね」
『違うっ!違うわ!違うのよ……っ。心地よいの、さっきとは違って、生きてる感覚がするの。でもね、なんでノルンはやり返さないの…?』
「…過去の記憶が共有されるんでしたね、すみません。無理をさせてしまいました」
『殴られて、蹴られて、はけ口にされて、疎まれて、暴言罵倒はずっと続いて、食事もできず、仕事だけをやらされて、なんなのよ…これ、私達の倍辛いじゃないの』
涙はとめどなく溢れ、今度は逆に私が驚いてしまった。こんなに同情されるだなんて思っても見なかったのだ。
『……ねぇ、そろそろ僕達も契約してくれないかな』
「その、フレアローズ様も言った通り、お目汚しするものを見せることになりますが…」
『いいの、いいの!』
『そうそう!僕ら気にしないし!』
「わかり、ました」
精霊様達の言うことを拒否することは不敬にあたる。私の不安をよそに、精霊様方は早く早くとせかしてきた。
二人の精霊様の手をとり、神経を尖らせる。
「私はノルン・ディース、貴方達に契約を求むものです」
『もちろん、オッケーだよ!』
『嬉しいなぁ!構わないよ~』
「…前者の精霊様は、セラフィ。後者の精霊様は、ルビム。今日から貴方達の名前は、セラフィとルビムです」
両者の名前がまた頭の中に浮かび込んでいる。操られているかのように、勝手にその名前が口から出てくる。
先ほどと同様に眩しい光が立ち込める。さっきの録画を再生するかのように、光が沈んでいくと、真っ青な顔の精霊様が見えた。
『は…』
『痛い、痛いよ、なに?なにこれ。耐えたの?これを耐えてたの?』
「すみません…」
『あ、謝ることないよ!で、でも……こんなの…あんまりだ』
小さな体にそぐわない大粒な涙を流す。未だにフレアローズ様も横ですすり泣いていた。
精霊様にこれほど泣かれるとは思わず、どうにかして落ち着かせようとした。
「私が偽物だから上手くできてないと思います。契約を破棄し、殺すというのなら殺してくださって構いません」
『…何を言ってるのよ、ノルンの力は本物よ。今、3匹もの精霊と契約したのに、貴方の力がそのままなのが何よりもの証拠じゃない…』
『うん、すごく、すごい心地いいよ』
『体が軽い~、だから殺すなんて言わないでよぉ』
「お役に立てたなら良かったです」
納得のできない部分もあり、少し顔を顰めてしまった。けれど、否定することはまた不敬にあたいする。
『ノルン、これからどうするの?』
「…いや、です。帰りたくはありません…が、帰れと言うならば帰ります」
『違うわ!そういうことじゃなくって、今の話よ。さすがに魔王様だってこんな子供に追い出すようなことしないわよ…』
焦ったようにすぐさま訂正し直した。私はその返答にほっと一息つく。
けれど、自分が子供だということには少し納得がいかない。
「私、18歳です」
『18歳だと私達の中では赤子なのよねぇ』
『人間の年齢では、大人になる前くらいじゃないの?』
「はい、早くて20歳が大人ですので」
『それなら、魔王様と同じくらいなのね』
「そんなに早くから魔王に?」
魔王になる平均年齢は確か30000歳ほど。早くても、25000ほどだと聞いている。人間年齢だと、30歳と25歳だ。
『そうだねぇ、魔王になるためには現時点での魔王、つまり後継者は自分の父を殺さなきゃいけないんだけど、早いとこから殺したからね』
「そういうことですか……あ、私が城にいたらみんな居心地が悪くなるのでは」
『それなんだけど、とりあえず宝石眼隠そっか』
「え?ですが、私の目はもうーー」
濁っているのでは?そう言おうとした。けれど、精霊様方は少し言いづらそうに顔をそらす。
『んー、光ってるよ』
『僕らと契約してくたびに綺麗になってったよね』
『ルビーみたいよ、とても綺麗ね』
「え………ちょ、ちょっと失礼します」
その言葉にいても立ってもいられず、この部屋にある鏡台に歩を進めようとした。
ベッドから降りようと、地面に足をつけた。
「いっっ……た」
少しだけ足がついただけなのに、なぜか足に激痛が走る。顔を歪ませ、悲痛な声を圧し殺す。
『ノルン、まだ動いちゃ駄目よ。重症なのよ、貴方』
『一応僕達もちょっと治したんだけどね。それでも、僕らの力でも全ては治せないほど重症だったよ』
『そうそう~!足も痛めてるし、腕とか手なんか骨折してたしさぁ。まぁ、理由は納得したけど……』
精霊達が私をベッドに戻るように施した。もう一度、手に意識を向ける。確かに、手は痛くない。傷跡はまだ残っているが、痛みはなかったと今更気がついた。
それに、丁寧に包帯が巻かれていた。肩から手の先まで、太ももから足の爪先まで。全身包帯ぐるぐる巻きだ。
『とりあえず、私が手鏡でも持ってくるわ』
そういうと、鏡台にある引き出しから精霊が持つには大きい手鏡を持ち出してきてくれた。
私のところまで運んでくれると、私の方に向けてくれた。
『はい、どう?見えるかしら』
「人間?人間ってあの忌々しい?」
「えぇ、どうやらそうみたいよ。なんだってまぁ、人間なんてものを迎い入れたのかしら。気分が悪くなるわ」
「魔王様が考えてることは私達に理解できるはずないわ」
「あれ、というか、なんで人間がいるの?」
「え?どういうこと」
「だって、私達魔族との盟約は未だ残ってるはずなのに……」
重い瞼を開けると、見慣れぬ光景が飛び込んできた。広くふかふかなベッドが私の体を包み込んでいる。真っ白なあそことは違って、真っ黒な部屋だと瞬時に理解した。
「ここ、は」
どこだろう。体を起こし、座った状態で部屋を見渡してみる。すると、小さな住人達が目に飛び込んできた。
『起きた!起きたよ!』
『ようこそ!魔界へ!』
「精霊様、でしょうか」
ふわりふわりと飛びながら、元気よく喋る精霊様。こんな綺麗な精霊は見たことがないと目を輝かせた。
『うん!そうだよ~!君のところにもいたでしょ?』
「いえ、私が見たのは、こう…羽が真っ黒で手足も黒く染まっていってる精霊様でした」
目の前にいる輝きを放つ精霊ではなく、真っ黒な気を被り、聖女の周りにいる、それが私の中の精霊様だった。
精霊様方は目をパチクリとさせ、顔を見合わせている。
『真っ黒?』
『真っ黒ってもしかして……堕ちた精霊じゃないの』
「堕ちた、ですか」
『んー、もしかしたら、堕ちかけかな。染まりかけなら、堕ちかけだね』
『あははっ!むしろよくここまで持ったもんだ!』
『そうね、ここまで持つとは思わなかったわ』
小さな精霊様方がさっきとは打って変わって大笑いしながら転がりまわっていた。わかる言語のはずなのに、何を言ってるのかさっぱりで、恐る恐る問いてみる。
「あの、持つとはどういう意味でしょうか。それに、ここはどこで……」
『あら、貴方人間のくせに知らないのね』
「…すみません」
『…なぜ謝るの?人間が謝るなんて本当に久しぶりね』
今までで一番驚いていた。そのすみませんという言葉に、驚愕し耳を疑っているような視線を送られ続ける。
「…迷惑をかけたら謝るのが普通だと思いましたので」
『……ふ~ん、気に入ったわ貴方!いいわ、教えてあげる』
『相変わらず上から目線だなぁ~』
『うるさいわよ!』
その平和な光景は、胸がきゅっと締め付けられる感覚に見舞われた。
『まず、ここは魔界よ。人間の世界と完璧に遮断された世界。地下世界だとでも思って頂戴。我々の魔王が貴方を拾ってくれたの』
「……魔界?な、なぜ私が魔界に…それに、精霊様は…魔界で過ごせるのですか?」
『貴方が魔界にいる理由は知らないわ。…というか、私達がここにいる意味も知らないのね』
目をぐるぐると回している私を見て、一回溜息をついた。普通、知ってるはずなのに知らない私が余程の世間知らずだと理解した。
『順序をたてて説明するわね』
その精霊様は続けた。
『そもそも私達だって、人間界で平和に暮らしてたわ。魔族と人間は世界を棲み分け、けして危害を加えず、共存の意をどちらも示していたの。俗に言う、平和ってやつよ』
『あのときは、人間界に魔族がいたりもしたよねぇ』
『えぇ、仲良し状態だったわ。けど、一人の聖女が現れてから事情が変わったの。空気が悪くなり、人間界の作物も育たなくなっていたわ。理由は簡単よ、その聖女が聖女としての器じゃなかったから』
一人の聖女、その言葉に僅かだが脳が反応した。フラウロス様、なぜだかその名前が浮かび上がってくる。
『けどね、誰もがその聖女を称えたわ。そして、作物が育たなくなった理由を私達と魔族のせいにしたのよ。もちろん暴動が起きるわ。まぁそこからは、ご想像通りね』
『あれは酷かったよね。僕らが精霊だからこそ人間を攻撃できないことを悪用してさ。捕まえられたら殺される。奴隷の扱いを受けたよ』
酷い過去の歴史に血の気がさっと引く感覚。酷い、けれど何も言えずに固まってしまう。
精霊様方も嫌な思い出を思い返して、苦しいのか表情が苦々しく変化していく。
『魔族もまた、同様よ。人間はみんなが聖女の言うとおりにしたもの。魔族と人間が結婚した者達もいたけど、人間は聖女の言うとおりにして魔族の妻や夫も殺したわ。その間に生まれた子供すらもね。関係ないのよ、だって呪いをかけられた形跡もなかったし、あれは本人達の意思よ』
盲目者、その単語が口から出そうになって、喉まで抑え込む。なぜ、私は知らなかったのか、返ってくるはずのない返答。それでも嫌悪感から自問自答を繰り返す。
『だから魔王様は、ごり押しだったけれど無理矢理聖女に『人間と魔族は共存できないため、けして魔界に来ないこと。我々も人間界に関わらない』っていう盟約を結んだの』
『そうそう!それでね~!魔族は魔界に戻ろうとしたんだけど、逃げ遅れた者もいて、そいつらは奴隷になったか殺されたんだよね』
『精霊も同様よ。あそこに黒い精霊がいるって言ったじゃない。あれはね、逃げ遅れたものの末路よ。あんな空気の悪いところにいて、こき使われて……魔王様も精霊を助けようとしたのだけれど』
そこまで聞いて、話は終わった。嘘だと疑ったこともあった。けれど、そうすれば全部辻褄が合う。
確かに、それをやったのはフラウロス様だ。
私が止められたはずなのに、私は無視をしてしまったのだ。
「………すみません。本当に…っ!本当に申し訳、ございませんでした…」
一人の人間として、謝った。吐いて、吐いて、永遠と吐き出しそうな自己嫌悪の数々。
止まらなかった、けど涙は出なかった。
『ねぇ、聞きたいの。こっちの世界と人間界では流れる時間が違うから、こっちはもうあれから数千年経っているけれど、貴方達のところはあれから数年だから、まだその聖女はいるはずよ。なぜ貴方は謝るの』
「……私が、馬鹿だったからです」
私はあのとき、協会で仕事をしていた。フラウロス様が10歳で私が9歳のころだ。
私の監禁生活は生まれてすぐではなく、3歳の頃からだった。世間から蔑ろにされたあの日。
一変したあの日、それには親近感がわいた。いや私の場合前々からそうだったのかもしれないが。
だからそう、仕事をしていた。来る日も来る日も明け暮れた。
そして、はじめて聖女と話したとき、彼女は人々を無様だと蔑んだ。あのときにはもう、始まってたのかもしれない。
考え込んでいると、信じられない言葉が耳に飛び込んできた。
『…そうだわ、契約しましょ』
静かな静寂が脈を打った。
『え!待ってよ!ズルい!僕も!僕も!』
『それ言ったら自分も~~~~!』
「契約…ですか」
『聖女じゃなくても契約はできるわよ。あぁ、でも、過去の記憶を共存することになるけれど…』
「……すみません」
騙してしまっている、言っていなかった。だって、私の宝石眼は今はもう輝いていないから。気が付かないのだろう、嘘でも聖女だということに。
『なんで謝るのさ~!』
「私、これでも聖女ですから」
『え?』
『は?』
『ん??』
口をあんぐりと開いたまま硬直していた。信じられない、という視線が送られる。
『待って頂戴…どういうことなの。貴方は、あの聖女じゃないわよね』
「私は、偽物の聖女です」
自分は今、どんな表情をしているのだろうか。精霊様方は困惑しているようで、話が呑み込めていないみたいだ。
「フラウロス様が生まれ、その翌年くらいにまた、私が生まれました。ですが、私は段々といないものとされてきました。フラウロス様の方が本物の聖女だと」
『な、なによそれ……』
『…それは、ありえないよ』
『さすがにちょっと信じられないよねぇ。フラウロスは確かに自分らを追いやった聖女だよ~?むしろ、偽物なのはあっちじゃ…』
「いいえ、私かと思われます。私は、民を見捨ててしまったので」
そう自分に言い聞かせる。空気を悪くさせてしまったと思う。だって、力だけは本物でも、見捨ててしまったのは事実だ。だから、見捨てた日から私は聖女ではなくなった。
それでも精霊様は私の目を見て、しっかりとこう口にした。
『あぁ!もう!!!いい?とにかく、私と契約して頂戴!』
「え、あ、はい!!!」
完全にヤケだった。そして、勢いに任せて了承してしまった私も私だ。
手を差し出し、やる気満々の精霊様に断るなんて勇気は私にはなかった。渋々とその手をとり、契約の手順をふむ。
「私は、ノルン・ディース。貴方と契約を求むものです」
『えぇ、了承するわ。私に名を授けて頂戴』
「名前…は、フレアローズ。今日から貴方の名前はフレアローズです」
『フレアローズ………』
頭の中に精霊様の名前が浮かびこんだ。自然とその名前を声にだしていた。
するとぱあっと合わさった手から光が舞い込んでくる。目の前が見えなくなるほどに、その光は眩しかった。
光が収まると、目の前にいたフレアローズ様は顔を真っ青にさせて硬直している。
『どうしたの~?』
『フレアローズらしくもなぁ~い』
『ノルン、ねぇ、貴方は』
やっと、口を開いた。震える唇で聞こえるように声を出す。
『どうして、どうして、自分をそんなに雑に扱うのよ』
ただひたすらに、泣いていた。
「すみません。やはり、私と契約は嫌ですよね」
『違うっ!違うわ!違うのよ……っ。心地よいの、さっきとは違って、生きてる感覚がするの。でもね、なんでノルンはやり返さないの…?』
「…過去の記憶が共有されるんでしたね、すみません。無理をさせてしまいました」
『殴られて、蹴られて、はけ口にされて、疎まれて、暴言罵倒はずっと続いて、食事もできず、仕事だけをやらされて、なんなのよ…これ、私達の倍辛いじゃないの』
涙はとめどなく溢れ、今度は逆に私が驚いてしまった。こんなに同情されるだなんて思っても見なかったのだ。
『……ねぇ、そろそろ僕達も契約してくれないかな』
「その、フレアローズ様も言った通り、お目汚しするものを見せることになりますが…」
『いいの、いいの!』
『そうそう!僕ら気にしないし!』
「わかり、ました」
精霊様達の言うことを拒否することは不敬にあたる。私の不安をよそに、精霊様方は早く早くとせかしてきた。
二人の精霊様の手をとり、神経を尖らせる。
「私はノルン・ディース、貴方達に契約を求むものです」
『もちろん、オッケーだよ!』
『嬉しいなぁ!構わないよ~』
「…前者の精霊様は、セラフィ。後者の精霊様は、ルビム。今日から貴方達の名前は、セラフィとルビムです」
両者の名前がまた頭の中に浮かび込んでいる。操られているかのように、勝手にその名前が口から出てくる。
先ほどと同様に眩しい光が立ち込める。さっきの録画を再生するかのように、光が沈んでいくと、真っ青な顔の精霊様が見えた。
『は…』
『痛い、痛いよ、なに?なにこれ。耐えたの?これを耐えてたの?』
「すみません…」
『あ、謝ることないよ!で、でも……こんなの…あんまりだ』
小さな体にそぐわない大粒な涙を流す。未だにフレアローズ様も横ですすり泣いていた。
精霊様にこれほど泣かれるとは思わず、どうにかして落ち着かせようとした。
「私が偽物だから上手くできてないと思います。契約を破棄し、殺すというのなら殺してくださって構いません」
『…何を言ってるのよ、ノルンの力は本物よ。今、3匹もの精霊と契約したのに、貴方の力がそのままなのが何よりもの証拠じゃない…』
『うん、すごく、すごい心地いいよ』
『体が軽い~、だから殺すなんて言わないでよぉ』
「お役に立てたなら良かったです」
納得のできない部分もあり、少し顔を顰めてしまった。けれど、否定することはまた不敬にあたいする。
『ノルン、これからどうするの?』
「…いや、です。帰りたくはありません…が、帰れと言うならば帰ります」
『違うわ!そういうことじゃなくって、今の話よ。さすがに魔王様だってこんな子供に追い出すようなことしないわよ…』
焦ったようにすぐさま訂正し直した。私はその返答にほっと一息つく。
けれど、自分が子供だということには少し納得がいかない。
「私、18歳です」
『18歳だと私達の中では赤子なのよねぇ』
『人間の年齢では、大人になる前くらいじゃないの?』
「はい、早くて20歳が大人ですので」
『それなら、魔王様と同じくらいなのね』
「そんなに早くから魔王に?」
魔王になる平均年齢は確か30000歳ほど。早くても、25000ほどだと聞いている。人間年齢だと、30歳と25歳だ。
『そうだねぇ、魔王になるためには現時点での魔王、つまり後継者は自分の父を殺さなきゃいけないんだけど、早いとこから殺したからね』
「そういうことですか……あ、私が城にいたらみんな居心地が悪くなるのでは」
『それなんだけど、とりあえず宝石眼隠そっか』
「え?ですが、私の目はもうーー」
濁っているのでは?そう言おうとした。けれど、精霊様方は少し言いづらそうに顔をそらす。
『んー、光ってるよ』
『僕らと契約してくたびに綺麗になってったよね』
『ルビーみたいよ、とても綺麗ね』
「え………ちょ、ちょっと失礼します」
その言葉にいても立ってもいられず、この部屋にある鏡台に歩を進めようとした。
ベッドから降りようと、地面に足をつけた。
「いっっ……た」
少しだけ足がついただけなのに、なぜか足に激痛が走る。顔を歪ませ、悲痛な声を圧し殺す。
『ノルン、まだ動いちゃ駄目よ。重症なのよ、貴方』
『一応僕達もちょっと治したんだけどね。それでも、僕らの力でも全ては治せないほど重症だったよ』
『そうそう~!足も痛めてるし、腕とか手なんか骨折してたしさぁ。まぁ、理由は納得したけど……』
精霊達が私をベッドに戻るように施した。もう一度、手に意識を向ける。確かに、手は痛くない。傷跡はまだ残っているが、痛みはなかったと今更気がついた。
それに、丁寧に包帯が巻かれていた。肩から手の先まで、太ももから足の爪先まで。全身包帯ぐるぐる巻きだ。
『とりあえず、私が手鏡でも持ってくるわ』
そういうと、鏡台にある引き出しから精霊が持つには大きい手鏡を持ち出してきてくれた。
私のところまで運んでくれると、私の方に向けてくれた。
『はい、どう?見えるかしら』
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おー続きー!どうなるのかなー(0゚・∀・)wktk
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気分で書いていましたが、楽しみにしてくださってるのなら頑張りますね✨