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第三章 建国祭と学園と
62.学園祭。now.7
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『『『『『フェアリープリエール!!』』』』』
妖精さんたちの声に顔を上げると、お城で見たときよりも多くの妖精さんがリリスを中心に囲み、手を繋いで大きな円を作っている。
そしてそこから目映い光が満ち渡り、人々の上にキラキラした光の粒が舞い降りた。
「あ、れ…?わたしたちは、なにを…?」
良かった!みんな目が覚めた感じ!
「すごいね、リリス!」
『うっふっふー!妖精たちのチカラなのなの!リリスはリリーに名前をもらったから、たくさんつよくなったのよ!』
「へぇ~」
こんな時だが、ドヤ顔している妖精さんが可愛すぎる。
「リリー!マリー!無事か?」
「フィス!みんなも!」
「妖精さんが連れてきてくれたの」
「えっ、すごい!妖精さん、ホントにすごい」
『んっふっふ~』と、妖精さんたちは嬉しそうにくるくる回り飛ぶ。キラキラ、キラキラ、真昼のお星様のよう。
正気に戻った人たちもそれに気づき、さっきまでとは違う騒ぎになる。
『……チッ、これだから妖精は厄介だ……』
自称魔王が大人しいと思ったら、妖精さんの光の蔦に巻かれていて、どうやら身動きが取れないらしい。
妖精さんはいろいろできるとはチラッと聞いていたけど、ホントにいろいろ出来るのね。
『これこれ、これね。妖精しか使えないのよ。魔王の魔法を打ち消すチカラ』
「えっ、最強じゃん」
そうか、だから妖精さんたちは魔物に狙われるのか。邪魔だし、取り込めば魔力も上がるしで。
『でもでも、でもね』
『目障りだ。また魔物に喰われたいか?』
そして自称…じゃなく、もう、妖精さんが魔王って言うなら魔王でいいか、は、ブチッと腕の力…物理で光の蔦を千切り切った。
『ぶつりは弱いのよ~!じょうたいいじょうは消せるけど~』
「危険なのに、ありがとう。で、ルシーたちは?」
『そうそう、そうなの!シルフ様から頼まれたの!エレナにとりつくのは、魔王のざんし!幻影魔法でかくれていたけど、ふういんに少しヒビがあったみたいなのなの!今、そっちを確認中なのなの!』
「えー?!騙されちゃってたの?」
「そこはさすがに魔王なのだろうね。今は原因より、奴をどうにかしないと」
サーフィスの言葉に全員で頷く。
「残滓ってことは、まだまだ本体ではないということよね。今なら」
『くくっ。どうにか出来るのか?今代の勇者に聖女。この者の身体を傷つけるのを厭うであろうお前らが?』
嫌なとこを突いてくるな!性格悪い!
「何が起こるかわからないから、観客の避難を急げ。妖精たちも離れた方がいいだろう。ヒンター、マークス、頼む。それと、陛下への報告を」
「「はい!」」
『まかされたの~!』
たくさんの妖精さんに囲まれて、美しいながらも常にはない状況に、観客の人たちも何かを感じて素直に誘導に応じ始めてくれた。
『チッ、本体を取り戻すのに多くの負の感情が必要だったが…まあ、いい。ひとまずは未熟者のお前らを絶望させれば』
「簡単に絶望なんてしないわ」
『勇ましいな、聖女。では手始めに、わたしを浄化させてみるか?』
魔王が挑発するように薄く嗤う。
さっきも言ってた。魔王は、マリーアがまだ覚醒しきっていないことに気づいている。
『今可能なのは…軽傷の治癒と少しの結界くらいと云うところだろう?ふふ、こやつもいいタイミングで堕ちてくれたものだ』
「お前、誰だ!姉様を返せ!」
「デュオル様!お戻りください!避難を!」
私たちと魔王が睨み合いになっている所へ突然少年が割り込もうとして、マークスに腕を引かれる。
「嫌だ!離せ!姉様は優しいんだ。いつも二人で頑張っていたんだ。こんなこと…!」
あ、あの子、エレナの隣にいた子だ。やっぱり弟さんだったんだ。あのグリッタ家で姉弟二人、きっと堪えていたのだろう。
「ご心配はわかりますが、どうか今は!」
マークスは必死に連れ戻そうとする。
『ふふ、良いではないか。これはまた良い贄だ』
贄…?嫌な響きに魔王を振り返ると、奴は更に笑みを深くしてデュオルに向けて手を伸ばしながら「吸魔」と唱えた。
「うわあああ!」
すると、デュオルのしていたアンクレットが赤黒く光り、そこから「気」のようなものが出て、魔王に吸い取られていく。
「あれは!あのアンクレットもアーティファクトだわ!デュオル様の魔力が奪われている!このままでは」
イデアーレの言葉に息を飲む。どうしよう、魔力枯渇は死活問題だ。
『本当にこの姉弟はいい贄だ……報われぬ悔しさや届かぬ想いのもどかしさ、羨望、嫉妬……二人の魔力分なら、わたしの器にもなりうるわ。あやつもよく見出だしてくれたものだな』
あやつ?見出だす?誰を?
「だから、そんなことはさせないわ!女神フローラよ!浄化の力を!」
マリーアが、魔王に向かって浄化の聖魔法を唱える。エレナの身体が光に包まれ、いつもの儚さを取り戻したように見えた。が、それは一瞬で打ち消されてしまう。
『ふふ、やはり無駄だったな。無力な聖女。どれ、手始めにお前らと軽く遊んでやろうか』
魔王は空に向かって手を伸ばし、冷笑を含んだ声で
「召喚」
と口にした。
妖精さんたちの声に顔を上げると、お城で見たときよりも多くの妖精さんがリリスを中心に囲み、手を繋いで大きな円を作っている。
そしてそこから目映い光が満ち渡り、人々の上にキラキラした光の粒が舞い降りた。
「あ、れ…?わたしたちは、なにを…?」
良かった!みんな目が覚めた感じ!
「すごいね、リリス!」
『うっふっふー!妖精たちのチカラなのなの!リリスはリリーに名前をもらったから、たくさんつよくなったのよ!』
「へぇ~」
こんな時だが、ドヤ顔している妖精さんが可愛すぎる。
「リリー!マリー!無事か?」
「フィス!みんなも!」
「妖精さんが連れてきてくれたの」
「えっ、すごい!妖精さん、ホントにすごい」
『んっふっふ~』と、妖精さんたちは嬉しそうにくるくる回り飛ぶ。キラキラ、キラキラ、真昼のお星様のよう。
正気に戻った人たちもそれに気づき、さっきまでとは違う騒ぎになる。
『……チッ、これだから妖精は厄介だ……』
自称魔王が大人しいと思ったら、妖精さんの光の蔦に巻かれていて、どうやら身動きが取れないらしい。
妖精さんはいろいろできるとはチラッと聞いていたけど、ホントにいろいろ出来るのね。
『これこれ、これね。妖精しか使えないのよ。魔王の魔法を打ち消すチカラ』
「えっ、最強じゃん」
そうか、だから妖精さんたちは魔物に狙われるのか。邪魔だし、取り込めば魔力も上がるしで。
『でもでも、でもね』
『目障りだ。また魔物に喰われたいか?』
そして自称…じゃなく、もう、妖精さんが魔王って言うなら魔王でいいか、は、ブチッと腕の力…物理で光の蔦を千切り切った。
『ぶつりは弱いのよ~!じょうたいいじょうは消せるけど~』
「危険なのに、ありがとう。で、ルシーたちは?」
『そうそう、そうなの!シルフ様から頼まれたの!エレナにとりつくのは、魔王のざんし!幻影魔法でかくれていたけど、ふういんに少しヒビがあったみたいなのなの!今、そっちを確認中なのなの!』
「えー?!騙されちゃってたの?」
「そこはさすがに魔王なのだろうね。今は原因より、奴をどうにかしないと」
サーフィスの言葉に全員で頷く。
「残滓ってことは、まだまだ本体ではないということよね。今なら」
『くくっ。どうにか出来るのか?今代の勇者に聖女。この者の身体を傷つけるのを厭うであろうお前らが?』
嫌なとこを突いてくるな!性格悪い!
「何が起こるかわからないから、観客の避難を急げ。妖精たちも離れた方がいいだろう。ヒンター、マークス、頼む。それと、陛下への報告を」
「「はい!」」
『まかされたの~!』
たくさんの妖精さんに囲まれて、美しいながらも常にはない状況に、観客の人たちも何かを感じて素直に誘導に応じ始めてくれた。
『チッ、本体を取り戻すのに多くの負の感情が必要だったが…まあ、いい。ひとまずは未熟者のお前らを絶望させれば』
「簡単に絶望なんてしないわ」
『勇ましいな、聖女。では手始めに、わたしを浄化させてみるか?』
魔王が挑発するように薄く嗤う。
さっきも言ってた。魔王は、マリーアがまだ覚醒しきっていないことに気づいている。
『今可能なのは…軽傷の治癒と少しの結界くらいと云うところだろう?ふふ、こやつもいいタイミングで堕ちてくれたものだ』
「お前、誰だ!姉様を返せ!」
「デュオル様!お戻りください!避難を!」
私たちと魔王が睨み合いになっている所へ突然少年が割り込もうとして、マークスに腕を引かれる。
「嫌だ!離せ!姉様は優しいんだ。いつも二人で頑張っていたんだ。こんなこと…!」
あ、あの子、エレナの隣にいた子だ。やっぱり弟さんだったんだ。あのグリッタ家で姉弟二人、きっと堪えていたのだろう。
「ご心配はわかりますが、どうか今は!」
マークスは必死に連れ戻そうとする。
『ふふ、良いではないか。これはまた良い贄だ』
贄…?嫌な響きに魔王を振り返ると、奴は更に笑みを深くしてデュオルに向けて手を伸ばしながら「吸魔」と唱えた。
「うわあああ!」
すると、デュオルのしていたアンクレットが赤黒く光り、そこから「気」のようなものが出て、魔王に吸い取られていく。
「あれは!あのアンクレットもアーティファクトだわ!デュオル様の魔力が奪われている!このままでは」
イデアーレの言葉に息を飲む。どうしよう、魔力枯渇は死活問題だ。
『本当にこの姉弟はいい贄だ……報われぬ悔しさや届かぬ想いのもどかしさ、羨望、嫉妬……二人の魔力分なら、わたしの器にもなりうるわ。あやつもよく見出だしてくれたものだな』
あやつ?見出だす?誰を?
「だから、そんなことはさせないわ!女神フローラよ!浄化の力を!」
マリーアが、魔王に向かって浄化の聖魔法を唱える。エレナの身体が光に包まれ、いつもの儚さを取り戻したように見えた。が、それは一瞬で打ち消されてしまう。
『ふふ、やはり無駄だったな。無力な聖女。どれ、手始めにお前らと軽く遊んでやろうか』
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「召喚」
と口にした。
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