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第二章 夢と魔法の国
挿入話 マリーア=サバンズ 2―①
しおりを挟む「子どもたちのお茶会、ですか」
「そうだね」
無事に魔力測定が済んで、楽しい楽しい家族でのパーティーも終わって二日後。
侯爵家の魔道具ほど高級なものではないが、それを使い慣れている私とは違うリリーが、神殿で貰った制御の指輪をニマニマ眺め、魔道具が使えるのが嬉しくて、屋敷中のランプを点けたり消したりしまくって、さすがに怒られ始めた頃(そんな姿も可愛すぎた。なになに、リリーはランプの妖精なの?!)。
お父様がかなり渋々と言った感じで、王宮で開かれるお茶会の話をし始めた。
マナー教育は順調とお義母様にも先生にも言われているけど、王族に会うとなるとさすがに緊張する。数ヵ月前までは貴族にすら接点なかったのに!お城に行くとか!
私も来年からは学園に通うし、確かに友人ができるなら心強い。けど、殿下はハードルが高いわ。粗相をしないようにするのが精一杯で終わる気がする。リリーの足を引っ張らないようにしないと、なんて考えていると。
「王太子殿下って、そういえばお姉さまと同い年だったのですね!そうしましたら、こん……」
「リリー?ご友人を作るためのお茶会だ、いいね?」
リリーが珍しくお父様の笑顔の圧に押されていた。
何かと思ったら、お義母様が諭すように説明してくれた。
えっ、殿下のご婚約者選びも兼ねてるの?
しかも、私たち姉妹が筆頭って。
リリーは分かる。生粋のお嬢様だし、健気で優しくて気が利いて賢くて、可愛い可愛い可愛い×100のこの子なら。きっと、お妃様も務まるだろう。私なんて、ハリボテの、ちょっと魔力量があるだけの、その辺の小娘だ。
うん、やっぱり精一杯、リリーの足を引っ張らないようにするしかないわよね。婚約者候補の姉がやらかす訳にはいかないもの、のはず……だけれど、あれあれ?お義母様?他の候補者の方?優秀?……つまり?
「はい!わたくしたちは選ばれなくてもいいってことですよね?!」
!!そういうことですよね?いいの?お父様も嬉しそうに頷くし……。もう、本当にこの人たちはこんな私も愛してくれている。お義母様も、ずっといてもいいって言ってくれた。その言葉だけで頑張れる。
私の夢は、侯爵家当主となったリリーを補佐することだ。リリーがいつまでも笑顔でいられるように。
その為の努力と協力なら、惜しまない。
でももし、リリーが王子様と結婚したいと言うならば、それだって喜んで協力する。
---リリーを傷つけるような奴でないのなら、ね。
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