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番外編
春、う・ら・ら? その4
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「リーゼ様、エトル様の婚約者だったんだ」
カリンからひと通り話を聞き、ミルが確認のように呟く。
「ええ。エトルのお家……オルガーノ家は代々魔力が強い方が多くて、ここ何代かは魔法省長官はずっとオルガーノ家からなの。リーゼが希少な光魔法持ちというので決まったみたいね」
「なるほど。えーと、でもあの、その後の皆さん自由な感じは……?親に決められたのが嫌とか、そういう……?」
ミルが嫌悪感と何となくの納得?と半々な気持ちで首を傾げながら、カリンに問うわけでもないようにぼやいた。今の彼らからは想像がつかなすぎて、気持ちが追い付いてない感じだ。
「そうね。まあ、彼らには彼らなりに何かがあったのでしょうけれど。その辺は、私には分からないわ」
「そうだよね……。あれ?でもセレナ様は?幼馴染みだけれど、婚約者は元々トーマス様だよね?」
「そうね」
「私の、気のせい?」
「その辺も、分からないわ。けどそうね、幼馴染みだから懐かしさとかがあったとか?」
誰も何も言わなかったけれど、エトル達四人にはそれぞれにいろいろな感情があったのだろうと、カリン達は何とはなしに気づいていた。穏やかに緩やかに彼らが以前の幼馴染みの関係に戻って行くのを、静かに見守っていたのだ。
まあ、手出ししたくなったとしても、『ルピナスシリーズ』の忙しさで出来なかったというのもあるが。
「でも、やり直し?って私が言っても生意気だけど、その後のエトル様凄いね。魔法理論の論文たくさん発表してさ。その論文も面白いし。ダリシアもルーエン様も絶賛していたもの。今は立派な方だし、全然昔を想像できないわ!」
「そうね。今となっては、全て必要な出来事だったのでしょうと思うくらいよ。私が話せるのは、それだけかしら」
「うん、ありがとう、カリン。ちょっとスッキリした!あんまり気にしないようにする」
「ええ」
「よし!じゃあ、そろそろパーティーの準備をしようか!小麦粉とか出してくるね!」
結局、ミルの中では幼馴染みへの親しい情だったのかな、とか、やらかした事への恥ずかしさみたいなのがあるのかな、くらいで消化された。そして、あっという間に気持ちは切り替わり、楽しみなパーティーへスイッチが入る。
「お願い。あ、あとジャガイモも一緒に持ってきておいて」
「りょーかーい!」
元気よく部屋を出ていくミルを、優しい笑顔で見送るカリン。そしてミルが完全に去った後、ふうっ、と軽く息を吐く。
「……エトルにとっては、まだ『思い出』ではないのかも知れないわね……」
学生時代にも、個人個人としての接点はさほど多くはなかった。けれど、ルピナスシリーズの発表後は、生徒会の一員として積極的に協力してくれて、みんなと敬称なしで呼び合える仲間になったのだ。
約二名、イマイチどうにもならないのもいたけれど。
それはさておいて。
最初は『ルピナスシリーズ』に絡みたいだけなのかとも思ったのだ。けれど、彼は協力はしつつも自分を売り込む事はせずに、淡々と自身の魔法理論研究に力を入れていた。お披露目後もセレナとトーマスにちょっかいを出して来ていたご令嬢たちのことも上手くあしらってくれて。少しずつ遠ざけて。やっぱり優秀な人だったのだなと見直したものだった。
「理論派で、あまり感傷的になる人だとは思ってなかったけれど」
まだまだ、自分も人を見る目がないわね、なんて思うカリンであった。
◇
そして数日後。ミルはエトルに呼び出され、また魔法省に来ていた。
「呼び出してすまないね、ミル嬢。先日の輸出草案についてなのだが」
「はい!」
直立不動でビシッと返事をする、ミル。緊張が伝わってくる。微笑ましくて思わず笑いそうになりながら、エトルは続けた。
「うん、陛下からも許可が出た。次の閣議で提出する予定だ。それで、いくつかの改善点を指摘されてね。こちらで手直ししてみたのだが、商会としてどうかと確認してもらいたくて」
「ありがとうございます……!確認致します!失礼します」
「うん。疑問点などあったら遠慮なく聞いて」
「承知致しました」
ミルは集中して、書類を確認し始める。真剣な横顔だが、まだまだ若いのだろう。時々納得顔で頷いたり、安心したような笑顔を浮かべたりと、表情豊かだ。自分用にも用意した同じ書類を軽く確認しながらも、その内容が全て頭に入っているエトルは、何となしにミルを見てしまう。
(そういえば、ルーエンはダリシアの集中した顔が好きだって言ってたな)
正確には、そんな顔もなのだが、部下の惚気は置いといて、それも分からなくもないかな、なんてちょっと思ったのだ。そして、そんな自分に驚いた。
(いやいや、俺、何を考えた?自分の娘でもおかしくない年頃のお嬢さんだぞ?もし、あのまま結婚していたら……)
と、自分で余計なことを考えて、更に落ち込む。一人で何をしている、俺。仕事中だぞ!と自分に言い聞かせる。ヤキが回って来たかなとかも思いつつ。そんなことを幼馴染みの友人たちにでも話したら、まだ早いと笑ってくれるだろうが。
「…様、エトル様?」
ミルの声で現実に戻る。
「ああ、すまない。考え事をしてしまった。それで、どうだい?」
「素晴らしいと思います!こちらが全く気づかなかった細部まで……!感動さえしてしまいました」
「そこまで言ってもらえると、光栄だね」
「……ちょっと、悔しいですけど」
エトルの余裕の微笑みに悔しくなって、つい、ミルは口を尖らせて本音をポロリと出してしまう。そして言ってから気づいた。やってしまったと。
よく考えなくても、身分がかなり上の方で、しかも商談の相手にかなりのやらかしだ。いくらこの国が身分制度が緩くても、失礼は失礼だ。どこかで、つい義母と同窓であったり、彼の穏やかな雰囲気であったりに甘えていたのかもしれない。どっちにしても、商人としてダメダメだ。
「申し訳ーーー!」
「あはははは!ミル嬢、いいね!」
頭を下げて謝罪をしようとしたミルの言葉は、エトルの笑い声に掻き消される。
「え、トル、様?」
結構な笑い声に、ミルは思わず顔を上げて唖然としてしまう。
「さっきの顔!本当に悔しいんだね。ちなみにどの辺が?」
エトルはひーひーとお腹を抱えて、笑いを堪えながら聞いてきた。そもそも自分がやらかしたのだが、あまりの笑われように釈然としないまま、ミルは答える。
「輸出後の管理体制ですとか」
「うんうん」
「魔道具の制御方法ですとか」
「うん、でもそれは、私の方が専門だからね」
「そう、ですけれど」
気付けなかった事が悔しいのだ。
「……気付けなかったのが悔しい?」
「~~~!……はい」
見透かされてしまっている。ますます悔しい。そして恥ずかしい。ミルは膝の上でぎゅっと拳を握る。
「君は凄いね。年齢で物事を測るのは私も好きではないけれど、それでも私は君よりずっと年上で、曲がりなりにも魔法省長官という立場まで賜っている。その、おれ……私に負けて悔しいとか……ふ、ふっ」
言いながら何が楽しいのか、またエトルが笑い出してしまう。ミルからしてみたら、誉められてるのか馬鹿にされているのかが不明だ。怒っているようではないけれど、よく分からないのでもう一度きちんと謝ることにした。
「あの、エトル様……?失礼しましたことは本当に申し訳なく」
「ああ、いい、いい。久しぶりに向かって来られて、楽しかったよ」
「はあ」
本当に楽しそうな笑顔を浮かべて話すエトルに、ミルは間抜けな返事をしてしまう。
「最近はね、私のやることに反対する奴も、対抗して来る奴もいなくてね。ちょっとつまらなかったのさ。ミル嬢、久しぶりに手応えがあっていいよ、楽しかった。しばらくはこの草案絡みで相棒になるし、どんどん自由に発言してくれ。顔も作らなくていいよ。ああでも、それは私の前だけにした方がいいか、さすがに」
ふふふ、と、エトルはまた笑い出す。どんだけツボに入ったんだ。さすがに失礼じゃないか、と、ミルは自分を棚に上げることにした。
「相当お気に召していただけたようで、何よりです。お言葉に甘えまして、よろしくお願いいたします」
と、満面の笑顔で言ったのに、エトルはそれを見てますます笑う。
「何で笑うんです?!さすがに失礼ですけれど!」
「ごめん、だって納得してなさそうで……」
口では謝りながらも、エトルは笑いを堪えきれていない。そしてバレている。
「いいです、もうお好きなだけどうぞ」
ミルは開き直って、憮然とした顔を隠そうともせずにいい放つ。それを見て、またエトルはケタケタと笑う。
レディに失礼!と思いながらも、先日のエトルの泣き笑いのような顔を見るよりは……
(うん、全然いいわ。ちょっと釈然としないけれど)
ホッとする自分がいる。その感情が何なのか自分でも気づかないままに、ミルはエトルの笑顔に安堵を覚えた。
「す、まない……でも、本当にこんな楽しいの久しぶりで」
エトル自身も、これほどまでに笑いが込み上げてくることを不思議に思いながらも、その感情の名前には気づかずにいた。
そして、そんな和やかな(?)時間は、王宮侍女が休憩のお茶を運んでくれるしばらくの間まで続いたのであった。
カリンからひと通り話を聞き、ミルが確認のように呟く。
「ええ。エトルのお家……オルガーノ家は代々魔力が強い方が多くて、ここ何代かは魔法省長官はずっとオルガーノ家からなの。リーゼが希少な光魔法持ちというので決まったみたいね」
「なるほど。えーと、でもあの、その後の皆さん自由な感じは……?親に決められたのが嫌とか、そういう……?」
ミルが嫌悪感と何となくの納得?と半々な気持ちで首を傾げながら、カリンに問うわけでもないようにぼやいた。今の彼らからは想像がつかなすぎて、気持ちが追い付いてない感じだ。
「そうね。まあ、彼らには彼らなりに何かがあったのでしょうけれど。その辺は、私には分からないわ」
「そうだよね……。あれ?でもセレナ様は?幼馴染みだけれど、婚約者は元々トーマス様だよね?」
「そうね」
「私の、気のせい?」
「その辺も、分からないわ。けどそうね、幼馴染みだから懐かしさとかがあったとか?」
誰も何も言わなかったけれど、エトル達四人にはそれぞれにいろいろな感情があったのだろうと、カリン達は何とはなしに気づいていた。穏やかに緩やかに彼らが以前の幼馴染みの関係に戻って行くのを、静かに見守っていたのだ。
まあ、手出ししたくなったとしても、『ルピナスシリーズ』の忙しさで出来なかったというのもあるが。
「でも、やり直し?って私が言っても生意気だけど、その後のエトル様凄いね。魔法理論の論文たくさん発表してさ。その論文も面白いし。ダリシアもルーエン様も絶賛していたもの。今は立派な方だし、全然昔を想像できないわ!」
「そうね。今となっては、全て必要な出来事だったのでしょうと思うくらいよ。私が話せるのは、それだけかしら」
「うん、ありがとう、カリン。ちょっとスッキリした!あんまり気にしないようにする」
「ええ」
「よし!じゃあ、そろそろパーティーの準備をしようか!小麦粉とか出してくるね!」
結局、ミルの中では幼馴染みへの親しい情だったのかな、とか、やらかした事への恥ずかしさみたいなのがあるのかな、くらいで消化された。そして、あっという間に気持ちは切り替わり、楽しみなパーティーへスイッチが入る。
「お願い。あ、あとジャガイモも一緒に持ってきておいて」
「りょーかーい!」
元気よく部屋を出ていくミルを、優しい笑顔で見送るカリン。そしてミルが完全に去った後、ふうっ、と軽く息を吐く。
「……エトルにとっては、まだ『思い出』ではないのかも知れないわね……」
学生時代にも、個人個人としての接点はさほど多くはなかった。けれど、ルピナスシリーズの発表後は、生徒会の一員として積極的に協力してくれて、みんなと敬称なしで呼び合える仲間になったのだ。
約二名、イマイチどうにもならないのもいたけれど。
それはさておいて。
最初は『ルピナスシリーズ』に絡みたいだけなのかとも思ったのだ。けれど、彼は協力はしつつも自分を売り込む事はせずに、淡々と自身の魔法理論研究に力を入れていた。お披露目後もセレナとトーマスにちょっかいを出して来ていたご令嬢たちのことも上手くあしらってくれて。少しずつ遠ざけて。やっぱり優秀な人だったのだなと見直したものだった。
「理論派で、あまり感傷的になる人だとは思ってなかったけれど」
まだまだ、自分も人を見る目がないわね、なんて思うカリンであった。
◇
そして数日後。ミルはエトルに呼び出され、また魔法省に来ていた。
「呼び出してすまないね、ミル嬢。先日の輸出草案についてなのだが」
「はい!」
直立不動でビシッと返事をする、ミル。緊張が伝わってくる。微笑ましくて思わず笑いそうになりながら、エトルは続けた。
「うん、陛下からも許可が出た。次の閣議で提出する予定だ。それで、いくつかの改善点を指摘されてね。こちらで手直ししてみたのだが、商会としてどうかと確認してもらいたくて」
「ありがとうございます……!確認致します!失礼します」
「うん。疑問点などあったら遠慮なく聞いて」
「承知致しました」
ミルは集中して、書類を確認し始める。真剣な横顔だが、まだまだ若いのだろう。時々納得顔で頷いたり、安心したような笑顔を浮かべたりと、表情豊かだ。自分用にも用意した同じ書類を軽く確認しながらも、その内容が全て頭に入っているエトルは、何となしにミルを見てしまう。
(そういえば、ルーエンはダリシアの集中した顔が好きだって言ってたな)
正確には、そんな顔もなのだが、部下の惚気は置いといて、それも分からなくもないかな、なんてちょっと思ったのだ。そして、そんな自分に驚いた。
(いやいや、俺、何を考えた?自分の娘でもおかしくない年頃のお嬢さんだぞ?もし、あのまま結婚していたら……)
と、自分で余計なことを考えて、更に落ち込む。一人で何をしている、俺。仕事中だぞ!と自分に言い聞かせる。ヤキが回って来たかなとかも思いつつ。そんなことを幼馴染みの友人たちにでも話したら、まだ早いと笑ってくれるだろうが。
「…様、エトル様?」
ミルの声で現実に戻る。
「ああ、すまない。考え事をしてしまった。それで、どうだい?」
「素晴らしいと思います!こちらが全く気づかなかった細部まで……!感動さえしてしまいました」
「そこまで言ってもらえると、光栄だね」
「……ちょっと、悔しいですけど」
エトルの余裕の微笑みに悔しくなって、つい、ミルは口を尖らせて本音をポロリと出してしまう。そして言ってから気づいた。やってしまったと。
よく考えなくても、身分がかなり上の方で、しかも商談の相手にかなりのやらかしだ。いくらこの国が身分制度が緩くても、失礼は失礼だ。どこかで、つい義母と同窓であったり、彼の穏やかな雰囲気であったりに甘えていたのかもしれない。どっちにしても、商人としてダメダメだ。
「申し訳ーーー!」
「あはははは!ミル嬢、いいね!」
頭を下げて謝罪をしようとしたミルの言葉は、エトルの笑い声に掻き消される。
「え、トル、様?」
結構な笑い声に、ミルは思わず顔を上げて唖然としてしまう。
「さっきの顔!本当に悔しいんだね。ちなみにどの辺が?」
エトルはひーひーとお腹を抱えて、笑いを堪えながら聞いてきた。そもそも自分がやらかしたのだが、あまりの笑われように釈然としないまま、ミルは答える。
「輸出後の管理体制ですとか」
「うんうん」
「魔道具の制御方法ですとか」
「うん、でもそれは、私の方が専門だからね」
「そう、ですけれど」
気付けなかった事が悔しいのだ。
「……気付けなかったのが悔しい?」
「~~~!……はい」
見透かされてしまっている。ますます悔しい。そして恥ずかしい。ミルは膝の上でぎゅっと拳を握る。
「君は凄いね。年齢で物事を測るのは私も好きではないけれど、それでも私は君よりずっと年上で、曲がりなりにも魔法省長官という立場まで賜っている。その、おれ……私に負けて悔しいとか……ふ、ふっ」
言いながら何が楽しいのか、またエトルが笑い出してしまう。ミルからしてみたら、誉められてるのか馬鹿にされているのかが不明だ。怒っているようではないけれど、よく分からないのでもう一度きちんと謝ることにした。
「あの、エトル様……?失礼しましたことは本当に申し訳なく」
「ああ、いい、いい。久しぶりに向かって来られて、楽しかったよ」
「はあ」
本当に楽しそうな笑顔を浮かべて話すエトルに、ミルは間抜けな返事をしてしまう。
「最近はね、私のやることに反対する奴も、対抗して来る奴もいなくてね。ちょっとつまらなかったのさ。ミル嬢、久しぶりに手応えがあっていいよ、楽しかった。しばらくはこの草案絡みで相棒になるし、どんどん自由に発言してくれ。顔も作らなくていいよ。ああでも、それは私の前だけにした方がいいか、さすがに」
ふふふ、と、エトルはまた笑い出す。どんだけツボに入ったんだ。さすがに失礼じゃないか、と、ミルは自分を棚に上げることにした。
「相当お気に召していただけたようで、何よりです。お言葉に甘えまして、よろしくお願いいたします」
と、満面の笑顔で言ったのに、エトルはそれを見てますます笑う。
「何で笑うんです?!さすがに失礼ですけれど!」
「ごめん、だって納得してなさそうで……」
口では謝りながらも、エトルは笑いを堪えきれていない。そしてバレている。
「いいです、もうお好きなだけどうぞ」
ミルは開き直って、憮然とした顔を隠そうともせずにいい放つ。それを見て、またエトルはケタケタと笑う。
レディに失礼!と思いながらも、先日のエトルの泣き笑いのような顔を見るよりは……
(うん、全然いいわ。ちょっと釈然としないけれど)
ホッとする自分がいる。その感情が何なのか自分でも気づかないままに、ミルはエトルの笑顔に安堵を覚えた。
「す、まない……でも、本当にこんな楽しいの久しぶりで」
エトル自身も、これほどまでに笑いが込み上げてくることを不思議に思いながらも、その感情の名前には気づかずにいた。
そして、そんな和やかな(?)時間は、王宮侍女が休憩のお茶を運んでくれるしばらくの間まで続いたのであった。
応援ありがとうございます!
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