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第3章エピローグ 別れと再会の物語
第64話 海上にて、不死殺しの誤算
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「不思議なものだ」
「え?」
「果ての海は無限に広がるのだとされている。なら、この風は一体どこから吹いているのだろうな。海の向こうなど、ないはずなのに」
潮風の中を突き進む。二枚の帆が風を受け、舳先が青い海をかき分ける。
白い泡を置き去りに、イドラとソニア、ベルチャーナとレツェリの四者は果ての海と呼ばれる大陸の外側に広がる無限の海原を往く。
テレスの町に着いた翌朝、イドラたちは早速海へ出た。沖へ続く海岸の洞窟の中にレツェリの帆船はあった。陸地からは見えない海蝕洞の奥にマストを外して隠していたのだ。入り口も大岩で覆ってしまっていて、そこまでするのかとイドラは思わず苦笑した。
「海が風を吹かせているんじゃないか?」
「あるいは、そうなのかもしれん」
それから二日が経った。
レツェリの用意した帆船は四人で乗っていても、押し合いになるほど狭いということはなかった。それでも元はひとりで使う予定だったのだから、プライバシーを守れるだけのスペースがあるわけでもない。大量の積み荷を担いで遠洋航海に赴く大型の商船なんかとは、設計からしてスケールが違う。
しかしそんな窮屈な船旅も、夜には終わるとのことだった。
ついに『箱船』の場所に着く。そう思うとイドラは緊張を隠せない。
雲の上に行け——
故郷の村、曇天の庭でウラシマが殺されて三年。遺体の消失した彼女の真意を、ようやく確かめられるかもしれない。
不安にも似た気持ちが胸の中を締め付ける。
振り返ってみれば、ウラシマという旅人のことをイドラはなにも知らないのだ。だがそれでも、彼女はザコギフトと揶揄されていたイドラのことを認めてくれ、魔物からも助けてくれた恩人だった。
ビオス教に伝わる箱船が見つかったとして、それがウラシマにつながる保証もない。イドラは自身の中にある不安の正体に気が付いた。
この一件が終わってなにも得るものがなければ、いよいよウラシマが何者だったのかわからないまま、彼女の真意も理解できず、真の意味での彼女の死を受け入れるしかなくなってしまう。
べたついた潮風に、臆病風が混じっていた。
イドラは知らず硬い表情になりながら、舳先の向く彼方を見据えるレツェリをちらりと盗み見た。
「——」
レツェリもまた、普段以上の真剣さを右の眼窩に収まるその黒い瞳に宿らせていた。どことなく周囲の海上にも気を配っているようにも見える。
やはり彼も、エンツェンド監獄から長い旅を経てようやく箱船にたどり着く段になり、いくらかの緊張を覚えているのだろうか。
訊く気は起きなかった。
この男は仲間ではない。落ち着かなさを沈め合うために会話を交わすなど、もってのほかだ。
「イドラさん? なんだか元気がなさそうです。体調が優れませんか?」
うつむきかけたところに、オレンジ色の瞳が覗き込んでくる。
そんなにわかりやすかっただろうか。
ちょっとした気分の上下さえ見透かされているようで、イドラはつい緊張も忘れて驚いてしまう。
「いや。体調は、大丈夫だ」
「そうですか? 船の上は体を崩しやすいって聞きます。あと少しです、がんばりましょうっ」
「もちろんだ。ソニアの方こそ……レツェリのやつを外に出すのに期限がある以上、デーグラムを出てからここまでずいぶん急いで来ているが、平気か?」
「はい! 実を言うと、前よりちょっとだけ疲れやすくなった感じはするんですけど……でもまだ、大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか。ソニアの言った通り、あと少しだ。力を合わせて乗り切ろう」
「——、はいっ」
雪原を越えて大陸を移り、さらに砂漠を横断しての船旅。
殺人的でさえあるスケジュール、ほとんど休みはなしの強行軍だ。常人であればまずついてはこれまい。
旅慣れたイドラ、エクソシストのベルチャーナ、イモータルの力を宿すソニアたちだからこそ実行できた。そういった意味で、協会に所属していたとはいえエクソシストだったわけではなく、おまけにひと月も牢にぶち込まれていたにもかかわらず、重い手枷をはめたまま平然とそれに同行できているレツェリも異常ではあるが、元々が百年以上生きる化け物じみた男なのでこれは例外だ。
(それにしても……疲れやすくなった、か。レツェリの言う核を取り除いて、普通の人間に戻りつつあるってことなんだろう。それ自体は喜ばしいことだが……)
その身に宿した不死の力を失いつつある。
もろ手を挙げて喜びたいが、イドラもソニアも、その力に頼って切り抜けてきた場面が多いのも事実だった。今この瞬間も、彼女がもしどこにでもいる普通の少女のままであれば、ここまで来られていないに違いないのだ。
そんなソニアが——徐々に元の肉体を取り戻しつつある彼女が、自分をまだ助けようとしてくれている。
(……不安になったりしてる暇、ないよな。これからは僕が、ソニアを守らないと)
ウラシマを助けられなかったイドラ。不死憑きと呼ばれ蔑まれてきたソニア。二人はともに自身を罪人と思い、だからこそ互いに赦し合うことで生きていけるようにした。
しかしその一蓮托生の鎖は、既に解けつつある。
ソニアはもうあの集落で蔑まれた不死憑きでも、レツェリの野望のため生み出された不死宿しでもない。
その身に罪はない。だから、イドラのそばにいる義務も必要もとうにない。
それなのにソニアは不死の力を失いつつある今も、イドラのそばにいる。そのことを思うと、イドラは胸の炉に薪を入れられたような気持ちになる。
「……で? レツェリ元司教、箱船の地点までどのくらいなんです? というか海図もなしにわかるものなんですかぁ?」
「問題ない、星を見れば方角は割り出せる」
「今は星出てませんけど」
「太陽は出ている。それに、空間の把握で私の右に出る者はいない。私の方向感覚は船乗りより正確だとも、数か月ならともかくたかだか数日の航海、心配は無用だ」
「ふーん……まあ、レツェリ司教がそう言うなら」
「元が抜けているぞ。ベルチャーナ君」
「元レツェリ司教……」
「だからそこではないと」
帆は斜めに前方からの風を受け、ジグザグに航行する。
空は晴天。海の濃い青とも違う、透き通るような淡青がどこまでも広がる。
船の旅は、雪の中や砂の上を歩くよりはまだ楽だ。出立した海岸は後方の彼方にあり、ここまでくれば流石にイモータルもいないだろう。
束の間の平穏。しかし何事も起こらないからこそ、余計な心配をあれこれしてしまうのかもしれない。
これならいっそ、無駄なことを考えないよう、イモータルと戦っている方がマシだ——
冗談でもそんなことを思ってしまったのが間違いだったのかもしれない。
「——。なにか……近づいてくる。気配がする」
「え?」
しばしして、太陽が真上に映るころ。
前もってそれに気が付けたのはベルチャーナだけで、彼女もその正体を掴むことはできず、ただ三者に注意を促すのが限界だった。
音もなく姿もなく、航行する船に近づく気配。
イドラはベルチャーナを疑うわけではなかったが、それを感じ取ることはできず、ただただ困惑する。
そもそも——時折波立つ海上を見渡せど、どこにも敵など見当たらない。
岸は遠く、こんなところにイモータルがいるはずもない。海賊の類も、こんなどの大陸の航路からもはずれきった果ての海にはいない。
だからイドラは咄嗟に、この海に脅威となるものを想像できなかった。
しかし、世に蔓延る怪物はイモータルだけではない。不死を持たずとも、魑魅魍魎はこの地平に溢れている。
そのことを、不死殺しであるがゆえにイドラは見落としていた。
「なんだ、突然船が……まずい、どこかに掴まれ!」
「きゃっ……! わっ、すいませんイドラさんっ」
揺れる船体。なにかが下から船底を突き上げ、持ち上げているかのような衝撃が突如船を襲う。
海へ投げ出されかけていたソニアの手を掴み、船から落ちてしまわないよう抱きとめる。同時にイドラは姿勢を低くしながら、船の上にいる残り二人の同行者の状況に素早く目を走らせた。
ベルチャーナも危うく海へ転落しかけるところだったが、持ち前の体幹で耐え、船縁《ふかべり》に掴まる。
レツェリはいち早くマストのそばで屈みこみ、平然と揺れに耐えていた。
全員の無事を確認できたのはひとまず安心だったが、息をつく余裕はない。
「グゥ————ゥゥ——ゥ————」
あわや転覆というところからなんとかバランスを取り戻しつつある船体から、イドラたちはその、水面から現れた青い巨大な丸みを帯びた生物を目視する。
海面に大波を起こす、滝が落ちるのにも似た飛沫の音に混じり、低く空気が抜けていくような音が海上に響く。
「こんなところに、あれは——魔物か!?」
海原を裂いて顔を出したのは、赤黒い表皮をした不気味な生き物。
そう、海に不死の怪物は棲まずとも、それで人間にとっての脅威がなくなるわけではない。魔物という、イモータルとはまた別の怪物がそれぞれの生態系を以って息づいているのだ。
縦に長い頭を持ち、黄色がかったぎょろりとした巨大な目がイドラたちを見下す。そしてその海面から突き出た頭部の周囲には、ゆらりゆらりと小さく波を立てて海上を揺らめく、吸盤のついた無数の細長い触手。
つまるところ——巨大なタコ。そんな趣の、海に棲まう魔物だった。
「え?」
「果ての海は無限に広がるのだとされている。なら、この風は一体どこから吹いているのだろうな。海の向こうなど、ないはずなのに」
潮風の中を突き進む。二枚の帆が風を受け、舳先が青い海をかき分ける。
白い泡を置き去りに、イドラとソニア、ベルチャーナとレツェリの四者は果ての海と呼ばれる大陸の外側に広がる無限の海原を往く。
テレスの町に着いた翌朝、イドラたちは早速海へ出た。沖へ続く海岸の洞窟の中にレツェリの帆船はあった。陸地からは見えない海蝕洞の奥にマストを外して隠していたのだ。入り口も大岩で覆ってしまっていて、そこまでするのかとイドラは思わず苦笑した。
「海が風を吹かせているんじゃないか?」
「あるいは、そうなのかもしれん」
それから二日が経った。
レツェリの用意した帆船は四人で乗っていても、押し合いになるほど狭いということはなかった。それでも元はひとりで使う予定だったのだから、プライバシーを守れるだけのスペースがあるわけでもない。大量の積み荷を担いで遠洋航海に赴く大型の商船なんかとは、設計からしてスケールが違う。
しかしそんな窮屈な船旅も、夜には終わるとのことだった。
ついに『箱船』の場所に着く。そう思うとイドラは緊張を隠せない。
雲の上に行け——
故郷の村、曇天の庭でウラシマが殺されて三年。遺体の消失した彼女の真意を、ようやく確かめられるかもしれない。
不安にも似た気持ちが胸の中を締め付ける。
振り返ってみれば、ウラシマという旅人のことをイドラはなにも知らないのだ。だがそれでも、彼女はザコギフトと揶揄されていたイドラのことを認めてくれ、魔物からも助けてくれた恩人だった。
ビオス教に伝わる箱船が見つかったとして、それがウラシマにつながる保証もない。イドラは自身の中にある不安の正体に気が付いた。
この一件が終わってなにも得るものがなければ、いよいよウラシマが何者だったのかわからないまま、彼女の真意も理解できず、真の意味での彼女の死を受け入れるしかなくなってしまう。
べたついた潮風に、臆病風が混じっていた。
イドラは知らず硬い表情になりながら、舳先の向く彼方を見据えるレツェリをちらりと盗み見た。
「——」
レツェリもまた、普段以上の真剣さを右の眼窩に収まるその黒い瞳に宿らせていた。どことなく周囲の海上にも気を配っているようにも見える。
やはり彼も、エンツェンド監獄から長い旅を経てようやく箱船にたどり着く段になり、いくらかの緊張を覚えているのだろうか。
訊く気は起きなかった。
この男は仲間ではない。落ち着かなさを沈め合うために会話を交わすなど、もってのほかだ。
「イドラさん? なんだか元気がなさそうです。体調が優れませんか?」
うつむきかけたところに、オレンジ色の瞳が覗き込んでくる。
そんなにわかりやすかっただろうか。
ちょっとした気分の上下さえ見透かされているようで、イドラはつい緊張も忘れて驚いてしまう。
「いや。体調は、大丈夫だ」
「そうですか? 船の上は体を崩しやすいって聞きます。あと少しです、がんばりましょうっ」
「もちろんだ。ソニアの方こそ……レツェリのやつを外に出すのに期限がある以上、デーグラムを出てからここまでずいぶん急いで来ているが、平気か?」
「はい! 実を言うと、前よりちょっとだけ疲れやすくなった感じはするんですけど……でもまだ、大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか。ソニアの言った通り、あと少しだ。力を合わせて乗り切ろう」
「——、はいっ」
雪原を越えて大陸を移り、さらに砂漠を横断しての船旅。
殺人的でさえあるスケジュール、ほとんど休みはなしの強行軍だ。常人であればまずついてはこれまい。
旅慣れたイドラ、エクソシストのベルチャーナ、イモータルの力を宿すソニアたちだからこそ実行できた。そういった意味で、協会に所属していたとはいえエクソシストだったわけではなく、おまけにひと月も牢にぶち込まれていたにもかかわらず、重い手枷をはめたまま平然とそれに同行できているレツェリも異常ではあるが、元々が百年以上生きる化け物じみた男なのでこれは例外だ。
(それにしても……疲れやすくなった、か。レツェリの言う核を取り除いて、普通の人間に戻りつつあるってことなんだろう。それ自体は喜ばしいことだが……)
その身に宿した不死の力を失いつつある。
もろ手を挙げて喜びたいが、イドラもソニアも、その力に頼って切り抜けてきた場面が多いのも事実だった。今この瞬間も、彼女がもしどこにでもいる普通の少女のままであれば、ここまで来られていないに違いないのだ。
そんなソニアが——徐々に元の肉体を取り戻しつつある彼女が、自分をまだ助けようとしてくれている。
(……不安になったりしてる暇、ないよな。これからは僕が、ソニアを守らないと)
ウラシマを助けられなかったイドラ。不死憑きと呼ばれ蔑まれてきたソニア。二人はともに自身を罪人と思い、だからこそ互いに赦し合うことで生きていけるようにした。
しかしその一蓮托生の鎖は、既に解けつつある。
ソニアはもうあの集落で蔑まれた不死憑きでも、レツェリの野望のため生み出された不死宿しでもない。
その身に罪はない。だから、イドラのそばにいる義務も必要もとうにない。
それなのにソニアは不死の力を失いつつある今も、イドラのそばにいる。そのことを思うと、イドラは胸の炉に薪を入れられたような気持ちになる。
「……で? レツェリ元司教、箱船の地点までどのくらいなんです? というか海図もなしにわかるものなんですかぁ?」
「問題ない、星を見れば方角は割り出せる」
「今は星出てませんけど」
「太陽は出ている。それに、空間の把握で私の右に出る者はいない。私の方向感覚は船乗りより正確だとも、数か月ならともかくたかだか数日の航海、心配は無用だ」
「ふーん……まあ、レツェリ司教がそう言うなら」
「元が抜けているぞ。ベルチャーナ君」
「元レツェリ司教……」
「だからそこではないと」
帆は斜めに前方からの風を受け、ジグザグに航行する。
空は晴天。海の濃い青とも違う、透き通るような淡青がどこまでも広がる。
船の旅は、雪の中や砂の上を歩くよりはまだ楽だ。出立した海岸は後方の彼方にあり、ここまでくれば流石にイモータルもいないだろう。
束の間の平穏。しかし何事も起こらないからこそ、余計な心配をあれこれしてしまうのかもしれない。
これならいっそ、無駄なことを考えないよう、イモータルと戦っている方がマシだ——
冗談でもそんなことを思ってしまったのが間違いだったのかもしれない。
「——。なにか……近づいてくる。気配がする」
「え?」
しばしして、太陽が真上に映るころ。
前もってそれに気が付けたのはベルチャーナだけで、彼女もその正体を掴むことはできず、ただ三者に注意を促すのが限界だった。
音もなく姿もなく、航行する船に近づく気配。
イドラはベルチャーナを疑うわけではなかったが、それを感じ取ることはできず、ただただ困惑する。
そもそも——時折波立つ海上を見渡せど、どこにも敵など見当たらない。
岸は遠く、こんなところにイモータルがいるはずもない。海賊の類も、こんなどの大陸の航路からもはずれきった果ての海にはいない。
だからイドラは咄嗟に、この海に脅威となるものを想像できなかった。
しかし、世に蔓延る怪物はイモータルだけではない。不死を持たずとも、魑魅魍魎はこの地平に溢れている。
そのことを、不死殺しであるがゆえにイドラは見落としていた。
「なんだ、突然船が……まずい、どこかに掴まれ!」
「きゃっ……! わっ、すいませんイドラさんっ」
揺れる船体。なにかが下から船底を突き上げ、持ち上げているかのような衝撃が突如船を襲う。
海へ投げ出されかけていたソニアの手を掴み、船から落ちてしまわないよう抱きとめる。同時にイドラは姿勢を低くしながら、船の上にいる残り二人の同行者の状況に素早く目を走らせた。
ベルチャーナも危うく海へ転落しかけるところだったが、持ち前の体幹で耐え、船縁《ふかべり》に掴まる。
レツェリはいち早くマストのそばで屈みこみ、平然と揺れに耐えていた。
全員の無事を確認できたのはひとまず安心だったが、息をつく余裕はない。
「グゥ————ゥゥ——ゥ————」
あわや転覆というところからなんとかバランスを取り戻しつつある船体から、イドラたちはその、水面から現れた青い巨大な丸みを帯びた生物を目視する。
海面に大波を起こす、滝が落ちるのにも似た飛沫の音に混じり、低く空気が抜けていくような音が海上に響く。
「こんなところに、あれは——魔物か!?」
海原を裂いて顔を出したのは、赤黒い表皮をした不気味な生き物。
そう、海に不死の怪物は棲まずとも、それで人間にとっての脅威がなくなるわけではない。魔物という、イモータルとはまた別の怪物がそれぞれの生態系を以って息づいているのだ。
縦に長い頭を持ち、黄色がかったぎょろりとした巨大な目がイドラたちを見下す。そしてその海面から突き出た頭部の周囲には、ゆらりゆらりと小さく波を立てて海上を揺らめく、吸盤のついた無数の細長い触手。
つまるところ——巨大なタコ。そんな趣の、海に棲まう魔物だった。
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