私と異国からきた水神さま

かず斉入道

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第41話 喧嘩した娘が(1)

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「あっ!」

 イオナ君とよく一緒にいる娘達が彼の姿に気づき驚嘆した。

「イオナが居た!」
「イオが居たよ!」

 彼女達はどうやら彼を探していたようだ。

「イオナ~、あんた~、何をしているの~? 先生がくるわよ~!」
「そんな娘達なんか放置して早く教室に戻ろうよ~、イオナ~」

 イオナ君はたまたま私のことを見つけて声をかけてきたのだと、先ほど教えてくれたけれど。
 もしかして彼は私のことを探していたのかな? と思えば。

「はぁ~、あんたらね~。誰がよ! あんたらの方がよほどじゃない!」
「本当よ! 紗枝の言う通りだよ! 私達芽衣ヤーイー達は普通の娘だけれど。貴女達は不良じゃない! ジャパニーズヤンキーじゃない!」
「本当よ! 本当ー! 不良! 不良ー!」
「紗枝、もっと言ってやれ!」
「うん、わかった芽衣ヤーイー! 私があいつらにもっと言ってやるから!」

 イオナ君を探しにきた子達が、私達に悪態をついてくるから、紗枝ちゃんと芽衣ヤーイーの二人が目には目を歯には歯をと悪態をつき返した。

「何、あんた達?」
「もしかして私達に喧嘩を売っているの?」
芽衣ヤーイーとは同じ祖国だけれど、私許さないよ! 貴女の事……」

素行もあまりよくない三人は階段の上──廊下から憤怒しつつ、見下ろしながら睨みつけ、私達へと不満を告げてきた。

だから紗枝ちゃんと芽衣ヤーイー……。そして私も素行の悪い女の子達を下から睨みつける悪態をまたついてやった。




「ねぇ、もう皆、お互いやめようよ。イオナ君もやめてくれないかな?」

幸ちゃんが私達と相手の娘達の睨み合いに割って入り──お互い睨み合いをやめよう! 争うのはやめよう! と告げ。

相手の娘達の王子さまであるイオナ君にも対峙している二組を止めてくれと嘆願をした。

「えっ! あっ! うん、そうだな。わかったよ」




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