24 / 29
レイド対策、地獄周回
しおりを挟む
「ええと、なになに……」
メールの内容を簡単に要約するとこうだ。
・1週間後に『エンシェント・ドラゴン』なるモンスターのレイドバトルが開催される。
・期間は開始から1週間。1時間おきに開催されて、参加者は30人1組でレイドバトルに挑む。
・期間中にレイドバトルで与えたダメージに応じて報酬がもらえる。限定アイテムもあり。
・与えたダメージが上位のプレイヤーには追加でスキルや称号、アイテムなどが与えられる。
なるほどなるほど。これは是非とも上位を狙いたいところだが……。
俺のプレイスタイルはレイドに向いていない。
まず移動からだ。爆発するわけだから、参加者全員がこの前のイグニスのようのなりかねない。
それにダメージを稼ぐ方法も今のところ『リトルボム』と『躱撃開放』しかない。『躱撃開放』はチャージが必要だから1時間おきのレイドだと使うのが難しそうだ。この前イグニスをぶっ飛ばせたのも回避に回避を重ねたからだし。
となると……。
「レベリングして新しいスキル見つけるしかないよなぁ……」
しばらくまともにやっていなかったレベル上げ作業へと戻るのであった。
◇◆◇
いつだか行ったハジマーリの武具屋にて、俺はそこそこの双剣を500組を購入した。およそ70万リベラル。
そして『ゴルゴーン遺跡』へと直行! ……しようしとしたところ、
「いつもうちの店を使ってくれてありがとうな。礼と言っちゃあなんだが、お前さんにだけ特別な商品を売ってやるよ」
[ハジマーリの武具屋の裏商品が解禁されました 条件:武具屋で50万リベラル以上の使用]
う、裏商品だと!? 一体どんなモノが……!
ショップのウィンドウが開く。
--------------------------------------
[混沌の双刃] 85000リベラル
[ナイトメアサイズ] 76000リベラル
[アルテマの雫] 36000リベラル
[失われた薬] 36000リベラル
[次元の扉] 1480000リベラル
[タイタンシールド MkⅡ] 43500リベラル
etc……
--------------------------------------
お、おぉ……。
なんというか、名前の圧と値段がすげぇな……。流石裏商品、格が違う。
武器はやたら高い攻撃力にデバフだとか状態異常だとかの特殊能力。薬みたいなのはHPとかMPの全回復。
これだけの大金を出してでも手に入れる価値はあると思う。おい、このおっさんなんでこんな物持ってんだ。
でもこんな高価な物、普通は買えないよなぁ~…………そう、普通ならね。
「ハーッハッハッハ! 俺には今、金があるッ! なんだろうと買い放題よォ!」
イグニスから貰った400万リベラルが俺にはある!
さぁ、豪遊を始めるか!
◇◆◇
[所持金:4リベラル]
やって、しまった……。
調子に乗り過ぎた。気になった商品を片っ端から買っていったら、いつの間にか400万は溶けていき、懐は冷え切ってしまった……。
MPを全回復する『アルテマの雫』や、現在地と付近の1度行った場所を一定時間繋ぐ『次元の扉』とかは超便利アイテムだ。
しかし! HP全回復アイテムの『失われた薬』とか、見た目で買った『竜殺しの大剣』とか俺の使う場面ないよな!? HPそもそも1だし大剣とか使えないし!
他にも要らなそうなアイテムが沢山ある……。どうすんだこれ。
リベルタスでは所持品によって移動速度などに影響が出ることがないというのがギリ救いか……。
今回のでよーくわかった。お金は大事だ。
一瞬で手に入った金は、消えるのも一瞬だったとさ……。
◇◆◇
気を取り直して現在地はゴルゴーン遺跡。入り口で『次元の扉』を使用し、ボス部屋手前までの扉を作成した。
「さァて……。地獄作業の始まりだァッ!」
扉をくぐり、ボス部屋前。『ローリング・ボミング』で自身を射出し、それに気づいてこちらを向いた双眸へと剣を投げる。
悲鳴を無視して『リトルボム』。あっという間に標的は光の粒子へと変わっていった。
そう、メデューサの周回だ。
今の時点で倒せる唯一のボスかつ攻略のルートが確立できている。
メデューサが最も効率のいい経験値稼ぎになるのだ。一体につき4万も落とすし。
あとは双剣が尽きるまで繰り返すだけッ!!
俺は標的を狩るだけの殺戮マシーンと化した。
◇◆◇
レイドまでの一週間は、一瞬で過ぎ去った。
その間俺はずっとメデューサの周回。購入した双剣500組は全て使い捨てた。
お陰で300以上ものスキルを手に入れる事ができた。……正直いらん。使えないものも沢山あるから何個か捨てさせてくれないかなぁ……。
もちろん、強力なスキルも結構手に入った。レイドで火力を出すための戦略も既に整っている。
俺は今、数十人のプレイヤーと共にレイドバトルの開催場所にて、開始時刻の午前10時を待っている。
中にはイグニスと同等ではないかと思うくらいに武器がカッコいいプレイヤーや、チームワークが強そうなグループのプレイヤーもいるが、この中の誰一人として今回の1位に立つことはできない。
断言しよう。このレイドバトルの頂点に立つのはこの俺、ゼロだ。
開始まで残り
5、4、3、2、1……。
その場にいた全員がステージへと転移し、レイドバトルが開始したッ!
メールの内容を簡単に要約するとこうだ。
・1週間後に『エンシェント・ドラゴン』なるモンスターのレイドバトルが開催される。
・期間は開始から1週間。1時間おきに開催されて、参加者は30人1組でレイドバトルに挑む。
・期間中にレイドバトルで与えたダメージに応じて報酬がもらえる。限定アイテムもあり。
・与えたダメージが上位のプレイヤーには追加でスキルや称号、アイテムなどが与えられる。
なるほどなるほど。これは是非とも上位を狙いたいところだが……。
俺のプレイスタイルはレイドに向いていない。
まず移動からだ。爆発するわけだから、参加者全員がこの前のイグニスのようのなりかねない。
それにダメージを稼ぐ方法も今のところ『リトルボム』と『躱撃開放』しかない。『躱撃開放』はチャージが必要だから1時間おきのレイドだと使うのが難しそうだ。この前イグニスをぶっ飛ばせたのも回避に回避を重ねたからだし。
となると……。
「レベリングして新しいスキル見つけるしかないよなぁ……」
しばらくまともにやっていなかったレベル上げ作業へと戻るのであった。
◇◆◇
いつだか行ったハジマーリの武具屋にて、俺はそこそこの双剣を500組を購入した。およそ70万リベラル。
そして『ゴルゴーン遺跡』へと直行! ……しようしとしたところ、
「いつもうちの店を使ってくれてありがとうな。礼と言っちゃあなんだが、お前さんにだけ特別な商品を売ってやるよ」
[ハジマーリの武具屋の裏商品が解禁されました 条件:武具屋で50万リベラル以上の使用]
う、裏商品だと!? 一体どんなモノが……!
ショップのウィンドウが開く。
--------------------------------------
[混沌の双刃] 85000リベラル
[ナイトメアサイズ] 76000リベラル
[アルテマの雫] 36000リベラル
[失われた薬] 36000リベラル
[次元の扉] 1480000リベラル
[タイタンシールド MkⅡ] 43500リベラル
etc……
--------------------------------------
お、おぉ……。
なんというか、名前の圧と値段がすげぇな……。流石裏商品、格が違う。
武器はやたら高い攻撃力にデバフだとか状態異常だとかの特殊能力。薬みたいなのはHPとかMPの全回復。
これだけの大金を出してでも手に入れる価値はあると思う。おい、このおっさんなんでこんな物持ってんだ。
でもこんな高価な物、普通は買えないよなぁ~…………そう、普通ならね。
「ハーッハッハッハ! 俺には今、金があるッ! なんだろうと買い放題よォ!」
イグニスから貰った400万リベラルが俺にはある!
さぁ、豪遊を始めるか!
◇◆◇
[所持金:4リベラル]
やって、しまった……。
調子に乗り過ぎた。気になった商品を片っ端から買っていったら、いつの間にか400万は溶けていき、懐は冷え切ってしまった……。
MPを全回復する『アルテマの雫』や、現在地と付近の1度行った場所を一定時間繋ぐ『次元の扉』とかは超便利アイテムだ。
しかし! HP全回復アイテムの『失われた薬』とか、見た目で買った『竜殺しの大剣』とか俺の使う場面ないよな!? HPそもそも1だし大剣とか使えないし!
他にも要らなそうなアイテムが沢山ある……。どうすんだこれ。
リベルタスでは所持品によって移動速度などに影響が出ることがないというのがギリ救いか……。
今回のでよーくわかった。お金は大事だ。
一瞬で手に入った金は、消えるのも一瞬だったとさ……。
◇◆◇
気を取り直して現在地はゴルゴーン遺跡。入り口で『次元の扉』を使用し、ボス部屋手前までの扉を作成した。
「さァて……。地獄作業の始まりだァッ!」
扉をくぐり、ボス部屋前。『ローリング・ボミング』で自身を射出し、それに気づいてこちらを向いた双眸へと剣を投げる。
悲鳴を無視して『リトルボム』。あっという間に標的は光の粒子へと変わっていった。
そう、メデューサの周回だ。
今の時点で倒せる唯一のボスかつ攻略のルートが確立できている。
メデューサが最も効率のいい経験値稼ぎになるのだ。一体につき4万も落とすし。
あとは双剣が尽きるまで繰り返すだけッ!!
俺は標的を狩るだけの殺戮マシーンと化した。
◇◆◇
レイドまでの一週間は、一瞬で過ぎ去った。
その間俺はずっとメデューサの周回。購入した双剣500組は全て使い捨てた。
お陰で300以上ものスキルを手に入れる事ができた。……正直いらん。使えないものも沢山あるから何個か捨てさせてくれないかなぁ……。
もちろん、強力なスキルも結構手に入った。レイドで火力を出すための戦略も既に整っている。
俺は今、数十人のプレイヤーと共にレイドバトルの開催場所にて、開始時刻の午前10時を待っている。
中にはイグニスと同等ではないかと思うくらいに武器がカッコいいプレイヤーや、チームワークが強そうなグループのプレイヤーもいるが、この中の誰一人として今回の1位に立つことはできない。
断言しよう。このレイドバトルの頂点に立つのはこの俺、ゼロだ。
開始まで残り
5、4、3、2、1……。
その場にいた全員がステージへと転移し、レイドバトルが開始したッ!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。
故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。
一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。
「もう遅い」と。
これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる