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ひとりの秘密、ふたりの事情
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「もうイきたいっ……! 雀夜、お願い……」
「あと十分我慢しろ」
「ち、チンコがおかしくなっちゃう、ってばぁ……!」
「目に焼き付けて、今度俺もお前でオナニーすっからよ」
「う、ぁっ! そんなの、言われたらっ……あ、あぁっ!」
本当か嘘か分からないのは置いておくとしても、それは俺の絶頂を一押しするのに充分すぎる効果があった。
「んっ、ん……ぁ、もうほんとにっ……」
ああでも、やっぱり嫌だな……。
雀夜が今日の俺を思い出してくれるのは嬉しいけど、その時の俺にとっては「過去の俺」だ。雀夜にはいつも「今の俺」を見ていてもらいたい。
嬉しいはずなのに、過去の自分に嫉妬するなんて変だろうか。
もしかして雀夜もさっき、こんな変な気持ちになったのかな。
「十八歳の雀夜は動画でしか、見れなかったけど……」
「あ?」
俺は目を潤ませながら呟いた。
「十八歳の俺は、雀夜の物だよ。心も、体もさ……」
「……はぁ、クソエロガキ……」
雀夜がパンツをずらして自分のペニスを取り出し、俺の腰を浮かせた。
「やっ、──!」
下から無慈悲に貫かれ、反り返った上体がガクガクと揺れる。喉の奥からは「ひゅっ」と変な息が漏れて、体の芯が熱くなった。
「あぁぁっ、だめ、さく、や……! そんなの無理っ、激し、からっ……!」
「お前のオナニーを手伝ってやってんだろうが」
「そんな、なくてももう……! イきそ、だったのに……あっ、あんっ……!」
「一度出しとけよ。その方がラクだろ」
「あぁっ、あ、あっ! ──イッちゃ、う……!」
俺の射精は終わりではなく、雀夜にとっての始まりだった。勢い良く上体を起こした雀夜がそのまま俺を押し倒し、両膝を押し広げて腰を振る。
「も、もうイッたから、……! だめっ、やっ、雀夜ぁっ! あ、……」
雀夜に突かれるたび、射精して敏感になった俺のペニスが揺れた。その裏側を乱暴に擦られれば、またゆるゆると反応し始めてしまう。
「そこ、もうやだ、あっ……!」
「もっと、の間違いだろ?」
「擦んない、で……変だから、へんなの、くるからっあぁ、……!」
「何でどこを擦られてるって?」
もうまともなことが考えられず、俺は雀夜に促されるまま声を張り上げた。
「さ、雀夜の勃起チンポでっ……俺の中のダメなとこ、擦られてる、うっ……!」
「そんで?」
「も、もうやば……だめっ! だ、めだ……」
腰の動きはそのまま、雀夜が俺のそれを根元から鷲掴みにした。親指の腹で裏筋を擦られ、亀頭の先端を人差し指で捏ね回される。
「それだめっ、雀夜、それされたら俺っ……あ……!」
「あ?」
「も、漏らしたく、ない、っから……!」
そうかよ、と口元を歪めた雀夜が更に強く先端を弄ってきた。
ぞわぞわと背筋が粟立ち、内股と腰が痙攣し、俺は目を見開いて天井を仰いだ。もう駄目だ──
「あ、あ……やだ、見るなっ……」
「すげえ見てっけど」
「あぁぁ……」
壊れた人形のように仰向けになったまま、もう何も考えられなくなる。
どうしてこんなことになったんだっけ……。
「それは随分な災難でしたなぁ、お疲れ様」
翌日、モデル仲間の遊隆とファミレスで昼飯を食べながら、俺は雀夜との昨日の出来事を愚痴った。こんなことを言えるのは遊隆だけだ。遊隆は雀夜の元相方だから、何となく雀夜の性癖についても理解している。
「もう最悪だよ。マットレス干せないから捨てる羽目になるしさぁ。遊隆、俺大丈夫? 小便臭くない?」
「別に臭くねえけど、飯食ってる時にお前、……」
「遊隆って、雀夜と組んでた時に仕事以外でヤッたりした? ノーマルだった?」
「ヤッてねえって何度も言っただろ。……ていうか雀夜とそういう話しなかった訳じゃねえけど、考えてみたらそこまでアブノーマルなことは言ってなかったな」
「どんなこと言ってた?」
「別に普通。『 仕事でお前とヤッた日は必ず売り専で口直しする』とか」
「聞きたくなかった、そんなこと」
「何だよ、ワガママだな」
デザートのパフェを食べながら、昨日の雀夜の嬉しそうな顔を思い出す。
「……俺がオナニーしてるの見て、雀夜、何か楽しんでた」
「難解なプレイすんなよ。ついてけねえぞ」
「考えてみたら事後報告とか、一人でヤッた後で寝ちゃって見られたりとかはあったけど、実際に現場を押さえられたのは初めてだったな……」
遊隆が金髪をかきながら煙草に火をつけ、言った。
「桃陽、仕事とプライベートで雀夜とヤッてるのにまだオナニーなんかしてんのか?」
「雀夜がいない時、ムラムラしたらやるしかないじゃん」
性欲化物、と呟いた遊隆の声はしっかり聞こえていた。
雀夜や遊隆には昔のことで忘れてしまったかもしれないけど、俺はまだ十代だ。ヤリたい盛り真っ只中なんだ。オナニーして何が悪い。むしろ健康な証じゃないか。
「ていうかよく飽きねえよな。寝ても醒めても、ズリネタまで雀夜とは」
「い、いいだろ別に」
「悪かねえけど……そんなにいいかねえ、あの男が」
「遊隆は根っこがタチだから分かんないんだよ。あんないい男、他にいねえもん」
「俺を前にしてそんなはっきりと言うかね」
「遊隆もいい男だよ。性格面では雀夜に圧勝してるし。優しさポイント+8くらい」
「8かよ? 雀夜と比べて、たったの8?」
俺は口元の生クリームをナフキンで拭い、「金髪ポイントは+50」と付け加えた。
「まあでも、雀夜もこれだけ惚れてくれる男が現れて良かったなって感じ。あいつ桃陽と暮らすようになってから何か刺々しさが減ったし、ちっとは笑うようになったしな」
遠い物を見るような目で喋る遊隆に、俺は少し迷ってから訊いてみた。
「……実際、俺と雀夜って上手く行くと思う? 雀夜、いつかは俺のこと好きになってくれるかな?」
「それは分かんねえけど、でも」
「………」
「少なくとも今の段階で雀夜に一番気に入られてるのは桃陽だと思うぜ。あいつああいう性格だから口には出さねえけど、桃陽がいなくなったら昔みたいにまた荒れると思う」
「そ、そうかな」
「気のある相手じゃなきゃ自分のテリトリーに住まわせねえし、好きでもねえ奴とそんなえげつないプレイなんかしねえだろ」
遊隆は見た目はチャラいけど、思いやりがあっていつも俺を安心させる、優しい言葉をかけてくれる。俺の勘違いと嫉妬の暴走を止めてくれるのも遊隆だ。俺はこの仕事を始めてから、大好きな男と同時に親友まで作ることができたのだった。
「ありがとう遊隆。今度また、雀夜と三人で飲みに行こう」
「桃陽、酔うと手が付けられねえからな……」
「そういえば雀夜が酔っ払ってるのって見たことないな。どんな風になるんだろ」
「やめとけ、あいつは──」
「おい」
「っ……!」
気付けばいつの間にか雀夜が横に立っていた。咥え煙草で不機嫌そうな顔で、ファミレスのメニューを片手に遊隆と俺を睨んでいる。
「くだらねえ話してんじゃねえぞ」
「さ、雀夜。お疲れ様、休憩? あれ、今日休みのはずじゃ……」
「てめえに付き合わされたから、昨日サボった分の埋め合わせをさせられてんだろうが」
そうだ、雀夜も俺も昨日あの後寝ちゃって、事務所からの着信も気付かなくて、雀夜は後半の撮影をすっぽかすことになってしまったんだ。
「で、でもそれって俺のせいじゃないし。雀夜がノリノリでふっかけてきたんじゃん」
「………」
「……違います、俺のせいです」
雀夜に睨まれて縮こまっていると、遊隆がにやついた顔で雀夜を見上げ、言った。
「仕事にストイックな雀夜様が、桃陽のせいでサボることになるとはねえ。仕事のこと忘れるくらい、桃陽とお楽しみだったってことか」
「遊隆、てめえは殺す」
「図星だ」
「……来い、クソガキ」
雀夜が俺の腕を掴んで立ち上がらせ、出口に向かって歩き出す。
「あと十分我慢しろ」
「ち、チンコがおかしくなっちゃう、ってばぁ……!」
「目に焼き付けて、今度俺もお前でオナニーすっからよ」
「う、ぁっ! そんなの、言われたらっ……あ、あぁっ!」
本当か嘘か分からないのは置いておくとしても、それは俺の絶頂を一押しするのに充分すぎる効果があった。
「んっ、ん……ぁ、もうほんとにっ……」
ああでも、やっぱり嫌だな……。
雀夜が今日の俺を思い出してくれるのは嬉しいけど、その時の俺にとっては「過去の俺」だ。雀夜にはいつも「今の俺」を見ていてもらいたい。
嬉しいはずなのに、過去の自分に嫉妬するなんて変だろうか。
もしかして雀夜もさっき、こんな変な気持ちになったのかな。
「十八歳の雀夜は動画でしか、見れなかったけど……」
「あ?」
俺は目を潤ませながら呟いた。
「十八歳の俺は、雀夜の物だよ。心も、体もさ……」
「……はぁ、クソエロガキ……」
雀夜がパンツをずらして自分のペニスを取り出し、俺の腰を浮かせた。
「やっ、──!」
下から無慈悲に貫かれ、反り返った上体がガクガクと揺れる。喉の奥からは「ひゅっ」と変な息が漏れて、体の芯が熱くなった。
「あぁぁっ、だめ、さく、や……! そんなの無理っ、激し、からっ……!」
「お前のオナニーを手伝ってやってんだろうが」
「そんな、なくてももう……! イきそ、だったのに……あっ、あんっ……!」
「一度出しとけよ。その方がラクだろ」
「あぁっ、あ、あっ! ──イッちゃ、う……!」
俺の射精は終わりではなく、雀夜にとっての始まりだった。勢い良く上体を起こした雀夜がそのまま俺を押し倒し、両膝を押し広げて腰を振る。
「も、もうイッたから、……! だめっ、やっ、雀夜ぁっ! あ、……」
雀夜に突かれるたび、射精して敏感になった俺のペニスが揺れた。その裏側を乱暴に擦られれば、またゆるゆると反応し始めてしまう。
「そこ、もうやだ、あっ……!」
「もっと、の間違いだろ?」
「擦んない、で……変だから、へんなの、くるからっあぁ、……!」
「何でどこを擦られてるって?」
もうまともなことが考えられず、俺は雀夜に促されるまま声を張り上げた。
「さ、雀夜の勃起チンポでっ……俺の中のダメなとこ、擦られてる、うっ……!」
「そんで?」
「も、もうやば……だめっ! だ、めだ……」
腰の動きはそのまま、雀夜が俺のそれを根元から鷲掴みにした。親指の腹で裏筋を擦られ、亀頭の先端を人差し指で捏ね回される。
「それだめっ、雀夜、それされたら俺っ……あ……!」
「あ?」
「も、漏らしたく、ない、っから……!」
そうかよ、と口元を歪めた雀夜が更に強く先端を弄ってきた。
ぞわぞわと背筋が粟立ち、内股と腰が痙攣し、俺は目を見開いて天井を仰いだ。もう駄目だ──
「あ、あ……やだ、見るなっ……」
「すげえ見てっけど」
「あぁぁ……」
壊れた人形のように仰向けになったまま、もう何も考えられなくなる。
どうしてこんなことになったんだっけ……。
「それは随分な災難でしたなぁ、お疲れ様」
翌日、モデル仲間の遊隆とファミレスで昼飯を食べながら、俺は雀夜との昨日の出来事を愚痴った。こんなことを言えるのは遊隆だけだ。遊隆は雀夜の元相方だから、何となく雀夜の性癖についても理解している。
「もう最悪だよ。マットレス干せないから捨てる羽目になるしさぁ。遊隆、俺大丈夫? 小便臭くない?」
「別に臭くねえけど、飯食ってる時にお前、……」
「遊隆って、雀夜と組んでた時に仕事以外でヤッたりした? ノーマルだった?」
「ヤッてねえって何度も言っただろ。……ていうか雀夜とそういう話しなかった訳じゃねえけど、考えてみたらそこまでアブノーマルなことは言ってなかったな」
「どんなこと言ってた?」
「別に普通。『 仕事でお前とヤッた日は必ず売り専で口直しする』とか」
「聞きたくなかった、そんなこと」
「何だよ、ワガママだな」
デザートのパフェを食べながら、昨日の雀夜の嬉しそうな顔を思い出す。
「……俺がオナニーしてるの見て、雀夜、何か楽しんでた」
「難解なプレイすんなよ。ついてけねえぞ」
「考えてみたら事後報告とか、一人でヤッた後で寝ちゃって見られたりとかはあったけど、実際に現場を押さえられたのは初めてだったな……」
遊隆が金髪をかきながら煙草に火をつけ、言った。
「桃陽、仕事とプライベートで雀夜とヤッてるのにまだオナニーなんかしてんのか?」
「雀夜がいない時、ムラムラしたらやるしかないじゃん」
性欲化物、と呟いた遊隆の声はしっかり聞こえていた。
雀夜や遊隆には昔のことで忘れてしまったかもしれないけど、俺はまだ十代だ。ヤリたい盛り真っ只中なんだ。オナニーして何が悪い。むしろ健康な証じゃないか。
「ていうかよく飽きねえよな。寝ても醒めても、ズリネタまで雀夜とは」
「い、いいだろ別に」
「悪かねえけど……そんなにいいかねえ、あの男が」
「遊隆は根っこがタチだから分かんないんだよ。あんないい男、他にいねえもん」
「俺を前にしてそんなはっきりと言うかね」
「遊隆もいい男だよ。性格面では雀夜に圧勝してるし。優しさポイント+8くらい」
「8かよ? 雀夜と比べて、たったの8?」
俺は口元の生クリームをナフキンで拭い、「金髪ポイントは+50」と付け加えた。
「まあでも、雀夜もこれだけ惚れてくれる男が現れて良かったなって感じ。あいつ桃陽と暮らすようになってから何か刺々しさが減ったし、ちっとは笑うようになったしな」
遠い物を見るような目で喋る遊隆に、俺は少し迷ってから訊いてみた。
「……実際、俺と雀夜って上手く行くと思う? 雀夜、いつかは俺のこと好きになってくれるかな?」
「それは分かんねえけど、でも」
「………」
「少なくとも今の段階で雀夜に一番気に入られてるのは桃陽だと思うぜ。あいつああいう性格だから口には出さねえけど、桃陽がいなくなったら昔みたいにまた荒れると思う」
「そ、そうかな」
「気のある相手じゃなきゃ自分のテリトリーに住まわせねえし、好きでもねえ奴とそんなえげつないプレイなんかしねえだろ」
遊隆は見た目はチャラいけど、思いやりがあっていつも俺を安心させる、優しい言葉をかけてくれる。俺の勘違いと嫉妬の暴走を止めてくれるのも遊隆だ。俺はこの仕事を始めてから、大好きな男と同時に親友まで作ることができたのだった。
「ありがとう遊隆。今度また、雀夜と三人で飲みに行こう」
「桃陽、酔うと手が付けられねえからな……」
「そういえば雀夜が酔っ払ってるのって見たことないな。どんな風になるんだろ」
「やめとけ、あいつは──」
「おい」
「っ……!」
気付けばいつの間にか雀夜が横に立っていた。咥え煙草で不機嫌そうな顔で、ファミレスのメニューを片手に遊隆と俺を睨んでいる。
「くだらねえ話してんじゃねえぞ」
「さ、雀夜。お疲れ様、休憩? あれ、今日休みのはずじゃ……」
「てめえに付き合わされたから、昨日サボった分の埋め合わせをさせられてんだろうが」
そうだ、雀夜も俺も昨日あの後寝ちゃって、事務所からの着信も気付かなくて、雀夜は後半の撮影をすっぽかすことになってしまったんだ。
「で、でもそれって俺のせいじゃないし。雀夜がノリノリでふっかけてきたんじゃん」
「………」
「……違います、俺のせいです」
雀夜に睨まれて縮こまっていると、遊隆がにやついた顔で雀夜を見上げ、言った。
「仕事にストイックな雀夜様が、桃陽のせいでサボることになるとはねえ。仕事のこと忘れるくらい、桃陽とお楽しみだったってことか」
「遊隆、てめえは殺す」
「図星だ」
「……来い、クソガキ」
雀夜が俺の腕を掴んで立ち上がらせ、出口に向かって歩き出す。
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