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リオ
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「………」
俺は理人に向かって頷くと、リオに視線を戻して言った。
「ありがとう、お陰でだいぶ仕事が捗りそうだ。……理人、彼に謝礼を」
「あ、ああ。じゃあリオ、これ」
「謝礼なんて要りませんよ。……それより俺、煌夜さんのこともっと知りたいな。今度たっぷり無料奉仕するから連絡先教えてよ」
「嫌だね」
「冷たいなぁ……そんな露骨に嫌がらなくたっていいじゃん」
「嫌なものは嫌なんだから仕方ないだろう」
「分かったよ、もう……。俺そんなふうに言われたの初めてだ」
がっくりと肩を落としたリオが部屋を出て行った後、理人が呆れた顔を俺に向けた。
「……お前、本当に冷てえな。あんなはっきり断ること無いだろうに」
「はっきり断らないからつけ込まれるんです。へらへら笑いながら断る連中なんていずれ誰かの食い物にされるだけですよ」
「ま、俺煌夜のそういうところ好きよ。……それで、今回は大丈夫か?」
「真相はだいぶ分かってきました。健太郎さんに明日、事務所に来るよう伝えて下さい」
「そっちじゃなくて、お前自身の方」
「………」
理人が何を言いたいのかは、心を読まなくてもその顔を見れば分かる。
「……期待を裏切るようで悪いですけど。想像していたよりもリオが素直な奴だったんで、俺の方は大丈夫です。何の影響も受けていません」
「何だ、つまんねえ。……まあいいや、せっかくだから今日はここに泊まって、ルームサービス頼んで、豪華な夕飯とワインと泡風呂でリラックスしようぜ」
「理人の頭の中は、仕事と贅沢とエロいことしか無いんですね」
「それだけあれば充分楽しんで生きていけるだろ? 自分のしたいことだけをするのが俺の人生のモットーだ」
俺は溜息をついてベッドを下りた。そこまではっきり言われたら、もう何も言い返すことがない。
「どこ行くんだ?」
「風呂ですよ。ルームサービス、頼んどいて下さい」
「任せろ!」
俺は理人に向かって頷くと、リオに視線を戻して言った。
「ありがとう、お陰でだいぶ仕事が捗りそうだ。……理人、彼に謝礼を」
「あ、ああ。じゃあリオ、これ」
「謝礼なんて要りませんよ。……それより俺、煌夜さんのこともっと知りたいな。今度たっぷり無料奉仕するから連絡先教えてよ」
「嫌だね」
「冷たいなぁ……そんな露骨に嫌がらなくたっていいじゃん」
「嫌なものは嫌なんだから仕方ないだろう」
「分かったよ、もう……。俺そんなふうに言われたの初めてだ」
がっくりと肩を落としたリオが部屋を出て行った後、理人が呆れた顔を俺に向けた。
「……お前、本当に冷てえな。あんなはっきり断ること無いだろうに」
「はっきり断らないからつけ込まれるんです。へらへら笑いながら断る連中なんていずれ誰かの食い物にされるだけですよ」
「ま、俺煌夜のそういうところ好きよ。……それで、今回は大丈夫か?」
「真相はだいぶ分かってきました。健太郎さんに明日、事務所に来るよう伝えて下さい」
「そっちじゃなくて、お前自身の方」
「………」
理人が何を言いたいのかは、心を読まなくてもその顔を見れば分かる。
「……期待を裏切るようで悪いですけど。想像していたよりもリオが素直な奴だったんで、俺の方は大丈夫です。何の影響も受けていません」
「何だ、つまんねえ。……まあいいや、せっかくだから今日はここに泊まって、ルームサービス頼んで、豪華な夕飯とワインと泡風呂でリラックスしようぜ」
「理人の頭の中は、仕事と贅沢とエロいことしか無いんですね」
「それだけあれば充分楽しんで生きていけるだろ? 自分のしたいことだけをするのが俺の人生のモットーだ」
俺は溜息をついてベッドを下りた。そこまではっきり言われたら、もう何も言い返すことがない。
「どこ行くんだ?」
「風呂ですよ。ルームサービス、頼んどいて下さい」
「任せろ!」
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