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#9 マカロのたいへんないちにち
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学ランから体育着へ。これは炎樽や天和が体育祭で着ていたやつとお揃いの服だ。そう思うとちょっとだけ嬉しくなってくる。
サバラによれば職員室という場所は二年生の校舎の二階で、中庭から入ってすぐの階段を上がるのが一番の近道だそうだ。軽い足取りで階段を上って行き、「職員室」とプレートがある部屋の重そうなドアを押し開く。
「すいませーん、江戸山先生っていますか?」
ちょうど四時限目の授業が終わって昼休みになったばかりだ。炎樽はサバラに任せてあるから、今頃は千円の結界付きの保健室(俺がお小遣いで払った)で天和と楽しく弁当を食べているだろう。
初めて入る職員室の中には俺の他にも生徒達がいて、知らない先生と話している子や何やら叱られている子もいる。物珍しさに室内をきょろきょろ見渡していると、ふいに俺の前に背の高い男の人が現れた。
「江戸山は僕だけど。君は、何年何組の誰かな」
この人が体育の江戸山先生。サバラが言っていたことが本当なら、体育着姿の俺に好印象を持ってくれるだろうか? ……だけどニコリと笑うその顔はただただ優しそうなだけで、とてもそんな変態には見えない。
「え、えっと。二年A組の、比良坂……炎樽の、恋人の、友達です」
「うん?」
「あと、保健室の砂原先生の知り合いです。俺、マカロっていいます」
「転校生かな?」
「そ、そう、それ! 転校生! 今日初めてここに来ました」
「そうか。それで僕に何の用かな?」
「あの、学園祭の美少女コンテストにエントリーしたくて。先生に言えば申し込み用紙とかくれるって、砂原先生から聞いて……」
へえ、と江戸山先生の目が細くなった。
「申し込みの紙、ください!」
「………」
満面の笑みで右手を差し出す。これで万事解決……と思ったら、江戸山先生が困ったように眉を下げて俺の肩に手を置いた。
「マカロ君といったね。転校初日で学園祭のイベントに出ようなんて気になってくれたのは嬉しいな。でも残念ながら、事前応募は昨日で締め切ってしまったんだ。後は当日のエントリーになるんだけど……」
「ええっ、そんな! 俺、早いうちに申し込まないと駄目なんだ。掲示板に貼ってもらって皆に見てもらって、今からいっぱいファンを作っておかないと」
「でもなぁ……」
「お願い! 先生、お願いお願い!」
両手のひらを合わせて必死になって懇願すると、やがて江戸山先生が観念したように笑って俺の頭をぽんぽんと軽く叩いてくれた。
「分かったよ、君の熱意を尊重しよう。でもその前に、ちゃんとイベントの趣旨を説明しておかないとね」
「よ、良かった……!」
ほっと胸を撫で下ろす俺に微笑んでから、江戸山先生が壁の棚から小さな鍵を一つ抜く。
「じゃあ、マカロ君。僕に付いてきてくれるかな」
「おう!」
江戸山先生が鍵を使って開けたのは、小さな部屋だった。生徒指導室、というプレートがあったから、きっと生徒を指導する場所なのだろう。
「さて」
狭い部屋にはテーブルとお揃いのイスが二脚。向かい合う形でセットされていて、先生が奥に、俺は入り口側の手前に座らされた。
「イベントについてはどこまで把握しているかな?」
「えっと、サキュバ……じゃなくて女の子の恰好をして、誰が一番綺麗かを決めるんだよな? 一番綺麗だったら何がもらえるんだ?」
「一応、トロフィーの他には購買部のパン無料券とかがもらえるけどね」
「パン好き。俺、頑張るよ先生!」
江戸山先生はテーブルに頬杖をついて、ニコニコ笑っている。優しそうな顔。狭い部屋に入ってから気付いたけれどちょっとだけ炎樽みたいないい匂いもして、俺の頬がポッと赤くなる。
「それじゃあマカロ君。きみが特別エントリーするに相応しい子かどうか、今からテストするからね」
「テスト?」
「そう──」
先生の目がスッと細くなった。同時に優しそうだった笑顔が引っ込み、ゾッとするような冷たい微笑に変わる。
「まずは自分で体育着を捲って、肌を見せなさい」
「えっ、せっかく着てきたのに脱ぐのか?」
「脱がなくていい。捲るだけだ」
よく分からないが、仕方なく俺は言われた通りに体育着を首元まで捲ってみせた。緩くエアコンが点いているせいか、風が当たって胸がすうすうする。
「……綺麗な体だね」
「じゃ、じゃあ合格か?」
「まだだよ。次はそのままテーブルに乗って、大きく脚を開いて見せるんだ」
「うー、……分かった」
これって前にサバラとウサギのクラブに行った時、ボーイの雪那がやっていたポーズと同じだ。テーブルに乗って脚を開いて、確か雪那は……
「そしたら次は短パンをずらして、ペニスを出して先生に見せなさい」
「ええっ、は、恥ずかしい!」
「そういう『恥ずかしさ』をどこまで捨てられるか、コンテストは度胸も必要になってくるんだよ?」
確かに先生の言う通りだ。……だけど初めて会った人に自分のそれを見せるなんて、女装以上に恥ずかしいことなんじゃないだろうか? それに何だか、凄くいけないことをしているような気も……する。
「や、やっぱり恥ずかしいです!」
「そうか。じゃあ、少し手伝ってあげようかな。君の恥ずかしさが減るように」
「えっ……?」
言うなり江戸山先生が身を乗り出し、テーブルに乗って体育着を捲っていた俺の胸に唇を押し付けてきた。
「わっ!」
口に含まれた俺の乳首が中で引っ張られ、音をたてて吸われる。何でこんなことをするのか分からない。でもこういう刺激になれてない俺は、あっという間に──
「っあぁ……や、だ……! うぁっ、す、吸わないでっ……」
「大人しくしなさい、マカロ君」
「んんぁっ、あ……、ちんこ勃っちゃうからぁっ……だめっ……」
俺の乳首を舌で転がしながら、先生が椅子から立ち上がった。体重をかけられてテーブルの上に引っくり返ってしまった俺の脚の間に、先生の腰が入ってくる……身動きが取れない!
サバラによれば職員室という場所は二年生の校舎の二階で、中庭から入ってすぐの階段を上がるのが一番の近道だそうだ。軽い足取りで階段を上って行き、「職員室」とプレートがある部屋の重そうなドアを押し開く。
「すいませーん、江戸山先生っていますか?」
ちょうど四時限目の授業が終わって昼休みになったばかりだ。炎樽はサバラに任せてあるから、今頃は千円の結界付きの保健室(俺がお小遣いで払った)で天和と楽しく弁当を食べているだろう。
初めて入る職員室の中には俺の他にも生徒達がいて、知らない先生と話している子や何やら叱られている子もいる。物珍しさに室内をきょろきょろ見渡していると、ふいに俺の前に背の高い男の人が現れた。
「江戸山は僕だけど。君は、何年何組の誰かな」
この人が体育の江戸山先生。サバラが言っていたことが本当なら、体育着姿の俺に好印象を持ってくれるだろうか? ……だけどニコリと笑うその顔はただただ優しそうなだけで、とてもそんな変態には見えない。
「え、えっと。二年A組の、比良坂……炎樽の、恋人の、友達です」
「うん?」
「あと、保健室の砂原先生の知り合いです。俺、マカロっていいます」
「転校生かな?」
「そ、そう、それ! 転校生! 今日初めてここに来ました」
「そうか。それで僕に何の用かな?」
「あの、学園祭の美少女コンテストにエントリーしたくて。先生に言えば申し込み用紙とかくれるって、砂原先生から聞いて……」
へえ、と江戸山先生の目が細くなった。
「申し込みの紙、ください!」
「………」
満面の笑みで右手を差し出す。これで万事解決……と思ったら、江戸山先生が困ったように眉を下げて俺の肩に手を置いた。
「マカロ君といったね。転校初日で学園祭のイベントに出ようなんて気になってくれたのは嬉しいな。でも残念ながら、事前応募は昨日で締め切ってしまったんだ。後は当日のエントリーになるんだけど……」
「ええっ、そんな! 俺、早いうちに申し込まないと駄目なんだ。掲示板に貼ってもらって皆に見てもらって、今からいっぱいファンを作っておかないと」
「でもなぁ……」
「お願い! 先生、お願いお願い!」
両手のひらを合わせて必死になって懇願すると、やがて江戸山先生が観念したように笑って俺の頭をぽんぽんと軽く叩いてくれた。
「分かったよ、君の熱意を尊重しよう。でもその前に、ちゃんとイベントの趣旨を説明しておかないとね」
「よ、良かった……!」
ほっと胸を撫で下ろす俺に微笑んでから、江戸山先生が壁の棚から小さな鍵を一つ抜く。
「じゃあ、マカロ君。僕に付いてきてくれるかな」
「おう!」
江戸山先生が鍵を使って開けたのは、小さな部屋だった。生徒指導室、というプレートがあったから、きっと生徒を指導する場所なのだろう。
「さて」
狭い部屋にはテーブルとお揃いのイスが二脚。向かい合う形でセットされていて、先生が奥に、俺は入り口側の手前に座らされた。
「イベントについてはどこまで把握しているかな?」
「えっと、サキュバ……じゃなくて女の子の恰好をして、誰が一番綺麗かを決めるんだよな? 一番綺麗だったら何がもらえるんだ?」
「一応、トロフィーの他には購買部のパン無料券とかがもらえるけどね」
「パン好き。俺、頑張るよ先生!」
江戸山先生はテーブルに頬杖をついて、ニコニコ笑っている。優しそうな顔。狭い部屋に入ってから気付いたけれどちょっとだけ炎樽みたいないい匂いもして、俺の頬がポッと赤くなる。
「それじゃあマカロ君。きみが特別エントリーするに相応しい子かどうか、今からテストするからね」
「テスト?」
「そう──」
先生の目がスッと細くなった。同時に優しそうだった笑顔が引っ込み、ゾッとするような冷たい微笑に変わる。
「まずは自分で体育着を捲って、肌を見せなさい」
「えっ、せっかく着てきたのに脱ぐのか?」
「脱がなくていい。捲るだけだ」
よく分からないが、仕方なく俺は言われた通りに体育着を首元まで捲ってみせた。緩くエアコンが点いているせいか、風が当たって胸がすうすうする。
「……綺麗な体だね」
「じゃ、じゃあ合格か?」
「まだだよ。次はそのままテーブルに乗って、大きく脚を開いて見せるんだ」
「うー、……分かった」
これって前にサバラとウサギのクラブに行った時、ボーイの雪那がやっていたポーズと同じだ。テーブルに乗って脚を開いて、確か雪那は……
「そしたら次は短パンをずらして、ペニスを出して先生に見せなさい」
「ええっ、は、恥ずかしい!」
「そういう『恥ずかしさ』をどこまで捨てられるか、コンテストは度胸も必要になってくるんだよ?」
確かに先生の言う通りだ。……だけど初めて会った人に自分のそれを見せるなんて、女装以上に恥ずかしいことなんじゃないだろうか? それに何だか、凄くいけないことをしているような気も……する。
「や、やっぱり恥ずかしいです!」
「そうか。じゃあ、少し手伝ってあげようかな。君の恥ずかしさが減るように」
「えっ……?」
言うなり江戸山先生が身を乗り出し、テーブルに乗って体育着を捲っていた俺の胸に唇を押し付けてきた。
「わっ!」
口に含まれた俺の乳首が中で引っ張られ、音をたてて吸われる。何でこんなことをするのか分からない。でもこういう刺激になれてない俺は、あっという間に──
「っあぁ……や、だ……! うぁっ、す、吸わないでっ……」
「大人しくしなさい、マカロ君」
「んんぁっ、あ……、ちんこ勃っちゃうからぁっ……だめっ……」
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