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第一章 大岳ダンジョン編
第16話 ダンジョン内温泉で急接近!?
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■奥多摩 大岳ダンジョン 30階層
サイクロプスも倒し、30階層のボスであるミノタウロスツインズも処理した後、安全地帯である30階層まで俺達は辿りついた。
現代に発生したダンジョンは不思議なことにゲームの様な仕組みをしていて、10階層刻みで安全地帯が存在している。
安全地帯の手前にはボスモンスターと呼ばれる強いモンスターが陣取っていて、倒せないと先に進めない形となっていた。
ダンジョンをデザインした存在はゲーマーなんだと俺は思う。
「テントを張って、一泊しよう」
「もうくたくただよぉ~」
「私もだいぶ疲れましたね……サグルさんは平気なんですか?」
「俺も戦闘がいつもより多かった分、ちょっと疲れたな」
「ちょっと……ですか、さすがです」
俺は二人に宣言するが、二人は疲労の色が強い。
特に汗を大量にかいているトーコ先生はやばそうだった。
トーコ先生をその場で休ませている間に俺と姫野は安全地帯の岩場の奥へ進んでいく。
なお、秘密の場所にしたかったので撮影はしつつも配信は止めている。
この指示はイカルとの事前打ち合わせで決めていたことだった。
「この安全地帯には飲める地底湖もあるが……俺は面白いモノを見つけたんだ」
「面白いモノですか?」
「ちょっと直線ルートからは外れた場所なんだがな、いつも俺はそこでキャンプをしているんだ」
「私はソロですし、宿泊は怖いので深くは潜っていなかったんですが30階層でキャンプしているんですね」
姫野は高ランクではあるもののソロでギリギリ日帰りできるところで稼いでいたらしい。
いくら冒険者とは女性一人ではいろいろなトラブルもあるだろうことは先日絡まれていたところを見ると理解できた。
ライブ配信をしているから、なおさらである。
「硫黄のようなにおい……まさか!」
「そのまさかだ、湯気がでないくらいの熱さだから気付かれなかったんだろう」
俺達が大きな岩壁の人が通れるくらいの隙間を通っていくと、温泉が湧いている場所にたどり着いた。
洞窟の地下深くのため、地熱があり天然温泉ができあがっていたのだろうと俺は思っている。
「汗たくさんかいたからどうしようって思っていたんですよ、すごくうれしいです!」
ぴょんぴょん飛び跳ねてポニーテールを揺らす姫野は可愛いかった。
こんな美少女JKと知り合いになれるとはダンジョンに潜り配信をしなかったらありえなかったことだろう。
「テントを張るのはこの近くにして、トーコ先生も呼んでこよう。姫野は先に温泉へ入っていてもいいぞ」
「あ、わわかりました!」
「タオルとボディーソープなどは置いておく」
〈収納〉から取り出したそれらを置いて、俺は岩壁の隙間から外へと出ていった。
◇ ◇ ◇
「いやぁ~、ダンジョンで温泉を堪能できるなんて思わなかったね~」
「汗を流せるだけで大分違いますよね♪」
さっぱりした二人がご機嫌で夕飯を食べている。
夕飯として用意したのは中華丼とポテツナサラダだ。
ポテツナサラダは缶のままで、中華丼はカレーと同じように温めてからの提供である。
「”食べることはいきること”なんて誰かが言っていたが、美味いものを食べることは生を実感するな」
「本当だねぇ~とはいっても、そのサイクロプスの目とかを食べるのはどうかと思うよぉ~」
「倒した限りは責任を持つ、”命は大切に”が俺の信条だ」
俺の方は道中倒したモンスターがドロップした素材で食べれそうなものを食べている。
サイクロプスの目なんかはなかなかの大きさで、全部食べないと〈潜在能力:技能喰〉が発動してくれないのだ。
〔サイクロプスの目を食べました。〈筋力強化LV3〉を獲得。〈筋力強化LvMAX〉になりました〕
システム音声が俺の脳内に響き、筋力が上がったと伝えてくれる。
50階層までは行ったことはあるが、その先が不透明なので強くなれることはしておきたかった。
「俺も風呂に入ってくるかな……」
食事を済ませた俺は就寝準備をしている女性二人をその場において、ダンジョン温泉に向かう。
天然温泉ではあるものの、景色は洞窟内なのでよくはない。
「だが、このお湯を浴びる感覚だけはたまらないんだよなぁ……俺の憩いの場だ」
体を洗って湯舟につかり、ハァーと大きく息をした。
力が抜けると共に、頭の方も緩くいろいろなことが浮かんでくる。
「別のテントとは言え、女性二人と一泊なんて、間違いが起きそうなシチュエーションだなぁ」
起こす気はないけどもと自分に突っ込みを入れていると、人の気配がした。
「あ、あの、お世話になったのでお背中……流します!」
声がした方を振り返れば、着替えていたはずなのに、バスタオル一枚だけまとった姫野がそこにいる。
どうしてこうなった!?
サイクロプスも倒し、30階層のボスであるミノタウロスツインズも処理した後、安全地帯である30階層まで俺達は辿りついた。
現代に発生したダンジョンは不思議なことにゲームの様な仕組みをしていて、10階層刻みで安全地帯が存在している。
安全地帯の手前にはボスモンスターと呼ばれる強いモンスターが陣取っていて、倒せないと先に進めない形となっていた。
ダンジョンをデザインした存在はゲーマーなんだと俺は思う。
「テントを張って、一泊しよう」
「もうくたくただよぉ~」
「私もだいぶ疲れましたね……サグルさんは平気なんですか?」
「俺も戦闘がいつもより多かった分、ちょっと疲れたな」
「ちょっと……ですか、さすがです」
俺は二人に宣言するが、二人は疲労の色が強い。
特に汗を大量にかいているトーコ先生はやばそうだった。
トーコ先生をその場で休ませている間に俺と姫野は安全地帯の岩場の奥へ進んでいく。
なお、秘密の場所にしたかったので撮影はしつつも配信は止めている。
この指示はイカルとの事前打ち合わせで決めていたことだった。
「この安全地帯には飲める地底湖もあるが……俺は面白いモノを見つけたんだ」
「面白いモノですか?」
「ちょっと直線ルートからは外れた場所なんだがな、いつも俺はそこでキャンプをしているんだ」
「私はソロですし、宿泊は怖いので深くは潜っていなかったんですが30階層でキャンプしているんですね」
姫野は高ランクではあるもののソロでギリギリ日帰りできるところで稼いでいたらしい。
いくら冒険者とは女性一人ではいろいろなトラブルもあるだろうことは先日絡まれていたところを見ると理解できた。
ライブ配信をしているから、なおさらである。
「硫黄のようなにおい……まさか!」
「そのまさかだ、湯気がでないくらいの熱さだから気付かれなかったんだろう」
俺達が大きな岩壁の人が通れるくらいの隙間を通っていくと、温泉が湧いている場所にたどり着いた。
洞窟の地下深くのため、地熱があり天然温泉ができあがっていたのだろうと俺は思っている。
「汗たくさんかいたからどうしようって思っていたんですよ、すごくうれしいです!」
ぴょんぴょん飛び跳ねてポニーテールを揺らす姫野は可愛いかった。
こんな美少女JKと知り合いになれるとはダンジョンに潜り配信をしなかったらありえなかったことだろう。
「テントを張るのはこの近くにして、トーコ先生も呼んでこよう。姫野は先に温泉へ入っていてもいいぞ」
「あ、わわかりました!」
「タオルとボディーソープなどは置いておく」
〈収納〉から取り出したそれらを置いて、俺は岩壁の隙間から外へと出ていった。
◇ ◇ ◇
「いやぁ~、ダンジョンで温泉を堪能できるなんて思わなかったね~」
「汗を流せるだけで大分違いますよね♪」
さっぱりした二人がご機嫌で夕飯を食べている。
夕飯として用意したのは中華丼とポテツナサラダだ。
ポテツナサラダは缶のままで、中華丼はカレーと同じように温めてからの提供である。
「”食べることはいきること”なんて誰かが言っていたが、美味いものを食べることは生を実感するな」
「本当だねぇ~とはいっても、そのサイクロプスの目とかを食べるのはどうかと思うよぉ~」
「倒した限りは責任を持つ、”命は大切に”が俺の信条だ」
俺の方は道中倒したモンスターがドロップした素材で食べれそうなものを食べている。
サイクロプスの目なんかはなかなかの大きさで、全部食べないと〈潜在能力:技能喰〉が発動してくれないのだ。
〔サイクロプスの目を食べました。〈筋力強化LV3〉を獲得。〈筋力強化LvMAX〉になりました〕
システム音声が俺の脳内に響き、筋力が上がったと伝えてくれる。
50階層までは行ったことはあるが、その先が不透明なので強くなれることはしておきたかった。
「俺も風呂に入ってくるかな……」
食事を済ませた俺は就寝準備をしている女性二人をその場において、ダンジョン温泉に向かう。
天然温泉ではあるものの、景色は洞窟内なのでよくはない。
「だが、このお湯を浴びる感覚だけはたまらないんだよなぁ……俺の憩いの場だ」
体を洗って湯舟につかり、ハァーと大きく息をした。
力が抜けると共に、頭の方も緩くいろいろなことが浮かんでくる。
「別のテントとは言え、女性二人と一泊なんて、間違いが起きそうなシチュエーションだなぁ」
起こす気はないけどもと自分に突っ込みを入れていると、人の気配がした。
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