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二杯目 お肌プルプル鶏皮醤油ラーメン
第5話 ラーメン屋、商業ギルドの依頼を受ける
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■ヴァルディール 孤児院前
それから2週間、キッチンカーを出して営業をし続けた。
休日にはラーシャモを夜鴉のメンバーのうち手の空いている人に手伝ってもらって狩りをする。
この世界の人間はラーシャモを普通は食べないので、ラーシャモで作った鶏白湯スープや、鶏皮醤油ラーメンは物珍しく売れていった。
「イリナに……モミジさん、いらっしゃい」
「せっかくなので、来月分の契約金を受け取り次いでに食べに来ましたよ~」
「イリナ君がキミのところに行くと言っていたのでね、ご同伴にあずかったよ」
ちょこちょこと子犬のようにかけてくるイリナと優美に歩くモミジの組み合わせは年の離れた姉妹のように見える。
「注文はどーするの?」
二人の近くに飛んでいった、ルーミラが注文を訪ねる。
この流れもすごくうまくなった。
子供たちにもルーミラは人気で、食べ終わった子供たちとよく遊んでいる。
「トリカワショウユラーメンとギョーザを2つずつで頼む」
「ギョーザ美味しいですよね。お酒が飲みたいけど、メニューにないのが残念ですぅ」
「仕事中だぞ、イリナ君」
モミジさんに嗜めなれたイリナははぁ~いと気のない返事を返した。
この二人は付き合いが長いようで、タダの上司部下よりも親しい間柄に見える。
俺もこういう後輩がいたので、すごく既視感のある光景だ。
「一応、アルコールの提供もできるようには準備中ではあるんですがね。あとで売り上げ確認しますね」
そういいながら、俺は二人に鶏皮醤油ラーメンと餃子を出す。
二人は「いただきます」といって、フォークでラーメンを食べ始めた。
その間に俺はイリナに渡すショバ代(微妙に違う)を用意する。
換金はしてないので、銀貨で20枚渡した。
この一か月は1日10杯ラーメンが売れていた。
餃子も20皿売れている。
孤児院の子供の分はカウントしない売り上げである。
そうなると、1日2金貨分として48金貨分の売り上げが立っていた。
場所代で2金貨払っても十分に拡張機能を買えるだけの余剰はある。
材料費がかからないので、ほぼほぼ利益になったのはありがたかった。
(この売上だと、現実世界でラーメン屋をやっていたら、もうアウトだな……)
「じゃあ、アルコール追加します。とはいっても、基本的なビールとハイボール、チューハイだけですが」
「どれも聞いたことのない酒類だね……異国のものなのかな?」
モミジさんの目が鋭く光る。
イリナもいるし、ここで黙っているのもあれなので、話すことにした。
「俺は〈異邦人〉なんで、異世界のものなんですよ。このキッチンカーからわかると思いますが……」
「なるほどね、ますます酒が楽しみになってくるよ」
「モミジさんはお酒好きなんですよ」
俺はウィンドウを開いて、アルコール販売のメニューから課金を行う。
すると、キッチンカーの冷蔵庫が光り、扉を開ければドリンクホルダーに缶ビールや缶チューハイ、缶ハイボール
も並んでいた。
取り出して、冷蔵庫を閉じてあけるとドリンクホルダーが満タンに埋まっている。
なんということでしょう……アルコールに関しては無限提供が普通に可能のようです。
劇的なビフォーでアフターな結果に口調が変わってしまうほど、驚いていた。
「じゃあ、ビールをどうぞ。これはお試しで料金はいりません。もちろん、普段、孤児院で店出すときは売らないつもりです」
俺は取り出したビールのプルタブを開けてから、モミジさんとイリナに缶ビールを出す。
冷えていた缶が外気に触れて汗のような粒を表面につけている姿をモミジさんとイリナはじーっと眺めていた。
「怪しいものじゃないんで、飲んでみてください」
「私が先にいきます! ギルドマスターに変なものを飲ませられないので!」
微妙に失礼なことを言い出したイリナさんが先に缶ビールを手にしてグビッと飲む。
そういえば、仕事中といっていたが大丈夫だろうか……。
「ぷはぁーーー! ギルドマスター、これは毒です」
「ん? どういうことだね?」
「これを飲んだら酒場のぬるいエールが飲めなくなる毒なんですよ!」
缶に残ったビールを飲みほして、イリナはぷはぁーと再び息をついた。
「これは売れそうだね……決めた。タケシ君、キミに今度、街にで行う夜市に出店してみないか? 予定だった露店が1つでれなくなってね、場所が空いてしまったのでキミを誘いに来たのさ」
缶ビールを一口飲んだモミジさんは俺にウィンク一つ依頼を持ち込んでくれる。
夜の販売ができるチャンスというのは願ってもないことだ。
アルコール販売と合わせて、いいタイミングでもある。
「断る理由ないですね。詳しい話は商業ギルドに聞きにいきます」
「そうだね、ここで話をしようとすると酒を飲んでばかりで話せそうにない」
クスクスとモミジさんは笑い、ラーメンと餃子のお代を置いて立ち去っていった。
それから2週間、キッチンカーを出して営業をし続けた。
休日にはラーシャモを夜鴉のメンバーのうち手の空いている人に手伝ってもらって狩りをする。
この世界の人間はラーシャモを普通は食べないので、ラーシャモで作った鶏白湯スープや、鶏皮醤油ラーメンは物珍しく売れていった。
「イリナに……モミジさん、いらっしゃい」
「せっかくなので、来月分の契約金を受け取り次いでに食べに来ましたよ~」
「イリナ君がキミのところに行くと言っていたのでね、ご同伴にあずかったよ」
ちょこちょこと子犬のようにかけてくるイリナと優美に歩くモミジの組み合わせは年の離れた姉妹のように見える。
「注文はどーするの?」
二人の近くに飛んでいった、ルーミラが注文を訪ねる。
この流れもすごくうまくなった。
子供たちにもルーミラは人気で、食べ終わった子供たちとよく遊んでいる。
「トリカワショウユラーメンとギョーザを2つずつで頼む」
「ギョーザ美味しいですよね。お酒が飲みたいけど、メニューにないのが残念ですぅ」
「仕事中だぞ、イリナ君」
モミジさんに嗜めなれたイリナははぁ~いと気のない返事を返した。
この二人は付き合いが長いようで、タダの上司部下よりも親しい間柄に見える。
俺もこういう後輩がいたので、すごく既視感のある光景だ。
「一応、アルコールの提供もできるようには準備中ではあるんですがね。あとで売り上げ確認しますね」
そういいながら、俺は二人に鶏皮醤油ラーメンと餃子を出す。
二人は「いただきます」といって、フォークでラーメンを食べ始めた。
その間に俺はイリナに渡すショバ代(微妙に違う)を用意する。
換金はしてないので、銀貨で20枚渡した。
この一か月は1日10杯ラーメンが売れていた。
餃子も20皿売れている。
孤児院の子供の分はカウントしない売り上げである。
そうなると、1日2金貨分として48金貨分の売り上げが立っていた。
場所代で2金貨払っても十分に拡張機能を買えるだけの余剰はある。
材料費がかからないので、ほぼほぼ利益になったのはありがたかった。
(この売上だと、現実世界でラーメン屋をやっていたら、もうアウトだな……)
「じゃあ、アルコール追加します。とはいっても、基本的なビールとハイボール、チューハイだけですが」
「どれも聞いたことのない酒類だね……異国のものなのかな?」
モミジさんの目が鋭く光る。
イリナもいるし、ここで黙っているのもあれなので、話すことにした。
「俺は〈異邦人〉なんで、異世界のものなんですよ。このキッチンカーからわかると思いますが……」
「なるほどね、ますます酒が楽しみになってくるよ」
「モミジさんはお酒好きなんですよ」
俺はウィンドウを開いて、アルコール販売のメニューから課金を行う。
すると、キッチンカーの冷蔵庫が光り、扉を開ければドリンクホルダーに缶ビールや缶チューハイ、缶ハイボール
も並んでいた。
取り出して、冷蔵庫を閉じてあけるとドリンクホルダーが満タンに埋まっている。
なんということでしょう……アルコールに関しては無限提供が普通に可能のようです。
劇的なビフォーでアフターな結果に口調が変わってしまうほど、驚いていた。
「じゃあ、ビールをどうぞ。これはお試しで料金はいりません。もちろん、普段、孤児院で店出すときは売らないつもりです」
俺は取り出したビールのプルタブを開けてから、モミジさんとイリナに缶ビールを出す。
冷えていた缶が外気に触れて汗のような粒を表面につけている姿をモミジさんとイリナはじーっと眺めていた。
「怪しいものじゃないんで、飲んでみてください」
「私が先にいきます! ギルドマスターに変なものを飲ませられないので!」
微妙に失礼なことを言い出したイリナさんが先に缶ビールを手にしてグビッと飲む。
そういえば、仕事中といっていたが大丈夫だろうか……。
「ぷはぁーーー! ギルドマスター、これは毒です」
「ん? どういうことだね?」
「これを飲んだら酒場のぬるいエールが飲めなくなる毒なんですよ!」
缶に残ったビールを飲みほして、イリナはぷはぁーと再び息をついた。
「これは売れそうだね……決めた。タケシ君、キミに今度、街にで行う夜市に出店してみないか? 予定だった露店が1つでれなくなってね、場所が空いてしまったのでキミを誘いに来たのさ」
缶ビールを一口飲んだモミジさんは俺にウィンク一つ依頼を持ち込んでくれる。
夜の販売ができるチャンスというのは願ってもないことだ。
アルコール販売と合わせて、いいタイミングでもある。
「断る理由ないですね。詳しい話は商業ギルドに聞きにいきます」
「そうだね、ここで話をしようとすると酒を飲んでばかりで話せそうにない」
クスクスとモミジさんは笑い、ラーメンと餃子のお代を置いて立ち去っていった。
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