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二杯目 お肌プルプル鶏皮醤油ラーメン
第7話 ラーメン屋、臨時バイトを探す
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■ヴァルディール 酒場『一角亭』
注文した料理を待っている間で、俺は手の空いているウェイトレス二人に真面目な相談を持ち掛ける。
ルーミラが茶化したおかげで変な空気になったのを何とか払拭しなくてはならなかった。
「バイトの話なんだけどな、俺が今、孤児院で屋台をやっているのは知っているだろ?」
「はい、食べに行ったことはないですが、とても美味しくて、お肌がつるつるになるとか聞いていますね」
「事実よー。私のこのお肌を見なさいよ!」
ウェイトレスの中で最年長のマイアが自慢してくるルーミラをじーっと眺めながら話す。
ルーミラも鶏皮醤油ラーメンを食べているので、お肌つるつるのぷるぷるだ。
「夜の営業の手伝いだから、こっちの店もあるし無理にとは言わないんだが手伝ってくれると嬉しい。まかないとしてラーメンだすし、バイト代も弾むぞ」
「あたしとしては、バイト代と賄いつきなの魅力的だよ!」
俺の提示した条件にユウナが食いついてきた。
バイト代の詳細を言っていないのにすごい興味を持たれているのは賄いのお陰だろう。
昼間から夕方くらいまでの孤児院でしか売られていないラーメンに興味を持たれているのは夜市への参加が楽しみになってきた。
新規客層の開拓は商売としてはやっていかなければならないことなので、チャンスが巡ってきたことに心でガッツポーズをする。
「お待たせね。ホーンラビットのシチューとパンよ。何の話をしていたのかしら?」
「今度の夜市に俺も出店できることになったので手伝いしてもらえないかと相談していたんです」
「うちの看板娘の引き抜きは遠慮してほしいですけれど、タケシさんの屋台なら特別に許可はだしますね」
料理を運んできた女将のマリーナが、優しい微笑みを浮かべてきた。
女将にも許可を出してもらえるのならば、俺としても一安心である。
「今日来ていない子でも、夜市にこれそうな子がいたら紹介してくれると嬉しいです」
「うふふ、それじゃあ紹介料とかもらっちゃおうかしら?」
「俺には伝手がないんで、そこはお支払いいたします」
餅は餅屋。自分の足りないところはお金を払ってでも解決していくのがビジネスマン!
自分一人で抱え込んで無理したって、体を壊すだけだというのを俺は前世でさんざん味わってきていた。
「わかったわ。それはまた連絡するわね? ユウナちゃんとマイアちゃんはテーブルのお掃除等に回ってね」
「「わかりました」」
二人はそろって返事をすると、その場から離れて空いているテーブルの掃除を軽くはじめている。
「タケシー。話し合いもいいけど、シチュー食べよーよー」
「はいはい、先に食ってりゃいいのに……」
「こういうのは一緒に食べたほうがおいしいものでしょ?」
「ごもっとも」
食事をするのを待っていたルーミラに促された俺は一緒にホーンラビットのシチューを食べるのだった。
■ヴァルディール 『夜鴉』ホーム 裏庭
一角亭で遅めの夕食を済ませた後、俺は『夜鴉』のホームでカリンを探す。
いろいろな人に聞いで、裏庭で訓練していることを知った俺は足早に向かった。
すれ違ったら、また探さなければいけなくなる……それだけは避けたい。
「カリン! ちょっといいか?」
「なんだか、久しぶりに話す気がするわね」
汗を布で拭いていたカリンが俺を見つけて、手を振ってきた。
カリンのいうようにゆっくり話す機会はなかった気がする。
「お互い忙しかったしな……それで、今度の夜市に出店するからカリンの方でも知り合いがいたら手伝いを紹介してくれると助かる」
「そうなの!? 夜市ってことは酒も出すのよね? 商業ギルドのギルドマスターも太鼓判を押すお酒と聞いているから楽しみね」
どこからそんな情報を得たのか、一流冒険者の情報網は恐ろしい……。
俺は心に浮かんだ恐怖をごまかすような笑顔を浮かべ、カリンに答えた。
「酒は楽しみにしていてくれ。餃子とマッチするいいのを提供できるようになったからな」
「タケシとも大体1か月過ごしたのよね……おかげでお肌もいい感じになったわ♪ 触ってみる?」
「大人をからかうなよ……じゃあ、手伝いの人員については頼むな」
頬を俺に向けて近づいてきたカリンから離れて、俺はその場から立ち去る。
40超えたおっさんに何を仕掛けてくるんだ!
注文した料理を待っている間で、俺は手の空いているウェイトレス二人に真面目な相談を持ち掛ける。
ルーミラが茶化したおかげで変な空気になったのを何とか払拭しなくてはならなかった。
「バイトの話なんだけどな、俺が今、孤児院で屋台をやっているのは知っているだろ?」
「はい、食べに行ったことはないですが、とても美味しくて、お肌がつるつるになるとか聞いていますね」
「事実よー。私のこのお肌を見なさいよ!」
ウェイトレスの中で最年長のマイアが自慢してくるルーミラをじーっと眺めながら話す。
ルーミラも鶏皮醤油ラーメンを食べているので、お肌つるつるのぷるぷるだ。
「夜の営業の手伝いだから、こっちの店もあるし無理にとは言わないんだが手伝ってくれると嬉しい。まかないとしてラーメンだすし、バイト代も弾むぞ」
「あたしとしては、バイト代と賄いつきなの魅力的だよ!」
俺の提示した条件にユウナが食いついてきた。
バイト代の詳細を言っていないのにすごい興味を持たれているのは賄いのお陰だろう。
昼間から夕方くらいまでの孤児院でしか売られていないラーメンに興味を持たれているのは夜市への参加が楽しみになってきた。
新規客層の開拓は商売としてはやっていかなければならないことなので、チャンスが巡ってきたことに心でガッツポーズをする。
「お待たせね。ホーンラビットのシチューとパンよ。何の話をしていたのかしら?」
「今度の夜市に俺も出店できることになったので手伝いしてもらえないかと相談していたんです」
「うちの看板娘の引き抜きは遠慮してほしいですけれど、タケシさんの屋台なら特別に許可はだしますね」
料理を運んできた女将のマリーナが、優しい微笑みを浮かべてきた。
女将にも許可を出してもらえるのならば、俺としても一安心である。
「今日来ていない子でも、夜市にこれそうな子がいたら紹介してくれると嬉しいです」
「うふふ、それじゃあ紹介料とかもらっちゃおうかしら?」
「俺には伝手がないんで、そこはお支払いいたします」
餅は餅屋。自分の足りないところはお金を払ってでも解決していくのがビジネスマン!
自分一人で抱え込んで無理したって、体を壊すだけだというのを俺は前世でさんざん味わってきていた。
「わかったわ。それはまた連絡するわね? ユウナちゃんとマイアちゃんはテーブルのお掃除等に回ってね」
「「わかりました」」
二人はそろって返事をすると、その場から離れて空いているテーブルの掃除を軽くはじめている。
「タケシー。話し合いもいいけど、シチュー食べよーよー」
「はいはい、先に食ってりゃいいのに……」
「こういうのは一緒に食べたほうがおいしいものでしょ?」
「ごもっとも」
食事をするのを待っていたルーミラに促された俺は一緒にホーンラビットのシチューを食べるのだった。
■ヴァルディール 『夜鴉』ホーム 裏庭
一角亭で遅めの夕食を済ませた後、俺は『夜鴉』のホームでカリンを探す。
いろいろな人に聞いで、裏庭で訓練していることを知った俺は足早に向かった。
すれ違ったら、また探さなければいけなくなる……それだけは避けたい。
「カリン! ちょっといいか?」
「なんだか、久しぶりに話す気がするわね」
汗を布で拭いていたカリンが俺を見つけて、手を振ってきた。
カリンのいうようにゆっくり話す機会はなかった気がする。
「お互い忙しかったしな……それで、今度の夜市に出店するからカリンの方でも知り合いがいたら手伝いを紹介してくれると助かる」
「そうなの!? 夜市ってことは酒も出すのよね? 商業ギルドのギルドマスターも太鼓判を押すお酒と聞いているから楽しみね」
どこからそんな情報を得たのか、一流冒険者の情報網は恐ろしい……。
俺は心に浮かんだ恐怖をごまかすような笑顔を浮かべ、カリンに答えた。
「酒は楽しみにしていてくれ。餃子とマッチするいいのを提供できるようになったからな」
「タケシとも大体1か月過ごしたのよね……おかげでお肌もいい感じになったわ♪ 触ってみる?」
「大人をからかうなよ……じゃあ、手伝いの人員については頼むな」
頬を俺に向けて近づいてきたカリンから離れて、俺はその場から立ち去る。
40超えたおっさんに何を仕掛けてくるんだ!
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