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学校に行く
妖精伝説side???
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この花ノ咲学園にはここ1、2年お化けが出るという噂がある。
それはある日の16時頃授業が終わった園芸部員がガーデンテラスの花に水やりをしに行く時に目撃したらしい。この学園では見た事のない白い髪に真っ白な肌をした子供がガーデンテラスの茂みに佇んでいたと言うのだ。
この学園にはそんな噂話元々なかったのでほとんどの生徒は信じなかったらしいが、近頃同じような話をする生徒が増えているらしい。
そしてそのお化けと囁かれる子供の顔を見たものはこの世のものとは思えないほどに綺麗な顔をしていたというのだ。
そんな噂が学園に広まる内に、お化けと言われた子供は妖精と囁かれるようになった。
そして今教室に入ってきた少年の髪色は白く、肌も雪のように白い。おまけに同じ人間とは思えないほどに綺麗な顔をしている。
教室にいた一同は全員同じことを思ったはず「妖精が目の前にいる」って、それくらいにその少年は噂で囁かれる妖精と特徴が似ていた。
あれ?でも何故か制服を着ている。それにクラスメイトの鈴森に手を引かれずっと空席だった席に腰を下ろした。
クラス全員が混乱した。妖精がクラスメイト?てか妖精じゃなくて人間なのか?この子が同じ人間なわけなくないか?だって作りが違う。
戸惑う少年を凝視しながら誰もがそんなことを考えていた。
いやいやでも制服を着てて教室に登校してきたってことは普通に人間な訳で、現在も鈴森と楽しそうに笑ってる。その笑顔が可愛すぎて衝撃を受けフリーズ状態から戻った1人の生徒が雄叫びを上げた。それに続くように他の生徒も少年を見ながら雄叫びをあげる。
突然雄叫びを上げ始めた俺達を見て、先程まで鈴森と楽しそうにしゃべっていた顔に困惑の表情を浮かべる。その表情には俺たちに対する恐怖も込められている。
でもほとんどのクラスメイト達はそれに気づかずに、少年に詰め寄り一目散に質問をぶつける。
突然いろんな質問を向けられて少年は混乱しながら詰め寄る生徒達から逃げようと鈴森の背中に隠れた。
鈴森はこの教室で1番背が低いのに、少年はすっかり縮こまって震えながら鈴森にしがみついている。そんな様子にも気づかずにクラスメイト達はまだ少年に詰め寄っている。
正気を取り戻した1部の生徒達はそんなカオスな状態をどうすればいいか分からず、ただただ呆然と眺めている。
そんな中とうとう鈴森がキレた。
「お前らギャアギャアうるせぇんだよォ。気持ち悪いモブ共が!!」
鈴森とあまり喋ったことは無いがこんなに低くてドスの効いた声がだせるのかと驚く程に怖かった。可愛らしい顔も怒りに燃えて凄いことになっている。
だが興奮している数人が無謀にも口答えした。
「なっ!なんなんだよ!!急に!」
「お前こそ独り占めしてずるいぞっ!」
「また媚びでも売って取り入ったんだろ!可哀想だろーが!」
鈴森はこの学園では結構嫌われている。それは生徒会長の大ファンでよく喋りかけたりしていたからだ。それだけで?と思うかもしれないが可愛い顔をしている鈴森は生徒会長の親衛隊に目をつけられてあることないこと悪い噂を流されたのだ。
「はぁ!?何言ってんだバカが!!気持ち悪い顔で僕のレイくんに近づくんじゃねーよ!!」
悪い噂を鵜呑みにした奴らにいじめを受けても平然としていた鈴森が声を荒らげて怒っている。それが俺にもとても衝撃的だった。
「りっ、莉音くん........」
少年はうるうるした目で鈴森のことを見ている。
「ほら!お前のこと怖がって泣きそうになってるじゃないか!!」
クラスメイトの1人が的はずれなことを言った瞬間少年が勢いよく鈴森に抱きついた。
「莉音くんかっこいい!!好きっ!!!!」
突然抱きついた少年の行動に騒いでいたクラスメイト達も怒りを顔に浮かべていた鈴森もそれらを傍観していた俺たち全員がポカーンとしてしまった。
だがそんなクラスメイトのことも気が付かずに少年は鈴森の胸に顔を埋めて「いい匂い」だとか「マジ天使」だとかブツブツ呟いている。
そんな少年に対して鈴森も顔を赤らめながら
「もうっ!そんなことみんなの前で言わないでよはずかしい////」
「もー!!かわいいすぎー!!」
そんなやり取りを二人の世界で繰り広げ始めた。
多分クラスメイト全員が思ったことだろうけど敢えて言おう........なんだこれ。
呆れた目をしながらイチャイチャしている2人をクラスメイト全員が見つめていた。
それはある日の16時頃授業が終わった園芸部員がガーデンテラスの花に水やりをしに行く時に目撃したらしい。この学園では見た事のない白い髪に真っ白な肌をした子供がガーデンテラスの茂みに佇んでいたと言うのだ。
この学園にはそんな噂話元々なかったのでほとんどの生徒は信じなかったらしいが、近頃同じような話をする生徒が増えているらしい。
そしてそのお化けと囁かれる子供の顔を見たものはこの世のものとは思えないほどに綺麗な顔をしていたというのだ。
そんな噂が学園に広まる内に、お化けと言われた子供は妖精と囁かれるようになった。
そして今教室に入ってきた少年の髪色は白く、肌も雪のように白い。おまけに同じ人間とは思えないほどに綺麗な顔をしている。
教室にいた一同は全員同じことを思ったはず「妖精が目の前にいる」って、それくらいにその少年は噂で囁かれる妖精と特徴が似ていた。
あれ?でも何故か制服を着ている。それにクラスメイトの鈴森に手を引かれずっと空席だった席に腰を下ろした。
クラス全員が混乱した。妖精がクラスメイト?てか妖精じゃなくて人間なのか?この子が同じ人間なわけなくないか?だって作りが違う。
戸惑う少年を凝視しながら誰もがそんなことを考えていた。
いやいやでも制服を着てて教室に登校してきたってことは普通に人間な訳で、現在も鈴森と楽しそうに笑ってる。その笑顔が可愛すぎて衝撃を受けフリーズ状態から戻った1人の生徒が雄叫びを上げた。それに続くように他の生徒も少年を見ながら雄叫びをあげる。
突然雄叫びを上げ始めた俺達を見て、先程まで鈴森と楽しそうにしゃべっていた顔に困惑の表情を浮かべる。その表情には俺たちに対する恐怖も込められている。
でもほとんどのクラスメイト達はそれに気づかずに、少年に詰め寄り一目散に質問をぶつける。
突然いろんな質問を向けられて少年は混乱しながら詰め寄る生徒達から逃げようと鈴森の背中に隠れた。
鈴森はこの教室で1番背が低いのに、少年はすっかり縮こまって震えながら鈴森にしがみついている。そんな様子にも気づかずにクラスメイト達はまだ少年に詰め寄っている。
正気を取り戻した1部の生徒達はそんなカオスな状態をどうすればいいか分からず、ただただ呆然と眺めている。
そんな中とうとう鈴森がキレた。
「お前らギャアギャアうるせぇんだよォ。気持ち悪いモブ共が!!」
鈴森とあまり喋ったことは無いがこんなに低くてドスの効いた声がだせるのかと驚く程に怖かった。可愛らしい顔も怒りに燃えて凄いことになっている。
だが興奮している数人が無謀にも口答えした。
「なっ!なんなんだよ!!急に!」
「お前こそ独り占めしてずるいぞっ!」
「また媚びでも売って取り入ったんだろ!可哀想だろーが!」
鈴森はこの学園では結構嫌われている。それは生徒会長の大ファンでよく喋りかけたりしていたからだ。それだけで?と思うかもしれないが可愛い顔をしている鈴森は生徒会長の親衛隊に目をつけられてあることないこと悪い噂を流されたのだ。
「はぁ!?何言ってんだバカが!!気持ち悪い顔で僕のレイくんに近づくんじゃねーよ!!」
悪い噂を鵜呑みにした奴らにいじめを受けても平然としていた鈴森が声を荒らげて怒っている。それが俺にもとても衝撃的だった。
「りっ、莉音くん........」
少年はうるうるした目で鈴森のことを見ている。
「ほら!お前のこと怖がって泣きそうになってるじゃないか!!」
クラスメイトの1人が的はずれなことを言った瞬間少年が勢いよく鈴森に抱きついた。
「莉音くんかっこいい!!好きっ!!!!」
突然抱きついた少年の行動に騒いでいたクラスメイト達も怒りを顔に浮かべていた鈴森もそれらを傍観していた俺たち全員がポカーンとしてしまった。
だがそんなクラスメイトのことも気が付かずに少年は鈴森の胸に顔を埋めて「いい匂い」だとか「マジ天使」だとかブツブツ呟いている。
そんな少年に対して鈴森も顔を赤らめながら
「もうっ!そんなことみんなの前で言わないでよはずかしい////」
「もー!!かわいいすぎー!!」
そんなやり取りを二人の世界で繰り広げ始めた。
多分クラスメイト全員が思ったことだろうけど敢えて言おう........なんだこれ。
呆れた目をしながらイチャイチャしている2人をクラスメイト全員が見つめていた。
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