前世の記憶が戻った聖女は、幸せに暮らす〜今世こそ、幸せと長生きをしたいです。いいえ、確実にします〜

缶詰め精霊王

文字の大きさ
6 / 9

5.

しおりを挟む
部屋に入って思った事、煌びやかだ。でも、1番気になったのは部屋全体に認識阻害魔法がかかっている事だ。

「クロエ嬢」
「はい」

呼ばれたので返事をした。その時ふと、お父様と王様を見たら、2人は深刻な表情をしていた

「クロエ嬢。他の人の魔力が見えるのは聖女で相手と同等かそれ以上の魔力が無いと見れないと言う事を知っているかい?」
「え? 初めて知りました」

どう言う事? 前世の時から私他の人の魔力量なんて見れていたけど

「それでね、クロエ嬢は私の魔力が見えていた。君は私と同等かそれ以上にあると言う事だ。しかも聖女でもある」 

そっか。前世で魔力が見えてたのは私が聖女で魔力量がみんなより多かったからなのね。誰にも魔力の話なんてしなかったからわからなかったのか

私は1人で納得しうんうんと頷いた

「クロエ覚えているかい? 私がダミアンの家に行かせた理由」

たしか、魔力量が多く魔力暴走がおこらないように自然が周りにある伯父の家に行かせたのよね?

「はい。覚えています」
「でもね、あの時も魔力量が多いと言ったけど、今ぐらい多くなかったんだよ。あと、クロエは聖女じゃなかった」

あ。私って前世聖女だったから今世も聖女になったって事? 

「それでな、今クロエ嬢にはこの魔力測定器で魔力を測定してもらう」

王様がいつのまにか水晶玉みたいな見た目をした魔力測定器を持ってきていた

「ここに手を置いたら測れる」
「は、はい」

私は言われるがままにその魔力測定器に手を置いた

すると、緑色、赤色、茶色、黄色、青色、黒色、そして最後に白く輝いて魔力測定器にヒビが入り破れた。私にはどう言う意味を表しているかはわからない。でも、私にも唯一わかることは2人が驚いていた事だ

「ま、まて。こんなことはありえるのか?」
「全属性だと? 絶対に有り得ないはずなのに」

私はその言葉を聞いて、驚いてしまった。なぜなら……
この世界の属性は7属性ある風属性、火属性、土属性、雷属性、水属性、闇属性、光属性。光属性は回復魔法が使え、女性が使うと回復速度がなぜか男性とは違く速いのだ。なので女性が光属性なら聖女と呼ばれている
でも、ひとつだけ絶対ありえない事がある。それは光属性が使えたら他の属性が一切使えないと言う事だ
だが、私は全属性。異常だ。

「魔力量がみれたと言う時点で聖女と言うことはわかっていた。属性が変わる事例はあったから聖女になったんだろうと思っていた。だが、全属性になってるとは……」

私たち全員驚きすぎて声を出さなくなった物音もひとつも無く、静かな部屋になった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

団長様、再婚しましょう!~お転婆聖女の無茶苦茶な求婚~

甘寧
恋愛
主人公であるシャルルは、聖女らしからぬ言動を取っては側仕えを困らせていた。 そんなシャルルも、年頃の女性らしく好意を寄せる男性がいる。それが、冷酷無情で他人を寄せ付けない威圧感のある騎士団長のレオナード。 「大人の余裕が素敵」 彼にそんな事を言うのはシャルルだけ。 実は、そんな彼にはリオネルと言う一人息子がいる。だが、彼に妻がいた事を知る者も子供がいたと知る者もいなかった。そんな出生不明のリオネルだが、レオナードの事を父と尊敬し、彼に近付く令嬢は片っ端から潰していくほどのファザコンに育っていた。 ある日、街で攫われそうになったリオネルをシャルルが助けると、リオネルのシャルルを見る目が変わっていき、レオナードとの距離も縮まり始めた。 そんな折、リオネルの母だと言う者が現れ、波乱の予感が……

【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜

ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。 しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。 生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。 それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。 幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。 「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」 初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。 そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。 これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。 これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。 ☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆

〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。 国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。 悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。

乙女ゲームのヒロインが純潔を重んじる聖女とか終わってません?

ララ
恋愛
私は侯爵令嬢のフレイヤ。 前世の記憶を持っている。 その記憶によるとどうやら私の生きるこの世界は乙女ゲームの世界らしい。 乙女ゲームのヒロインは聖女でさまざまな困難を乗り越えながら攻略対象と絆を深め愛し合っていくらしい。 最後には大勢から祝福を受けて結婚するハッピーエンドが待っている。 子宝にも恵まれて平民出身のヒロインが王子と身分差の恋に落ち、その恋がみのるシンデレラストーリーだ。 そして私はそんな2人を邪魔する悪役令嬢。 途中でヒロインに嫉妬に狂い危害を加えようとした罪により断罪される。 今日は断罪の日。 けれど私はヒロインに危害を加えようとしたことなんてない。 それなのに断罪は始まった。 まあそれは別にいいとして‥‥。 現実を見ましょう? 聖女たる資格は純潔無垢。 つまり恋愛はもちろん結婚なんてできないのよ? むしろそんなことしたら資格は失われる。 ただの容姿のいい平民になるのよ? 誰も気づいていないみたいだけど‥‥。 うん、よく考えたらこの乙女ゲームの設定終わってません??

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです

秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。 そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。 いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが── 他サイト様でも掲載しております。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

処理中です...