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そばにいたい
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「鈴木さん、着いた早々お騒がせしてごめんなさいね。どうぞ上がって下さい。ほら智樹、ちーちゃんと一緒に鈴木さんをリビングにお連れして。香澄はお茶の用意を手伝ってちょうだい」
智樹の母親に促され、一同は靴を脱いで家の中へと入った。
香澄達が台所でお茶を入れている間に、智樹は千尋を連れて彩葉をリビングに案内する。
彩葉は、リビングの壁際にある大きな本棚を目にすると嬉しそうに駆け寄り、本の背表紙を眺めながら感嘆の声をあげた。
「すごいなぁ、いろんな本がある。上の方は哲学書とか難しそうな本ばっかりだね」
「真ん中あたりは小説だらけだ。あっ、ちゃんと作者名が五十音順に並んでる! なんか本屋さんみたい。探しやすくていいね。それにしてもバラエティーに富んだラインナップだなぁ。ここまでジャンルがごちゃ混ぜの本棚って、珍しい気がする」
「この辺は、実用書をまとめてあるのか……。雑学の本もいっぱいあるんだね。タイトル見てるだけでも面白いや」
「下の方は児童書がそろってる! どれもこれも読んだことあるやつだ! 懐かしいなぁ。でも、絵本は知らないタイトルが結構ある……あっそうか、きっと千尋ちゃんが読む用に、最近の絵本も新しく用意したんだね」
彩葉は上の段から順番に感想を述べていき、一番下の段までくると、しゃがみ込んで一冊の絵本を指差した。
「これ知ってる! 俺が昔好きだった絵本だ! 千尋ちゃん、この絵本ちょっとだけ読ませてもらってもいい?」
千尋は頷くと、その絵本を本棚から抜き取って彩葉に手渡した。
「ありがとう」
お礼を言って彩葉がページをめくると、千尋も隣に座って絵本を覗きこむ。
「一緒に読もうか」
彩葉の声かけに、千尋が笑顔で応える。
彩葉は、声に出して絵本を読み始めた。
その絵本は、しろくまの子供がお母さんと一緒にホットケーキを作るというお話で、小さい頃に智樹も読んだ記憶がある。
フライパンでホットケーキを焼くシーンは見開きになっており、焼き上がるまでの様子が、絵と音を表す言葉で描写されている。
読み上げる彩葉の声に合わせて、千尋も微かに口を動かす。
絵本の中でホットケーキが焼き上がり、千尋は満面の笑みを浮かべた。
ふと気配を感じて智樹が振り返ると、母と香澄が立っていた。
二人はお茶とお菓子を載せたお盆を手に持ったまま、絵本を読む彩葉と千尋の姿を温かな眼差しで見守っている。
絵本を読み終えた彩葉と千尋が顔を上げ、母と香澄はカップや皿をテーブルに並べた。
「お茶が入りましたよ。お土産にいただいたお菓子も早速開けさせていただいたんで、みんなで食べましょう」
母の声かけを合図にみんなで座卓を囲み、しばらく雑談を交わす。
「そういえば父さんは? 今日は休みだって言ってなかった?」
智樹が尋ねると、母親が苦笑しながら答える。
「囲碁クラブの集まりに誘われて、出かけちゃったのよ。夕方には帰るって言ってたけど、どうかしらねぇ」
香澄も呆れた声で口を挟む。
「どうせまた、お酒飲んで酔っ払って夜まで帰って来ないよ。囲碁クラブの人達と一緒だと、いつもそうじゃん。せっかくお兄ちゃんが友達を連れて帰って来たのに……うちのお父さんって、本当に自分勝手だよね」
「まぁでも、いない方がいいかもね。お父さん、話し始めると長いから」
「確かに。初対面の鈴木さんにも遠慮なく長話して、迷惑かけそう」
「本当にねぇ。どうでもいいことを延々と話すのよね」
「そうそう、きっと雑学の本で仕入れた知識を披露したいんだろうね。たまにならいいんだけど、毎日続くとさすがにうんざりしちゃうよ」
母と香澄は、ここぞとばかりに父についての愚痴をこぼしまくる。
このままでは、彩葉の中で父のイメージが悪くなる一方だ。
「そう? 難しいことでも面白おかしく話してくれるし、知らなかったことをいろいろと教えてくれるから、父さんの話を聞くの、僕はわりと好きだけどな。それより、香澄は今日も仕事だったんじゃないのか?」
智樹は父をフォローしつつ、話題を変えた。
「今日は夜勤だから、夕方から仕事に行くよ」
「小さい子がいても、夜勤に入らなくちゃいけないのか……」
「人手不足だから仕方ないよ。それにほら、うちはお父さんとお母さんが千尋を見ててくれるから……」
そう言って、香澄は申し訳なさそうな顔を母親に向ける。
「いつも千尋のお世話を頼んじゃってごめんね」
「……さっき宮沢さんに言われたことなら、気にしなくて大丈夫よ。あんたが頑張ってることは、父さんも母さんもちゃんと分かってるから。それにね、どんな生き方してたって、誰かしらが何かしら言ってくるものよ。さらっと受け流して、もっと楽しいことを考えなさい」
母の言葉に、香澄が表情を和らげる。
そこへ、彩葉も会話に入ってきた。
「夜勤のある仕事って大変ですよね。うちの兄はホテル勤務なんですけど、夜勤明けはいつもグッタリしてて……」
「あっ、私はホテルじゃなくて介護施設に勤めてるんですけど、夜勤明けはやっぱりキツいですね。鈴木さんのお兄さん、ホテルにお勤めなんですね。ちなみに鈴木さんは?」
「ライターやってます。いろんな媒体で記事を書いたり、本の代筆をしたり……」
そこからは彩葉の仕事についての話や、香澄の職場での話などで盛り上がり、打ち解けた雰囲気の中で心地よい時間が流れた。
とはいえ、恋人の家族と長時間過ごすというのも気疲れするだろう。
そう思い、智樹は頃合いを見計らって席を立つことにした。
「ちょっと自分の部屋に行ってくるね。彩葉も一緒に行かない?」
「あ、うん。そうする」
食べ終えた皿やカップをみんなで流しに運んだあと、智樹は彩葉を連れて自分の部屋に向かった。
部屋の中には、使わなくなった千尋のベビーベッドや玩具などが運び込まれており、半分物置みたいになっていたが、智樹が使っていた学習机や棚などはそのままにしてある。
「ここが智樹の部屋かぁ。卒業アルバムとかないの?」
「あるよ。見る?」
「見たい!」
智樹は棚から卒業アルバムを取り出すと、彩葉と並んで床に座り、アルバムをめくる。
思い出話をしながら小・中・高と順番にアルバムを見ていくうちに、智樹は不思議な感覚に包まれた。
もし過去に起こった出来事が、何か一つでも違っていたら。
彩葉には出会えなかったのかもしれない。
なぜか突然そんな考えが頭をよぎり、胸が締めつけられるような気持ちになる。
「彩葉、アルバムを見終わったら、予約した宿へ一緒に行こう。僕も、そっちに泊まる」
智樹が言うと、彩葉は戸惑った表情になる。
「え? でも、俺の分しか予約してないよ」
「正月休みも終わったし、今なら部屋も空いてるだろうから、二人部屋に変更出来るか聞いてみるよ。予約先の電話番号を教えて」
「急にどうしたの?」
「彩葉と離れたくない。少しでも長く、そばにいたい」
「明日には家に帰るんだし、そのあとはずっと一緒にいられるじゃん」
「そうとは限らないだろ。“あたりまえの日常がずっと続いていく保証なんか、どこにも無い”って、彩葉も言ってたじゃないか」
「それはそうだけど……」
「迷惑だったら無理強いはしないけど、もし嫌じゃなければ一緒にいさせて」
智樹の言葉に、彩葉が照れたように笑う。
「俺も、一緒にいたいよ」
二人は目を合わせ、どちらからともなく顔を近づけた。
あとわずかで唇が触れ合うというところで、いきなり部屋のドアが開いた。
「お兄ちゃん、夕飯なんだけど——」
話しながら部屋に入ってきた香澄の声が、そこで途切れる。
智樹と彩葉は慌てて体を離したが、間に合わなかったようだ。
香澄は棒立ちになって目を見開いている。
智樹は頭の中が真っ白になったまま
「香澄、今のは……」
と言いかけたが、香澄の声にかき消された。
「あ……えっと、お母さんから『鈴木さんもうちで夕飯を食べるかどうか聞いてきて』って頼まれて……。あの、さっきはノックもしないでいきなり入ってきちゃって、本当にごめん」
「いや、こっちこそ……」
「……夕飯、どうする?」
「ごめん……夕飯はいらない。急ぎの用事が入って、帰らなくちゃいけなくなったから……」
「……そうなんだ。じゃあ、お母さんにもそう伝えとくね」
そう言って、香澄は逃げるように部屋から立ち去った。
智樹の母親に促され、一同は靴を脱いで家の中へと入った。
香澄達が台所でお茶を入れている間に、智樹は千尋を連れて彩葉をリビングに案内する。
彩葉は、リビングの壁際にある大きな本棚を目にすると嬉しそうに駆け寄り、本の背表紙を眺めながら感嘆の声をあげた。
「すごいなぁ、いろんな本がある。上の方は哲学書とか難しそうな本ばっかりだね」
「真ん中あたりは小説だらけだ。あっ、ちゃんと作者名が五十音順に並んでる! なんか本屋さんみたい。探しやすくていいね。それにしてもバラエティーに富んだラインナップだなぁ。ここまでジャンルがごちゃ混ぜの本棚って、珍しい気がする」
「この辺は、実用書をまとめてあるのか……。雑学の本もいっぱいあるんだね。タイトル見てるだけでも面白いや」
「下の方は児童書がそろってる! どれもこれも読んだことあるやつだ! 懐かしいなぁ。でも、絵本は知らないタイトルが結構ある……あっそうか、きっと千尋ちゃんが読む用に、最近の絵本も新しく用意したんだね」
彩葉は上の段から順番に感想を述べていき、一番下の段までくると、しゃがみ込んで一冊の絵本を指差した。
「これ知ってる! 俺が昔好きだった絵本だ! 千尋ちゃん、この絵本ちょっとだけ読ませてもらってもいい?」
千尋は頷くと、その絵本を本棚から抜き取って彩葉に手渡した。
「ありがとう」
お礼を言って彩葉がページをめくると、千尋も隣に座って絵本を覗きこむ。
「一緒に読もうか」
彩葉の声かけに、千尋が笑顔で応える。
彩葉は、声に出して絵本を読み始めた。
その絵本は、しろくまの子供がお母さんと一緒にホットケーキを作るというお話で、小さい頃に智樹も読んだ記憶がある。
フライパンでホットケーキを焼くシーンは見開きになっており、焼き上がるまでの様子が、絵と音を表す言葉で描写されている。
読み上げる彩葉の声に合わせて、千尋も微かに口を動かす。
絵本の中でホットケーキが焼き上がり、千尋は満面の笑みを浮かべた。
ふと気配を感じて智樹が振り返ると、母と香澄が立っていた。
二人はお茶とお菓子を載せたお盆を手に持ったまま、絵本を読む彩葉と千尋の姿を温かな眼差しで見守っている。
絵本を読み終えた彩葉と千尋が顔を上げ、母と香澄はカップや皿をテーブルに並べた。
「お茶が入りましたよ。お土産にいただいたお菓子も早速開けさせていただいたんで、みんなで食べましょう」
母の声かけを合図にみんなで座卓を囲み、しばらく雑談を交わす。
「そういえば父さんは? 今日は休みだって言ってなかった?」
智樹が尋ねると、母親が苦笑しながら答える。
「囲碁クラブの集まりに誘われて、出かけちゃったのよ。夕方には帰るって言ってたけど、どうかしらねぇ」
香澄も呆れた声で口を挟む。
「どうせまた、お酒飲んで酔っ払って夜まで帰って来ないよ。囲碁クラブの人達と一緒だと、いつもそうじゃん。せっかくお兄ちゃんが友達を連れて帰って来たのに……うちのお父さんって、本当に自分勝手だよね」
「まぁでも、いない方がいいかもね。お父さん、話し始めると長いから」
「確かに。初対面の鈴木さんにも遠慮なく長話して、迷惑かけそう」
「本当にねぇ。どうでもいいことを延々と話すのよね」
「そうそう、きっと雑学の本で仕入れた知識を披露したいんだろうね。たまにならいいんだけど、毎日続くとさすがにうんざりしちゃうよ」
母と香澄は、ここぞとばかりに父についての愚痴をこぼしまくる。
このままでは、彩葉の中で父のイメージが悪くなる一方だ。
「そう? 難しいことでも面白おかしく話してくれるし、知らなかったことをいろいろと教えてくれるから、父さんの話を聞くの、僕はわりと好きだけどな。それより、香澄は今日も仕事だったんじゃないのか?」
智樹は父をフォローしつつ、話題を変えた。
「今日は夜勤だから、夕方から仕事に行くよ」
「小さい子がいても、夜勤に入らなくちゃいけないのか……」
「人手不足だから仕方ないよ。それにほら、うちはお父さんとお母さんが千尋を見ててくれるから……」
そう言って、香澄は申し訳なさそうな顔を母親に向ける。
「いつも千尋のお世話を頼んじゃってごめんね」
「……さっき宮沢さんに言われたことなら、気にしなくて大丈夫よ。あんたが頑張ってることは、父さんも母さんもちゃんと分かってるから。それにね、どんな生き方してたって、誰かしらが何かしら言ってくるものよ。さらっと受け流して、もっと楽しいことを考えなさい」
母の言葉に、香澄が表情を和らげる。
そこへ、彩葉も会話に入ってきた。
「夜勤のある仕事って大変ですよね。うちの兄はホテル勤務なんですけど、夜勤明けはいつもグッタリしてて……」
「あっ、私はホテルじゃなくて介護施設に勤めてるんですけど、夜勤明けはやっぱりキツいですね。鈴木さんのお兄さん、ホテルにお勤めなんですね。ちなみに鈴木さんは?」
「ライターやってます。いろんな媒体で記事を書いたり、本の代筆をしたり……」
そこからは彩葉の仕事についての話や、香澄の職場での話などで盛り上がり、打ち解けた雰囲気の中で心地よい時間が流れた。
とはいえ、恋人の家族と長時間過ごすというのも気疲れするだろう。
そう思い、智樹は頃合いを見計らって席を立つことにした。
「ちょっと自分の部屋に行ってくるね。彩葉も一緒に行かない?」
「あ、うん。そうする」
食べ終えた皿やカップをみんなで流しに運んだあと、智樹は彩葉を連れて自分の部屋に向かった。
部屋の中には、使わなくなった千尋のベビーベッドや玩具などが運び込まれており、半分物置みたいになっていたが、智樹が使っていた学習机や棚などはそのままにしてある。
「ここが智樹の部屋かぁ。卒業アルバムとかないの?」
「あるよ。見る?」
「見たい!」
智樹は棚から卒業アルバムを取り出すと、彩葉と並んで床に座り、アルバムをめくる。
思い出話をしながら小・中・高と順番にアルバムを見ていくうちに、智樹は不思議な感覚に包まれた。
もし過去に起こった出来事が、何か一つでも違っていたら。
彩葉には出会えなかったのかもしれない。
なぜか突然そんな考えが頭をよぎり、胸が締めつけられるような気持ちになる。
「彩葉、アルバムを見終わったら、予約した宿へ一緒に行こう。僕も、そっちに泊まる」
智樹が言うと、彩葉は戸惑った表情になる。
「え? でも、俺の分しか予約してないよ」
「正月休みも終わったし、今なら部屋も空いてるだろうから、二人部屋に変更出来るか聞いてみるよ。予約先の電話番号を教えて」
「急にどうしたの?」
「彩葉と離れたくない。少しでも長く、そばにいたい」
「明日には家に帰るんだし、そのあとはずっと一緒にいられるじゃん」
「そうとは限らないだろ。“あたりまえの日常がずっと続いていく保証なんか、どこにも無い”って、彩葉も言ってたじゃないか」
「それはそうだけど……」
「迷惑だったら無理強いはしないけど、もし嫌じゃなければ一緒にいさせて」
智樹の言葉に、彩葉が照れたように笑う。
「俺も、一緒にいたいよ」
二人は目を合わせ、どちらからともなく顔を近づけた。
あとわずかで唇が触れ合うというところで、いきなり部屋のドアが開いた。
「お兄ちゃん、夕飯なんだけど——」
話しながら部屋に入ってきた香澄の声が、そこで途切れる。
智樹と彩葉は慌てて体を離したが、間に合わなかったようだ。
香澄は棒立ちになって目を見開いている。
智樹は頭の中が真っ白になったまま
「香澄、今のは……」
と言いかけたが、香澄の声にかき消された。
「あ……えっと、お母さんから『鈴木さんもうちで夕飯を食べるかどうか聞いてきて』って頼まれて……。あの、さっきはノックもしないでいきなり入ってきちゃって、本当にごめん」
「いや、こっちこそ……」
「……夕飯、どうする?」
「ごめん……夕飯はいらない。急ぎの用事が入って、帰らなくちゃいけなくなったから……」
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