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第1章 はじめまして幻想郷
変則クエスト9
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「っあ!!」
「後からくる!!」
ファーチル達がスイを見た時だった。
ファーチルが声を上げ、イズナが足を振り上反動でくるりと後ろを見る。
イズナが言ったように、スイの後ろから聞こえる息遣いに足音、何かの水の音
たし…と足音と共に現れたのは戦っているのよりも一回り以上大きなキメラだった。
涎を垂らしながら近づくソレに、スイは演奏を辞めてリィンとセラニーチェが居る場所へと向かう。
2人を守るように立ち、直ぐに弾き始めたのは自身のスピード、攻撃、防御の特大アップを順番にだした。
そして走り出したキメラが狙うのは主に全体回復をしていたセラニーチェだった。
ちょうどスイの曲が終わる時に全体回復をしてタゲを取ったのだ。
まっすぐ走るキメラに、前衛であるティアラがカタカタと震えながらも武器を握りしめた時だった。
「後からとかもあるんですもんね、油断してた!」
近づくキメラに走りよりなるべく後衛に近づかせない為に距離をとってキメラの動きを封じるスイ。
それはさっきのカガリよりスピードはもちろん遅いが動きはよく似ていた。
「っらああぁぁ!!」
武器を振り上げ弾くが後に下げることは出来ず、すぐに振りかぶりキメラにフルスイングをお見舞する。
「ギャァァァァン!!!!」
叫び声を上げ後に吹き飛ばされたと同時に巨大な炎が燃え上がり、落雷が発生した。
振り向くと、杖と本が光っていて魔法を放ったのがわかる。
「すごいですー!まさか奏者にそんな動きが出来るなんてー!!」
「規格外だとは思っていたが、まさかここまでとはな」
クラーティアとグレンの言葉にスイは笑い、前衛職はホッと胸を撫で下ろした。
焼き払われ一瞬で消えたキメラをチラリと確認してからスイはリィンたちの元へ戻ると、グレン、クラーティア、セラニーチェの順に頭をワシワシと撫でられリィンにギュッと一瞬抱き着かれた。
「助かったわ、ありがとうね」
ふわりと笑って言ったセラニーチェはまた前を見据えて三体のキメラを見る。
「さっきので死んだって事は、あの3匹の方が防御力が高いって事かしらね?」
「だろうな、俺とクラーティアの攻撃はかなり当たってるはずだ」
「おーい!攻撃頼むよー!!」
話をする後衛に、タクが声を張り上げるとはいはーいとクラーティアが魔法を唱え出す。
アレイスターが同時に5本の弓で攻撃し、同じく中距離に居る小さな少女が巨大な飛び道具を出している所だった。
グレン59はなかなか抑えきれず怪我を受け、それを見ながらリィンが単位回復を続け、グレン59の側には体術の音ではない重低音を発しながらイズナが蹴りを繰り出し
焦りを見せるファーレンの側にはハンマーで骨を粉砕する中性的な女性。
そして、余裕でキメラを押さえつけ大剣で綺麗に切り裂くタク。
それぞれが自分のタイミングを図って戦う姿に、初心者であるリンドー、ティアラ、ファーチル、そしてグレン59は信じられない…とその戦いぶりを見ていた。
「………………みんな、離れてくださーい!」
クラーティアがそう言った瞬間、前衛が一気に後に下がり 、訳分からずにイズナとハンマーを持つ前衛2人にファーレンとグレン59は引きずられ下がる。
中衛まで下がった瞬間リィンとセラニーチェにより二重にバリアを張られ、スイのバフで更に強化。
そして、それを確認したクラーティアとグレンにより放たれた極大周囲魔法は高い防御力を持った三体を吹き飛ばした。
炎が走り落雷が落ち爆発、さらに合わせて中距離の攻撃もあり、キメラは勿論屋敷すらも破壊する。
「…………やりすぎ」
「人の事言えないんじゃないですかー!?」
爆発により見えなかった視界がクリアになった時、壁は崩れ落ち隠し扉があったのだろう次に完成するはずだった数体のキメラごと吹き飛ばしたその様子に、イズナと色違いの服を着た中距離の攻撃をした少女がクラーティアに声を上げていた。
それにクラーティアも反撃と言わんばかりにいうが、これは日常なのだろう全体は笑って見てた。
「はいはいナズナちゃん、そこまで」
「…………………」
「……ナ ズ ナ ちゃん?」
「…………………………わかった」
イズナが止めに入り渋々答えたナズナだったが、頬をぷくーっと膨らましていた。
「後からくる!!」
ファーチル達がスイを見た時だった。
ファーチルが声を上げ、イズナが足を振り上反動でくるりと後ろを見る。
イズナが言ったように、スイの後ろから聞こえる息遣いに足音、何かの水の音
たし…と足音と共に現れたのは戦っているのよりも一回り以上大きなキメラだった。
涎を垂らしながら近づくソレに、スイは演奏を辞めてリィンとセラニーチェが居る場所へと向かう。
2人を守るように立ち、直ぐに弾き始めたのは自身のスピード、攻撃、防御の特大アップを順番にだした。
そして走り出したキメラが狙うのは主に全体回復をしていたセラニーチェだった。
ちょうどスイの曲が終わる時に全体回復をしてタゲを取ったのだ。
まっすぐ走るキメラに、前衛であるティアラがカタカタと震えながらも武器を握りしめた時だった。
「後からとかもあるんですもんね、油断してた!」
近づくキメラに走りよりなるべく後衛に近づかせない為に距離をとってキメラの動きを封じるスイ。
それはさっきのカガリよりスピードはもちろん遅いが動きはよく似ていた。
「っらああぁぁ!!」
武器を振り上げ弾くが後に下げることは出来ず、すぐに振りかぶりキメラにフルスイングをお見舞する。
「ギャァァァァン!!!!」
叫び声を上げ後に吹き飛ばされたと同時に巨大な炎が燃え上がり、落雷が発生した。
振り向くと、杖と本が光っていて魔法を放ったのがわかる。
「すごいですー!まさか奏者にそんな動きが出来るなんてー!!」
「規格外だとは思っていたが、まさかここまでとはな」
クラーティアとグレンの言葉にスイは笑い、前衛職はホッと胸を撫で下ろした。
焼き払われ一瞬で消えたキメラをチラリと確認してからスイはリィンたちの元へ戻ると、グレン、クラーティア、セラニーチェの順に頭をワシワシと撫でられリィンにギュッと一瞬抱き着かれた。
「助かったわ、ありがとうね」
ふわりと笑って言ったセラニーチェはまた前を見据えて三体のキメラを見る。
「さっきので死んだって事は、あの3匹の方が防御力が高いって事かしらね?」
「だろうな、俺とクラーティアの攻撃はかなり当たってるはずだ」
「おーい!攻撃頼むよー!!」
話をする後衛に、タクが声を張り上げるとはいはーいとクラーティアが魔法を唱え出す。
アレイスターが同時に5本の弓で攻撃し、同じく中距離に居る小さな少女が巨大な飛び道具を出している所だった。
グレン59はなかなか抑えきれず怪我を受け、それを見ながらリィンが単位回復を続け、グレン59の側には体術の音ではない重低音を発しながらイズナが蹴りを繰り出し
焦りを見せるファーレンの側にはハンマーで骨を粉砕する中性的な女性。
そして、余裕でキメラを押さえつけ大剣で綺麗に切り裂くタク。
それぞれが自分のタイミングを図って戦う姿に、初心者であるリンドー、ティアラ、ファーチル、そしてグレン59は信じられない…とその戦いぶりを見ていた。
「………………みんな、離れてくださーい!」
クラーティアがそう言った瞬間、前衛が一気に後に下がり 、訳分からずにイズナとハンマーを持つ前衛2人にファーレンとグレン59は引きずられ下がる。
中衛まで下がった瞬間リィンとセラニーチェにより二重にバリアを張られ、スイのバフで更に強化。
そして、それを確認したクラーティアとグレンにより放たれた極大周囲魔法は高い防御力を持った三体を吹き飛ばした。
炎が走り落雷が落ち爆発、さらに合わせて中距離の攻撃もあり、キメラは勿論屋敷すらも破壊する。
「…………やりすぎ」
「人の事言えないんじゃないですかー!?」
爆発により見えなかった視界がクリアになった時、壁は崩れ落ち隠し扉があったのだろう次に完成するはずだった数体のキメラごと吹き飛ばしたその様子に、イズナと色違いの服を着た中距離の攻撃をした少女がクラーティアに声を上げていた。
それにクラーティアも反撃と言わんばかりにいうが、これは日常なのだろう全体は笑って見てた。
「はいはいナズナちゃん、そこまで」
「…………………」
「……ナ ズ ナ ちゃん?」
「…………………………わかった」
イズナが止めに入り渋々答えたナズナだったが、頬をぷくーっと膨らましていた。
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