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第2章 水の都アクアエデンと氷の城
水の都 アクアエデン
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「…………綺麗」
第二の街、水の都アクアエデン。
降り立ったのは噴水広場だった。
第二の街の噴水広場は魔法が施されているのか、水のヴェールで各場所が区切られていて幻想的な見た目をしている。
青で統一された噴水広場は、スイーツガーデンが一角にあってズラリと店が並んでいる。
全てが青で統一されているが瑞々しいスイーツたちが並び、パラソルが立っていた。
水菓子からアイスかき氷
もちろんチョコやスナック菓子もあるが、その全てが青ベース。
もちろん、味は様々ある。
「いらっしゃい、水の都には初めて?ここはアクアエデンだよ!!」
いきなりかけられた声に振り向くスイとファーレン。
そこには第一の街でも声を掛けてきた少女がいた。
髪が青いが。
「アクアエデンは水の都!綺麗な水が常に流れていて浄化作用があるのよ!あとはね、」
パッと示すのはスイートガーデン。
「水が澄んでいるから、この街で作る食べ物は全て美味しいんだから!!」
良かったら食べてみて!ね!!じゃあねー!!
言うだけ言って離れていった少女を口を開けて見ていた。
「あの子…この街にもいるの…?」
あれ?でも髪の色…
そう呟いたスイに、リィンはニッコリ笑った。
「あの子はNPCですよ」
「…NPC」
「つまり、ゲーム内の作られた人格。プレイヤーじゃない」
「見た目は制作者たちの色々な考えで同じようなのも居れば、個体で違うのもいるんだよ」
それぞれのゲームで作ってる人が違うからコンセプトとかもあるし、ここら辺は結構バラつきあって面白いよね。
タクは離れていった少女をの背中を見ながら言った。
つまり違う子なんだ、把握。
スイは色々あるんだなぁ、と頷いた。
「2人とも、どうですか?アクアエデンは!」
「「綺麗!」」
リィンに力いっぱい返事したスイとファーレンはワクワクと周りを見ていた。
早く探検したい、早く探検したい、早く探検したい
「とりあえず、みんな集まったらまた集合。クランハウスの話し合いって所かな」
タクがステータスを出して時間を確認した。
まだみんなが集まりやすい夜には早い時間だから1回解散、スイやファーレンも周りを見たいだろうからとの配慮だった。
「ス、スイちゃん!俺が案内するよーー!!」
「え?いえ大丈夫……」
苦笑しながら手を振って前に乗り出してきたタクから少し離れる。
フルリと揺れた胸を凝視するタクに、ナズナが急所を軽やかにキック!
タクに1000のダメージ!!
「タク、変態」
「お、お前に言われたくねー…………」
しゃがみこみ大事な場所を抑えるタクの先には胸をやわやわと触るナズナ。
ぎゅっ!と抱きつきニヤリと笑った。
そんなタクを青い顔をして腰を曲げ同じく抑えるファーレン。
カタカタ震えてるのは幻覚じゃないだろう。
心なしかリィンの顔も青かった。
「凄い綺麗……」
皆と1度解散してからまずは噴水広場のスイートガーデンに向かった。
青ベースのお菓子がズラリと並んでいて、どれも美味しそうだ。
「凄い、美味しそう」
「いらっしゃい」
見ていたお店の店員、綺麗なお姉さんが爪楊枝に刺さった青いバウムクーヘンを差し出してきた。
「ありがとうございます………おいしい」
「ほんと?良かった」
青いが、味はホワイトチョコレートのかかったバウムクーヘンのようだ。
「不思議…」
「こっちはまた味違うわよー」
渡されたのはチョコレート味。
今日の試食は2種類よ、と言うお姉さんに頷き甘い味がお口の中一杯に広がる頃には顔が勝手に笑っていた。
おいしいぃぃ!!
「それぞれ1個ずつください!」
「ありがとうねー」
大きめの箱を2つ渡され、お金を渡した。
さっそくそれをしまって次のお店に向かう。
行く先々で試食を渡され食べるスイはご満悦である。
気に入ったやつを買ってはカバンにポイポイと放り込んでいった。
「これは、あかねが喜ぶわぁ」
紙皿に乗せられた青いケーキをパラソルの有るベンチに座って食べる。
ちなみに、フルーツケーキでフルーツも青い。
もきゅもきゅと口を動かしたスイは空を見上げた。
ドーム状になっている空にキラキラと水が光っていた。
第二の街、水の都アクアエデン。
降り立ったのは噴水広場だった。
第二の街の噴水広場は魔法が施されているのか、水のヴェールで各場所が区切られていて幻想的な見た目をしている。
青で統一された噴水広場は、スイーツガーデンが一角にあってズラリと店が並んでいる。
全てが青で統一されているが瑞々しいスイーツたちが並び、パラソルが立っていた。
水菓子からアイスかき氷
もちろんチョコやスナック菓子もあるが、その全てが青ベース。
もちろん、味は様々ある。
「いらっしゃい、水の都には初めて?ここはアクアエデンだよ!!」
いきなりかけられた声に振り向くスイとファーレン。
そこには第一の街でも声を掛けてきた少女がいた。
髪が青いが。
「アクアエデンは水の都!綺麗な水が常に流れていて浄化作用があるのよ!あとはね、」
パッと示すのはスイートガーデン。
「水が澄んでいるから、この街で作る食べ物は全て美味しいんだから!!」
良かったら食べてみて!ね!!じゃあねー!!
言うだけ言って離れていった少女を口を開けて見ていた。
「あの子…この街にもいるの…?」
あれ?でも髪の色…
そう呟いたスイに、リィンはニッコリ笑った。
「あの子はNPCですよ」
「…NPC」
「つまり、ゲーム内の作られた人格。プレイヤーじゃない」
「見た目は制作者たちの色々な考えで同じようなのも居れば、個体で違うのもいるんだよ」
それぞれのゲームで作ってる人が違うからコンセプトとかもあるし、ここら辺は結構バラつきあって面白いよね。
タクは離れていった少女をの背中を見ながら言った。
つまり違う子なんだ、把握。
スイは色々あるんだなぁ、と頷いた。
「2人とも、どうですか?アクアエデンは!」
「「綺麗!」」
リィンに力いっぱい返事したスイとファーレンはワクワクと周りを見ていた。
早く探検したい、早く探検したい、早く探検したい
「とりあえず、みんな集まったらまた集合。クランハウスの話し合いって所かな」
タクがステータスを出して時間を確認した。
まだみんなが集まりやすい夜には早い時間だから1回解散、スイやファーレンも周りを見たいだろうからとの配慮だった。
「ス、スイちゃん!俺が案内するよーー!!」
「え?いえ大丈夫……」
苦笑しながら手を振って前に乗り出してきたタクから少し離れる。
フルリと揺れた胸を凝視するタクに、ナズナが急所を軽やかにキック!
タクに1000のダメージ!!
「タク、変態」
「お、お前に言われたくねー…………」
しゃがみこみ大事な場所を抑えるタクの先には胸をやわやわと触るナズナ。
ぎゅっ!と抱きつきニヤリと笑った。
そんなタクを青い顔をして腰を曲げ同じく抑えるファーレン。
カタカタ震えてるのは幻覚じゃないだろう。
心なしかリィンの顔も青かった。
「凄い綺麗……」
皆と1度解散してからまずは噴水広場のスイートガーデンに向かった。
青ベースのお菓子がズラリと並んでいて、どれも美味しそうだ。
「凄い、美味しそう」
「いらっしゃい」
見ていたお店の店員、綺麗なお姉さんが爪楊枝に刺さった青いバウムクーヘンを差し出してきた。
「ありがとうございます………おいしい」
「ほんと?良かった」
青いが、味はホワイトチョコレートのかかったバウムクーヘンのようだ。
「不思議…」
「こっちはまた味違うわよー」
渡されたのはチョコレート味。
今日の試食は2種類よ、と言うお姉さんに頷き甘い味がお口の中一杯に広がる頃には顔が勝手に笑っていた。
おいしいぃぃ!!
「それぞれ1個ずつください!」
「ありがとうねー」
大きめの箱を2つ渡され、お金を渡した。
さっそくそれをしまって次のお店に向かう。
行く先々で試食を渡され食べるスイはご満悦である。
気に入ったやつを買ってはカバンにポイポイと放り込んでいった。
「これは、あかねが喜ぶわぁ」
紙皿に乗せられた青いケーキをパラソルの有るベンチに座って食べる。
ちなみに、フルーツケーキでフルーツも青い。
もきゅもきゅと口を動かしたスイは空を見上げた。
ドーム状になっている空にキラキラと水が光っていた。
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