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第四章 ケーキと優しさ、いただきます
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「……ん?」
二十七だった数字が、二十八になった。二十九、三十、三十一と、マコトの瞬きよりも早く、数字がどんどん増えていく。
「え、あの、タイシくん!? なんかケーキの予約数がおかしなことになってるんだけど!?」
マコトの反応も、おそらくは数字の増殖も、タイシにとっては想定内なのだろう。いつも通り眼鏡を上げる姿に、まったく動じた様子はない。
「世の中には酔狂な人間が多い。キャッチーな画像に感動的なストーリーをつけてやれば、おのずと注目が集まる」
「つ、つまり?」
「サッキノ写真ニサッキノ実話ヲツケテ、ネットニ流シマシタ。コノオ店ノ名前ト地図ト、クリスマスケーキノ予約受付中トイウ情報ヲ添エテ」
優秀な執事が、デバイスの中から主人の台詞を補足してくれる。つまり、マコトやミサキ、ユウやエリヤが試食販売を頑張っている間、タイシはネットを使って予約を取っていたのだ。四人にも黙って、たった一人で。
「それならそうと、ちゃんと説明しなさいよね。がっかりして損したじゃない」
「サプライズのつもりなのか知らねぇが、振り回されるこっちの身にもなりやがれ」
ミサキとエリヤがタイシに不満をぶつけている間にも、数字は目まぐるしく変化していく。やがて、とある数字に辿り着くと、ぴたっと動きを止めた。その数――きっかり、五十。
「これでなんの文句もないな、ゴンタ。大人しく参加券を渡してもらおう」
なぜか最後まで悪役然とした態度を貫いたタイシは、そう言って満足そうに笑ったのだった。
二十七だった数字が、二十八になった。二十九、三十、三十一と、マコトの瞬きよりも早く、数字がどんどん増えていく。
「え、あの、タイシくん!? なんかケーキの予約数がおかしなことになってるんだけど!?」
マコトの反応も、おそらくは数字の増殖も、タイシにとっては想定内なのだろう。いつも通り眼鏡を上げる姿に、まったく動じた様子はない。
「世の中には酔狂な人間が多い。キャッチーな画像に感動的なストーリーをつけてやれば、おのずと注目が集まる」
「つ、つまり?」
「サッキノ写真ニサッキノ実話ヲツケテ、ネットニ流シマシタ。コノオ店ノ名前ト地図ト、クリスマスケーキノ予約受付中トイウ情報ヲ添エテ」
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「これでなんの文句もないな、ゴンタ。大人しく参加券を渡してもらおう」
なぜか最後まで悪役然とした態度を貫いたタイシは、そう言って満足そうに笑ったのだった。
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