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「ヤンキーDKの献身」番外編
Morning Relay 4
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午前9時のペナン。
茶色く濁った川に、赤や青や黄でカラフルに塗装された漁船がずらりと並んでいる。漁船といっても、ボートに毛が生えた程度の小舟だ。
1月は乾季だが、ここ最近は異常気象で毎日のように長めのスコールが降るので、空気はじっとりしている。風に吹かれて、ボートがちゃぷちゃぷと音を立てるのが耳に心地よい。
木製の古い桟橋の上で、塔子は両足を川に浸したまま、仰向けになって空を見上げた。
曇りが多いペナンだが、今日は気持ちよく晴れている。
自然を満喫していると、川から上がってきたカエルがぴょんと塔子の胸に乗った。
緑と黒のまだら模様の大きなカエルだ。塔子を真正面から見つめる目が、ぎょろりと動いた。
「スラマッパギ(おはよう)」
挨拶してみるが、無視される。
ま、いっか。
カエルを胸に乗せたまま、もう少しこうしていようと瞳を閉じた時、無遠慮な笑い声が降ってきた。
「はははっ。何やってんだよ、トウコ」
タンクトップにハーフパンツの青年が、塔子を見下ろして爆笑している。
「アミル」
塔子が身を起こすと、カエルはぴょんと川に飛び込んで行った。
「朝飯食った後いなくなったから何してるかと思えば、こんなところにいたのか。カエルと寝てるとか、本当に日本人女子かよ」
「うるさいわね。カエルにきゃあきゃあ言う女は可愛ぶってるだけよ」
「相変わらず口が悪いなあ」
立ち上がって服についた桟橋の木くずを払っていると、アミルが塔子の頭に触れた。ぼさぼさになった髪を手櫛で梳き、ゴムをとめなおしてくれる。
親の仕事の都合で、塔子は子供時代をペナンで過ごした。
アミルはその頃からの友達だ。
ハンサムでマメな男だが、彼氏でもなんでもない。彼はゲイだ。イスラム教徒のマレーシア人で警察官なので、そのことは塔子しか知らない。
「これからイカンブリスを作るんだ。手伝えよ」
アミルが言った。
「うん。じゃあ、お昼はナシゴレン(焼きめし)がいいな」
「おまえ、昔からうちの母親のナシゴレン好きだよな」
「だって美味しいもの。私が一番好きな味よ」
「母さんには言うなよ。調子乗るから」
「いいじゃない。本当のことだもの」
話しながら、アミルの家に向かう。
アミルの父親は漁師で、家は川沿いの木造家屋だ。漁村の家は扉も窓も常に開放されていて、内外の境界が希薄だ。彼らは常に自然と共に生きている。
「おかえり」
炊事場では、アミルの母親が干した小魚を新聞紙に広げているところだった。
「手伝います」
塔子はざっと手を洗うと、母親の隣に胡坐をかき、2センチほどの小魚の目玉と内臓を取っていく。小魚を更に半分に割って、背骨あたりにある血合いも取る。
イカンブリスは、マレーシア料理には欠かせない揚げた干し魚だ。手間がかかるが、その分、料理を最大限に引き立ててくれる。きつめの塩味と香ばしさは米にも麺にもぴったりだ。
部屋には生臭い魚の匂いがしみついていて、食材の匂いに誘われた蝿がぶんぶん飛んでいる。決して清潔とは言えないが、これがここの生活だ。
泉田塔子はクアラルンプール大学の学生だ。冬休みの今、日本には帰らずに、首都を離れてペナン島のアミルの家でホームステイしている。
魚のカスが服に飛び散るが、着古したTシャツとジーンズなので全く気にならない。
髪型や服装を気にせず、すっぴんで暮らせるこの村は、塔子にとって東京よりもクアラルンプールよりも居心地がいい。
「久しぶりなのに、作業スピードは昔のまんまね」
小魚を処理する塔子の手元を見て、アミルの母親が褒めてくれる。
「小さい頃覚えたことって、身体が覚えてるもの」
「懐かしいわ。あの頃はトウコちゃんよりアミルの方が小さかったものね」
「アミルはよく泣いてましたよね」
「そうそう。いじめられるたびに、塔子ちゃんが助けてくれてたわよね」
笑い合う女二人の横で、アミルは情けない顔をしている。
アミルの母親は塔子にとても優しいが、「トウコちゃんがお嫁さんになってくれればいいのに」とは言ったことがない。息子の性癖に気づいているからではなく、塔子がイスラム教徒ではないからだ。
ムスリムは異教徒とは結ばれない。
「俺もやるから、母さんは休んでなよ。まだ新年なんだし。父さんも漁師仲間と遊びに行ってるんだろ」
アミルが塔子の隣に座って、魚に手を伸ばした。
「そう? じゃあ、洗濯でもしようかな」
立ち上がる母親に、アミルが「洗濯も俺がやるから、休んでなって」と声をかける。
塔子の大学の男の子達とは比較にならないほど、アミルは両親に優しい。
両親に楽をさせてやりたいからと、漁師を継がずに、収入が安定して社会的地位も高い警察官になった。
「嫁も孫も会わせてやれないから、それ以外は完璧な息子でいたいんだ」
昔、そう打ち明けた時のアミルの表情を、塔子は今でも鮮明に思い出せる。
山盛りの小魚の下処理を終える頃には、指先が小魚そのもののように強い匂いを発している。
塔子は大鍋に油を注ぎ入れると、火をつけた。十分に熱せられた油に、小魚を流し入れる。
香ばしい匂いと共に、ばちばちと油が跳ねる。揚げ加減を間違えないように、この工程では無駄口は叩かない。
こんがり揚がった小魚を鍋から上げれば、後は冷ますだけだ。
「美味しそう」
からりとした小魚の山を前に、塔子は思わず喉を鳴らした。
アミルも出来栄えに満足そうだ。
「そういや、日本でもナシゴレンって食えるのか?」
アミルの質問に、塔子は頷いた。
「勿論。高校時代、友達がアジアン・カフェでバイトしてて、よくナシゴレンとかナシレマ作ってくれたのよ」
件の友達、三沢空乃は大学生になってもそのバイトを続けているらしい。
今夜は三沢達とオンライン飲みなので、この大量のイカンブリスを自慢してやろうと思い立つ。
「この子よ」
尻ポケットからスマホを取り出して三沢の写真を見せると、アミルはひゅっと口笛を吹いた。
「ワオ、すごく好みだ」
「残念ながら、彼氏持ちよ」
「彼氏? ホントに?」
「そう、彼氏」
「へえ、残念。すごく好みなのに」
写真を眺めて繰り返すアミルの背中を、励ますように叩いた。
「アミルにも、いい男が見つかるといいね」
そう言うと、アミルは素敵な笑顔を見せて、いたずらっぽくウィンクを飛ばした。
「塔子にもね」
茶色く濁った川に、赤や青や黄でカラフルに塗装された漁船がずらりと並んでいる。漁船といっても、ボートに毛が生えた程度の小舟だ。
1月は乾季だが、ここ最近は異常気象で毎日のように長めのスコールが降るので、空気はじっとりしている。風に吹かれて、ボートがちゃぷちゃぷと音を立てるのが耳に心地よい。
木製の古い桟橋の上で、塔子は両足を川に浸したまま、仰向けになって空を見上げた。
曇りが多いペナンだが、今日は気持ちよく晴れている。
自然を満喫していると、川から上がってきたカエルがぴょんと塔子の胸に乗った。
緑と黒のまだら模様の大きなカエルだ。塔子を真正面から見つめる目が、ぎょろりと動いた。
「スラマッパギ(おはよう)」
挨拶してみるが、無視される。
ま、いっか。
カエルを胸に乗せたまま、もう少しこうしていようと瞳を閉じた時、無遠慮な笑い声が降ってきた。
「はははっ。何やってんだよ、トウコ」
タンクトップにハーフパンツの青年が、塔子を見下ろして爆笑している。
「アミル」
塔子が身を起こすと、カエルはぴょんと川に飛び込んで行った。
「朝飯食った後いなくなったから何してるかと思えば、こんなところにいたのか。カエルと寝てるとか、本当に日本人女子かよ」
「うるさいわね。カエルにきゃあきゃあ言う女は可愛ぶってるだけよ」
「相変わらず口が悪いなあ」
立ち上がって服についた桟橋の木くずを払っていると、アミルが塔子の頭に触れた。ぼさぼさになった髪を手櫛で梳き、ゴムをとめなおしてくれる。
親の仕事の都合で、塔子は子供時代をペナンで過ごした。
アミルはその頃からの友達だ。
ハンサムでマメな男だが、彼氏でもなんでもない。彼はゲイだ。イスラム教徒のマレーシア人で警察官なので、そのことは塔子しか知らない。
「これからイカンブリスを作るんだ。手伝えよ」
アミルが言った。
「うん。じゃあ、お昼はナシゴレン(焼きめし)がいいな」
「おまえ、昔からうちの母親のナシゴレン好きだよな」
「だって美味しいもの。私が一番好きな味よ」
「母さんには言うなよ。調子乗るから」
「いいじゃない。本当のことだもの」
話しながら、アミルの家に向かう。
アミルの父親は漁師で、家は川沿いの木造家屋だ。漁村の家は扉も窓も常に開放されていて、内外の境界が希薄だ。彼らは常に自然と共に生きている。
「おかえり」
炊事場では、アミルの母親が干した小魚を新聞紙に広げているところだった。
「手伝います」
塔子はざっと手を洗うと、母親の隣に胡坐をかき、2センチほどの小魚の目玉と内臓を取っていく。小魚を更に半分に割って、背骨あたりにある血合いも取る。
イカンブリスは、マレーシア料理には欠かせない揚げた干し魚だ。手間がかかるが、その分、料理を最大限に引き立ててくれる。きつめの塩味と香ばしさは米にも麺にもぴったりだ。
部屋には生臭い魚の匂いがしみついていて、食材の匂いに誘われた蝿がぶんぶん飛んでいる。決して清潔とは言えないが、これがここの生活だ。
泉田塔子はクアラルンプール大学の学生だ。冬休みの今、日本には帰らずに、首都を離れてペナン島のアミルの家でホームステイしている。
魚のカスが服に飛び散るが、着古したTシャツとジーンズなので全く気にならない。
髪型や服装を気にせず、すっぴんで暮らせるこの村は、塔子にとって東京よりもクアラルンプールよりも居心地がいい。
「久しぶりなのに、作業スピードは昔のまんまね」
小魚を処理する塔子の手元を見て、アミルの母親が褒めてくれる。
「小さい頃覚えたことって、身体が覚えてるもの」
「懐かしいわ。あの頃はトウコちゃんよりアミルの方が小さかったものね」
「アミルはよく泣いてましたよね」
「そうそう。いじめられるたびに、塔子ちゃんが助けてくれてたわよね」
笑い合う女二人の横で、アミルは情けない顔をしている。
アミルの母親は塔子にとても優しいが、「トウコちゃんがお嫁さんになってくれればいいのに」とは言ったことがない。息子の性癖に気づいているからではなく、塔子がイスラム教徒ではないからだ。
ムスリムは異教徒とは結ばれない。
「俺もやるから、母さんは休んでなよ。まだ新年なんだし。父さんも漁師仲間と遊びに行ってるんだろ」
アミルが塔子の隣に座って、魚に手を伸ばした。
「そう? じゃあ、洗濯でもしようかな」
立ち上がる母親に、アミルが「洗濯も俺がやるから、休んでなって」と声をかける。
塔子の大学の男の子達とは比較にならないほど、アミルは両親に優しい。
両親に楽をさせてやりたいからと、漁師を継がずに、収入が安定して社会的地位も高い警察官になった。
「嫁も孫も会わせてやれないから、それ以外は完璧な息子でいたいんだ」
昔、そう打ち明けた時のアミルの表情を、塔子は今でも鮮明に思い出せる。
山盛りの小魚の下処理を終える頃には、指先が小魚そのもののように強い匂いを発している。
塔子は大鍋に油を注ぎ入れると、火をつけた。十分に熱せられた油に、小魚を流し入れる。
香ばしい匂いと共に、ばちばちと油が跳ねる。揚げ加減を間違えないように、この工程では無駄口は叩かない。
こんがり揚がった小魚を鍋から上げれば、後は冷ますだけだ。
「美味しそう」
からりとした小魚の山を前に、塔子は思わず喉を鳴らした。
アミルも出来栄えに満足そうだ。
「そういや、日本でもナシゴレンって食えるのか?」
アミルの質問に、塔子は頷いた。
「勿論。高校時代、友達がアジアン・カフェでバイトしてて、よくナシゴレンとかナシレマ作ってくれたのよ」
件の友達、三沢空乃は大学生になってもそのバイトを続けているらしい。
今夜は三沢達とオンライン飲みなので、この大量のイカンブリスを自慢してやろうと思い立つ。
「この子よ」
尻ポケットからスマホを取り出して三沢の写真を見せると、アミルはひゅっと口笛を吹いた。
「ワオ、すごく好みだ」
「残念ながら、彼氏持ちよ」
「彼氏? ホントに?」
「そう、彼氏」
「へえ、残念。すごく好みなのに」
写真を眺めて繰り返すアミルの背中を、励ますように叩いた。
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そう言うと、アミルは素敵な笑顔を見せて、いたずらっぽくウィンクを飛ばした。
「塔子にもね」
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