83 / 90
番外編
2018: Naoki and Naoko
しおりを挟む
2018年11月19日。
NHKワールドの天気予報が報じる渋谷は木枯らしが吹き荒れていかにも寒そうだ。
年中平均気温30度超えのシンガポールは今日も暑くて、近間と直樹はクーラーの効いた部屋でのんびりと休日を送っている。
土日はワークアウトに精を出したり買い物に出かけることが多いので、昼間にソファーでだらけることはあまりない二人だが、今日は特別だ。
近間は直樹の膝を枕にして、ソファに寝そべっている。
お祝いに便乗して昼からモエ・エ・シャンドンのミニボトルを開けたので、頬が桃色に染まっている。可愛い。
その柔らかな黒髪を左手で撫でながら、直樹は右手で忙しくスマホを操作する。
近間家家族ラインは昼前から通知が絶えることがない。
今朝方、近間家4男の保の妻、市子が女の子を出産したのだ。
歓喜のメッセージと、生まれたての赤ん坊、それを見守る近間の両親と保夫妻の写真が次々に送られてくる。
おくるみに包まれた、まだくしゃくしゃの顔の赤ん坊の写真を見て、先ほどから近間は悶えている。
「どうしよう直樹、可愛すぎる。なんだよ、この爪の小ささ」
直樹にとっては悶えている近間の方が可愛いし、すぐにでもベッドに連れ込みたい。
悶々としていると、近間がじとりと睨んでくる。
「おまえ、変なこと考えてるだろ」
近間の頭はぎりぎり股間には触れていないし、流石にまだ勃ってはいない。
「…う、否定しませんけど」
「赤ん坊に勃つとか」
「勃ってません。違いますよ、可愛い可愛い言ってるあんたが可愛いからでしょうが!」
「ふは。おまえ、本当、俺のこと好きだよな」
近間は楽しそうだ。リラックスしているこの人を見るのが好きだ。
今は大使館付の防衛駐在官という立場だが、ひとたび戦闘機に乗れば、命を懸けて訓練や任務に当たっている人だ。
だからこそ、肩の力を抜いているのを見ると、安心する。
「好きですよ。何回言わせるんですか」
何回どころかもう何百回も言っているでしょう。
そう付け足すと、近間は腹筋を使ってしなやかに上半身を起こし、直樹に口づけた。
馴染んだ唇の感触と近間の匂いに、直樹は相好を崩す。
お祝いラインの応酬も一区切りだし、もうこのまま夜まで、いや、朝までぐずぐずに抱き潰してしまいたい。
欲に駆られて近間のポロシャツの裾に手を差し入れ、胸の飾りに触れる。
条件反射のようにぴくりと震えたくせに、近間は直樹の手を押しとどめた。
「もうちょっと、後でな」
抵抗されたのが癪で、喉を絞り、近間が好きなとびきりの低い声を耳元に吹き込んだ。
「なんで。すげえ、したいのに」
「…いいから。ちょっと待てって」
だったらそんなに瞳を潤ませないで欲しい。
ここは押し切ってしまおうと、体勢を変えて近間の上にのしかかった時、スマホが着信を告げた。
「あれ、市子ちゃんだ」
近間宛の間違いではないだろうか。
近間を見遣ると、出ろよと視線で促してくる。
スマホをタップすると、久方ぶりの市子の声が流れ込んでくる。
「直樹君。おひさー」
「市子ちゃん、おめでとう。めっちゃ可愛いね。俺まですっげー嬉しい」
近間の弟の嫁だ。
保と市子がシンガポール旅行に来て初めて会って以来、直樹も二人のことを弟妹のように思っている。
「ふふ、ありがとう」
「疲れてない?」
「そりゃ疲れるよー。写真撮るために取り繕ってるけど、ボロボロ。でも、泣きそうなくらい幸せ」
「うん。おめでとう。女の人って、本当、すごいな」
「そう言ってくれるの、直樹君らしいね」
「あ、近間さんに変わろうか」
「ううん、まずは直樹君にお願いがあって」
電話越しの市子の声が真面目になる。
出産直後にどんなお願いがあるというのだろう。
直樹はソファの上で背筋を伸ばす。
「俺に出来ることなら」
「この子、ナオコって名づけたくて」
「うん」
音だけでは変換が出来なくて、直樹は曖昧に頷く。
ちらりと近間を見ると、うっとりするくらい穏やかな表情で微笑んでいる。
「ナオは直樹君の直だよ。直樹君の名前、この子に一字くれないかな」
「え」
スマホ越しの思いもよらぬお願いに心臓が鳴る。
「保君ともずっと相談してたんだけど、男の子でも女の子でも、直ってつけたいなって」
「それは、勿論俺も嬉しいけど。でも、なんで」
直樹は唾を飲み込む。
保と市子にとって初めての子供だ。
ラインで見た写真の背後には、両家の両親だって映っていた。
近間家にとっては二人目の、市子の椿原家にとっては待望の初孫だ。
もっと他に、由来とか画数とか。
どうして、俺の名を。
言葉を出せないでいると、がさがさと音がして、声の主が代わった。
「直樹? 久しぶり」
保だ。
感極まっているのだろう、いつもは力強い声が揺れている。
「保君。おめでとう。あの、俺の名前って」
「市子と前々から相談してたんだ。うちの親も、市子の親も賛成してくれてる。恵兄と直樹、籍入れたりできないだろ。だから、なんか、家族の一員みたいな印があってもいいかなって。ああ、印って変だな。証、いや、それも変か。悪い、うまく説明できなくて」
思いを伝えようとする保の声がじんと耳から浸透していく。
息が止まるくらい心臓が痛くなって、ぱたぱたと涙が流れ落ちた。
「あ、っ」
「直樹、大丈夫か?」
近間が差し出してくれたハンカチで涙と鼻水を拭い、直樹は応える。
「保君。市子ちゃん。ありがとう。すごく、すごく嬉しい。ありがとう」
スピーカーに変えたのか、市子と赤ん坊の泣き声が紛れ込んでくる。
「やーだ、泣かないでよ直樹君」
「名付け親として、近いうちに会いに来いよな。直子に」
保がそう締めくくり、ライン通話を終えても直樹の涙は止まらなかった。
近間の家族は、みんないつだって優しくて温かい。
こんな素敵な贈り物を貰えるなんて想像もしていなかった。
起き上がって、ハンカチに次いでティッシュを渡してくれる近間は、直樹の様子に驚いてもいない。
「っ、近間さん、俺」
感極まって近間の胸に飛び込むと、そのまま抱きしめられた。
「良かったな」
「知ってたんですか」
一定のリズムで背中を叩きながら、近間は頷いた。
「ちょっと前に相談されてた。おまえが喜ぶ顔見たくて、黙ってたんだよ。悪かったな」
「いえ、俺、こんなことしてもらえるなんて」
「感激しすぎだろ」
「感激するに決まってるだけじゃないですか」
「俺が生涯の相手って決めたんだから、おまえは保や市子ちゃんの義理の兄で、直子ちゃんの叔父だろ。名前を一字貰われる権利はアリアリだ」
そう言う近間も少し涙ぐんでいる。
互いの髪を指で梳きながら、直樹は近間の体温を堪能する。
「どうしよう、近間さん」
「なんだよ」
「俺、直子ちゃんに貢いでしまうかもしれません」
「あー、だろうな」
「俺の奢りたいリストトップテンには近間さんしかランクインしてなかったのに」
「何のリストだよ」
近間がくすくす笑うので、振動が伝わってきてくすぐったい。
「直子ちゃんが2位に入ってしまうかもしれません」
「おまえの稼いだ金なんだから好きにしろよ。けど、保はともかく市子ちゃんは厳しいから、娘へのプレゼント攻撃は拒否られると思うぞ」
「うっ、そうでしょうか。クマさんとかウサギさんの着ぐるみ着せて写真撮りたかったのに」
「でたよ、コスプレ趣味」
「絶対可愛いですよ!」
力絶する直樹を、近間は面白そうに見ている。
その目はいつもより和やかで慈愛に満ちている。
首を傾げると、近間の手がするりと直樹のシャツの下に潜り込んでくる。
「嬉しいよ。おまえがそんなに喜んでくれて。ありがとうな」
背骨をひとつずつ確認するようになぞられる。直樹は近間の頬を撫でて、唇を合わせた。
俺たちは自分の子供は持てないけれど。
家族の子供を愛で、その成長を見守ることはできる。
その機会を与えてくれた近間家の全員に心からありがとうを伝えよう。
NHKワールドの天気予報が報じる渋谷は木枯らしが吹き荒れていかにも寒そうだ。
年中平均気温30度超えのシンガポールは今日も暑くて、近間と直樹はクーラーの効いた部屋でのんびりと休日を送っている。
土日はワークアウトに精を出したり買い物に出かけることが多いので、昼間にソファーでだらけることはあまりない二人だが、今日は特別だ。
近間は直樹の膝を枕にして、ソファに寝そべっている。
お祝いに便乗して昼からモエ・エ・シャンドンのミニボトルを開けたので、頬が桃色に染まっている。可愛い。
その柔らかな黒髪を左手で撫でながら、直樹は右手で忙しくスマホを操作する。
近間家家族ラインは昼前から通知が絶えることがない。
今朝方、近間家4男の保の妻、市子が女の子を出産したのだ。
歓喜のメッセージと、生まれたての赤ん坊、それを見守る近間の両親と保夫妻の写真が次々に送られてくる。
おくるみに包まれた、まだくしゃくしゃの顔の赤ん坊の写真を見て、先ほどから近間は悶えている。
「どうしよう直樹、可愛すぎる。なんだよ、この爪の小ささ」
直樹にとっては悶えている近間の方が可愛いし、すぐにでもベッドに連れ込みたい。
悶々としていると、近間がじとりと睨んでくる。
「おまえ、変なこと考えてるだろ」
近間の頭はぎりぎり股間には触れていないし、流石にまだ勃ってはいない。
「…う、否定しませんけど」
「赤ん坊に勃つとか」
「勃ってません。違いますよ、可愛い可愛い言ってるあんたが可愛いからでしょうが!」
「ふは。おまえ、本当、俺のこと好きだよな」
近間は楽しそうだ。リラックスしているこの人を見るのが好きだ。
今は大使館付の防衛駐在官という立場だが、ひとたび戦闘機に乗れば、命を懸けて訓練や任務に当たっている人だ。
だからこそ、肩の力を抜いているのを見ると、安心する。
「好きですよ。何回言わせるんですか」
何回どころかもう何百回も言っているでしょう。
そう付け足すと、近間は腹筋を使ってしなやかに上半身を起こし、直樹に口づけた。
馴染んだ唇の感触と近間の匂いに、直樹は相好を崩す。
お祝いラインの応酬も一区切りだし、もうこのまま夜まで、いや、朝までぐずぐずに抱き潰してしまいたい。
欲に駆られて近間のポロシャツの裾に手を差し入れ、胸の飾りに触れる。
条件反射のようにぴくりと震えたくせに、近間は直樹の手を押しとどめた。
「もうちょっと、後でな」
抵抗されたのが癪で、喉を絞り、近間が好きなとびきりの低い声を耳元に吹き込んだ。
「なんで。すげえ、したいのに」
「…いいから。ちょっと待てって」
だったらそんなに瞳を潤ませないで欲しい。
ここは押し切ってしまおうと、体勢を変えて近間の上にのしかかった時、スマホが着信を告げた。
「あれ、市子ちゃんだ」
近間宛の間違いではないだろうか。
近間を見遣ると、出ろよと視線で促してくる。
スマホをタップすると、久方ぶりの市子の声が流れ込んでくる。
「直樹君。おひさー」
「市子ちゃん、おめでとう。めっちゃ可愛いね。俺まですっげー嬉しい」
近間の弟の嫁だ。
保と市子がシンガポール旅行に来て初めて会って以来、直樹も二人のことを弟妹のように思っている。
「ふふ、ありがとう」
「疲れてない?」
「そりゃ疲れるよー。写真撮るために取り繕ってるけど、ボロボロ。でも、泣きそうなくらい幸せ」
「うん。おめでとう。女の人って、本当、すごいな」
「そう言ってくれるの、直樹君らしいね」
「あ、近間さんに変わろうか」
「ううん、まずは直樹君にお願いがあって」
電話越しの市子の声が真面目になる。
出産直後にどんなお願いがあるというのだろう。
直樹はソファの上で背筋を伸ばす。
「俺に出来ることなら」
「この子、ナオコって名づけたくて」
「うん」
音だけでは変換が出来なくて、直樹は曖昧に頷く。
ちらりと近間を見ると、うっとりするくらい穏やかな表情で微笑んでいる。
「ナオは直樹君の直だよ。直樹君の名前、この子に一字くれないかな」
「え」
スマホ越しの思いもよらぬお願いに心臓が鳴る。
「保君ともずっと相談してたんだけど、男の子でも女の子でも、直ってつけたいなって」
「それは、勿論俺も嬉しいけど。でも、なんで」
直樹は唾を飲み込む。
保と市子にとって初めての子供だ。
ラインで見た写真の背後には、両家の両親だって映っていた。
近間家にとっては二人目の、市子の椿原家にとっては待望の初孫だ。
もっと他に、由来とか画数とか。
どうして、俺の名を。
言葉を出せないでいると、がさがさと音がして、声の主が代わった。
「直樹? 久しぶり」
保だ。
感極まっているのだろう、いつもは力強い声が揺れている。
「保君。おめでとう。あの、俺の名前って」
「市子と前々から相談してたんだ。うちの親も、市子の親も賛成してくれてる。恵兄と直樹、籍入れたりできないだろ。だから、なんか、家族の一員みたいな印があってもいいかなって。ああ、印って変だな。証、いや、それも変か。悪い、うまく説明できなくて」
思いを伝えようとする保の声がじんと耳から浸透していく。
息が止まるくらい心臓が痛くなって、ぱたぱたと涙が流れ落ちた。
「あ、っ」
「直樹、大丈夫か?」
近間が差し出してくれたハンカチで涙と鼻水を拭い、直樹は応える。
「保君。市子ちゃん。ありがとう。すごく、すごく嬉しい。ありがとう」
スピーカーに変えたのか、市子と赤ん坊の泣き声が紛れ込んでくる。
「やーだ、泣かないでよ直樹君」
「名付け親として、近いうちに会いに来いよな。直子に」
保がそう締めくくり、ライン通話を終えても直樹の涙は止まらなかった。
近間の家族は、みんないつだって優しくて温かい。
こんな素敵な贈り物を貰えるなんて想像もしていなかった。
起き上がって、ハンカチに次いでティッシュを渡してくれる近間は、直樹の様子に驚いてもいない。
「っ、近間さん、俺」
感極まって近間の胸に飛び込むと、そのまま抱きしめられた。
「良かったな」
「知ってたんですか」
一定のリズムで背中を叩きながら、近間は頷いた。
「ちょっと前に相談されてた。おまえが喜ぶ顔見たくて、黙ってたんだよ。悪かったな」
「いえ、俺、こんなことしてもらえるなんて」
「感激しすぎだろ」
「感激するに決まってるだけじゃないですか」
「俺が生涯の相手って決めたんだから、おまえは保や市子ちゃんの義理の兄で、直子ちゃんの叔父だろ。名前を一字貰われる権利はアリアリだ」
そう言う近間も少し涙ぐんでいる。
互いの髪を指で梳きながら、直樹は近間の体温を堪能する。
「どうしよう、近間さん」
「なんだよ」
「俺、直子ちゃんに貢いでしまうかもしれません」
「あー、だろうな」
「俺の奢りたいリストトップテンには近間さんしかランクインしてなかったのに」
「何のリストだよ」
近間がくすくす笑うので、振動が伝わってきてくすぐったい。
「直子ちゃんが2位に入ってしまうかもしれません」
「おまえの稼いだ金なんだから好きにしろよ。けど、保はともかく市子ちゃんは厳しいから、娘へのプレゼント攻撃は拒否られると思うぞ」
「うっ、そうでしょうか。クマさんとかウサギさんの着ぐるみ着せて写真撮りたかったのに」
「でたよ、コスプレ趣味」
「絶対可愛いですよ!」
力絶する直樹を、近間は面白そうに見ている。
その目はいつもより和やかで慈愛に満ちている。
首を傾げると、近間の手がするりと直樹のシャツの下に潜り込んでくる。
「嬉しいよ。おまえがそんなに喜んでくれて。ありがとうな」
背骨をひとつずつ確認するようになぞられる。直樹は近間の頬を撫でて、唇を合わせた。
俺たちは自分の子供は持てないけれど。
家族の子供を愛で、その成長を見守ることはできる。
その機会を与えてくれた近間家の全員に心からありがとうを伝えよう。
13
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる