落ちこぼれの【無属性】魔術師、実は属性そのものを定義する「概念魔法」の創始者だった

風船色

文字の大きさ
3 / 10

第三話

しおりを挟む
 王立魔導学院を追放され、人類の禁忌とされる「最果ての森」へと足を踏み入れたアリスティア・レイロード。彼はそこで、数千年の封印に倦んでいた銀嶺竜を、独自の「概念魔法」によって解放した。

 静寂が支配する森の最深部。光り輝く鎖が霧散し、そこに残されたのは、銀色の髪をなびかせる一人の少女だった。

 少女――ルナは、その白磁のような肌を震わせながら、自らの掌を見つめていた。龍としての膨大な質量を、アリスティアの魔力供給と定義の書き換えによって、人間の少女という「極めて効率的な形態」に再構成した姿だ。彼女にとっての数百年の孤独は、アリスティアという一人の青年が提示した「論理」によって、あまりにもあっけなく終わりを告げたのである。

「……信じられない。本当に、この身体で自由に動けるのね。あの忌々しい鎖も、魂を削るような重圧も、すべて消えてしまった」

 ルナはまるで踊るようにその場でくるりと回り、銀色の髪を夜の風に揺らした。その表情には、長年の束縛から解き放たれた歓喜が溢れている。しかし、そんなドラマチックな光景を前にしても、アリスティアの反応は冷淡そのものだった。

「当然の結果です。封印の術式を『外部からの魔力供給路』に書き換えましたから。今の貴方は、大気中のマナを無制限に吸収し、最適化された状態で循環させる『永久機関』に近い。形態の安定も、僕が記述した存在定義に従っている限り、崩れることはありません。驚くべきことではない、ただの計算の帰結です」

 アリスティアは、愛用の万年筆を動かし、使い古したノートに凄まじい速度で数式を書き込みながら答えた。その瞳には、救った少女への感傷など微塵も存在せず、ただ「実験結果」に対する満足感だけが浮かんでいる。

「永久機関……。貴方、さらっと言ったけれど、それって魔導師たちが何千年も追い求めてきた究極の夢なのよ? それを数分の計算で実現してしまうなんて、貴方の頭の中はどうなっているの? これじゃあ、この世界で必死に修行している魔導師たちが馬鹿みたいじゃない」

「夢、という言葉は思考停止の言い訳に過ぎません。現象には必ず原因があり、原因には記述可能な法則がある。理論が正しく記述され、初期条件が揃えば、現象は必然として生じます。それが理解できないのは、既存の魔導学が『現象の観察』に終始し、『定義の改竄』にまで至っていないからです。彼らは料理の味を語るだけで、レシピを書き換える発想がない」

 アリスティアは顔を上げ、ルナを真っ直ぐに見つめた。その眼差しは、彼女を一人の女性としてではなく、極めて精緻な「部品」として検品する学者のそれだった。

「さて、ルナ。契約の履行を始めましょう。僕が貴方を解放した対価は、貴方のリソースそのものです。これより、僕の魔法理論を完成させるための『演算器』としての役割を果たしてもらいます」

「演算器……。具体的に何をすればいいの? 私、龍としての力なら自信があるけれど、貴方の言っている『論理』なんて、さっぱりわからないわよ。私に何を計算させようっていうの?」

「理解する必要はありません。貴方はただ、僕が流し込む『定義』の負荷を肩代わりし、世界への出力端子になればいい。簡単なことです。僕が『OS』となり、貴方が『ハードウェア』となる。僕の脳内で行う膨大な変数の処理を、貴方の強靭な魔力回路をバイパスにして増幅し、現実に投影するのです」

 アリスティアはルナの額に、躊躇なく指先を触れた。瞬間、ルナの脳内に、人間一人が到底抱えられるはずのない膨大な「情報量」が、濁流のごとく流れ込んできた。

「っ……!? なに、これ……! 数字、文字、見たこともない図形が……! 頭が、割れそうよ……! 世界が、バラバラの記号に見える……!」

「堪えてください。それが『世界』の真実の姿です。……少し、僕の視界を共有しましょう」

 アリスティアの意識が、ルナの回路を通じて深い過去へと接続される。それは、彼がまだ王立魔導学院で「万年最下位の無能」と蔑まれていた頃の断片だった。

 深夜。月の光すら届かない、カビ臭い地下の研究室。アリスティアは一人、灯ることもない魔石を見つめていた。周囲の生徒たちは、家系から引き継いだ強力な属性魔法を誇示し、呪文を唱えれば火が、水が、雷が出ることを当然として受け入れていた。

 だが、アリスティアにはそれが、ただの「奇跡の切り売り」にしか見えなかった。  なぜ、火は熱いのか?  教科書にはこうある。『火属性のマナが、精霊の加護によって顕現し、熱をもたらすのだ』と。しかし、アリスティアはその説明に激しい嫌悪を覚えた。精霊とは何か。加護とは何か。そのプロセスがブラックボックス化されている以上、それは魔法ではなく、ただの不完全な「現象」に過ぎない。

 熱とは、物質の微視的な振動エネルギーだ。ならば、その『振動』という定義を、マナという媒介を使って空間そのものに直接記述できれば、属性という不自由なフィルターを通す必要はない。

 その夜、彼は初めて「再定義」を試みた。目の前の魔石。本来は火を出すための、誰にでも扱える安価な媒介。彼はそこから「火」という既成概念を剥離させ、ただの「エネルギー伝達」としての数式を記述した。

 既存の魔法学において、魔力は「消費して火を出す燃料」だ。だが、アリスティアにとって、魔力は「世界を記述するためのインク」だった。炎という形にするのではなく、空間の粒子運動を加速させるという一点にのみ、全記述を集中させた。

 その瞬間、魔石は炎を出すことなく、ただその場所の空気の分子運動を音速を超えて加速させ、真っ白な高熱の光を放った。精霊の介入もない。属性の付与もない。ただの「論理」が、現実を力ずくで屈服させた瞬間だった。

 魔法とは、才能ではない。記述されるべき論理だ。ならば、この世界のすべては、正しく記述し直されるべきだ。非効率的な属性魔法も、血筋による優劣も、すべては記述ミスに過ぎない。その確信が、彼を「無属性のゴミ」から「世界の再定義者」へと変えた。学院の教師たちは、彼が引き起こす現象を「制御不能な暴発」と断じ、理解しようともしなかった。だがアリスティアにとって、彼らの嘲笑こそが、論理の通じない野蛮なノイズに他ならなかった。

「……あ、アリスティア。貴方、そんな時からこんな孤独な戦いをしていたの?」

 ルナの意識が、回想から引き戻される。彼女の瞳には、先ほどまでの恐怖ではなく、目の前の青年に対する戦慄と、抗いがたい敬服が混ざり合っていた。アリスティアの脳内で行われている計算の緻密さは、数千年の寿命を持つ龍の知性を遥かに凌駕していた。

「孤独、という評価は感傷的すぎますね。単に効率の悪い教育機関にいたというだけです。さて、同調設定は完了しました。ルナの魔力回路をバイパスにしたことで、僕の演算能力は理論上、従来の数千倍にまで拡張されました。これならば、大規模な空間再構成も一秒足らずで終わります。では、始めましょう」

 アリスティアは満足げに頷くと、ノートを閉じ、森の地面を軽く踏みしめた。 「これより、僕たちの拠点を構築します。ルナ、座標計算の補助を。一兆分の一以下の精度で空間の揺らぎを監視してください。それ以上の揺らぎは、事象の崩壊を招きます。僕が世界を『再定義』する間、貴方はその歪みをすべて魔力で埋めるのです」

「……わ、わかったわよ! 私の回路を、好きに使って!」

 アリスティアを中心に、幾何学的な紋様が、光の速度で森の地面を埋め尽くした。それは従来の魔法陣とは全く異なる、洗練された「世界のプログラムコード」だった。

「定義。座標、半径五十メートルにおける空間占有率、および物質の状態固定を再構成する」

 大地が震える。だが、それは破壊の振動ではない。アリスティアの意志に従い、土が、岩が、そして大気までもが、その「前提条件」を書き換えられていく。

「構造記述。外殻は物理・概念の複合遮断結界。内部は定温、定湿、完全静音空間。動力源として、周囲の瘴気を吸引しマナへと精製するエンジンを組み込む」

 ルナの膨大な魔力が、アリスティアが描いた「設計図」に実体を与えていく。本来、これほどの建築には、数百人の熟練した石工と魔導師、そして数年の歳月が必要だ。しかし、アリスティアにとっては「完成図を正しく記述する」ことさえできれば、物質の配置に要する時間は単なる変数の一つに過ぎない。

 森の木々がまるで意志を持っているかのように自ら場所を空け、地面からは不純物を極限まで取り除いた純白の石材がせり上がってくる。それは王国のいかなる宮殿よりも美しく、同時にいかなる要塞よりも強固な、機能美の極致とも言える建造物だった。

 数分後。そこには、周囲の禍々しい「最果ての森」の景色とはあまりに不釣り合いな、白亜の研究所が建っていた。

「……できた。本当に、数分で家が建っちゃったわね。貴方、本当に人間なの? 神様か何かの間違いじゃないの?」

「人間の定義によりますが、生物学的には人間です。さあ、入りましょう。居住環境の初期設定を完了させなければ」

 アリスティアは無造作に扉を開け、中へと入った。研究所の内部は、高度な空間拡張魔法が施されており、外見から推測される面積の数十倍の広さを持っていた。壁一面を埋め尽くす巨大な書架、アリスティアが概念魔法によって原子レベルから生成した精密な観測機材、そして中央には巨大な演算用クリスタルが鎮座している。

「わあぁ……! 中はもっとすごいのね! このベッド、雲みたいにふわふわ! それに、あっちの棚には不思議な食べ物がたくさん入ってるわ! ねえ、これ食べていいの?」

 ルナは、少女らしい無邪気さでリビングに飛び込み、家具の感触を確かめている。アリスティアは、そんな助手の様子を気にする素振りも見せず、窓の外の景色へと視線を向けた。

「窓の外が瘴気色のままだと、視覚情報が脳に与えるストレス値が無視できません。……再定義しましょう」

 アリスティアが指をパチンと鳴らす。 「定義。この窓という境界において、透過する光の波長を調整する。屋外の風景は、常に季節に応じた最も美的かつ穏やかな色彩として投影されるものとする」

 窓の外に広がっていた死の森の景色が、一瞬にして、美しい夕焼けに照らされた高原のような光景へと書き換わった。もちろん、窓の外の現実は変わっていない。ただ、その窓を通る光の情報だけが、アリスティアの定義によって「加工」されたのだ。

「……完璧だ。重力も、僕が最も思考しやすい値に微調整しました。これで肉体的な負担が最小化されます。ルナ、君の部屋も用意しておきました。食事についても、君の嗜好データを蓄積して、最適な栄養バランスで自動生成されるようにしてあります」

「……アリスティア。貴方、冷たい人だと思っていたけれど、案外、居心地を良くすることに関しては情熱的なのね。私のことも、少しは考えてくれているのかしら?」

「情熱ではありません、合理性です。不快な環境で研究効率を落とすことほど、人生において非合理なことはありませんから。貴方が不機嫌になって演算精度が落ちるのも困ります。……さて、ルナ。休憩は終わりです」

 アリスティアは、長旅の疲れなど微塵も感じさせない様子で、執務机に座り、真っ白なノートにペンを構えた。

「これから、僕たちはこの世界を『修正』していく。王国が後生大事に守っている不完全な魔法体系を、僕の概念魔法でアップデートする。その過程で、古い定義にしがみつく連中が邪魔をしてくるかもしれませんが……。その時は、彼らの存在そのものを『論理エラー』として処理するまでです」

 アリスティアの唇が、わずかに吊り上がる。それは、彼が初めて見せた、年相応の少年のようであり――同時に、世界の理を己の手で捏ね直そうとする、若き神の不敵な笑みだった。

「ええ、いいわよ! 私の全ての魔力、貴方に貸してあげる。世界を驚かせてやりましょう、主人様!」

 ルナは楽しそうに笑い、彼の隣に座った。世界で最も危険な森の最深部。そこには今、世界で最も静かで、最も知的な聖域が完成した。

 王国の人々が、今この瞬間も彼を「落ちこぼれの無能」として嘲笑い、平穏な日常を謳歌している間に。アリスティア・レイロードによる、世界の再構築は、着実に、そして静かにその幕を上げたのである。

 彼が書き連ねる数式の先に、どのような未来が待っているのか。それはまだ、誰にも定義されていない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます

なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。 だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。 ……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。 これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」 王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。 彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。 失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。 しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。 「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」 ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。 その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。 一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。 「ノエル! 戻ってきてくれ!」 「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」 これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。

葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。 だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。 突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。 これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。

処理中です...