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彼と彼女のstart
-9-彼女の今世
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お礼...何にしよう。
やっぱり、物がいいよね...サプライズとかは、大袈裟で、やりすぎだと思うから、何か役に立つものを...
そうだ!
私は天才的な思いつきをして、その日徹夜で作業をした。
◇
「ふぅ...」
喜んでくれるかな、なんて。
私は綺麗にラッピングされたそれをそっと鞄の中に仕舞い込んで、深呼吸した。
徹夜だったから、ちょっと顔が暗く見えたけど、なんとかメイクでごまかした。
二回も人生を経験しただけあって、私のメイクの腕はプロ並み(笑)
それも、二回も一生に一度の盛大な恋をしていたからね(笑)
前世で家族にサプライズができなかったのが心残りだけど、その代わり今世は精一杯親孝行したいな。
◇
団長は、どこか鋭いのか、私の緊張したような雰囲気に気づいていた。
「何かあったのか?」
あったというか、あるというか...
私は、すぅ、と息を吸い込んで団長に言った。
「あの、これ、日頃の、お礼、です」
途切れ途切れだったけど、なんとか言えた。
私は鞄からそれと同時にラッピングした袋を取り出す。
「ありがとうございます...開けてもいいですか?」
「はい、是非。それと、言葉も話しやすいようにしてもらえたら嬉しいです...」
「いいのか?」
彼本来の喋り方になったようで、なんだか落ち着く。
「勿論です、私としてもそっちの方が話しやすいですし...」
「そうか、ありがとう」
彼はお礼を短く告げ、器用にリボンを解いて、開けた。
「...綺麗だな」
無意識のようにつぶやかれたその言葉に、私はとても幸せな気分になった。
それは、私が徹夜して作った、自分の瞳と同じ紫の色をしたピアスだった。
ピアスは剣を使うとき、邪魔にならないよう小さめに作り、怪我をしないようにと、初級の防護魔法と、覚えたての中級の治癒魔法をかけた。
防護魔法、と言っても、1回目の人生で見たアニメや漫画の、派手な結界なようなものとは違う、初級のおまじないのような些細なものだ。
例えば、切り傷が、かすり傷になったり、酷い痛みだった場合は、少しだけ痛みを減らしてくれる。
治癒魔法は意外としっかりしていて、自然治癒能力を高めたり、かすり傷程度だった場合は、即時に直してくれる。
もっと上級や、それ以上の治癒魔法だと、致命傷を逃れられたり、本にしか載っていないような魔法だったら、無くなった腕を生やしたりなんてできる。
いや、最後のは絶対嘘だろうと思うけどね。
やっぱり、物がいいよね...サプライズとかは、大袈裟で、やりすぎだと思うから、何か役に立つものを...
そうだ!
私は天才的な思いつきをして、その日徹夜で作業をした。
◇
「ふぅ...」
喜んでくれるかな、なんて。
私は綺麗にラッピングされたそれをそっと鞄の中に仕舞い込んで、深呼吸した。
徹夜だったから、ちょっと顔が暗く見えたけど、なんとかメイクでごまかした。
二回も人生を経験しただけあって、私のメイクの腕はプロ並み(笑)
それも、二回も一生に一度の盛大な恋をしていたからね(笑)
前世で家族にサプライズができなかったのが心残りだけど、その代わり今世は精一杯親孝行したいな。
◇
団長は、どこか鋭いのか、私の緊張したような雰囲気に気づいていた。
「何かあったのか?」
あったというか、あるというか...
私は、すぅ、と息を吸い込んで団長に言った。
「あの、これ、日頃の、お礼、です」
途切れ途切れだったけど、なんとか言えた。
私は鞄からそれと同時にラッピングした袋を取り出す。
「ありがとうございます...開けてもいいですか?」
「はい、是非。それと、言葉も話しやすいようにしてもらえたら嬉しいです...」
「いいのか?」
彼本来の喋り方になったようで、なんだか落ち着く。
「勿論です、私としてもそっちの方が話しやすいですし...」
「そうか、ありがとう」
彼はお礼を短く告げ、器用にリボンを解いて、開けた。
「...綺麗だな」
無意識のようにつぶやかれたその言葉に、私はとても幸せな気分になった。
それは、私が徹夜して作った、自分の瞳と同じ紫の色をしたピアスだった。
ピアスは剣を使うとき、邪魔にならないよう小さめに作り、怪我をしないようにと、初級の防護魔法と、覚えたての中級の治癒魔法をかけた。
防護魔法、と言っても、1回目の人生で見たアニメや漫画の、派手な結界なようなものとは違う、初級のおまじないのような些細なものだ。
例えば、切り傷が、かすり傷になったり、酷い痛みだった場合は、少しだけ痛みを減らしてくれる。
治癒魔法は意外としっかりしていて、自然治癒能力を高めたり、かすり傷程度だった場合は、即時に直してくれる。
もっと上級や、それ以上の治癒魔法だと、致命傷を逃れられたり、本にしか載っていないような魔法だったら、無くなった腕を生やしたりなんてできる。
いや、最後のは絶対嘘だろうと思うけどね。
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