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新井宏の章
第4話 審判
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(これまでのあらすじ……)
少年が恋心を抱く幼馴染の自宅車庫で、古着の中学制服を見つけて持ち帰りました。その後、少年は、深夜の物干から下着を盗み、公衆トイレで女装し楽しんでいるところを、その幼馴染に見つけられてしまいます。そして、その姿のまま幼馴染の家の中へ連れていかれました。
**********
玄関のドアを開けると、そこは機能的で整理の行き届いた玄関でした。何度も訪問した宏にも見慣れた風景のエントランスです。つい、数ヶ月前にも、少年は母親の使いで来たばかりでした。
右側の壁一面に、靴などの収納スペースが、ダークウォークの鈍い光沢を放っています。左側には楕円形のインテリア調のテーブルが置かれ、中央には花を活けた花瓶が置かれていました。
少年は、中学生になってからは、あまり入らなくなった、憧れのクラスメートの自宅に久しぶりに入ろうとしています。
しかし、このような情けない不本意な形で入ることになろうとは、少年にも考え及びませんでした。
少女は振り返り、玄関前に立ち止まった少年を睨むと、アゴをしゃくり、中に入るように促します。少年は促されるまま、玄関の中に入り、靴を脱いで家の中に入りました。
玄関から続くフローリングの廊下はリビングに続いています。
そのリビングルームは庭に面して全面にサッシが取り付けられており、サッシを開けるとそこは打ちっぱなしのコンクリート床の物干場……つい少し前に少年が侵入した、まさにその場所です。
少年は、リビングの入口で固まったかのように立ち止まりました。次第に審判の瞬間を迎える恐怖と緊張感で、本当に動けなくなったような、そんな気持ちになっていました。
先にリビングに入った少女はソファーに腰を落としました。そして、いつまでも入口に突っ立ったまの少年に声をかけます。
「何してんの。早く入りなさいよ!」
もはや、蛇に睨まれた蛙状態の少年は、根っこが生えたように足が固まっていました。しかし、少女の声にビクンと反応してしまい、悲しいほど素直にリビングルームに入ってしまいました。
「はやく、……突っ立ってないで、そこに座りなさい!」
少女は、少年をリビングルームのフローリングの床の上に正座をさせました。少女はソファの上で腕組みをしながら、汚いものを見るかのように冷然と少年を見下ろしました。
少年はブラウスに下着姿のまま、少女の前で正座をしてかしこまっています。間違いなく、これから、この場で、クラスメートの少女による少年への審問が始まろうとしています。
(ドクン! ドクン! ドクン! ドクン! )
(はぁ、はぁ、はぁ、……ごくり、……はぁ、はぁ、はぁ)
少年の心臓は、ついさっき、物干場にいた時以上の破裂してしまいそうな高鳴りを迎えていました。恐怖へのおののきのためか、喉もカラカラです。
そして、遂に少女の審問が開始されました。
**********
「新井くん、今日のことは、明日、わたしのおじさんに言い付けるからね。言っとくけど、わたしのおじさん、あなたの高校に勤めているの」
少女は冷徹に言い放ちます。しかし、少女の親戚が自分の高校に勤めていたとは、少年はまったく知りませんでした。少年にとっては不運この上もありません。
「……なんなら今、お父さんとお母さんを起こしてもいいけど、そしたら間違いなく警察に連れて行かれるよ。わたしはどっちでも良いんだけど」
少女はいきなり審判をくだしました。少年は自らを弁護することも、情を訴えて情状酌量を求めることも、何も許されませんでした。
それどころか、少女が持ち出した決定的な言葉、「学校」そして「警察」という言葉に、少年はただただ恐怖してしまったのです。
「た、多田さん、ごめんなさい……もう、二度と……しませんから……どうか、学校や警察には……どうか、どうか……」
弱々しく途切れ途切れに話す少年の声に押しかぶせるように、少女は話を続けます。
「それは随分とムシのいい話よね。万引きした子も、まったく同じことを言うわ。反省したふりをして、そして、また、万引きするのよ」
少年は半分涙声で訴えます。
「そんなことありません。絶対にもうしませんから……」
しかし、少女は冷たい視線を投げ掛けながら言葉を続けます。
「知ってる?性犯罪は再犯率が高いのよ。犯罪者の9割が、また同じことをするの。……性犯罪に『出来心』なんてないのよ」
もはや、完全に主導権は少女の側にありました。圧倒的なアドバンテージを得ている少女には、この少年に対する限りにおいては、フリーハンドの絶対的な権力が付与されているのでした。
「……それにわたしの下着にイタズラするの、今日が初めてじゃないでしょう?性犯罪者は見つからない内には何度でもやるのよ」
少女は足先を伸ばしました。そして、白いソックスを履いた足先で、スリップの上から少年の股間をぐりぐりと押しました。
「女の子の恰好をするのが好きなんて……わたしの下着で興奮したの? ……フンッ、ここをおっきくしてるんでしよ。ほらやっぱりカチカチじゃない?」
「ぁあっ! ……い、いえ……そ、その……」
もう少年に反論の余地はありませんでした。しかし、羞恥の汚辱にまみれながらも、情けなくも、少年は少女の足先から受けている屈辱的な行為に、今までにない興奮に包まれていたのです。
先程の、屋外を下着で歩く以上の興奮でありました。
「わたしは、何も知らずに、綺麗に洗濯したものだと思って、それを着て学校に行ってたのよね。新井くんのオチンチンで汚されたパンツを一日中穿いていたなんて、すっごい最悪! 想像するだけで気持ち悪い! 」
もはや、少年は少女の罵声を聞くことしか許されてはいませんでした。嵐が過ぎ去るのを祈ることだけしか許されない、嵐の大波に翻弄される小舟であります。
「中学校でわたしの夏服のセーラー服の背中から透けてみえるスリップやブラジャーを見て、前の晩に自分が着てオナッたのを思い出して興奮していたでしょ。正直に言いなさい! 」
奈津美はまた宏の股間を爪先でグリグリとなぶりました。
「……は、はい……興奮……しました」
「体育で、わたしの体操着やブルマやスクール水着を見て、興奮したんでしょ! 自分がわたしと同じものを身に付けていたことを思い出して、わたしの体を思い浮かべながら、トイレの中でオナッていたんでしょ! 答えなさい! 」
「……はい……トイレで……オナニ……しました……」
最後のほうは、もう今にも消えいりそうな声でした。
「まだあるでしょ。わたしの中学の制服、資源ごみに出すつもりで車庫の奥に置いていたのを盗んだのも新井くんよね?」
少年は顔を赤らめたまま、下をうつむいて黙ります。
「分かってんだから!正直に言いなさいよ!」
少女は、少年の股間に当てた足を更に強く押込みました。
「う、ううっ……、は、はい、……制服を盗みました」
少年は痛み?をこらえながら、顔をしかめて絞り出すように答えます。
「わたしの制服をどうしたの?スカートや袖口でオチンチンをくるんでオナニーをしたの!」
再び、少女の足が少年の股間に食い込みます。
「ううっ、……は、はい、……しごいて、……オナニーをしました」
その答えに、少女はニヤリと笑います。
「それだけ?そんなわけないでしょ。わたしの制服を着て、いっぱい楽しんだんでしょ?さっきのトイレでしたみたいに、女装を鏡に写しながらオナニーしたんでしょ?……どうなの?しっかり、答えなさいよ!」
再び少女の足先からグリグリされて、少年は苦悶?の表情を浮かべます。
「ううっ!ううっ……、はい、……制服を着て、鏡に写して、オナニーを、……しました」
少年はすべてを認めるしかありませんでした。
しかし、言葉でなぶられる程に、少女の爪先でグリグリされる程に、少年のペニスはどんどん硬くなり、パンストやブルマの圧迫にあらがって、その身体をもたげようとしていました。
爪先で少年の股間をなぶり続ける少女には、それはとうに分かっていたことでした。
しばらくの沈黙の後に、顔を真っ赤にしたまま黙りこむ少年に対して、少女は勝ち誇ったように宣言をしました。
「じゃあ、新井くんは今からわたしの言う事をきくのよ! 学校や警察に言われたくないんなら、どんな事でもきくの。いいわね」
そう言うと、奈津美は、初めて少年に向けて満面の可愛い笑顔を見せました。
**********
(おわりに)
少年は少女の自宅リビングで、少女からこれまでの破廉恥な所業をすべて白状させられ、少女への服従を誓わさせられたのでした。
少年が恋心を抱く幼馴染の自宅車庫で、古着の中学制服を見つけて持ち帰りました。その後、少年は、深夜の物干から下着を盗み、公衆トイレで女装し楽しんでいるところを、その幼馴染に見つけられてしまいます。そして、その姿のまま幼馴染の家の中へ連れていかれました。
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玄関のドアを開けると、そこは機能的で整理の行き届いた玄関でした。何度も訪問した宏にも見慣れた風景のエントランスです。つい、数ヶ月前にも、少年は母親の使いで来たばかりでした。
右側の壁一面に、靴などの収納スペースが、ダークウォークの鈍い光沢を放っています。左側には楕円形のインテリア調のテーブルが置かれ、中央には花を活けた花瓶が置かれていました。
少年は、中学生になってからは、あまり入らなくなった、憧れのクラスメートの自宅に久しぶりに入ろうとしています。
しかし、このような情けない不本意な形で入ることになろうとは、少年にも考え及びませんでした。
少女は振り返り、玄関前に立ち止まった少年を睨むと、アゴをしゃくり、中に入るように促します。少年は促されるまま、玄関の中に入り、靴を脱いで家の中に入りました。
玄関から続くフローリングの廊下はリビングに続いています。
そのリビングルームは庭に面して全面にサッシが取り付けられており、サッシを開けるとそこは打ちっぱなしのコンクリート床の物干場……つい少し前に少年が侵入した、まさにその場所です。
少年は、リビングの入口で固まったかのように立ち止まりました。次第に審判の瞬間を迎える恐怖と緊張感で、本当に動けなくなったような、そんな気持ちになっていました。
先にリビングに入った少女はソファーに腰を落としました。そして、いつまでも入口に突っ立ったまの少年に声をかけます。
「何してんの。早く入りなさいよ!」
もはや、蛇に睨まれた蛙状態の少年は、根っこが生えたように足が固まっていました。しかし、少女の声にビクンと反応してしまい、悲しいほど素直にリビングルームに入ってしまいました。
「はやく、……突っ立ってないで、そこに座りなさい!」
少女は、少年をリビングルームのフローリングの床の上に正座をさせました。少女はソファの上で腕組みをしながら、汚いものを見るかのように冷然と少年を見下ろしました。
少年はブラウスに下着姿のまま、少女の前で正座をしてかしこまっています。間違いなく、これから、この場で、クラスメートの少女による少年への審問が始まろうとしています。
(ドクン! ドクン! ドクン! ドクン! )
(はぁ、はぁ、はぁ、……ごくり、……はぁ、はぁ、はぁ)
少年の心臓は、ついさっき、物干場にいた時以上の破裂してしまいそうな高鳴りを迎えていました。恐怖へのおののきのためか、喉もカラカラです。
そして、遂に少女の審問が開始されました。
**********
「新井くん、今日のことは、明日、わたしのおじさんに言い付けるからね。言っとくけど、わたしのおじさん、あなたの高校に勤めているの」
少女は冷徹に言い放ちます。しかし、少女の親戚が自分の高校に勤めていたとは、少年はまったく知りませんでした。少年にとっては不運この上もありません。
「……なんなら今、お父さんとお母さんを起こしてもいいけど、そしたら間違いなく警察に連れて行かれるよ。わたしはどっちでも良いんだけど」
少女はいきなり審判をくだしました。少年は自らを弁護することも、情を訴えて情状酌量を求めることも、何も許されませんでした。
それどころか、少女が持ち出した決定的な言葉、「学校」そして「警察」という言葉に、少年はただただ恐怖してしまったのです。
「た、多田さん、ごめんなさい……もう、二度と……しませんから……どうか、学校や警察には……どうか、どうか……」
弱々しく途切れ途切れに話す少年の声に押しかぶせるように、少女は話を続けます。
「それは随分とムシのいい話よね。万引きした子も、まったく同じことを言うわ。反省したふりをして、そして、また、万引きするのよ」
少年は半分涙声で訴えます。
「そんなことありません。絶対にもうしませんから……」
しかし、少女は冷たい視線を投げ掛けながら言葉を続けます。
「知ってる?性犯罪は再犯率が高いのよ。犯罪者の9割が、また同じことをするの。……性犯罪に『出来心』なんてないのよ」
もはや、完全に主導権は少女の側にありました。圧倒的なアドバンテージを得ている少女には、この少年に対する限りにおいては、フリーハンドの絶対的な権力が付与されているのでした。
「……それにわたしの下着にイタズラするの、今日が初めてじゃないでしょう?性犯罪者は見つからない内には何度でもやるのよ」
少女は足先を伸ばしました。そして、白いソックスを履いた足先で、スリップの上から少年の股間をぐりぐりと押しました。
「女の子の恰好をするのが好きなんて……わたしの下着で興奮したの? ……フンッ、ここをおっきくしてるんでしよ。ほらやっぱりカチカチじゃない?」
「ぁあっ! ……い、いえ……そ、その……」
もう少年に反論の余地はありませんでした。しかし、羞恥の汚辱にまみれながらも、情けなくも、少年は少女の足先から受けている屈辱的な行為に、今までにない興奮に包まれていたのです。
先程の、屋外を下着で歩く以上の興奮でありました。
「わたしは、何も知らずに、綺麗に洗濯したものだと思って、それを着て学校に行ってたのよね。新井くんのオチンチンで汚されたパンツを一日中穿いていたなんて、すっごい最悪! 想像するだけで気持ち悪い! 」
もはや、少年は少女の罵声を聞くことしか許されてはいませんでした。嵐が過ぎ去るのを祈ることだけしか許されない、嵐の大波に翻弄される小舟であります。
「中学校でわたしの夏服のセーラー服の背中から透けてみえるスリップやブラジャーを見て、前の晩に自分が着てオナッたのを思い出して興奮していたでしょ。正直に言いなさい! 」
奈津美はまた宏の股間を爪先でグリグリとなぶりました。
「……は、はい……興奮……しました」
「体育で、わたしの体操着やブルマやスクール水着を見て、興奮したんでしょ! 自分がわたしと同じものを身に付けていたことを思い出して、わたしの体を思い浮かべながら、トイレの中でオナッていたんでしょ! 答えなさい! 」
「……はい……トイレで……オナニ……しました……」
最後のほうは、もう今にも消えいりそうな声でした。
「まだあるでしょ。わたしの中学の制服、資源ごみに出すつもりで車庫の奥に置いていたのを盗んだのも新井くんよね?」
少年は顔を赤らめたまま、下をうつむいて黙ります。
「分かってんだから!正直に言いなさいよ!」
少女は、少年の股間に当てた足を更に強く押込みました。
「う、ううっ……、は、はい、……制服を盗みました」
少年は痛み?をこらえながら、顔をしかめて絞り出すように答えます。
「わたしの制服をどうしたの?スカートや袖口でオチンチンをくるんでオナニーをしたの!」
再び、少女の足が少年の股間に食い込みます。
「ううっ、……は、はい、……しごいて、……オナニーをしました」
その答えに、少女はニヤリと笑います。
「それだけ?そんなわけないでしょ。わたしの制服を着て、いっぱい楽しんだんでしょ?さっきのトイレでしたみたいに、女装を鏡に写しながらオナニーしたんでしょ?……どうなの?しっかり、答えなさいよ!」
再び少女の足先からグリグリされて、少年は苦悶?の表情を浮かべます。
「ううっ!ううっ……、はい、……制服を着て、鏡に写して、オナニーを、……しました」
少年はすべてを認めるしかありませんでした。
しかし、言葉でなぶられる程に、少女の爪先でグリグリされる程に、少年のペニスはどんどん硬くなり、パンストやブルマの圧迫にあらがって、その身体をもたげようとしていました。
爪先で少年の股間をなぶり続ける少女には、それはとうに分かっていたことでした。
しばらくの沈黙の後に、顔を真っ赤にしたまま黙りこむ少年に対して、少女は勝ち誇ったように宣言をしました。
「じゃあ、新井くんは今からわたしの言う事をきくのよ! 学校や警察に言われたくないんなら、どんな事でもきくの。いいわね」
そう言うと、奈津美は、初めて少年に向けて満面の可愛い笑顔を見せました。
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(おわりに)
少年は少女の自宅リビングで、少女からこれまでの破廉恥な所業をすべて白状させられ、少女への服従を誓わさせられたのでした。
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