女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

清十郎

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新婦志津子の章

第16話 二人のキャンドルサービス

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(これまでのあらすじ……)

今回の舞台は結婚披露宴。新郎新婦紹介、来賓祝辞、鏡割、ケーキ入刀、来賓余興とプログラムは淡々と進行しました。しかし、いつしか意識を失った新婦が目覚めるとあの狂宴は片鱗も見えません。不思議な思いのままお色直しをした新婦は改めて披露宴に臨みますが、志津子の悪夢はまだ終わってはいませんでした。そして、志津子は家族の手により、無理矢理にキャンドルサービスをさせられたのでした。

**********

 披露宴会場は、新婦のお色直しでの再登場を受けて、第二部の幕が上がりました。まずは、結婚式で定番のキャンドルサービスが始まりました。

 美しい新婦は参列者からも大人気です。新婦に一番槍をつけて、おのがキャンドルに新婦の最初のサービスを受けた幸運な方は老紳士でありました。

「おぉう、こんな別嬪な嬢ちゃんにしてもらえるとは、夢みたいじゃぁ、……あぁぁ気持ちええ……ほんまに極楽じゃあ……」

 その老人は何十年ぶりかに感じる喜びを心から堪能しているのでした。

 志津子は家族から身体を押さえつけられ、アップにした長い髪を、その老人から髪の毛ごと頭を鷲掴みにされて、無理矢理、前後に揺り動かされています。

「しかもこんな綺麗なドレスの別嬪さんが……こがいにビンビンなのは何十年か振りじゃ……んんっ……んっ……んあぁぁっ!」

 老人は忘れてしまっていた歓喜を再び取り戻し、えもいわれぬ熱いほとばしりを下半身から突き上げてくるのを感じました。

「いくっ、おぉぉぉ、……いくでぇ、嬢ちゃん、何年かぶりのわしの濃いザーメンじゃあ、残さず飲み干すんじゃぞ! 」

(ズビュッ! ビュビュッ! )

 とても老人とは思えぬ激しい勢いで、志津子の喉の奥に叩き付けられます。

 その男性が射精している間も、志津子はペニスをくわえたまま頭を押さえつけられ、勢いよくほとばしり出た男性の精液は、志津子のノドの奥にまでいっぱいに溢れ返ったのです。。

(ゴホッ! ゴホッ! ……うっ、……ぉえぇぇぇ……。)

 むせる志津子……、その唇からは唾液と混じりあった白濁液が止めどなく垂れてくるのでした。

 ……しかし、志津子は休む間も与えられず、すぐ次のペニキャンドルが待ち構えているのでした。

「おお、長男君、入社した時から君をずっと見ていたんだよ。憧れの君にフェラチオしてもらえるなんて、本当に夢のようだ。更衣室に入って、どれだけ君の制服でオナニーした事か。夢が叶ったよ……。」

 そう言って、志津子の眼前に汚らしいペニスを突き出してきたのは、会社の上司の鴨志田勉でした。

 会社では、女子社員にも人気のある、紳士的な理想の上司と評判の鴨志田部長であります。再び志津子は、そのペニスを無理矢理に口一杯に頬張らせられたのでした。

「あぁ……気持ちいい……長男君のドレス姿はとても興奮するよ……最高だぁ……」

(なぜ……部長……こんな……ひどい……んっ……んんっ……)

「皆様、新婦様も大変ですので、恐れいりますが、男性の方はご自分でしごいていただいて、事前の準備をしてくださいませ。皆様の最後の仕上げは、花嫁の志津子様がしっかりと務めさせていただきます。」

 司会者であるわたしの案内で、男性の参列者たちは一斉におのがモノをしごき始めました。

「あぁ~、はやく、はやくぅ……」

「志津子さん、あぁ~、待ってらんない……」

「だ、だめだ……我慢できない……」

 中にはもはや我慢できず、フライングをして新婦のブーケやドレスの背中に白濁液をほとばしらせる者もいました。

 いつしか、新婦の周りは欲情をたぎらせた男たちが群れをなして、おのが順番を待ちかねていました。

 一方の新郎もご婦人方におのがキャンドルを馳走するのに忙しく、次々と女性たちの顔面に白濁液をふりかけていました。

 **********

「新郎新婦様もあまりの人気に大変でございます。お時間の都合もございますので、両家のご家族を代表いたしまして卓也様と久美様にもご協力をお願いいたします。卓也様、久美様、準備はよろしいですね。」

 司会の言葉に、思わず志津子はうろたえました。

(えっ、ま、また! ……お願い! これ以上、久美ちゃんにひどい事をさせないで!! ……ううっ……久美ちゃん……お姉さんになる約束したのに、助ける事もできない……ううっ……。)

 感傷にひたる間もなく、志津子の唇には次々と、もう誰のものかもわからないペニスが群がり寄ってきます。

 いったい何本のペニスをくわえたのかも、もはや志津子には分かりません。数えてもいません。

 ふと、志津子の視野の隅に、美しい長い黒髪の濃紺のブレザー制服の後ろ姿が映ります。美しい長い黒髪の女子高生には、男たちもたまらず群がっているようでした。

 その群がる男たちの足の隙間から、涙を流している久美の横顔が見えました。まもなく、久美も志津子の視線に気付いたようです。

(久美ちゃん、わたしが分かるのね! 久美ちゃん、久美ちゃん! )

 参列者たちの性慾だけをたぎらせたゾンビのように無感情な表情とは違い、涙を流す久美の瞳には、人としての表情が感じられるように、志津子には思えたのでした。

 確かに、久美も、志津子の視線に気付くと、涙で真っ赤にはらした瞳で、志津子に笑みを返した……ように志津子は感じました。

 まるで、志津子に対して、自分はまだ平気、わたしのことは心配しないで、……と気丈に答えるかのように。

 ……そして、志津子の視界に見える久美は、ゆっくりと眼を伏せ瞼を閉じたのでした。おのが運命をあきらめ、じっと耐え忍ぶかのように。

(……久美ちゃん……ごめん……。)

 志津子もまた久美と同じように、瞳を閉じて、溢れる涙と久美の横顔を断ち切るしかありませんでした。

 遂に志津子は、現実から目をそむけ、それと知りながら、逃避の道を選択したのでした。

 芯の強い、気丈な彼女が……。

 **********

「はあぁぁぁ……、久美ちゃん、最高だぁ、久美ちゃんに会いたくて、竜治んちに遊びに行ってたんだよ……、その久美ちゃんからしてもらえるなんて、夢みたいだ……」

 その若者は新郎の幼友達でした。久美の長い黒髪をなで回し、久美の耳たぶをいじり回しながら、久美の舌先や唇の感触を楽しんでいます。

 もはや、久美は心をなくした人形になっていました。ただ、機械的に目の前のものをしゃぶるのみです。

 久美には何の男性経験もありません。もちろん、フェラチオなどをしたこともありませんから、手練手管のテクニックも知識もありません。

 わたしが久美に魔法をかければ、処女のおぼこ娘であろうと、ベテラン娼婦顔負けの超絶性技を披露させることだって不可能ではありません。ですから、久美を娼婦に変えることも可能です。

 でも、敢えてそんな野暮はいたしません。なぜなら、久美のたどたどしい稚拙なフェラチオこそが、わたしには最高に萌えるからなのです。

(あなたは、だれ?……あなたは、そこでいま、何をしているの?……だめ、……何も考えない、考えちゃいけない、……これは夢、……もうすぐ、もうすぐ、目がさめる……)

 久美は人形でした。いえ、人形になろうとしていました。機械的に首を前後に振るだけのオートマタ……、時折、熱く生臭い粘性のある液体が喉を直撃します。

 しかし、むせる間もなく、次の何かが口の中に突っ込まれ、再び首を振るだけ……

 意識も感覚も捨て去った中、いつの間にか背後から伸びてきた何かが、紺のブレザーの中に潜り込み、ブラウスの上から乳房を鷲掴みにする……。

 これもまた、その「なにか」。自分には関係のない「なにか」……

 また、いつの間にか伸びてきた何かが、チェックのプリーツスカートをめくり、パンティの上から股間のクロッチの周辺部を這い回る……

 これもまた、その「なにか」。自分には関係のない「なにか」……

 感じてはいけない……、

 声をあげてはいけない……、

 身体をよじらせてはいけない……、

 わたしは人形……これは、夢……。

 久美の意識は深い闇の中へと落ち込んでいきました。

 しかし、彼女はまだ気付いてはいなかったのか?既に彼女の身体は、身体中をまさぐるその「なにか」によって、激しく反応していたのです。

(じゅぶっ、じゅぼっ、れろろろ……)

「ああん!あんっ!あんっ!」

(ずずずずっ、じゅぼぼぼっ、んぐんぐ……)

「はぁん!はぁはぁはぁ……、あっあっあ~!」

 紺色のブレザーと美しい黒髪には、白濁した粘性のある液体が、どろどろとまとわりついているのでした。

**********

(おわりに……)

無理矢理に来賓へのキャンドルサービスを強いられる志津子でありましたが、それを強いられていたのは志津子だけではありませんでした。新郎の妹・久美もまた、志津子とともにキャンドルサービスを強いられていたのです。それを知った志津子は悲しみのうちにおのが運命を受け入れる覚悟をしたのでした。
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