女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

清十郎

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ケンちゃんの章

第7話 お医者さんごっこの果てに……

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(これまでのあらすじ……)

健一がクリーニング店の店番をしていた閉店間際、不思議な女性客が店に来ました。彼女は女子の匂いが染み付いた下着等を健一にプレゼントしたのです。一時、気を失った健一が目を覚ました時、銀行員辻本夏美が現れて夢のような時間を過ごしまし。次いで、看護士斎藤厚子が現れ、今度は夢のようなお医者さんごっこの始まりです。

**********

 厚子はひとしきり健一の反応を楽しむと、健一からその細くたおやかな指を抜き出しました。そして、代わりにナース服の深目のポケットから、アナル用のボコボコのある細めのバイブレーターを取り出しました。
  
「健一くん、ちょっとこれで我慢しててね……ウフフ……」
  
(ズズッ……ズズズッ……)
  
「あああぁぁぁぁ……。」
  
 健一はお尻をひくつかせながら、快感にのたうっています。明らかに厚子の細い指先とは違う、太い異物がアナルの中に侵入してくるのが感じられます。健一は未知なる感触に身体を硬直させながら、こらえきれない嗚咽を漏らします。

「あぁぁぁ……はぁぁぁ……ぁぁぁ……」

 バイブをしっかり奥まで飲み込ませたところで、健一は硬直から身体を解き、息をつきます。でも、厚子がそんな休みを与えるわけがありません。

 厚子はニッコリ頬笑むと、パイブのスイッチをパチンと入れます。ブブーンというバイブの振動音とともに健一の声が再び高まりました。
  
「アアーッ!! アッ! アッ! アッ! アアアーッ!!! 」

 **********
  
 厚子は、健一のよがり声には構わず、ポケットから今度は聴診器を取り出しました。そして、それを首にかけると、のたうつ健一におおいかぶさりました。

 そして、セーラー服の脇ファスナーを上げ、セーラー衿元のボタンとホックを外し、健一にバンザイをさせて、セーラー服をするりと脱がせました。更に、戻した両腕の両肩からスリップとブラのストラップを外し、健一の胸をはだけました。
  
「さあ、お嬢ちゃん、診察しましょうねぇ。……お姉さんにオッパイを見せてくれるかな?」

 厚子が健一の胸に聴診器を当てます……するとどうしたことか、健一の胸が次第に肉付きを増してふっくらとしてきたではないですか。もちろん、女装魔法使いたるわたしの仕業です。聴診器を媒体に、健一に対して豊胸魔法をかけたのです。
  
「う~ん、元気な心音よぉ。お嬢ちゃんの興奮がよく分かるわ。期待と興奮で早い鼓動をトクトクとさせているわ。」
  
 厚子の聴診器の動きに合わせ、健一の胸は次第に隆起してきました。最後には、男の子であるはずの健一の胸は、ちょっと胸の豊かな女子中学生くらいのBカップかCカップほどに膨らみを増してきました。
  
「もお~かわいいオッパイなんだからあ~!我慢できない~!お姉さんが食べちゃうからね~。」
  
 厚子は聴診器を投げさると、健一の胸にむしゃぶりつきました。ほどよくプリンプリンに膨らんだ柔らかい乳房……弾力のあるその柔肌は、心地好く厚子の掌に吸い付き押し返します。

 最初は豆粒ほどだった乳首も、次第に大きめのホシブドウほどに成長して、ツンッと天井を向いています。厚子の舌が絡み付くと、その肉芽は初めての喜びにうち震えて、より硬さを増して勃起していきます。
  
「あんっ! ああんっ! あんっあんっあんっ……」
  
 健一には初めての衝撃的な凄まじい官能の津波でありました。男の子では決して味わえない官能です。

 まるで胸全体がペニスになったように感度が敏感になり、触れられるだけで背筋からゾゾゾゾゾッとしてきて、次々に官能の波が押し寄せてくるのでした。しかも、乳首はペニスの亀頭のように、いやそれ以上に敏感で、たとえようのない刺激を感じるのでした。

 更に、厚子は健一の胸をしゃぶりながら、健一のお尻に手を伸ばし、健一のアナルに突き刺さるバイブをも激しく上下に動かして、激しく出し入れします……。
  
「ああん……あんっあんっ……あんっああんっ……」
  
 健一はイクにいけない肉棒を屹立させながら、白目をむいて延々と悶えよがり続けます。恐らくは、健一もほどなく、ぺニスをしごかずとも逝ってしまうメスイキを体感することになるでしょう。

 グレーのプリーツスカートと白いスリップを乱し悶える少女と、白いナース服姿で少女を凌辱する美人看護婦……いやらしくも美しい幻想的な痴態が、時を忘れて繰り広げられていきます……。

 **********

 またもや健一は意識が吹き飛んでしまっていました。

 気が付くと、自分はまだベッドの上に横たわっています。しかし、余程の快感にのたうち回ったのでしょう、体はなぜかひどく疲れているようです……。

 ぼんやりする頭で回りを見渡して見ると、部屋の隅にまた誰かがいるようです。健一は朦朧とした意識の中でその方を眺めていると、女性が一人立っているのが分かりました……そして、それに重なるように、その女性の前にもう一人、誰かが椅子に座っているようです……。
  
 後ろに立つ女性が誰か、健一にはすぐにわかりました。市内警察署の交通課に勤務する地元でも評判の美人婦警・小早川美由紀です。

 その可愛らしい笑顔で、毎朝、子どもたちの登校を見守る彼女は子供たちにも優しく綺麗なお姉さんとして大人気で、小学校や中学校の交通安全教室の課外授業では引っ張りだこ、広報課からよく駆り出されるほどの人気でした。

 ロングヘアーに整った顔立ちで、いつも優しく笑顔で応対する彼女に対しては、たとえ違反切符をきられたドライバーすらも、ついつい鼻の下を伸ばして頬が緩んでしまう、そんな周辺住民にも親しまれている婦警さんでした。

 そして、そこに美人看護婦の斎藤厚子の姿はもうありませんでした。しかし、厚子の代わりに小早川美由紀ともうひとり、別の誰かが、美由紀の前にいるようです。

 その美由紀の前に座るのは……どうやら椅子に拘束されている女子生徒らしき少女のようです。体を少しよじらせているようですが、鼻から顎まで豆絞りの手ぬぐいのようなもので、さるぐつわをかまされているので、顔がよく見えません。

 着ている衣服は、健一の通う学校のような紺のブレザー制服で、ヘアスタイルは肩にかかる位のショートヘア、さるぐつわの上に美しい瞳が見えます。

 そして、当然のようにその瞳に健一の視線が重なります。見つめあうふたつの視線と視線が絡みあう……その瞬間、健一は驚愕しました。同時にその緊縛姿の少女も、驚きに大きく瞳をむいていました。
  
(梨絵!!!! )
  
 それはまさしく、一昨日、制服を健一に預けてよこした同級生の三浦梨絵ではないですか! それに気付いた瞬間、健一は我にかえりベッドからガバッと上体を起こしました。

 しかし、健一はその時になってようやく、自分が男子でありながら、梨絵の女子制服を着ているという異様な姿をしている事に気付きました。

(さっきまでは確か千鶴のセーラー服を着て……、いやいや、そういう事じゃなくて、……梨絵の目の前で、梨絵の制服を着ている、そんな姿を梨絵の眼前に……。)

 健一は体が羞恥心に燃えて熱くなるのを感じました。上体を起こしたままで固まった健一は、真下を向いて顔を伏せるしかありませんでした。

(梨絵に見られた! 梨絵が見ている! どうする! どうしょう! どうしょう! )

 ……しかし、同時に、このあまりに異様な環境下で、自分の女装姿を憧れの梨絵に見つめられていることに、何故か身体は猛烈に興奮してしまいました。健一の股間は、昨日からの中でも、一番マックスに勃起していたのでした。

「健一くん、憧れの三浦梨絵さんよ。彼女の前でさっきしていたように、オナニーをしてみせて。」

 婦警の小早川美由紀が健一に声をかけてきます。しかし、健一はガバリと起き上がった姿勢のまま、顔を真下にうつむかせてしまい、あとはピクリとも動きません。

「……あらあら、どうしちゃったのかしら、固まっちゃったわ。憧れの梨絵さんの前で恥ずかしくなっちゃった?こんなに可愛いのに……仕方ないわねぇ。」

 美由紀は唇に右手をかざしてクスリと笑います。この状況を心から楽しんでいるかのような、優しい眼差しで。

**********

(おわりに)

厚子との官能のお医者さんごっこを過ごして、再び気を失った健一が、再び目を覚ました時、次は婦警の小早川美由紀が現れます。しかし、今回はもう1人、緊縛された少女もそこにいました。その少女こそ、健一の思い人、同級生の三浦梨絵だったのです。
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