女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

清十郎

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女装者の夢

第4話 動機解明

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(これまでのあらすじ……)

 簡素な部屋に裸の少年がひとり、女装魔法使いたる私は、その少年に女性下着を用意しました。少年は、それが自慰に愛用した母のランジェリーである事に驚きつつも、初めて一人遊びを始めた頃の興奮を蘇らせます。次に見せた女性下着は更に少年を驚かせます。私は少年にそれが誰のもので、どこで、どうして、どんな目的で手に入れたのか問いただし、どう使用したか実地検分しました。そして、少年は当時の感覚を蘇らせ興奮してしまうのでした。

**********

 わたしから急かされた形の少年は、それでもそれらしく困ったようなフリをして抵抗を試みます。

「でも……、そんな、……こんなの、どうやって着たら」

 しかし、そんな少年の考えなんて、わたしにはすべてお見通しです。

「何言ってるの、ブラジャーもとっくに着慣れているでしょ。わざとらしい時間稼ぎはいらないわよ。きみは、いつもうっとりとしながら、楽しんでブラジャーを着けている筈よ。」

 少年は観念した様子でブラジャーを手に取りました。そして、わたしの言葉通り、手慣れた手つきでブラジャーのストラップに両腕を通して肩にかけると、後ろ手でブラジャーのホックをすぐに留めました。男の子が後ろ手でブラジャーのホックを止められるなんて、間違いなく手馴れている証拠です。

 そして……やはり、その瞬間です。

「あぁぁぁぁ~!」

 さきほどのパンティと同じです。何度も少年が着て、ブラジャーの脇ベルトのストレッチが伸びきってしまった、お古のブラジャーではありません。しっかりと生地の伸縮性を維持した、機能の衰えのない現役のブラジャーです。

 持ち主たる女子中学生の佐藤千草のバストにぴったりフィットしたブラジャーの脇ベルトは、少年のバストラインを心地よく締め上げます。まるで、少女から抱き締められているかのように。

「どう?今度は千草ちゃんのおっぱいと乳首を包んでいるブラジャーが、今はあなたの胸を包んでいるのよ。……どうよ、乳首が立ってきたんじゃない? 」

 もう、少年は立っていられない程に膝がガクガクして、床に膝をつけながら、太股を締めつけて、おのが股間のものをギュウギュウにしていました。太ももに締め付けられた股間は、もうすぐにでも爆発しそうになっています。

「ごめんなさい。許して、もう……。」

 しかし、わたしは冷然と言い放ちます。そんなに簡単に逝ってもらっては困ります。これからの捜査?のためにも、少年にはまだまだ我慢してもらわねば面白くありません。

「何を勘違いしているの。これは事情聴取よ。あなたが、持ち主の承諾もなく、勝手に持ち帰ったものがあると判明したら、次は、なぜ、そんなことをしたのか? 動機の解明は、当然でしょ。」

 そして、膝立ちで前屈みになった少年の前に、わたしもかがんで対面し、優しく話を続けます。

「ほら、気持ちいいんでしょ? おちんちんもビンビンなんでしょ? 」

 もう、少年は素直に快感のさまをわたしに話してくれました。そして、両手をパンティの上から、自分の股間にあてがっていきます。その大事なところをこすりたくて、揉みたくて、しょうがないのでしょう。

「はい、……気持ちいいです。……千草ちゃんのブラジャーとパンティで、おちんちんがズキズキして、……。」

 そう言いながら、少年の手は股間の中に伸びていきます。

「こら、なに勝手にさわっているの! まだ終わってないのに我慢しなさい! 」

 わたしは、勝手に逝きたがる少年をたしなめましたが、でも、少年はどうにも我慢できない様子でした。気持ちはよく分かりますが……。

「あぁぁん、お願いします、逝かせてください、もう、我慢できなくて……。」

 でも、まだ証拠物件がひとつ残っています。それを着なければ事情聴取は完結しないのです。少年にはまだ逝くことを許すわけにはまいりません。

「まだ、残っているのがあるでしょ! ……それはなに? もう一度、言いなさい! 」

 少年はためらいがちに答えます。

「片山朋美さんのスリップです。」

 その少年の返事にかぶせるように、わたしが質問をたたみかけます。

「いつ、どこで手に入れたの? 」

「夜中に、片山さんの家の物干し場から持ってきました。」

 しかし、言葉が正確ではありません。わたしから肝心なところを付け足します。

「無断で。」

「はい、ごめんなさい、無断で持ってきました。」

「じゃあ、そのスリップをどうするのかな? いつものようにやってみて。」

 矢継ぎ早のわたしの問いかけに、少年はすべて素直に答えてくれました。そして次は行動を求められたのです。

 そのスリップは、裾がフリルになった純白のスリップで、胸元に控え目な刺繍をあしらったブラ付きのスリップでした。母親のレーシーなスリップとは違い、清楚な少女用らしいスリップです。

 少年は抵抗することなく、素直にスリップを身につけました。

「あら、似合うじゃない、可愛いわね。」

 そこには、男の子とは思えないほど、可愛らしい下着姿の少女が出来上がったのでした。

「恥ずかしいです、見ないでください、お願いします。」

 相変わらず、自分の嫌がる言葉に、自分自身が興奮しているのです。先刻の女装オナニーの様子もそうでしたが、少年はいじめられたりするのが好きな、羞恥に萌えるような、どこかレイプ願望がある性向なのかもしれません。

「ほら、どう? あなた、スリップが大好きなんでしょ、どう思った? 」

「はい、気持ちいいです……でも、とても恥ずかしい、……もう、許してください。」

 少年は前屈みにうつむきながら、右腕で胸を押さえ、左手を股間に当て、まるで少女が下着姿で人前に出された時のような、恥じらいを見せたポーズをとっています。いえ、そんなポーズを取ることで、自らが可憐な少女となって人前でさらされている状況をオーバーラップさせて、自らが無上に興奮を感じているのです。

「うるさいわね、犯罪者が逆らえると思っているの、……それは、お母さん以外の人の初めてのスリップよね? どう? 」

「はい、う、嬉しいです」

「それで、どう、思った? 感想は? 」

「どうって……?」

「なんか、そのスリップ、お母さんのとは違うでしょ? どうだった? 」

 そこまで言って、ようやく少年は質問の意図が分かったようでした。

「……はい、……お母さんのと違い、とても気持ち良かったです、……あの、……胸の締め付けがブラジャーみたいで、気持ち良かったです。」

 ようやく少年はそのスリップが構造的に違うものだと言うことが理解できたようでした。

「あなたが知らないのも無理はないけど、それはスリップはスリップでも、ブラスリップと言うの。ブラ付きのランジェリーなのよ。あなたにはお初で知らなかったから、訳も分からないままに、余計に興奮しちゃったのね。」

 少年は、自分の胸をブラスリップの上から撫でさすりつつ、しげしげと眺めていました。

**********

「さぁ、これで良いわ、好きなだけ、思う存分やってみて。……良いのよ、あそこ、さわりたいんでしょ。」

 少年はどうにも不思議なもので、我慢できないほどウズウズしていたのに、今でもあそこは爆発寸前なのに、でも、やって良いと言われると逆にやりにくいようでした。

「仕方ないわねぇ……。」

 わたしは、少年をそのままマットレスの上に押し倒し、少年の頬や首筋に舌を這わせながら、右手を少年の股間に這わせました。そして、スリップとパンティの上から、少年の股間をグリグリといじめてあげたのです。

「あ、……ああん……あん……あん……あぁぁ……」

 少年は、本当に女の子になったような声をあげて悶え始めました。まるで、そうしてもらえることを待ち望んでいたかのように。

「ほら、こうしてもらいたいんでしょ。朋子ちゃんのスリップと千草ちゃんのパンティの上から、おちんちんをグリグリしてもらいたいんでしょ。」

「あん! ……あん! ……あっあっ……あっあっ……いや……恥ずかしい……あん……逝っちゃう……。」

 少年は太股をもじもじさせながら、両腕を私の首に巻き付け、抱き締めてきました。

**********

(おわりに)

 少年は、同級生のブラジャーとパンティ、スリップを着て興奮します。そして、そのスリップがブラ付きのランジェリーであることを初めて知って、着用した心地よさに納得するのでした。そして、恥ずかしくて自慰も出来ない少年に、私は覆いかぶさって、少年の望みをかなえてあげるのでした。
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