女装マニアな魔法使いが愛を伝道する

清十郎

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女装者の夢

第5話 完全女装への道

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(これまでのあらすじ……)

 簡素な部屋に裸の少年がひとり、私は少年に女性下着を用意しました。少年は、それが自慰に愛用した母のランジェリーであり、同級生の下着である事に驚きます。私は少年にその入手について問いただし、どうしたか実地検分しました。少年は抵抗むなしく、それらを身に付けます。そして、恥ずかしくて自慰も出来ない少年に、私は覆いかぶさって、少年の望みをかなえてあげるのでした。

**********

 盗んだ同級生の下着に興奮した少年の股間をグリグリしながら、わたしはその淫らな本性をさらけ出した少年に対して、勝ち誇ったように言葉を投げかけます。

「……ほら、ほら、早く逝きなさい。あなたのザーメンで、千草ちゃんのパンティをドロドロにしてあげなさい。千草ちゃんのオマンコの当たるクロッチに、あなたの汚いザーメンをぐちょぐちょにしてあげるのよ。」

 わたしの言葉は少年の興奮をいやがうえにも増幅させたようです。少年は歓喜の叫びを上げて逝ってしまいます。

「ああああ~~! もう、だめ!逝くっ! 逝くっ! 逝っちゃう~~~~!!!! 」

 ほどなく、体を激しくびくつかせた少年は、荒い息遣いをしたまま、ぐったりと横たわり動きを止めたのでした。純白のスリップの上からグリグリしていたわたしの手のひらにも、少年の男性自身がびくつき白濁液を勢いよく吐き出す感触がしっかりと伝わりました。

 そして、パンティだけでなく、スリップにまで染み透った少年のザーメンが、わたしの手のひらにまでニチャニチャと染み出して、いやらしく濡らしてきたのでした。

**********

「……さてと、あなたも気持ちよく満足したところで、次の話しを続けましょうか。」

 わたしは、少年のザーメンで汚れた指先をウェットティッシュで綺麗に拭き去ると、再び、少年に向かい合いました。まだまだお楽しみの材料は山程あります。少年には気の毒ですが、わたしは少年のすべてを知り尽くしているのですから。

 では、次なる、証拠物件の提示にまいりましょう。警察でもないのに、こうやって追い詰めていきつつ、怯える少年の様子を観察するのが、すっかり楽しくなってしまいました。

「これも良くご存知よね、大好きなお母さんのプリーツスカート。」

 それは、ウール混紡の柔らかな総ひだのプリーツスカートで、薄紫色を基調とした柔らかな花柄の上品なロングプリーツでした。

 少年はまたも驚きを隠せません。これも少年の大事な愛用品なのです。自分しか知らないことを、なぜにこれほどに見通しているのか。少年の混乱はますます深まっていくばかりです。

「うふふ、このスカートを着て、あなた、何回、オナニーをしたのかしらね。……でも、問題はこれじゃないの。……じゃあ、こちらはどうかしら。」

 そう言って、私は次に別の衣類を少年の目の前に並べました。それは、白いブラウスが1枚、青と白のチェック柄の台形スカート、そして半袖の切り替えスリップ、最後に、イチゴ柄プリントの綿パンティでした。

 少年にはすべて見覚えのある品ばかりです。見覚えどころか、そのどれもが少年にとっての宝物なのでした。なぜ、それがここに。それらは、佐藤千草や片山朋美の下着とともに、厳重に部屋の秘密の場所に隠している筈です。

 ……しかも、下着は何度も使用して生地がへたっている筈なのに、今、着ている下着もすべてそうであったように、見た処、まるで手に入れたばかりの頃のように、自分が着用したような痕跡が微塵もありません。着用した自分にしか分からない感覚でもあるだけに、少年は余計に薄気味悪ささえ感じていました。

「さぁ、さっきからの続きの事情聴取よ。……あらぁ? また、だんまりかな。……今更、しらばっくれても仕方ないわよ、なんならテニスウェアの似合う彼女と一緒に事情聴取してもいいんだから。」

 少年は別に黙秘していたわけではありませんでした。しかし、その衣類の持ち主の所属しているのがテニス部であることまで知られていることが分かり、抵抗の無意味さを改めて思い知らされた格好になりました。少年が黙っていたのは、ただただ驚きの余りに言葉を失っていたためなのです。しかし、どうやらこれについても、本来の持ち主が誰か、既に特定されているのが少年にも分かりました。やはり、抵抗しても1グラムの利益にもなりません。むしろ、その何億倍ものリスクを考えれば自ずと答えは決まっていました。

「太田真奈さんの、ブラウスと……スカートと……スリップとパンティです。」

恥ずかしそうに、少年はうつむいたままで答えました。

「じゃあ、次は何をするか、もう、分かっているわよね。……あ、千草ちゃんのブラジャーはそのままで良いから、パンティとブラスリップだけ脱いだら良いわ。」

 少年は、ダメだと分かっていながら、言わずにはおれませんでした。目には涙さえ、浮かんでいます。

「お願いです、もう、許してください。」

 可哀想な少年の姿は、ますますわたしを喜ばせる効果しか生みません。わたしはにべもなく少年の思いを突き放します。

「だめよ、捜査ってそういうものなの。……テレビのニュースで下着泥棒が捕まったのを見たことない? 広~い体育館みたいなところにブルーシートを敷いて、パンティやブラジャーを1枚1枚、ずら~っと並べるでしょう? あれはね、1枚1枚について、いつどこで誰の下着を盗んだかを徹底的に調べるのよ。」

 少年もたまにテレビで見る下着泥棒のニュースを見たことがあります。しかし、そのニュースを見た時の少年の反応は普通のそれとは違いました。少年はその大量の女性物の下着を見ながら、その日の深夜、妄想にふけり、自分のベッドでオナニーに夢中になるのです。

 しかし、今、少年は自分がその犯罪者の立場に立たされる恐怖におののいてしまいました。少年の秘密がテレビで公開されれば、すぐにネットに情報が奔流となって流れていきます。テレビのように少年保護の観点から本名を伏せるなど、ネット社会には関係ありません。少年の氏名、顔写真、学校名まで、すべてが白日のもとにさらされるのです。

 そんな恐怖の地獄絵図が少年の脳裏に次々と浮かんでくるのです。そんな少年の思考の模様を知っているかのように、わたしは少年の心をもてあそびます。

「……別にあなたにもそういうふうにしてあげても良いんだけど、どうする? その方が良ければ、すぐに警察の方をお呼びしてあげてよ。」

 わたしは楽しそうに少年に語ってみせました。もちろん、警察を呼ぶなんて野暮をするつもりなんて1ミリグラムもありません。せっかくのわたしの楽しみを、事務的で無官能な警察なんかに奪われたくもありません。

 でも、そんなわたしの本心を知りえない少年は、抵抗の無意味さをさとって、がっくりと膝を折りました。もう、何度目の挫折感・敗北感でしょう。言うだけ無駄だと少年はさとっていましたが、それでも言わずにはおれないのも、また人間の弱さです。少年に許された選択肢はひとつしかないのです。

「……分かりました、言う通りにしますから、……許してください。」

 少年は、うなだれてしまいました。再び、抵抗の無意味さを理解してくれたものでしょう。

「じゃあ、早く着なさい。まずは真奈ちゃんのパンティからね。」

 少年は、片山朋美のスリップを脱ぎ、佐藤千草のパンティも脱ぎ去りました。そして、ブラジャー1枚の裸になると、太田真奈のイチゴ柄のパンティを手に取ります。

 そして、ゆっくりと足を通し、パンティを引き上げます。そして、いつもそうしているように、パンティのクロッチに自分の肉棒の竿を押し込めます。そこでパンティを引き上げると、パンティのクロッチが少年の肉棒を優しく包みこんでくれます。同時に、またも少年の体は股間に加えられたパンティのクロッチ圧に電流が走ったような快感を感じてしまうのでした。口では抵抗しながらも、身体は官能に打ち震えているのです。

**********

(おわりに)

 下着女装で果てた少年に、わたしは次に少女の衣類を見せました。それは少年の同級生の衣類でした。そして、それもまた少年にしか知りえない、少年の大切な宝物でありました。抵抗を試みる少年をわたしは一蹴し、遂に観念した少年は再びその衣類に着替え始めるのでした。
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